アレキサンダー・ベネット
アレキサンダー(アレック)・キャンベル・ベネット(英語: Alexander Campbell Bennett、1970年 - )は、ニュージーランド出身の武道学者(京都大学博士・カンタベリー大学Ph.D.)。関西大学教授。専門は、日本思想史、日本文化論、武道学に関する研究。
剣道教士七段、なぎなた五段、居合道六段、銃剣道錬士六段、短剣道錬士六段を取得し、天道流、鹿島神傳直心影流を修行する武道家である。第五回世界なぎなた選手権大会男子個人部準優勝など。
来歴
[編集]クライストチャーチ生まれ。1987年に交換留学生として来日し千葉市立稲毛高校に1年間留学。稲毛高校で剣道と出会う。
1995年にカンタベリー大学文学士(第一等日本語学専攻)、1997年に同大学文学修士課程、2001年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。京都大学での指導教授は薗田稔。2012年にカンタベリー大学博士課程言語文化研究科日本文化専攻を修了し、Ph.D.を取得。
国際日本文化研究センター助手(2002年から2006年)、帝京大学文学部日本文化学科専任講師(2006年から2008年)、関西大学国際部准教授(2008年から2014年)を経て、2015年に同教授に昇格。
全日本剣道連盟国際委員、国際なぎなた連盟副会長、ニュージーランド剣道連盟総監督・理事、日本武道学会理事、神道国際学会理事、全日本銃剣道連盟国際委員、和文化教育学会理事など。
出版社(株)文化舎インターナショナルを設立、外国人向けの武道専門書を多数出版。また英語版武道専門誌「Kendo World」を創立し発行。朝日放送情報番組「キャスト」のレギュラーコメンテーター。また、海外に日本を発信することで有名な番組であるNHK『明鏡止水』『Sports Japan』や『Japanology Plus』で剣道やなぎなた、相撲等の武道がテーマの回に解説者ならびに実演者として数多く出演している。
主な著作
[編集]単著
[編集]- 『Naginata: The Definitive Guide』(2005・KW Publications)
- 『Budo Perspectives』(2005・日文研 & KW Publications)
- 『日本の教育に武道を』(2005・明治図書)
- 『ボクは武士道フリークや』(2006・小学館)
- 『武士のエトスとその歩み:武士道の思想史的考察』(2009・思文閣出版)
- 『Jigoro Kano and The Kodokan: An Innovative Response To Modernisation』(2009・講道館)
- 『Budo: The Martial Ways of Japan』(2010・日本武道館)
- 『日本人の知らない武士道』(2013・文春新書)
- 『Hagakure: The Secret Wisdom of the Samurai』(2014・Tuttle Publishing)
- 『Kendo: Culture of the Sword』 (2015・University of California Press)
- 『Bushido and the Art of Living』(2017・日本図書)
- 『Naginata: History and Practice』(2017・Bunkasha International)
- 『Japan: The Ultimate Samurai Survival Guide』(2018・Tuttle Publishing)
- 『The Complete Musashi: The Book of Five Rings and Other Works』(2018・Tuttle Publishing)
- 『Bushido: The Samurai Code of Japan』 (2019・Tuttle Publishing)
- 『Bushido Explained』 (2019・Tuttle Publishing)
- 『Memoirs of a Kamikaze: A World War II Pilot's Inspiring Story of Survival, Honor and Reconciliation』(2020・Tuttle Publishing)
- 『真訳 五輪書 自分を超える、道を極める』(2021・PHP研究所)
共編著
[編集]外部リンク
[編集]- 国際宗教同志会 平成22年度第3回例会 記念講演 『近代国家日本が創り出した武士道』 - 2010年10月14日
- 個人HP