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利用者:Kansho5513/sandbox

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如懿伝 ~紫禁城に散る宿命の王妃~の登場人物

如懿伝 ~紫禁城に散る宿命の王妃~の登場人物(にょいでん ~しきんじょうにちるしゅくめいのおうひ~のとうじょうじんぶつ)では、中国のテレビドラマ『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』に登場する人物について述べる。 なお、声優名の後に付く(普)は普通話版での、(粤)は粤語版での声優であることを示す。

主要人物

烏拉那拉 如懿(ウラナラ にょい)

演 - 周迅(幼少期:黄楊鈿甜)、声 - 周迅(普)、曾佩儀中国語版(粤)
本作の主人公。清朝第6代皇帝・弘暦の幼馴染であり、互いに惹かれ合った後にその皇后になる。第12皇子・永璂、第5公主・璟兕、第13皇子・永璟の実母、第1皇子・永璜と第5皇子・永琪の養母。雍正帝皇后烏拉那拉氏の姪。満州正黄旗
階級
宝親王側福晋→嫻妃→嫻貴人→庶人→嫻妃→嫻貴妃→嫻皇貴妃→皇后
居住宮殿
烏拉那拉府(第1話)→宝親王府(第2話~第4話)→延禧宮(第4話~第20話)→冷宮(第20話~第27話)→翊坤宮(第27話~第87話)
名前
初名は青桜(せいおう)。第4話で皇太后から「如懿」という名を賜り改名した。懿には「静かなる美」という意がある。
人物
剛直かつ誠実な性格で、悪事を嫌う正義感に富んだ人物。名門の出身で、それに相応しい優雅な物腰の持ち主。弘暦と永遠の愛を貫くことを何よりの願いとしている。良く言えば己を曲げない、悪く言えばやや頑固な一面もある。の花、特に緑梅を好む。誰に対しても基本的には公平に振る舞い、侍女や太監にも寛容に接することから人望は厚い。一方で、自分や高晞月に避妊薬を盛っていた琅嬅、自分を裏切り陥れた阿箬、凌雲徹の真心を何度も裏切った衛嬿婉など、あまりにも道から外れた行いをする者に対してははっきりと冷たい態度を取ることもある。
古典や漢詩に通じるなど教養が高く、機知にも富んでいる。その聡明さを使って策や罠を仕掛けることもあるが、自分や家族、友人、侍女の身を守るための防衛や反撃を目的とする場合がほとんどで、自ら進んで策略を仕掛け他人を陥れることは嫌う。とりわけ子どもを利用あるいは標的とする陰謀には強い嫌悪感を示す。
序盤では自由奔放で天真爛漫な少女として描かれる。また、叔母が所蔵していた貴重な望遠鏡を勝手に持ち出して弘暦と遊んだり、弘暦の異母兄・弘時の福晋選びに参加するも選ばれないようにわざと放屁するなど、自由奔放な行動をすることも多かった。その後、弘暦に嫁ぎ後宮で様々な経験を積む中で、穏やかで冷静沈着な人柄に変化した。
活躍
康熙57年2月10日1718年3月11日)生まれ。父は那爾布、母は郎佳氏。弟と妹が一人ずついる。父の姉妹である雍正帝皇后の伝手を辿って紫禁城を訪れて崑劇牆頭馬上中国語版』を観劇し、そこで弘暦と出会う。その後も叔母を頼って度々紫禁城を訪れ、弘暦と交流を深めた。弘暦の養母・鈕祜禄氏と青桜の叔母・烏拉那拉氏は対立関係にあったが、当の本人たちの関係に影響はなく、二人は楽しい幼少期を過ごした。
その後、皇子に嫁いで烏拉那拉一族の出世に貢献することを叔母に期待され、第3皇子・弘時の福晋選びに送り出されたが、彼をあまり好いてない青桜はわざと失態を犯して落選した。その後、幼馴染である弘暦の福晋選びに誘われて躊躇いながらも参加し、そこで嫡福晋の証である如意を渡される。だが折しも叔母が雍正帝から処罰を受け、その巻き添えとなって青桜も嫡福晋の座を剥奪されてしまった。しかし弘暦の雍正帝への嘆願と交渉により側福晋として入内することが許され、高晞月と同時に輿入れした(第1話)。入内の際に嫡福晋・富察琅嬅から避妊作用のある零陵香が仕込まれた翡翠の腕輪を贈られ、そうとは知らずに身につけることになった。その夜、側室の身分でありながら弘暦の初夜の相手に選ばれる。そのことにより琅嬅や晞月に敵視されることになった。また、この頃に海蘭と出会い、一生の親友となる。
雍正帝が崩御すると、禁足となっている叔母を助け出し行宮にて穏やかな余生を送らせようと決意する。そのために弘暦を説得し、彼の同意も得るが、その動きが皇太后(熹貴妃)の耳に入り怒りを買う。その後、皇太后に呼び出され、「青桜が毒を飲めば烏拉那拉皇后を、烏拉那拉皇后が毒を飲めば青桜を助ける」と究極の選択を強いられる。それでもなお青桜は叔母の命を選び、悲壮な決意を以て弘暦に別れを告げ叔母のいる景仁宮を訪れた。しかし、既に叔母は自らが死ぬことを選び毒を呷った後だった。

