重田園江
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重田 園江(おもだ そのえ、1968年2月22日[1] - )は、日本の政治学者。明治大学政治経済学部教授。専門は現代思想、政治思想史、社会思想史、ミシェル・フーコー研究。アナキスト[2]。
学術博士(東京大学)。
人物
兵庫県西宮市生まれ。名古屋市立神丘中学校、愛知県立明和高等学校を経て、1990年3月に早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。藤原保信門下。
女性初の総合職(幹部候補)として日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)へ入行。しかしサラリーマン生活は性に合わず1年で退職。
浪人を経て、東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻博士前期課程修了、修士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。1997年から日本学術振興会特別研究員、1999年から明治大学政治経済学部専任講師、2003年から同学部助教授、2007年から同学部准教授。この間、2005年から2007年までイギリス・ケンブリッジ大学客員研究員。現在、明治大学政治経済学部教授。
2011年、『連帯の哲学Ⅰ』で第28回渋沢・クローデル賞受賞。
著書
単著
- 『フーコーの穴――統計学と統治の現在』(木鐸社、2003年)
- 『連帯の哲学Ⅰ――フランス社会連帯主義』(勁草書房、2010年)
- 『ミシェル・フーコー――近代を裏から読む』(ちくま新書、2011年)
- 『社会契約論――ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書、2013年)
- 『統治の抗争史――フーコー講義1978-79』(勁草書房、2018年)
- 『隔たりと政治――統治の連帯の思想』(青土社、2018年)
- 『フーコーの風向き――近代国家の系譜学』(青土社、2020年)
訳書
- イアン・ハッキング『偶然を飼いならす――統計学と第二次科学革命』石原英樹共訳(木鐸社 1999年)
論文
- 「リスクを細分化する社会」『現代思想』28巻1号(2000年)
- 「正しく測るとはどういうことか?」『現代思想』28巻10号(2000年)
- 「GIS――空間を掌握する」『現代思想』30巻11号(2002年)
- 「戦争としての政治――1976年講義」『現代思想』31巻16号(2003年)
- 「Histoire de la pensee politique comme la guerre」『政経論叢』(2004年)
- 「カール・シュミットの『アメリカ帝国』論」山下範久編『帝国論』(講談社[講談社選書メチエ], 2006年)
- 「連帯の哲学」『現代思想』(2007年)
- 「戦争から統治へ――コレージュ・ド・フランス講義」芹沢一也・高桑和巳編『フーコーの後で――統治性・セキュリティ・闘争』(慶應義塾大学出版会,2007年)
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.308
- ^ https://nhkbook-hiraku.com/n/n3c26020f14f8