ぬらりひょん吉
ぬらりひょん吉(ぬらりひょんきち)は、ニッポン放送のラジオ番組「デーモン小暮のオールナイトニッポン」から登場したキャラクターである。日本の妖怪、ぬらりひょんをモチーフにしている。
姓がぬらり、名がひょん吉。家族構成は妻(名前はテル)、長女(「水木しげるちりめん問屋」勤務、名前は不明)、ペットの犬(名前は総一郎)[1]。
ラジオなど音声媒体のみに登場し、テレビなどの映像媒体には登場せず「デーモン小暮のオールナイトニッポン」で、ぬらりひょん吉のイラストを募集したことがあった。その作品群は「デーモン小暮の試験に出るぬらりひょん」(ニッポン放送刊、1988年第一刷)に掲載されている。ぬらりが登場するきっかけとなったのは、デーモン閣下は「(『デーモン小暮のオールナイトニッポン』のコーナーの)「情けない怪物たち」に出てきた“ぬらりひょうたん”という怪獣がキッカケで、この怪獣があまりにも情けなかったために各コーナーで盛んに使われるようになったからだったはず」としている[2]。そして、1988年6月の放送で届いたはがきに四股名(ペンネーム)「ぬらりひょん吉」と書かれていたことから閣下が「これはいける」と思い、以後番組中に登場していくようになった[2]。
「こんばんは、ぬらりひょん吉です・・・」などと、デーモン小暮閣下が口ごもるような語り口で、その声を演じていた[2]。
来歴 (設定)
[編集](出典:[1])
- 1929年(昭和4年)3月3日、本州北部の生まれ
- 1954年 - 帯広畜産大学を卒業後、NHKに入局。同期入局に生方藤兵衛(うぶかたとうべえ、同じく「デーモン小暮のオールナイトニッポン」から登場したキャラクター)。
- 1959年 - 東京都目黒区から八王子市に転居。
- 1964年 - 東京オリンピック直前の頃に網走市に転勤。
- この頃結婚、娘をもうける。
- 1966年 - NHK名古屋放送局に転勤。
- 1974年 - 参議院議員選挙に出馬したNHKの先輩、宮田輝の選挙事務所の手伝いをする(こき使われる)。
- 1982年 - 東京のNHK放送センター勤務に戻る。
- 1988年 - 地方部地域振興課長に就任。同年、「デーモン小暮のオールナイトニッポン」に登場し始め、「1990年大河ドラマ誘致合戦」「栄光のヌラリンピック」などのコーナーに出演、人気を得る。同年10月に発布された聖飢魔IIの小教典「WINNER!」に作詞者として名を連ねる。
1990年の「デーモン小暮のオールナイトニッポン」終了後も「デーモン小暮のラジ王」(TOKYO FM)、「デーモン小暮 ニッポン全国 ラジベガス」(ニッポン放送)に登場したことがある。
なお、1997年放送の「デーモン小暮のオールナイトニッポンDX」に登場した際には、その3年前にNHKを退局しており、退局後程なくして熟年離婚したことが明らかにされている。
脚注
[編集]- ^ a b 「デーモン小暮の試験に出るぬらりひょん」第4章・ぬらりひょん吉 より。
- ^ a b c “実は同期!渡辺美里、デーモン閣下のデビュー当時語る”. デーモン閣下のオールナイトニッポンPremium (ニッポン放送). (2017年11月17日) 2019年1月26日閲覧。