愛新覚羅 弘暦(アイシンギョロ こうれき)

演 - 霍建華(幼少期:徐王子)、声 - 彭堯(普)、黄啓昌中国語版(粤)
雍正帝第4皇子→宝親王→皇帝
の第6代皇帝・乾隆帝。内政・外交ともに多大な功績を上げ、清王朝の最盛期を築いた。如懿とは幼馴染の間柄であり、彼女を妃に迎えてからは深い愛情を注いでいる。名君と名高いが、皇室の体面を異常なまでに気にしており、その性質が最愛の人であるはずの如懿を深く傷つけていくことになる。目的を達成するためならば陰険な策を平気で弄するなど、冷酷で残忍な一面もある。
登場当初は幼馴染の如懿を自分の正室に娶りたいと強く願っており、福晋選びの場で如懿を嫡福晋に選ぶが、不運にも如懿の叔母が禁足となったために破談となる。しかし父・雍正帝に直接懇願して如懿を側福晋とする許可を貰い、同時に宝親王に封じられた(第1話)。その後、正室である琅嬅を差し置いて如懿を初夜の相手に選んだ。その6年後、父の崩御を受けて第6代皇帝に即位した。
即位直後は父によって幽閉された如懿の叔母・烏拉那拉皇后の処遇に頭を悩ませることになる。

珂里葉特 海蘭(ケリエテ ハイラン)

演 - 張鈞甯、声 - 徐暢繁(普)、詹健兒中国語版(粤)
如懿の親友。弘暦の側室の一人。第5皇子・永琪の実母。
階級
宝親王府刺繍女官→宝親王格格→海常在→海貴人→愉嬪→愉妃
居住宮殿
宝親王府(第2話~第4話)→咸福宮(第4話~第7話)→延禧宮(第7話~第87話)
人物
当初は柔弱な性格で晞月や玉妍、琅嬅などから虐待され、助けてくれる如懿に依存することも多かったが、彼女が冷宮へ送られたのを機に強かに成長していった。如懿のことは「お姉様」と呼び、愛情にも似た強い友情を生涯に亘って貫き通した。常に如懿のことを第一に考え、彼女を助けるためならば自分や弘暦、実の子である永琪をも利用する。一方、弘暦に対しては後述の原因により愛情を微塵も抱いていない。
活躍
家柄は低く、当初は内務府に選ばれて宝親王府に送られた刺繍女官だった。ある夜、酒を飲んだ弘暦のお手付きとなり、彼の体面を保つためにその妃(格格)となった。その経緯から弘暦に対しては真心を全く抱いていない。

富察 琅嬅(フチャ ろうか)

