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みやじま (掃海艇・2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みやじま
基本情報
建造所 日立造船神奈川工場(現:USC京浜事業所鶴見工場)
運用者  海上自衛隊
艦種 掃海艇(中型掃海艇)
級名 すがしま型
母港
所属 掃海隊群第3掃海隊
艦歴
発注 2001年
起工 2002年5月28日
進水 2003年10月10日
就役 2005年2月9日
要目
排水量 基準 510トン
満載 590トン
長さ 54.0m
9.4m
深さ 4.2m
吃水 3.0m
機関 CODOE方式
主機 三菱6NM-TA(B)Iディーゼル × 2基
電動機 × 2基
出力 1,800PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大速 14ノット
乗員 45人
兵装 JM61-M 20mm多銃身機銃 × 1門
搭載艇 4.9m型複合作業艇 × 1隻
ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻
C4ISTAR NAUTIS-M 情報処理装置
レーダー OPS-39-Y 対水上捜索用
ソナー TYPE-2093 可変深度式
その他 PAP-104 Mk.5機雷処分具 × 2機
53式普通掃海具(O型)改6
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みやじまローマ字JS Miyajima, MSC-690)は、海上自衛隊掃海艇すがしま型掃海艇の10番艇。艇名は宮島に由来する。はつしま型掃海艇みやじま」に次いで日本の艦艇としては2代目である。

本記事は、本艇の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはすがしま型掃海艇を参照されたい。

艦歴

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「みやじま」は、平成13年度計画掃海艇390号艇として、USC京浜事業所鶴見工場で2002年5月28日に起工され、2003年10月10日に進水、2005年2月9日に就役し、掃海隊群第1掃海隊()に編入された。

2009年10月29日午後11時56分頃、伊予市豊田港沖の伊予灘で錨泊中、伊予市上灘漁協所属の底引き網漁船長栄丸(4.99T)に衝突された。本艇は艇首を損傷した。

2011年3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の災害派遣に参加。発災時にはシンガポールで実施予定の合同訓練に参加するため沖縄の勝連に停泊中で、緊急出港して被災地に向かった。3月30日午前9時50分、艦載艇で津の宮地区に缶詰284個、乾電池444個、消毒薬20個を輸送した。午後1時40分、艦載艇で波伝谷地区に灯油72リットル、缶詰432個、乾電池70個、その他日用品を輸送した。

同年7月14日から7月26日、平成23年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。

2014年6月20日から6月29日硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。

同年11月20日から11月30日日向灘掃海特別訓練に参加。

2015年2月1日から2月10日伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。

同年7月18日から7月30日陸奥湾で平成27年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。

2016年7月1日、掃海隊群の改編により、同日付で新編された第3掃海隊(呉)に編成替え。

同年11月20日から11月30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。

2018年7月18日から7月30日、陸奥湾にて機雷戦訓練及び日米印共同掃海特別訓練を実施する[1]

2021年5月27日来島海峡西方海域で発生した貨物船「白虎」沈没に伴う捜索支援のため災害派遣。同年5月28日から6月1日までの間、潜水艦隊第2潜水隊群潜水艦救難艦ちよだ」、第3掃海隊の掃海母艦ぶんご」及び第42掃海隊の掃海艇「つのしま」、海上自衛隊第24航空隊(小松島)のSH-60J×1機と共に捜索活動を実施[2][3]

2023年11月29日屋久島沖米軍オスプレイ墜落事故に伴い自主派遣。墜落から約2時間55分後の17時33分に呉を出港[4]。翌11月30日の19時45分に現着[5]し、以後、同じく自主派遣された艦艇や自衛隊部隊、海上保安庁などと共に12月4日まで捜索救難活動に従事。機体の一部などを発見揚収するなどした[6]

脚注

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参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』(海人社、2010年)
  • 『世界の艦船 増刊 東日本大震災 海上自衛隊災害派遣の記録』 (海人社、2011年)

関連項目

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