探偵!ナイトスクープ
探偵!ナイトスクープ | |
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ジャンル | バラエティ番組 |
出演者 |
西田敏行 岡部まり ほか |
オープニング | 「ハートスランプ二人ぼっち」 円広志 |
製作 | |
プロデューサー | 松本修 ほか |
制作 | 朝日放送 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1988年3月5日 - |
放送時間 | 毎週金曜日23:17 - 24:12 |
放送分 | 55分 |
探偵!ナイトスクープ(たんていナイトスクープ、英称:Knight Scoop)は、1988年3月5日に関西ローカルでスタートした、朝日放送(ABC)制作の視聴者参加型テレビバラエティ番組である。朝日放送と東日本放送(KHB)、山形テレビ(YTS)、メ〜テレ(NBN)(2008年4月-)、愛媛朝日テレビ(eat)、鹿児島放送(KKB)では字幕放送を実施している。2008年3月7日の放送で20周年を迎えた長寿番組である。
番組概要
番組のコンセプト
スタジオをひとつの探偵事務所(番組では探偵局と呼称)と想定し、視聴者から寄せられた依頼を、探偵局員(レギュラー芸人たち)が投稿した視聴者と共に調査し、その結果を発表する。依頼が番組に採用された視聴者にはもれなく番組特製の探偵手帳とステッカーがプレゼントされる。
関西人特有の明るい「ノリの良さ」が番組の人気を支える重要なポイントで、探偵役となるプロの芸人をも食ってしまうほどの強烈なインパクトを持つ依頼者などがときに登場する。街角で出会った人がさらに強烈な個性を発揮することもあり、そういった予想外の展開が楽しめることも人気の理由のひとつである。番組中では一般人への応対や扱いに一定の基準が存在し、これも視聴者の支持の要素である。過去に二度(1990年と2001年)、日本民間放送連盟賞最優秀賞を受賞した。
番組視聴者からの依頼
「ナイトスクープ」における依頼内容は非常に多岐にわたる。人捜し、物捜し、場所捜しのような本格的な調査を伴うものをはじめ、街頭調査や現地レポート、実験を伴うものもある。単独では放送時間が稼げないようなちょっとした依頼は「小ネタ」集として複数をまとめて放送される。
- また、年に何度かは「総集編」と称して、過去の面白かった依頼や、もう一度見たい依頼を3、4本まとめて放送している。
この場合に限って、局長・秘書・顧問は出演せず、探偵のみがコントを交えながら放送している。 20年を超えた番組の中で2000を超える依頼が扱われ、また毎週ハガキ依頼が200から300通、メール依頼が約100通寄せられている。
オープニング
黒バックに番組の趣旨が書かれた白いテロップでスクロール式に下から上に流れ、CG調の番組タイトルのロゴが出る。その後、その週の出演メンバーの探偵局員を紹介。その時、調査を担当した局員には映像の下にその週に依頼された内容のサブタイトルが流れる。
出演局員を紹介した後は、公開収録のスタジオからの拍手に包まれながら出演者が登場して提供ベース(スポンサーは地域によって異なる、朝日放送などではスポンサーの表示がない)後にCM→本編開始、というのが現在の基本である。
- 以前は1本目の依頼終了後にスポンサーバックを流してからCMに入ったり、オープニング出演者紹介後にスポンサーバックを流してからCMに入ったことがあった。
番組の構成
公開収録。1回の放送の中で、10分から15分程度の依頼遂行VTRを3本流し、それぞれに局長や顧問、探偵らがコメントを付けるのが基本的なフォーマットである。
視聴者からの依頼文は、まず秘書(岡部まり)が読み、局長・顧問が短いコメントをし、その依頼を担当した探偵がVTRを流す前に解説を加えてからVTRに入る。最初期はVTR中にも探偵のコメント・解説が入っていたが、現在は一切入れていない。小ネタ集やパラダイスなどでは、探偵自らが依頼文を読む場合もある。VTR終了後、出演者のコメントが入り、ジングルが流れ、CMに入る。以前は3本目の依頼の後にCMに入っていたが、現在はCMに入らずそのまま局長・顧問が、今週の総括のようなコメントをしつつ、エンドロールに入るという構成になっている。
