真駒内
真駒内(まこまない)は、北海道札幌市南区にある札幌市営地下鉄南北線真駒内駅を中心とした、町名に「真駒内」を冠する地域一帯を示す。
概要
南区役所を初めとした公共施設が集まる南区の中心。3M(円山・宮の森・真駒内)と呼ばれる札幌の高級住宅地のひとつである[要出典]。
地下鉄のシェルター(高架)に張り付くように団地群が形成されている。主に低所得者向けの道営住宅であるが、駅北側シェルター沿いは中所得者向けのURなどがある。団地群より西は高級住宅地であり、真駒内の多くの部分を占める。この地域は医師や自営業者、マスコミ関係者などといった高所得者層が多く、大企業の社宅も多数存在している[要出典]ことから、低所得層の団地があるにもかかわらず高等教育進学率(いわゆる大学進学率)は7割を超える(市内で他に7割を超えているのは真駒内の他、円山、山鼻、宮の森、宮が丘といった、山の手側に集中している。)[要出典]。ただし、住所名に真駒内とつくにもかかわらず、真駒内本町など、これに当てはまらない地区もある。商業施設への規制が厳しい地域であるため、駅周辺に目立った商業施設は少なく、大きな商業施設は駅からバスで10分ほどの川沿・五輪大橋周辺に集中している。
真駒内の南側は、山間部であり旧真駒内種畜場を開拓した駒岡地区となっているが、正式な町名は「真駒内」である。駒岡地区からさらに南側に位置する新興住宅地「サンブライト真駒内」も正式な町名は「真駒内」である。しかし、真駒内駅から直線距離で約6kmと距離があることや、近隣に常盤地区があることから、「サンブライト真駒内は常盤地区にある」といった誤った認識をされることがある[誰によって?]。
歴史
戦前は、真駒内種畜牧場が広がっていた。定山渓鉄道線の車窓からは緑の牧野と緬羊の群れが広がる風景があった。戦後は、牧場を中心に進駐軍がキャンプ地(キャンプ・クロフォード)として真駒内一帯を接収。キャンプ地が返還されてからは道営団地やオリンピック会場が造成されることとなる[1]。
1971年に南北線真駒内駅が開業。かつて運行されていた定山渓鉄道線の敷地の一部を転用したものである。
1972年に行われた札幌オリンピックの主会場となった真駒内アイスアリーナやオリンピックの選手村などの建物が真駒内の各地に残されている。1978年の千葉真一主演ドラマ『十字路』で舞台となった[2]。町民と札幌市立真駒内小学校の在校生がエキストラで出演し、撮影協力をしている[2]。
他のニュータウン同様少子高齢化が進んでおり、2012年4月には駅周辺の小学校4校を2校に統廃合した[3]。
「真駒内」を冠する町名
- 真駒内(まこまない)
- 真駒内曙町(まこまないあけぼのまち)
- 真駒内泉町(まこまないいずみまち)
- 真駒内柏丘(まこまないかしわおか)
- 真駒内上町(まこまないかみまち)
- 真駒内公園(まこまないこうえん)
- 真駒内幸町(まこまないさいわいまち)
- 真駒内東町(まこまないひがしまち)
- 真駒内本町(まこまないほんちょう)
- 真駒内緑町(まこまないみどりまち)
- 真駒内南町(まこまないみなみまち)
周辺
歴史
- 1944年 - 豊平町大字平岸村が再編され、字真駒内を設置する。
- 1947年7月 - 駒岡に入植始まる。
- 1949年6月1日 - 地区内最初の小学校として駒岡小学校開校。
- 1961年4月1日 - 真駒内小学校開校。
- 1961年5月1日 - 豊平町が札幌市に編入される。
- 1963年 - さっぽろ雪まつり真駒内会場が設けられる。
- 1966年12月15日 - 真駒内南小学校開校。
- 1968年12月24日 - 真駒内曙小学校開校。
- 1971年12月16日 - 札幌市営地下鉄南北線が開業。真駒内地区には自衛隊前駅、真駒内駅が設けられる。
- 1972年2月 - 真駒内屋内競技場、真駒内屋外競技場をメイン会場に札幌オリンピック開催。
- 1972年4月1日 - 札幌市が政令指定都市になり、南区役所が設置される。
- 1973年3月24日 - 真駒内緑小学校開校。
- 2005年 - さっぽろ雪まつり真駒内会場がこの年を最後に廃止。
- 2012年3月 - 真駒内小学校、真駒内南小学校、真駒内曙小学校、真駒内緑小学校の4校が閉校。
- 2012年4月 - 札幌市立真駒内公園小学校と札幌市立真駒内桜山小学校が開校。
交通機関
脚注
- ^ 岡田利夫 『戦中戦後20年 北海道木材・林業の変遷』 152頁 北海道林材新聞刊 昭和63年6月10日刊
- ^ a b “十字路 第一部”. テレビドラマデータベース. 2013年8月20日閲覧。
- ^ 真駒内地域 小規模校検討委員会ニュース