演 - 董潔、声 - 董潔(普)、曾秀清中国語版(粤)
宝親王嫡福晋→皇后→孝賢皇后(追諡)
弘暦の1人目の皇后。父は察哈爾部総管・李栄保。名門の出身である。第1公主、第2皇子・永璉、第3公主・璟瑟、第7皇子・永琮の母。長春宮に住む。
表向きは聡明で温厚篤実な後宮の主だが、その本性は器が小さく陰湿で独善的。正室の座に固執し、またその座を奪われることを非常に恐れている。そのため、弘暦の寵愛を深く受ける如懿に対しては嫉妬と恐怖を覚え、晞月や玉妍らと共謀して彼女を何度も陥れる。
弘暦の福晋選びに参加し、彼の養母・熹貴妃から推薦を受け、更には弘暦の本命である如懿が姿を見せなかったこともあって嫡福晋に決まる。しかし、ちょうどその時に如懿が到着したことでその座を彼女に奪われてしまう。だが、烏拉那拉皇后禁足の影響により結果的に嫡福晋に選ばれた(第1話)。この時点で側室への強い警戒心が芽生え、如懿と晞月に対して零陵香という避妊薬を仕込んだ翡翠の腕輪を贈っている。その夜、弘暦の初夜の相手が自分ではなく如懿だったことに動揺するが、正室の風格を示すことでその座を守り抜くことを決める。

金 玉妍(きん ぎょくけん)

演 - 辛芷蕾、声 - 辛芷蕾(普)、鄭麗麗中国語版(粤)
宝親王格格→嘉貴人→嘉嬪→嘉妃→嘉貴妃→嘉嬪→嘉貴人→嘉嬪→嘉貴妃→金答応→嘉貴妃→庶人→淑嘉皇貴妃(追諡)
弘暦の側室の一人。北方の隣国・玉氏[注釈 1]から清へ献上された貢女。第4皇子・永珹、第8皇子・永璇、第9皇子、第11皇子・永瑆の母。啓祥宮に住む。後宮一の美貌と称される容貌を持ち、母国で仕込んだ北琴や歌舞を用いて弘暦を魅了する。母国の世子とは恋仲で、今でも強い想いを抱いている。世子や故郷の地位を少しでも高めるため、琅嬅や晞月、阿箬らを利用して暗躍する。

高 晞月(こう きげつ)

演 - 童瑶、声 - 陸庚宜(普)、張頌欣中国語版(粤)
宝親王格格→宝親王側福晋→慧貴妃→慧皇貴妃→慧賢皇貴妃(追諡)
弘暦の側室の一人。如懿・琅嬅とほぼ同時に入内した最古参の妃。咸福宮に住む。傲慢で高飛車な性格で、あまり聡明とは言えない。父は両淮塩運使(後に河道総督)・高斌。成り上がりの家柄で、弘暦の福晋選びの場では側室にすら選ばれず周囲の失笑を買ってしまう。結局は雍正帝と熹貴妃のとりなしによって格格として弘暦に嫁ぐ(第1話)。輿入れの際に、琅嬅から避妊薬が仕込まれた翡翠の腕輪を贈られた。その夜、弘暦が正室の琅嬅ではなく如懿と初夜を過ごしたことを知り、翡翠の腕輪の正体を知らずに琅嬅の味方になることを決めた。輿入れから6年後、側福晋に昇格した。

乾隆帝後宮

清代の後宮は身分が低い順に、官女子(定員なし)、答応(定員なし)、常在(定員なし)、貴人(定員なし)、嬪(6名)、妃(4名)、貴妃(2名)、皇貴妃(1名)、皇后(1名)の9つの位に分けられる。また、皇子の妃は身分が低い順に格格(ゲゲ)、側福晋、嫡福晋の3つの位に分けられる。