更に「エンド5秒」と呼ばれる番組終了のテロップの裏に探偵のギャグが入ってその回の放送が終了する(なお、このエンド5秒は放送される地域とされない地域がある)。元は放送終了時間まで視聴してもらい、それによる視聴率上昇を目的に始まったものであった。
また、ほかの番組に見られない特徴に「ジングルからCMまでが長い」というものがある。通常、民放では番組とCMの境にジングルを流して視聴者に知らせている(もしくは、ジングルなどなしで突然CMに入る)。ジングルが入る場合、ジングルが終わるとすぐにCMがはじまるが、この番組ではジングル終了後も少しの間、探偵と局長などのトークが(長いときは1分以上も)放送され続ける。
このジングルからCMまでの極端に長い時間をとるという演出は、収録の段階で直接ジングルを挿入するため進行上大事なトークなどがジングル後にされた場合、それも全て放送せざるをえないからである。
各局での放送時間
現在はテレビ朝日系列の全国の放送局(ただし2025年01月現在、テレビ朝日でのネットは行われていない。後述)、およびスカイ・A、テレビ朝日系列の無い地域の一部などでこの番組が放送されている。
テレビ朝日がネットしていた頃、テレビ山梨でのネット開始によって全国制覇を果たしているが、当時圧倒的多数だった同時ネット局が最近は減少傾向であり、放送時刻はまちまちとなっている。この番組は大阪発の番組のため、現状では同時間に東京発番組をネットする地域(東日本の一部と沖縄)は金曜ナイトドラマを優先して放送しているケースが多くなっている。
新聞のラテ欄の放送内容部分ではまだ内容が未定の場合「探偵が視聴者の疑問を解決!!」となっている。
近畿・西日本地方
制作の朝日放送では、番組開始当初は土曜日23:30-24:25の放送であったが、1991年4月から当時放送されていた合コン!合宿!解放区!と入れ替わり、現在の金曜日23:17-24:12となった。
関西・西日本地方では深夜枠にもかかわらず、視聴率が現在でも常に20%前後(1990年代前半は30%を超えていたこともあった)ととび抜けて高い記録が出ていることから、「関西(もしくは西日本)のお化け番組」と呼ばれている(→#視聴率(関西)を参照のこと)。関西地区の週間視聴率ランキングではゴールデンタイムの番組をも抑え、関西1位に輝くという快挙もたびたび達成している。また、北部九州地区においても視聴率ベストテンに入ることもある。
中国・四国地方では原則として同時ネットとなっている。しかし九州地方(鹿児島放送を除く)、東海地方では遅れネット(約1週遅れ)になっている。また、表面上同時ネットでも、実際は事前に番組素材をABCから受け取り、自社で送り出しを行っている局もある(例・広島ホームテレビ。同局ではマスターの関係でモノラル音声にステレオ信号が乗り、字幕放送を実施していない)。かつて、テレビ高知ではTBSとの同時ネットではなく土曜日の19時からのゴールデンタイムで放送され、探偵が同局の編成部部員と走って「視聴率調査」の依頼が採用され放送されたことがある。
沖縄県を放送対象区域とする琉球朝日放送では、以前はABCと同時刻の23:15スタート(ただし数週遅れ)だったが、独立した文化圏であるせいか、西日本では唯一、「金曜ナイトドラマ」の同時ネットに切り替えている。このためか、沖縄県では「金曜ナイトドラマ」のほうが話題に上がることが多い(宮城県とは正反対)。
このテレ朝打ち切りの影響で、長野朝日放送などが同時ネットを取りやめ、ナイトドラマ同時ネットに切り替えたところも多数存在した(長野朝日放送では、現在の「ナイトスクープ」の放送はナイトドラマ終了後の枠に放送。よって同時ネット局に比べ、放送の遅れは約1時間ある)。
関東地方
当初は千葉テレビ放送(チバテレビ・CTC)や群馬テレビ(GTV)といった独立U局でのネットでスタート。関西出身者ばかりでなく、タモリや後に局長となる西田敏行も見ていた人気ぶりだったが、なかなか朝日放送のキー局であるテレビ朝日では放送されなかった。
