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アナバチ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アナバチ科
狩った獲物を運ぶアナバチの一種
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目(膜翅目)Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目(細腰亜目)Apocrita
上科 : ミツバチ上科Apoidea
: アナバチ科 Sphecidae

アナバチ科(Sphecidae)はハチ目ハチ亜目ミツバチ上科に属すジガバチ科とも。この科に属す種を総称してアナバチと呼ぶ[1]。下位にはジガバチ亜科などが属す。

狩りバチであり、獲物は各種の昆虫クモ類である。自ら営巣して幼虫室をつくり、幼虫の食料を用意するものが大半だが、一部の種(Chlorion lobatum)は外部寄生する[2]。社会性はなく、単独行動をとる[1]

かつてはセナガアナバチ科などもアナバチ科に含まれ、11亜科226属、世界には約8000種がおり、このうち日本には7亜科38属の約280種が分布する[1]とされていた。その後、大半の亜科は独立したギングチバチ科に再分類されている[3]。この、かつてのアナバチ科のハチを総称してアナバチと呼ぶことも多い。

現在のアナバチ科は、アナバチ亜科(Sphecinae)、ジガバチ亜科(Ammophilinae)、ドロジガバチ亜科(Sceliphrinae)、Chloriontinae亜科の4亜科(世界で約800種)のみとされる[4][5]

日本産の主なアナバチ

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ジガバチ亜科

  • サトジガバチ Ammophila sabulosa 体長19-25mm 北海道、本州、九州、南西諸島(大隅諸島)[6]
  • ヤマジガバチ Ammophila infesta 体長19-25mm 北海道、本州、九州、南西諸島(大隅諸島)[6] 
  • ミカドジガバチ Hoplammophila aemulans 体長約26mm 本州、九州[6] 

ドロジガバチ亜科

アナバチ亜科

出典

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  1. ^ a b c コトバンク アナバチ
  2. ^ 岩田久ニ雄 1975 自然観察者の手記 朝日新聞社
  3. ^ 平嶋 & 森本 2008, p. 554.
  4. ^ Marshall,S.A.2023 Hymenoptera: The Natural History & Diversity of Wasps,Bees & Ants. Firefly Books
  5. ^ 寺山守・須田博久編著 2016 日本産有剣ハチ類図鑑. 東海大学出版部
  6. ^ a b c d 文一総合出版『ポケット図鑑 日本の昆虫1400 ②トンボ・コウチュウ・ハチ』281-282頁

参考文献

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  • 平嶋義宏・森本桂(監修者)『トンボ目・カワゲラ目・バッタ目・カメムシ目・ハエ目・ハチ目 他』 第3巻(新訂版初版発行(旧版初版発行:1965年5月30日))、北隆館〈新訂 原色昆虫大圖鑑〉、2008年1月20日、554頁。ISBN 978-4832608276