富察 諸瑛(フチャ しょえい)
宝親王格格→哲妃(追封)→哲憫皇貴妃(追封)
言及のみに登場。弘暦の皇子時代の妃。第1皇子・永璜と第2公主の母。富察琅嬅の遠縁に当たるが、彼女とは違い低い家柄の出身。弘暦が即位する3ヶ月前、難産の末に第2公主を出産するが、産後の肥立ちが悪く母娘ともに薨去した。弘暦は即位後に彼女を哲妃と追諡し、第33話で哲憫皇貴妃と再追諡した。
琅嬅の元侍女である黄綺瑩と仲が良かったが、琅嬅には嫌われていた。そのため、彼女が母娘の死に関与したとする噂が宮中に広まった。当の琅嬅はこの噂を最期まで否定しており、本編の中で真相が明らかになることはなかった[注釈 2]
蘇 緑筠(そ りょくいん)
演 - 胡可中国語版、声 - 胡可(普)、陳琴雲中国語版(粤)
宝親王格格→純嬪→純妃→純貴妃→純皇貴妃→純恵皇貴妃(追諡)
如懿の友人の一人。鍾粋宮に住む。弘暦に皇子時代から仕える古参の妃。温厚で争いを好まず、後宮の諍いに巻き込まれないよう慎重に生活している。人の話を疑わず簡単に唆されてしまうのが弱点。第3皇子・永璋、第6皇子・永瑢、第4公主・璟妍の実母で、如懿が冷宮に送られてからは代わりに第1皇子・永璜の養母となった。実子に対しては深い愛情を注ぐ一方で、永璜に対しては時折冷淡な態度を取ることがある。
陳 婉茵(ちん えんいん)
演 - 曹曦文中国語版、声 - 曹曦文(普)、林元春中国語版(粤)
宝親王格格→婉答応→婉常在→婉貴人→婉嬪
弘暦に皇子時代から仕える古参の妃。鍾粋宮に住む。物静かで大人しく諍いを恐れている。弘暦を純粋に慕っているが、彼からの寵愛は薄い。口下手で寡黙な性格が災いして弘暦に自分の気持ちを伝えられず、日夜彼の肖像画を描いて気を紛らわしている。寵愛が薄く慎ましい人柄であるために敵はおらず、侘しいながらも穏やかな日々を過ごしている。同じ鍾粋宮に住む蘇緑筠と親しく、如懿や海蘭とも親交がある。
黄 綺瑩(こう きえい)
演 - 韓丹彤、声 - 謝軼輝(普)、魏恵娥中国語版(粤)
宝親王嫡福晋侍女→宝親王格格→儀貴人→儀嬪(追封)
景陽宮に住む。初めは宝親王府で富察琅嬅に仕える侍女だったが、弘暦の寵愛を受け側室となった。富察諸瑛と仲が良く、琅嬅・晞月・玉妍に取り入る。海蘭を見下している。
索綽倫 阿箬(ソチョロン あじゃく)
演 - 曾一萱中国語版、声 - 呉羨婷中国語版(粤)
宝親王側福晋侍女→嫻妃侍女→御前侍女→慎常在→慎貴人→慎嬪→庶人
高斌(高晞月の父)の部下・索綽倫桂鐸の娘。烏拉那拉家で如懿の侍女として仕え、主が弘暦に嫁いだ際にもこれに従った。野心が強く栄華を夢見ており、後に主を裏切り自らが妃となる。妃となってからは啓祥宮で暮らす。
如懿に仕えていたのも彼女が天子である弘暦の寵愛を深く得ていたからに過ぎず、惢心と違って真心から来るものではない。噂好きで分を弁えない振る舞いが多い。また惢心のことを見下しており、事あるごとに小言を言い嫌がらせをする。