転機は1992年6月5日放送(朝日放送など)での「斬られ役の福本清三さんを『徹子の部屋』に出してあげたい!」という依頼者の要望で、本物の「徹子の部屋」のスタジオセットを借りて黒柳徹子に扮装した桂小枝探偵が番組収録をしたことからテレビ朝日の関係者に注目され、独立U局での放送は打ち切り、同年にテレビ朝日でのネットに移行した。
- ただし、それ以前に、後述の「アホ・バカ分布図」が民放連の賞を受賞したということで、その総集編だけは放送されたことがある。
- この収録直後に本物の黒柳徹子が現れ、小枝と福本の話を聞くうちに黒柳が福本に興味を持ち、福本が本当に「徹子の部屋」へ出演することとなった(1992年11月放送)。
テレビ朝日では当初放送枠がなかったこともあり、金曜日深夜2時頃から放送(ただし毎月末は「朝まで生テレビ!」のために休止)され、のちに火曜深夜1時過ぎに移動(月末休止はなくなった)。 その後、土曜日15:00-15:55と観やすい時間帯に移動するも関西と違って高い視聴率が取れず、テコ入れのため日曜日12:00-12:55へ移動させたがこの時間帯も裏番組に勝てず惨敗、その後日曜16:30-17:25⇒再び土曜日15:00-15:55⇒そして元の金曜深夜2時頃と移動を何度も繰り返すことを余儀なくされた。 さらにその後、水曜日深夜3:12-4:07と再び深夜枠に移されたものの、最終的に2005年3月9日にテレビ朝日でのネットは打ち切りとなった。
テレビ朝日打ち切り後は、ほぼ内容を続行する形で2005年4月7日からテレビ神奈川(tvk、同局では初)で、半年後の同年10月7日からは千葉テレビ放送(チバテレビ・CTC)での放送が再開され、関東地方では12年ぶりに独立U局でのネットが復活した(チバテレビでの放送は2008年3月27日で終了)。2007年4月2日からはテレビ埼玉(テレ玉)で、2007年10月12日からは東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)でも放送が開始された。
読売テレビ系の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』2008年6月4日放送分で関東と関西のテレビ文化の違いについて扱った際、高視聴率番組の一つとしてナイトスクープについても触れられたが、「関東では一時期やっていたが、今はやっていない」と紹介された。
北海道・東北地方
東日本放送(宮城県)は、近畿地方でしか放送されていなかった頃より同時ネットをしていたためか、同地域におけるナイトスクープの人気は非常に高く、宮城県民のハガキがよく送られ、紹介されることも多い。逆に同時間帯に放送されている金曜ナイトドラマは他地域よりも日常の話題にあがらないことが多い(沖縄県の琉球朝日放送と正反対)。
一方、司会者の西田敏行の出身地(福島県郡山市)に本社を構える福島放送では、関東地方に隣接する福島県の土地柄のためか、同時ネットを取りやめてナイトドラマ同時ネットに切り替え、ナイトスクープは同日時差ネットで放送している。
北海道・北東北4道県は、4局とも「金曜ナイトドラマ」を同時ネットしており、「探偵!ナイトスクープ」は時差ネットになっている。
番組名の由来
番組の企画段階では、「上岡龍太郎探偵局」と言う仮タイトルだった。
QAB、JRTとMRTを除くネット局のすべてが夜-深夜に放送することもあり誤解されやすいが、タイトルの「ナイト」は、夜(Night)ではなく、騎士(Knight)という意味である(Knight Scoop)。また「スクープ」は当時「ザ・スクープ」(朝日放送でも放送されていた)など、報道番組のタイトルに「スクープ」が使われることが多かったため、「電話口で『朝日放送のナイトスクープですが…』と言えば、報道番組と勘違いして取材を受けてくれるのではないか」と考えてつけられたという。
出演者
局長
初代
- 「私が局長の上岡龍太郎です」と自己紹介する。
- 関西の芸人として探偵たちの大先輩であり、不人気番組から立ち上げた自負を持っていたため、VTRの内容について厳しい批判を述べることもあった。
- 初期には、「大阪の路上駐車」のネタで自ら探偵として報告した。
- 彼の最後の出演となった2000年4月の放送など、何度か依頼者になったこともある。
- 番組がABC以外の局で順次ネットされるようになってからも、過去の話を引き合いに出す。
