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山口組

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六代目山口組
山菱
設立1915年
設立者山口春吉
設立場所兵庫県 神戸市
本部〒657-0067
兵庫県神戸市灘区篠原本町4-3-1[1]
北緯34度43分12秒 東経135度13分34.9秒 / 北緯34.72000度 東経135.226361度 / 34.72000; 135.226361座標: 北緯34度43分12秒 東経135度13分34.9秒 / 北緯34.72000度 東経135.226361度 / 34.72000; 135.226361
首領司 忍
活動期間1915年~現在
活動範囲1都1道2府41県[1]
構成民族日本人在日朝鮮人
構成員数
(推定)
約36,400人(2010年末時点)[2]
*構成員 約20,300人
*準構成員 約16,400人
主な活動みかじめ料、恐喝、麻薬取引、売春、賭博、高利貸し、総会屋、ほか合法商売
友好組織稲川会松葉会双愛会共政会会津小鉄会住吉会など
敵対組織極東会

六代目山口組(ろくだいめ やまぐちぐみ)は、兵庫県神戸市灘区篠原本町に本拠を置く日本最大の指定暴力団

組織概要

大正4年(1915年)に、山口春吉が、神戸市兵庫区西出町で港湾労働者50人を集めて、港湾荷役人夫供給業「山口組」を結成したのが始まりである。組員は2010年3月現在で組長(親分)、舎弟(弟分)7人、若中(子分)79人の計87人。組長を除き、これら86人の舎弟・若中は直参(直系組長)と呼ばれ、それぞれが数十人~数千人の構成員を抱える組織のトップである。2010年現在、その構成員数は約20,300人、準構成員数は約16,100人の合計約36,400人であり、その人数は全暴力団構成員・準構成員数約84,200人のうちの46.3%を占めている[2]

傘下組事務所は広島沖縄の2県を除いた45都道府県に置かれている。

「山口」の2文字を菱形にデザインした「山菱」と呼ばれる代紋を用いている。

綱領と組指針

三代目時代に制定された5条からなる「綱領」が、定例会など行事の際には唱和される。[3]また、年ごとの「組指針」も定められている。

六代目発足以降「警察官と接触しない」、「警察機関に人、物を出さない」、「警察官を組事務所に入れさせない」の三点を定め警察との距離をおいている。

歴代組長

歴代若頭

山口組若頭とは、暴力団山口組の若頭で役職の中では組長に次ぐナンバー2である。

二代目時代
三代目時代
四代目時代
五代目時代
六代目時代

六代目山口組

煜===最高幹部===煜

役職 氏名 二次団体 本部
組長 司 忍(本名: 篠田建市)
若頭(執行部) 髙山清司(高山清司) 二代目弘道会会長 愛知県名古屋市中村区
顧問(舎弟) 石田章六(本名: 朴 泰俊) 章友会会長 大阪府大阪市北区
顧問(舎弟) 大石誉夫 大石組組長 岡山県岡山市北区
顧問(舎弟) 尾崎彰春(本名: 尾崎昭治) 心腹会会長 徳島県徳島市
総本部長(執行部) 入江 禎 二代目宅見組組長 大阪府大阪市中央区
若頭補佐・大阪南ブロック(執行部) 橋本弘文(本名: 姜 弘文) 極心連合会会長 大阪府東大阪市
若頭補佐・大阪北ブロック(執行部) 寺岡 修 俠友会(侠友会)会長 兵庫県西宮市
若頭補佐・九州ブロック(執行部) 青山千尋 二代目伊豆組組長 福岡県福岡市中央区
若頭補佐・関東ブロック(執行部) 鈴木一彦 旭導会会長 北海道旭川市
若頭補佐・阪神ブロック(執行部) 井上邦雄(本名: 桑田邦雄) 四代目山健組組長 兵庫県神戸市中央区
若頭補佐・中部ブロック(執行部) 正木年男 正木組組長 福井県敦賀市
若頭補佐・中国・四国ブロック(執行部) 池田孝志 池田組組長 岡山県岡山市北区


島田紳助 勘坂康弘 橋下徹

舎弟

役職 氏名 二次団体 本部
舎弟 英 五郎(本名: 津留英雄) 英組組長 大阪府大阪市西淀川区
舎弟 玉地健治 玉地組組長 大阪府堺市堺区
舎弟 川合康允 川合組組長 岐阜県大垣市