皇族

愛新覚羅 胤禛(アイシンギョロ いんしん)
演 - 張豊毅、声 - 招世亮中国語版(粤)
清の第5代皇帝・雍正帝。弘暦らの父。
第1話では長子の弘時に皇位簒奪の意思があると看做し、その皇籍を剥奪した。また、弘時の養母である皇后にも「死しても見えぬ」と宣言し景仁宮に幽閉する。その後、弘暦の福晋選びが行われている絳雪軒へ赴き、皇后の姪である如懿が弘暦の嫡福晋となることを禁じて彼女を紫禁城から追い出した。しかし弘暦の懇願を受け、如懿を側福晋として娶ることを結局許可する。その際、弘暦に「皇族というものは何一つ思うままにならぬ」、「決断を下して何かを得る時、必ずや犠牲を伴うのだ」と教誨を与えた。
雍正13年(1735年)に崩御(第2話)。皇位は四男の弘暦が継承した。
烏拉那拉氏(ウラナラ氏)
演 - 陳冲、声 - 郝幽玥(普)、陸恵玲中国語版(粤)
雍正帝皇后→景仁宮皇后
雍正帝の皇后。前作の烏拉那拉宜修に該当する。如懿(青桜)の父方の叔母。弘時の養母。景仁宮に暮らす。栄華に固執し、権力争いに余念がない。権勢に関心の薄い青桜に対してはその不甲斐なさを嘆く言動も多い。一方で雍正帝のことは心から愛しており、死後は同じ陵墓で眠ることを強く願っている。
熹貴妃鈕祜禄氏と対立し、長年死闘を繰り広げてきた。自由奔放な青桜に世話を焼きつつ、皇子に嫁いで烏拉那拉一族の繁栄に貢献することを願っている。そのため、半ば無理やりに青桜を弘時や弘暦の福晋選びに送り出している。
青桜を弘暦の福晋選びに向かわせた直後、熹貴妃の策謀によって弘時が皇籍を剥奪され、皇后自身も養育の責任、軍事や政務への度重なる干渉を雍正帝に糾弾され終身幽閉を命じられる(その際、雍正帝から「死んでも見えぬ」と言い捨てられた)。その後、弘暦が雍正帝に懇願して青桜を側福晋に選んだことを知り、自身と烏拉那拉一族の未来を姪に託した(第1話)。
雍正帝への想いは強く、彼から6年もの間幽閉されてもそれは衰えなかった。それどころか、雍正帝が崩御したと知らされると喪服に着替えて慟哭し、彼の大喪に参列できないことを嘆いていた。だが、侍女の綉夏から助言を受け、青桜を通じて弘暦から自身の禁足を解いてもらおうと企む。母后皇太后(皇帝の嫡母)の位を得て皇太后との争いに決着を付け、雍正帝の陵墓に合葬されることを望んだのである。
その後、青桜と弘暦の尽力で盛京行宮に送られることが決まる。この決定はこれ以上叔母を権力争いに関わらせたくないとの青桜の希望によるものだった。しかし情報が皇太后(熹貴妃)に漏れたことでこの案は水泡に帰した(第2話)。
その後、皇后をこれ以上生かしてはおけないと判断した皇太后により、青桜の命を保証する代わりに自死を強要される。皇后としても皇太后の慈悲にすがる形で生き長らえることは望んでいなかった。彼女は烏拉那拉氏唯一の希望である青桜の命を繋げるために毒を呷り、彼女の眼前で壮絶な死を遂げた(第3話)。
その際、恨みを捨て皇太后に服従し味方につけること、皇后に昇ることこそが自分の仇討ちであり恩返しであること、そして「惨めな烏拉那拉氏」は自分だけで良いと青桜に言い残した。
その死は本人の遺志により自害ではなく急死と扱われた。葬儀は妃の待遇で行われ、妃陵(側室用の墓地)に埋葬されることを許された。人目に付かぬよう墓にその身分は記されず、位牌や遺品は実家に送り返された(第3話)。
死後は如懿(青桜)の夢に度々現れるようになる(第24話、第28話、第48話、第82話)。第24話では冷宮に入れられ何度も奸計に嵌まる如懿を叱責している。第28話では周到な策を用いて冷宮から生還した如懿を称え、そのまま皇后になるよう励まし、第48話では遂に皇后になった如懿を褒め称えた。第82話では断髪し禁足となった如懿を責めるが、逆に反論され、唖然とした表情を浮かべていた。
鈕祜禄氏(ニオフル氏)
演 - 鄔君梅、声 - 黄玉娟中国語版(粤)
熹貴妃→崇慶皇太后(聖母皇太后)
雍正帝の側室。弘暦の養母、端淑長公主・恒娖と柔淑長公主・恒媞の実母。前作の主人公・鈕祜禄甄嬛であるが、前作よりも狡猾な策略家である一面が強調されるなど、設定には差異がある。
皇后烏拉那拉氏と対立し、長年死闘を繰り広げてきたが、朝臣たちを利用して遂に彼女とその養子・弘時を陥れた(第1話)。また皇后の姪である如懿も疎んじている。弘暦の福晋選びの場では嫡福晋に琅嬅を推すも、如懿が選ばれ不快感を催した。結局烏拉那拉氏が処罰を受けたことにより琅嬅が嫡福晋となったが、それでも弘暦が雍正帝に懇願して如懿を側福晋として娶ったことを知り、「頑固な如懿と不和が生じた時には後悔するかもしれない」と忠告した(第1話)。
愛新覚羅 弘時(アイシンギョロ こうじ)
演 - 李解中国語版(少年期:馬啓越中国語版)、声 - 劉奕希中国語版(粤)
雍正帝第3皇子→庶人
生母は斉妃、養母は皇后烏拉那拉氏。三男であるが兄たちは二人とも夭折したため事実上の長子として扱われている。弘暦・弘昼の異母兄。如懿にはあまり慕われていない。嫡福晋に董鄂氏を迎えた直後、養母と対立する熹貴妃の策略に嵌まり、朝臣と結託して皇位簒奪を図ったと雍正帝に疑いをかけられる。烏拉那拉皇后が取りなしをしたが許されず、皇籍剥奪の上庶人に落とされた(第1話)。
董鄂氏(ドンゴ氏)
雍正帝第3皇子嫡福晋
言及のみに登場。弘時の嫡福晋に選ばれたが、間もなくして夫は庶人に落とされた。