- 2000年3月いっぱいで芸能界を引退したため降板した。
上岡降板後
上岡局長の降板後、番組では翌週から新局長が登場するように予告していながら、結局は約8ヶ月、探偵や顧問による「局長代行」で番組を継続した。これは、上岡局長が万が一翻意した場合に備えていたことと、上岡局長のイメージがあまりに強く浸透しており、安易に大物タレントを招聘しても逆にファンの反感を買うだろうというプロデューサーの判断によるものである。
その後、視聴者を中心に「やはり局長を据えて欲しい」との意見が多く寄せられたことから、新局長を迎えることになった。新局長には、
- 「探偵!ナイトスクープ」のファンであり、かつ阪神タイガースのファンでもあることが望ましい
- 探偵局員より年長者であること
- 上岡クラスか、それ以上の大物
といった条件を満たす人物を招聘することとした。
そして、それらの条件を全て満たす人物として、かねてから同番組の大ファンであった西田敏行に白羽の矢を立てた。スケジュール調整の難しい「大物芸能人」であったが、総合演出兼プロデューサーであった矢澤が事務所に日参し、口説き落とすことに成功した。西田自身も前向きであったという。
決定までのエピソードに、新局長は頭文字が「西」であるという情報がインターネット上で流され、また石田靖が「局長はNで始まる人」とラジオで言ったことから、勘違いをした西川きよしが探偵達にあいさつ回りをするという、とんだ勇み足があった、という。
二代目
- 全国的な俳優であり、番組のファンとして探偵たちに敬意を表しており、1件1件の依頼や報告に対して集中して感想を述べている。
- 涙もろく、感動的な内容のVTR後には西田の泣き顔がアップで入る事が多い。依頼内容が感動的なときにはハンカチをあらかじめ用意していたりする。依頼によっては岡部が依頼文を読んだ時点で号泣していたり、思いもかけないテーマで泣いていたりする。これらは、新しい定番として受け入れられている。
- 「私が局長の西田敏行です」と、上岡の自己紹介を踏襲している。
秘書
番組視聴者からの調査依頼の手紙を読み上げる係。
初代…松原千明
- 約1年間の勤務の後、松原が石田純一と結婚して「退職」。
- 当初松原には出演交渉の際、番組スタッフが「ニュースステーションみたいな番組で、社会派モノです」と説明したようだが、後に番組内容がバラエティ色が強くなったことで、松原は「こんな筈ではなかった」とある種の“ショック”を受けたようである。
松原の降板後北野タキノ(北野誠の母)が4週、ナース井出が1週、中村貴子(当時出演していた探偵の一人)が1週秘書を代行。
- 岡部は本番で初めて依頼文を読むため、視聴者からの依頼文に「ち○こ」などの性的な言葉が含まれていると、岡部がそこで詰まったり噛んでしまうため、探偵達がわざと読み直させるというパターンが多い。
探偵局員
探偵局員の多くは主に関西圏で活動する男性タレントが務める。
現役探偵局員
- レギュラー
- 1988年6月4日入局
- 1995年10月-1997年3月はTBSラジオの昼ワイド担当のため、ロケに行く時間がとれなくなり一時退局。ラジオ番組の終了とともに復帰。初代局長・上岡によると、当初は探偵ではなかったという。以前は依頼に対して結論まで導き出すことが出来ない場合が多く、「中途半端」と呼ばれていたこともある。
- 1988年7月23日入局
- すぐに解決できそうな複数の依頼をまとめて調査する「小ネタ集」、ガイドブックに到底載せられない名所を紹介する「パラダイス」などの名物コーナーを持つ他、「まじめ」ネタを「笑い」ネタにしてしまう傾向がある。「ミスターナイトスクープ」の異名をとる。上岡局長時代は「そして、こいつです」と紹介されていた。
- 1994年1月21日入局(2005年9月23日-12月2日の放送分は病気のため休業)
- 出始めの頃は、ヤンキー出身でありながらビビリなところがあり、北野誠と同様に結論を導き出せず「中途半端」と呼ばれていた。しかし、依頼者に代わって貸した物を取り戻す「取り立て屋成樹」シリーズ以降、物事を強引に解決させる手法を確立させた。また、本当に必要かどうかという疑問にも関わらず、沖縄県に調査に向かうことが多かったので「沖縄探偵」「リゾート探偵」の異名もとっている。
