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むつき (巡視艇・初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
むつき
基本情報
建造所 南国特殊造船
艦種 25メートル型PC
艦歴
計画 昭和25年
竣工 1951年12月11日
除籍 1972年12月2日
要目
常備排水量 57トン
総トン数 69トン
全長 25.5 m
最大幅 4.9 m
深さ 2.8 m
主機 ディーゼルエンジン×2基
推進 スクリュープロペラ×2軸
出力 1,000馬力
速力 14.9ノット
乗員 10名
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むつき英語: JCG Mutsuki, PC-25)は、海上保安庁が運用していた巡視艇。区分上はPC型、公称船型は25メートル型[1]

概要

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本艇は、アメリカ沿岸警備隊の83フィート型巡視艇をタイプシップとして設計された。船質は木、没水部船型ははつなみ型と同様に丸型である[2]。また主機関は、第二次世界大戦中に開発に着手された高回転・大出力の三菱ZC型をもとにしたものとされたが、種々の改造のために製作は遅延した。このために本艇の竣工は予定より4ヶ月遅れとなり、当初計画されていた同型艇の建造は実現しなかった[1]

タイプシップは600馬力のガソリンエンジンを2基搭載して20ノットの速力を発揮できたとされたが、本艇は海上公試で16ノット以下に留まり、所期の速力を発揮できなかったことから、試作艇の域を出るものではなかった[1]

参考文献

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  1. ^ a b c 「海上保安庁全船艇史」『世界の艦船』第613号、海人社、2003年7月、39頁、NAID 40005855317 
  2. ^ 「海上保安庁船艇の50年」『世界の艦船』第538号、海人社、1998年5月、45頁。