さんふらわあ かむい
さんふらわあ かむい | |
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基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | 日本 |
所有者 | 商船三井さんふらわあ |
運用者 | 商船三井さんふらわあ[1] |
建造所 | 内海造船因島工場[2] |
姉妹船 | さんふらわあ ぴりか[1] |
IMO番号 | 9965306 |
MMSI番号 | 431025321 |
建造数 | 2 |
前級 | さんふらわあ だいせつ型[3] |
経歴 | |
発注 | 2022年[3] |
進水 | 2024年4月11日[4][2] |
就航 | 2025年1月21日予定[5] |
要目 | |
総トン数 | 約15,600 トン[2] |
全長 | 199.4 m[2] |
幅 | 28.60 m[2] |
深さ | 22.15 m[2] |
満載喫水 | 6.87 m[2] |
機関方式 | LNG・ディーゼル[2] |
主機関 | 三井造船-MAN B&W 12S50ME-C8.5-GI[2] |
出力 | 21,240kW[2] |
航海速力 | 24ノット[2] |
旅客定員 | 157名[2] |
車両搭載数 | 13mトラック155台、乗用車50台[2] |
さんふらわあ かむい(英:SUNFLOWER KAMUY[1])は、商船三井さんふらわあが運航予定のフェリー。
概要
[編集]商船三井フェリー時代の2022年に大洗-苫小牧航路深夜便「さんふらわあ しれとこ」「さんふらわあ だいせつ」の代替船を発注し[3]、内海造船因島工場で建造[2]。2025年1月21日より就航予定[5]、大洗-苫小牧航路では初のLNG燃料を用いたフェリーとなる[4]。
船名はアイヌ語で神を意味する「カムイ」に因み、就航地の北海道を連想しアイヌへの畏敬の念を示すと共に、あらゆるものにカムイが存在し人々を見守る伝承と合わせて海と地球環境を守る存在となることを願った物とし、進水式ではセコマ会長の丸谷智保が命名を行った[4]。
本船型の船体塗装は「かけがえのない地球と海を守り、受け継いできた伝統と新たに切り開いていく未来を繋ぎながら、人々の暮らしを明るく照らし続けていきます。」をコンセプトとし[6]、美しい海と空をイメージした青をアクセントカラーとして胴体前部の全体にあしらい中央部は船尾部の白と合わせた横縞模様とし後尾下部まであしらう形とし、船尾部に従来の白地にさんふらわあ共通の太陽のマークを用いる形とし、「夜明けの海」「新しい時代を照らす光」や「新たな未来へ歩み出す船」といったイメージとした[4]。
設計
[編集]船型は従来型から1.4倍拡大し[7]、燃料消費量を削減すべく丸みを帯びた流線型の船首や斜めの向かい風を推進力として利用可能な「ISHIN船型(Innovation in Sustainability backed by Historically proven, INtegrated technologies)」の採用や[2]、海上技術安全研究所と内海造船の共同開発による船首の波を抑える省エネ装置「STEP(Spray Teraing Plate)」を設置[8]、主機関は液化天然ガス(LNG)と重油の二元燃料低速エンジン1基とし[7]、硫黄酸化物を出さず二酸化炭素の25%削減を図り[3]、従来船と比較し二酸化炭素を35%削減するとした[6]。三井E&S製のLNGエンジンの旅客船への導入は初となった[9]。LNG燃料については大洗港では石油資源開発、苫小牧港では北海道ガスの供給によりタンクローリーを介して1航海毎に補給する[10]。
船内
[編集]船内はモーダルシフトに対応し有人トラックの需要増を見込み客室は大部屋を廃止し全室個室とし[3]、全室内側に配置し窓側はプロムナード通路とした[1]。先代の「しれとこ/だいせつ」同様、船内にレストランは無く、食事は自動販売機による提供となる[1]。
- 客室[1]
- コンフォートS
- シングル(1名×42室)
- バリアフリーシングル(1名×2室)
- ツイン(2名×4室)
- バリアフリーツイン(2名×3室)
- スーペリアウィズペットインサイド(2-3名×8室)
- 公室[1]
- 案内所
- 展望浴場・サウナ
- プロムナード
- ショップ
- キッズスペース
- リラックススペース
- ソファ席
- 自動販売機コーナー
- フィットネスルーム
- ペットルーム
- ドッグラン
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “各種デジタルパンフレット さんふらわあ かむい/ぴりか”. 商船三井さんふらわあ. 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “過去の進水式『さんふらわあ かむい』”. 内海造船. 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e “最新鋭LNG燃料フェリー2隻の建造を決定~風を活かすスーパーECOフェリー誕生 加速するモーダルシフトへの対応~”. 商船三井 (2022年2月17日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b c d “商船三井、LNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」の命名・進水式を実施”. トラベルWatch (2024年4月12日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b “【大洗~苫小牧航路 深夜便新造船】「さんふらわあ かむい」 就航日・予約受付開始日決定!”. 商船三井さんふらわあ (2024年11月1日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b “大洗~苫小牧航路 新造LNG燃料フェリー2隻の船体デザインを決定~夜明けの海・新しい時代を照らす光をイメージ~”. 商船三井 (2024年1月22日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b 深水千翔 (2024年4月11日). “これが「さんふらわあ」!? 大幅イメチェンの新造フェリーついに進水 LNG燃料 まるで宇宙船のような「さんふらわあ かむい」”. 乗りものニュース 2024年11月13日閲覧。
- ^ “フェリー「さんふらわあ かむい」に実海域省エネ装置STEPを装着~船首水面上の付加物により燃費悪化を抑え、地球温暖化防止に貢献~”. 海上技術安全研究所 (2024年5月27日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ 「商船三井のLNGフェリー進水 3隻目、エンジンは三井E&S」『三井広報委員会』(三友新聞)2024年4月18日。2024年11月13日閲覧。
- ^ “大洗~苫小牧航路 新造LNGフェリー2隻へのLNG燃料供給に関する基本協定書を締結~船舶燃料の低炭素化に向け、フェリーのLNG燃料化をさらに推進~”. 商船三井 (2023年1月6日). 2024年11月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 船の紹介 (深夜便新造船/2025年就航) - 商船三井さんふらわあ
- 待望の新造船「さんふらわあ かむい/ぴりか」登場! - 商船三井さんふらわあ