- 1996年5月24日入局
- 芸能界を引退したジミー大西の後釜として入局。ひたすらボケ倒す調査手法は、視聴者によってかなり好き嫌いが分かれるところである。
- 時折、スタジオに顔を出さないことがある。
- 2000年4月7日入局
- 他探偵と比べると、自らの体を張ったロケを得意としており、西田局長、準レギュラー顧問の掛布雅之などのものまねを披露することもある。
- 2005年9月23日入局(新探偵候補として2005年7月1日放送分で調査を行っている)
- キレキャラで売っていた時期に初登場したが、ナイトスクープでは本来の地である、人の良い部分を出している。
- 2007年5月4日入局
- 「獅子舞」「ふんどし」「サングラス」の異色キャラを作らず、関西ローカルの番組で見られる普段着姿で出演している(スタジオ収録時はネクタイを締めていることが多い)。最近では感動系の依頼を担当することが多い。
- 新探偵候補
立原啓裕探偵の退局を受けて、2005年に後任を選ぶオーディションとして新探偵を選ぶ企画がスタート。カンニング竹山、南海キャンディーズ山崎、シャンプーハットのほか、KABA.ちゃん(2005年6月17日)、安田大サーカス(2005年8月12日)が調査を行った。
- 宮田てつじ(シャンプーハット)
- 2005年11月4日- (新探偵候補として2005年9月16日放送分で調査を行っている)
- 2005年7月1日放送分の長原成樹調査の小ネタ集「シャンプーハットてつじにそっくりの外国人がいる」で調査される側として出演している。
- 2005年12月16日- (新探偵候補として2005年9月2日放送分で調査を行っている)
- 本名の「山崎静代」名義で活動。ただ番組内での通称は「しずちゃん」という方が多い。
- 1989年9月以来、約16年ぶりの女性探偵(5人目)
過去の探偵局員
- 初代局員
- 嘉門達夫:初代『社会派ネタ探偵』。報告コンペで負け、朝日放送からNHKの裏番組「燃えてトライアル」に左遷された設定。時々顧問として出演する。
- 越前屋俵太:出演後半は牛など動物の着ぐるみ風のコート・合羽を着て出演。視聴率調査、抽象的なテーマについて市井の人々から強烈な個性のある意見を引き出す「調べてください」シリーズの初代担当者。自身で降板を宣言。降板の少し前、「最近のナイトスクープがなぜつまらないか」という俵太がやったインタビュー調査で「俵太さんがつまらない」と答えた視聴者がいて俵太がショックをうけるという場面があったが、降板との因果関係は不明。
- 上海太郎
- 生瀬勝久:出演当時は「槍魔栗三助」名義。上岡局長とそりが合わず降板。
- 田中康江
- 後に加入した局員
- 清水圭:調査内容の充実度は、上岡から高く評価されていた。『感動ネタなら清水圭』
- トミーズ雅:なぜか、女性探偵として登場したことがある。
- ぜんじろう
- ジミー大西:1995年4月より出演、彼の出演第1回目は「巨大シジミ発見!?」だった。(DVD Vol.6 にも収録、林繁和の項も参照)1996年4月で卒業。現在は基本的にタレント活動を休止している。
- 立原啓裕:1989年7月より出演、年齢を理由に2005年4月で卒業。自称・(二代目)社会派ネタ探偵。病弱ネタを売り物にしており、幾度となく他の探偵にからかわれた。
- 久本雅美:上岡が嫌っていたカルト・超常現象の話題を取り上げたことが引き金となり突然降板。
- 中村貴子(元ラブ・ポーション)
- みやなおこ
- 山本大介(四次元ナイフ):探偵見習いとして数回登場。
ほか多数。
顧問
ゲストのこと。番組開始当初は弁護士でもあった中島健仁1人が毎週レギュラー顧問として登場していた。以下では準レギュラー顧問について述べる。
現在の顧問
- キダ・タロー - 番組では「最高顧問」と呼ばれる。(当初は自称)現在出演者のテロップも最高顧問とされる。一時、とあるネタに絡んで「最高顧問を辞めて単なる顧問になる」と言っていたが、シャレだったらしい。
- 林繁和 - 辻学園日本調理師専門学校教授。西川きよしの娘・西川かの子の夫。料理絡みの依頼で遂行VTRに登場する事も多い。本人曰くこの番組のVTRがテレビ初登場であったとか。