幹部

役職 氏名 二次団体 本部
幹部 大原宏延(本名: 大原広司) 大原組組長 大阪府大阪市生野区
幹部・総本部長補佐 毛利善長(本名: 毛利時比呂) 毛利組組長 大阪府吹田市
幹部・組長付 光安克明(本名: 伊豆克明) 光生会会長 福岡県福岡市博多区
幹部・慶弔委員長 岡本久男 二代目松下組組長 兵庫県神戸市中央区
幹部・総本部長補佐 剣 柾和(本名: 剣 政和) 二代目黒誠会会長 大阪府大阪市北区
幹部・若頭付 江口健治 二代目健心会会長 大阪府大阪市浪速区
幹部・若頭付 森尾卯太男 大同会会長 鳥取県米子市
幹部 藤井英治 五代目國粹会会長 東京都台東区
幹部・組織委員長 髙野永次(本名: 高 次竜) 三代目織田組組長 大阪府大阪市中央区
幹部・組織委員 高木康男(本名: 陣内唯孝) 六代目清水一家総長 静岡県静岡市清水区

兵庫若中

役職 氏名 二次団体 本部
若中 中村天地朗(本名: 中村豊彦) 二代目大平組組長 兵庫県尼崎市
若中 細川幹雄 細川組組長 兵庫県尼崎市
若中 柴田健吾 柴田会会長 兵庫県加古川市
若中・組織委員 古川恵一 二代目古川組組長 兵庫県尼崎市
若中・総本部当番責任者 清水 武 二代目岸本組組長 兵庫県神戸市中央区
若中 宮下和美 二代目西脇組組長 兵庫県神戸市西区
若中 池田幸治 四代目真鍋組組長 兵庫県尼崎市

大阪若中

役職 氏名 二次団体 本部
若中 奥浦清司 奥浦組組長 大阪府東大阪市
若中 浅井昌弘 浅井組組長 大阪府吹田市
若中 川口和慶 三代目小車誠会本家会長 大阪府大阪市西成区
若中 野村 孝 三代目一会会長 大阪府大阪市北区
若中・慶弔委員 髙木廣美(高木廣美) 五代目早野会会長 大阪府大阪市浪速区
若中・組織委員 布川皓二 二代目中西組組長 大阪府大阪市中央区
若中 佐達秀正 三代目大野一家総長 大阪府大阪市港区
若中・総本部当番責任者 里 照仁 二代目中島組組長 大阪府大阪市淀川区
若中・慶弔委員 奧村 修 二代目勝野組組長 大阪府大阪市西成区
若中・総本部当番責任者 竹森竜治 四代目澄田会会長 大阪府大阪市北区
若中・総本部当番責任者 須ノ内祥吾 二代目東生会会長 大阪府大阪市淀川区
若中・総本部当番責任者 亀井利臣 三代目松山組組長 大阪府東大阪市
若中 能塚 恵 三代目一心会会長 大阪府大阪市中央区
若中 秋良東力 秋良連合会会長 大阪府大阪市浪速区
若中 飯田倫功(本名: 飯田勝義) 倭和会会長 大阪府大阪市中央区
若中 井村一男 四代目南一家会長 大阪府大阪市中央区
若中 南匡樹 三代目吉川組組長 大阪府大阪市淀川区

他都道府県若中

役職 氏名 二次団体 本部
若中 青野哲也 七代目一力一家総長 静岡県浜松市南区
若中 尾崎勝彦 尾崎組組長 徳島県徳島市
若中 根本辰男 二代目川内組組長 福井県あわら市
若中 北島 虎 二代目杉組組長 愛知県名古屋市中村区
若中・慶弔委員 金光哲男 金光会会長 福岡県福岡市博多区
若中 正田 悟 二代目松山会会長 愛媛県松山市
若中 貝本 健 貝本会会長 愛知県名古屋市中村区
若中 船木一治 三代目誠友会会長 北海道札幌市中央区
若中・慶弔委員 篠原重則 二代目若林組組長 香川県高松市
若中・総本部当番責任者 菱田達之 二代目愛桜会会長 三重県四日市市
若中 山本克博 五代目豪友会会長 高知県高知市
若中・慶弔委員 田保伸一 二代目昭成会会長 石川県金沢市
若中 掛野一彦 二代目近藤組組長 岐阜県岐阜市
若中・総本部当番責任者 茶谷政雄(本名: 茶谷正夫) 茶谷政一家総長 北海道札幌市白石区
若中・慶弔委員 落合勇治(本名: 落合益幸) 二代目小西一家総長 静岡県静岡市葵区
若中・組織委員 木村阪喜 木村會会長 愛媛県松山市
若中・総本部当番責任者 髙橋久雄(高橋久雄) 雄成会会長 京都府京都市南区
若中・総本部当番責任者 田中三次 三代目稲葉一家総長 熊本県熊本市
若中 宮本浩二 四代目北岡会会長 熊本県鹿本郡
若中 藤原健治 三代目熊本組組長 岡山県玉野市
若中 田堀 寛 二代目名神会会長 愛知県名古屋市中区
若中・組織委員 清田健二 十代目瀬戸一家総裁 愛知県瀬戸市
若中 津田 力(本名: 津田智加良) 二代目倉心会会長 和歌山県和歌山市
若中 良知政志 良知組組長 静岡県吉田町
若中 塚本修正 藤友会会長 静岡県富士宮市
若中 一ノ宮敏彰 一道会会長 福岡県福岡市中央区
若中 髙山誠賢(高山誠賢、本名: 高山義友希) 淡海一家総長 滋賀県大津市
若中 山嵜昌之 三代目益田組組長 神奈川県横浜市
若中 富田丈夫 國領屋一家総長 静岡県浜松市中区
若中 生野靖道(本名: 生野靖一) 四代目石井一家総長 大分県別府市
若中 浜田重正 二代目浜尾組組長 神奈川県横浜市中区
若中 薄葉政嘉(本名: 薄葉暢洋) 十一代目平井一家総裁 愛知県豊橋市
若中 河内敏之(本名: 河内敏郎) 三代目倉本組組長 奈良県奈良市
若中 波入信一 七代目奥州会津角定一家総長 福島県会津若松市
若中 清崎達也 大志会会長 熊本県八代市
若中 中山和廣 三代目矢嶋組組長 愛媛県今治市