乾隆帝の皇子・公主

愛新覚羅 永璜中国語版(アイシンギョロ えいこう)
演 - 丁橋(幼少期:王柬禾 少年期:葉凱文
第1皇子→定安親王(追諡)
生母は富察諸瑛。養母は烏拉那拉如懿、後に蘇緑筠。第2公主の実兄。聡明で思慮深い一方、長子としての自負は強く、時折皇太子への野心を垣間見せる。幼くして母と妹を失い、父の即位後は擷芳殿で暮らしていた。諸瑛を嫌悪していた嫡母・琅嬅には疎まれ、その意を汲んだ素練の指図により養育係から虐待同然の扱いを受けていた。
第1公主中国語版
生母は富察琅嬅。永璉、璟瑟、永琮の実姉。言及のみに登場。夭折した。
愛新覚羅 永璉中国語版(アイシンギョロ えいれん)
演 - 于垚
第2皇子→端慧皇太子(追諡)
生母は富察琅嬅。第1公主の実弟、璟瑟と永琮の実兄。弘暦の嫡男であり、両親から大きな期待を寄せられている。名付け親は雍正帝であり、「璉」という字には皇位を継承する者という意味が込められている。
第2公主中国語版
生母は富察諸瑛。永璜の実妹。言及のみに登場。難産の末に生まれたが、間もなくして母娘ともども亡くなった。後に、諸瑛を快く思わない琅嬅がこの母娘の死に関与したという噂が宮中で広まった。
愛新覚羅 璟瑟(アイシンギョロ けいしつ)
演 - 関雪盈中国語版(幼少期:劉思瑩、少女期:呉玉珏)、声 - 趙夢嬌(普)、成瑶孆中国語版(粤)
第3公主→固倫和敬公主
生母は富察琅嬅。第1公主と永璉の実妹、永琮の実姉。幼い頃は内気で無口な少女だったが、やがて嫡出であることを傘に着た傲慢な女性に成長する。母を敬愛している一方、側室や庶子たちには高圧的な態度を取る。とりわけ母が敵視する如懿に対しては異常なまでの憎悪を募らせている。琅嬅の産んだ二男二女のうち唯一成人した子であるため、弘暦からは鍾愛されている。
愛新覚羅 永璋中国語版(アイシンギョロ えいしょう)
演 - 程星源(幼少期:何鸞輝、少年期:劉澤宇
第3皇子→循郡王(追封)
生母は蘇緑筠。永瑢と璟妍の実兄。幼い頃、琅嬅の計略により母と引き離されて擷芳殿へ送られた。そこで甘やかされて育ったため、あまり勉学や武芸が得意ではない。

