たて・ケンタウルス腕
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たて・ケンタウルス腕(たて・ケンタウルスわん、Scutum-Centaurus Arm)は、銀河系の銀河核から放射状に長くカーブして伸びる渦状腕の1つである。銀河系は棒渦巻銀河に分類され、渦状腕を持つ。たて・ケンタウルス腕は、銀河系の2つの大きな渦状腕の1つであり、いて・りゅうこつ腕と、もう1つの大きな渦状腕であるペルセウス腕の間に位置する。たて・ケンタウルス腕の銀河核に近い部分はたて腕と呼ばれ、徐々にケンタウルス腕になる[1]。
たて・ケンタウルス腕が銀河核と接続する領域は、星形成に富む。2006年に、14個の赤色巨星を含む新しい恒星の大きな星団が発見され、RSGC1と名付けられた。2007年には、RSGC1からわずか数百光年の位置に、約5万個の新しい恒星からなる星団が発見され、RSGC2と名付けられた。この星団は、生まれてからまだ2000万年も経っていないと考えられ、26個の赤色巨星を含み、既知のこのような星団では最も大きなものである[2]。この領域には、他にRSGC3やRSGC4(アリカンテ8)という星団もある[3]。
脚注
[編集]- ^ Churchwell, Ed; Babler, Brian L.; Meade, Marlin A. (2009). “The Spitzer/GLIMPSE Surveys: A New View of the Milky Way” (pdf). Publications of the Astronomical Society of the Pacific 121: 213?230. Bibcode: 2009PASP..121..213C. doi:10.1086/597811 .
- ^ Shiga, David (9 August 2007). “Largest swarm of giant stars is a 'supernova factory'”. NewScientist.com news service
- ^ Negueruela, I.; González-Fernández, C.; Marco, A.; Clark, J. S.; Martínez-Núñez, S. (2010). “Another cluster of red supergiants close to RSGC1”. Astronomy and Astrophysics 513: A74. doi:10.1051/0004-6361/200913373. ISSN 0004-6361.