親戚・友好団体

日本社会との関わり

山口組の収入源は賭博麻薬などによるものである。菅沼光弘によれば、同和・部落在日朝鮮人出身者が大半であり、兵庫県および神戸市など兵庫県内の地方自治体税収を担い、神戸空港関西国際空港中部国際空港の建設に関わったとされ、日本社会の中に深く根ざし、影響力を行使するものであるという指摘がなされた[5]

また、元山口組顧問弁護士山之内幸夫は『文藝春秋』昭和59年11月号に寄せた「山口組顧問弁護士の手記」において「ヤクザには在日朝鮮人同和地区出身者が多いのも事実である」「約65万人といわれる在日朝鮮人のうち約50%が兵庫・大阪・京都に集中していることと山口組の発展は決して無関係ではなく、山口組は部落差別や在日朝鮮人差別の問題をなしにしては語れない」と述べた。

2008年年末時点では、在日韓国・朝鮮人が多く住んでいる都道府県は、1番目は大阪府(133,396人、全在日韓国・朝鮮人の約22.64%)、2番目は東京都(114,961人、同じく約19.51% )、3番目は兵庫県(54,635人、同じく約9.27%)である[6]。ちなみに、兵庫・大阪・京都を合わせた場合は全在日韓国・朝鮮人の約37.52%である。また、同じく2008年末の在日韓国・朝鮮人は589,239人である[7]


2009年の矯正統計によれば、その年に刑務所に入った受刑者のうち暴力団加入者の国籍別比率は、2960人中、日本国籍は2902人、約98.0%。韓国・朝鮮籍は53人、約2.0%となっている(韓国・朝鮮籍の暴力団構成員及び準構成員が全員山口組だと仮定しても、山口組に占める韓国・朝鮮籍の暴力団構成員及び準構成員の割合は約4.3%)[8]

古歩道ベンジャミンによると「山口組には以前サハリンで命を狙われたことがあり、ABCテレビおはようコールABC収録後再び弘道会に命を狙われた」という[9]

脚注

  1. ^ a b 第二章一節一項 指定暴力団の指定の状況(平成21年5月1日現在) 平成21年 警察白書 警察庁 2010年5月16日閲覧
  2. ^ a b 平成19年の暴力団情勢 (PDF) - 警察庁 組織犯罪対策 2010年4月30日掲載
  3. ^ 山口組綱領 一、内を固むるに和親合一を最も尊ぶ。 一、外は接するに愛念を持し、信義を重んず。 一、長幼の序を弁え礼に終始す。 一、世に処するに己の節を守り譏を招かず。 一、先人の経験を聞き人格の向上をはかる。
  4. ^ 出典は、飯干晃一『山口組三代目 1野望篇』徳間書店<徳間文庫>、1982年、ISBN 4-19-597344-9のP.43
  5. ^ 日本を知るには裏社会を知る必要がある 菅沼光弘 元公安調査庁調査第二部長講演より(東京・外国特派員協会)
  6. ^ 8.地域別分布状況(法務省入管資料:2008年12月末現在) 2010年04月08日閲覧
  7. ^ 平成20年度版外国登録者数 2国籍(出身地)別 [1] (PDF) 2010年04月08日閲覧
  8. ^ 「2009年度矯正統計 09-00-49 新受刑者中暴力団加入者の国籍」[2]2010年10月14日閲覧
  9. ^ 明日の朝、山口組の本部に言論による「道場破り」に行きます 06/17/2008

参考文献

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