- 桂ざこば - 西田局長と同じく涙もろく、二人揃って号泣することもしばしば。
- 田丸麻紀 - オスカープロモーション所属の女優・タレント。関西出身ということもあってか、多数出演。
- ルー大柴 - 「まさか!?祖父がルー!?」という依頼で出演した事が縁でそのまま顧問就任。
- 掛布雅之 - 元阪神タイガース選手。初代阪神タイガース枠顧問。「スポーツMAX」終了に伴い、2006年11月17日放送分で8年ぶりに顧問に復帰した。
- 槇原敬之 - 大阪府出身の日本を代表する人気シンガーソングライター。関西在住時からナイトスクープファンだったと言い、初めて出演した時には、本人も感激した様子だった。
- 矢井田瞳 - 大阪府出身。本人のファンクラブサイトにプロデューサーがメールを送り, 出演のお願いをしたのだとか…。出演の際に、そのエピソードを語っている。
- 水谷豊 - ワーナーの担当者が、番組のDVDを渡した事から、家族ぐるみで番組のファンに。2008年4月25日に映画相棒PRを兼ねて登場している。
- 大泉洋 - かねてから、番組の大ファンである事を公言していたが、2008年5月23日に映画アフタースクールのプロモーションをかねて出演。収録時に探偵たちから、“顧問と言うより、こっち側(探偵)の人”と言われた。
過去に出演した主な顧問
- 中島健仁(なかしま けんじ) - 初代顧問で、職業は弁護士。放送開始当初よりレギュラーの顧問として毎回登場。番組開始当初は社会派ネタが多かった事もあってか、本物の弁護士が顧問を担当していた。2年間のアメリカ留学を機に番組を降板。帰国後数回だけ復帰するが、レギュラー顧問で戻復帰する事はなかった。出演当時は小枝探偵のくだらないボケに、いつも辛口で鋭いツッコミを入れていた。2007年7月に他界。52歳という若さだった。
- 福島正 - 1988年3月5日の第1回の放送で出演。上記の中島と同様、職業は弁護士である。当時のオープニングでの挨拶で、上岡局長(当時)について、「局長の、事件に取り組む真摯な態度が、私にも伝わってきますので、頑張りたいと思います」と語っていた。
- 西村眞悟 - 出演当時は弁護士であった(のちに衆議院議員)。松本修チーフプロデューサーと大学時代の同級生という縁から出演していた。
(上岡局長時代中期以降)
- 福井敏雄 - 元日本気象協会所属。独特の口調と俳諧のセンスで、関西で大人気だった「お天気おじさん」。番組冒頭で俳句を披露するのも恒例であった。横山ノック、キダタローなどが自称で『最高』『特別』などの冠をつけて対抗する中で、「私はそんな恐れ多いこと、できません。平の顧問です」と固辞。カルト・心霊ネタで上岡が退席したときの顧問でもあり、そのときは真剣に狼狽していた。すべての依頼にまじめに、探偵をけなすことなくコメントしていた。
- 横山ノック - 現在の最高顧問キダ・タローの前の最高顧問。知事職に就いてからは「名誉顧問」という肩書きになった。初代局長上岡らと結成していた漫画トリオのメンバーの1人。元大阪府知事。
- オスマン・サンコン - 正装で出演。小ネタ集の中で「墓場に浮かぶ白い物体=暗闇の中、笑顔で歯をむき出した姿」として出演してもいる。
- 大島渚 - 探偵!ナイトスクープアカデミー賞審査委員長の肩書きもあった。
- 若林正人
- 中島誠之助
- 吉村作治
- 大木こだま・ひびき - 2005年に大木こだまによる「チッチキチー」のギャグで人気が再浮上した。
- KONISHIKI
- 舞の海
- パパイヤ鈴木
- 景山民夫
- 真弓明信 - 現朝日放送プロ野球解説者。元阪神タイガース選手。2000年の大阪近鉄バファローズコーチ就任前、当時同局の解説者をつとめている際に出演。近鉄コーチ就任前の最後の登場回では、この回の収録に不参加だった間寛平以外の男性出演者全員に、近鉄の選手用ウインドブレーカーをプレゼントした。
- 中島らも - 調査してほしいことをリクエストする珍しい顧問だった。
- 秋元康
- 浜村淳
- ジャイアント馬場 - 初登場時はスペシャル顧問として迎えられたが、番組を気に入ったのか、その後も数回、出演している。
