ノーマン・メイラー
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ノーマン・キングズレー・メイラー(Norman Kingsley Mailer、1923年1月31日 - 2007年11月10日)は、アメリカ合衆国の作家。ノンフィクション小説の革新者。
生涯
ノーマン・メイラーはユダヤ系の両親の間にニュージャージー州ロング・ブランチで生まれた。彼はブルックリンで育ち、1939年にハーバード大学に入学した。大学で彼は小説に興味を持ち、18歳の時最初の作品を公表した。
メイラーは1944年に陸軍に入隊し、南太平洋で従軍した。1945年の終戦と同時に進駐軍の一員として千葉県の館山に上陸、その後銚子に移った。1946年には福島県の小名浜(現在のいわき市)に移り、その後5月に帰国するまで銚子に滞在した。1948年、パリのソルボンヌ大学に入る前に、ベストセラーとなる『裸者と死者』を書いた。それは彼自身の戦中の経験に基づいたものであり、第二次大戦を描いた最良のアメリカ小説のうちの1つとされる。 同作品には銚子の様子の描写があり、彼は後に日本語版の翻訳者に「日本は私が見た国のうちでもっとも美しい国でした」との印象を述べている。
ノーマン・メイラーは6回結婚しており、9人の子供がいる。 2007年11月10日、急性腎不全のためニューヨークのマウントサイナイ病院にて死亡。84歳。
主な作品
- 『裸者と死者』 - The Naked and the Dead (1948)
- 『なぜぼくらはヴェトナムへ行くのか?』 - Why Are We in Vietnam? (1967)
- 『夜の軍隊』 - Armies of the Night (1968)
- 『マイアミとシカゴの包囲』 - Miami and the Siege of Chicago (1968)
- 『月にともる火』 - Of a Fire on the Moon (1970)
- 『性の囚人』 - The Prisoner of Sex (1971)
- 『死刑執行人の歌 : 殺人者ゲイリー・ギルモアの物語』 - The Executioner's Song (1979)
- 『ハロッツ・ゴースト』- Harlot's Ghost (1991)
日本語訳
- 山西英一訳 『アメリカの夢』(世界文学全集 Ⅲ-20巻) 集英社、1966年
- 山西英一訳 『鹿の園』 新潮社 新潮文庫、1970年 ISBN 4102047034
- 山西英一訳 『夜の軍隊』 早川書房、1970年 ISBN 4152034408
- 山西英一訳 『性の囚人』 早川書房、1971年 ISBN 4152034416
- 山西英一訳 『裸者と死者』(世界文学全集第44巻) 集英社、1974年 ISBN 4081280444
- 生島治郎訳 『ザ・ファイト』 集英社、1997年 ISBN 4087732797
- 岡枝慎二訳 『死刑執行人の歌―殺人者ゲイリー・ギルモアの物語』(上下2巻) 同文書院、(上)1997年 ISBN 4810374688 (下)1997年 ISBN 4810374696
- 野島秀勝訳 『天才と肉欲―ヘンリー・ミラーの世界を旅して』 ティビーエス・ブリタニカ、1980年
- 中井勲訳 『マリリン―性と愛の神話』 講談社、1981年 ISBN 4061290649
- 吉田誠一訳 『タフ・ガイは踊らない』 早川書房、1985年 ISBN 4152076267
- 邦高忠二訳 『なぜぼくらはヴェトナムへ行くのか?』 早川書房、1985年 ISBN 415207938X
- 田代泰子訳 『なぜわれわれは戦争をしているのか』 岩波書店、2003年 ISBN 4000015591
ノーマン・メイラーを題材とした作品
- ロバート・F・ルーシッド職務経歴書 『ノーマン・メイラー』 冬樹社、1976年
- 銚子と文学-甦る言葉の海流 岡見晨明 編 東京文献センター [ISBN 978-4-925187-20-6]