雍正帝後宮

敦粛皇貴妃(とんしゅくこうきひ)
年氏。前作の年世蘭に当たる。故人で、言及のみに登場。翊坤宮に住み、皇太后鈕祜禄氏と不仲だった。第4話で弘暦が如懿に翊坤宮を宛てがおうとした際に、琅嬅は彼女を敦粛皇貴妃と同じ宮に住まわせれば皇太后を刺激すると指摘し、代わりに養心殿から離れた延禧宮を如懿に宛てがうよう誘導した。
太妃たち
雍正帝の側室たち。後宮での諍いを生き延び、現在は寿康宮で余生を送っている。人数は10人弱ほど。不祥事を起こし皇子・公主の養育権を奪われた妃たち(金玉妍や衛嬿婉など)に代わって、子どもたちの世話役を担う。

宮女

惢心(ずいしん)
演 - 陳小繧中国語版、声 - 陳小繧(普)、何宝珊(粤)
烏拉那拉如懿の侍女。後に江與彬の妻となる。阿箬とは対照的に穏和な気性で、主の意志を正確に察知することができる利口で忠実な侍女。如懿からの信頼も厚いが、彼女が弘暦の屋敷に嫁いだ際に宛てがわれた侍女であるため、先輩に当たる阿箬からは見下されている。
福珈(ふくか)
演 - 郭虹、声 - 伍秀霞中国語版(粤)
皇太后鈕祜禄氏の侍女。
綉夏(しゅうか)
演 - 張棪琰中国語版
皇后烏拉那拉氏の侍女。主ともども如懿の世話に手を焼いている。主人が禁足されてからも変わらず仕えている。雍正帝の崩御を嘆く皇后に、今が禁足を解く好機だと助言した(第2話)。最期は皇后に殉死した(第3話)。
星璇(せいせん)
演 - 李夢洋
高晞月が実家から連れてきた侍女。

太監

王 欽(おう きん)
演 - 胡明、声 - 潘文柏中国語版(粤)
養心殿副総管。弘暦にはその即位前から側仕えしている。
蘇 培盛(そ ばいせい)
演 - 沈保平
雍正帝の首領太監。弘暦の福晋選びの場から追い出された如懿に懇願され、内密に烏拉那拉皇后との面会を許可した。その後、如懿が側福晋に選出されたことを皇后、熹貴妃、烏拉那拉家に報告した(第1話)。

廷臣・命婦

烏拉那拉 那爾布(ウラナラ ナルブ)
演 - 王勁松中国語版、声 - 張炳強中国語版(粤)
如懿の父。官位は佐領。雍正帝皇后烏拉那拉氏の兄弟に当たる(兄か弟かは不明)。皇后が幽閉された際に、彼女から一族連座を防ぐため皇帝への嘆願はしないよう要請された。その後、蘇培盛から如懿が弘暦の側福晋に選ばれたことを知らされる(第1話)。
那爾布夫人
演 - 方暁莉、声 - 黄麗芳中国語版(粤)
如懿の母。郎佳氏。如懿を含めて一男二女がいる。雍正帝皇后とともに如懿が良縁に恵まれることを願っている。二度も福晋選びに落選した如懿の嫁ぎ先を心配していたが、蘇培盛から娘が弘暦の側福晋に選ばれた報せを聞き安堵していた(第1話)。
張 廷玉(ちょう ていぎょく)
演 - 秦焰、声 - 葉振声中国語版(粤)
康熙帝の時代から仕える元老。弘暦からも一定の信頼を寄せられている。皇太后とは対立関係にあり、烏拉那拉皇后を支持している。

その他

瓜爾佳氏(グワルギャ氏)
第1話にのみ登場。戸部侍郎・塞克の娘。弘暦の福晋選びに参加した秀女の一人。

注釈

  1. ^ モデルは李氏朝鮮
  2. ^ 小説版では諸瑛の死は金玉妍の陰謀によるものであり、後に彼女がその罪を琅嬅に着せたことになっているが、ドラマ版の玉妍にそのような描写はない。

淑嘉皇貴妃

淑嘉皇貴妃(しゅくかこうきひ、1713年9月14日 - 1755年12月17日)は、乾隆帝の側室。姓は金氏。索羅豁満州(高麗佐領)包衣、後に満州正黄旗。上駟院卿金三宝の娘、吏部尚書金簡の妹。

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