- 円広志 - 番組主題歌『ハートスランプ二人ぼっち』を歌っている。しかし、桂小枝との不仲説があり最近は小枝との共演はない。かつて顧問として出演した時に、テーマ曲を2番も含めて歌ったことがある。
- 泉谷しげる
- 田淵幸一 - 元阪神タイガース選手。『がんばれ!!タブチくん!!』がアニメ映画化された際に局長。西田が主人公・タブチくんの声を演じたこと 他多数
視聴率(関西)
以下は全てビデオリサーチ調べによるもの。
- 初回視聴率:8.6%
- 最高視聴率
- 32.2%(1998年5月1日放送)
- 31.2%(1998年3月6日放送)
- 31.0%(1994年3月25日放送)
- 30.7%(1997年6月20日放送)
- 30.5%(1993年12月24日放送)
- 最低視聴率:4.6%(1988年9月の再放送時)
- ※再放送を除いた最低視聴率は5.5%(第3回放送)
2008年現在では、さすがに30%を超えることはないものの、深夜11時台からの放送ながら毎週20%前後で安定している。
代表的な依頼
依頼においてはDVDのレジュメにおいてジャンル分けされている場合があるため、ある程度これに倣って依頼内容を以下のように分類する(依頼によっては、2以上のジャンルにまたがって分類される場合がある)。なお、放送日表記はABCテレビ(関西ローカル)での初回放送のもの。また、基本的に調査は全てアナログで聞き込み調査や街頭インタビューなど基本的に人が行動して行う。地名なども基本は地図で調べている。電話番号を調査する場合ですら電話番号案内104を使用したり、電話帳を引いたりと言った具合である。よって、インターネット検索と言った手段は基本的に使用していない。これについてある顧問は「実際に専門家に尋ねれば1分もしないうちに解決する依頼もある」と断言していた。
体力勝負型調査
探偵が体力を使うか、依頼者が体力を使うかで大きく分類が分かれる。時々探偵と依頼者の両方が体を使う場合もある。
探偵が体を張った調査
- カーネル・サンダース像救出作戦
- 視聴率調査
- 「毎週ナイトスクープを見ております」と依頼文に書いてある視聴者が本当にナイトスクープの番組を見ているかどうかを確認すべく、放映している時間帯に視聴者の家を訪れチェックする。この調査シリーズが始まって以降は「できるだけ見ております」や「見られるときは見ています」と書いてある依頼文が増えたという。後に、依頼者とは関係無しにナイトスクープの番組放送時間内にできるだけ多くの一般民家を訪問し、ナイトスクープを見ているかどうかの調査へと変化した。正式には俵太探偵→間探偵のお家芸であったが、他の探偵が指名されることもある。
依頼者が体を張った調査
- 爆発タマゴ
- 1993年12月24日放送で桂小枝探偵が担当した、「電子レンジを使って卵を加熱し、口に入れた瞬間に爆発する卵を作ろう」という趣旨の依頼。探偵ばかりでなく、依頼者、その友人も犠牲になり、史上屈指の傑作として語り継がれる。単純ではあるものの、それゆえに、もう一度見たい依頼の上位に位置される(一部では伝説と称される)ほどとなった。また、高視聴率であったこともあり(番組が初めて視聴率30%突破したのがこの回)、この放送後、関西圏では「卵を電子レンジで加熱してはいけない」ことは完全に常識として定着した。
- このロケ自体は8月に収録が行われていたが、12月の放送にまで収録されたVTRの放送が遅れたのは、「危険な行為を紹介することに繋がりかねない」ということで、朝日放送社内で問題になり、お蔵入り寸前になっていたが、放送をきっかけに「電子レンジでゆで卵を作る」という行為が危険であるということが、関西地方で啓蒙される結果となった。
- これは2008年6月27日深夜(28日未明)に大阪ローカルの特番「20周年記念・ナイトスクープリターンズ」として再放送された。
人物来歴・歴史再発見型
- 「浪花のモーツァルト」の誕生
- 「キダ・タローが他のタレントから『キダ・タロー先生』と呼ばれるのは何故ですか?」という依頼をもとに、嘉門達夫がキダ・タローの生い立ちから現在までの足跡をたどった。このときの取材を元に「浪花のモーツァルト、キダ・タロー」というフレーズが誕生し、さらにそこからCM、CDなどが企画された。
- なぜ浪花の「モーツァルト」なのであるかというと、かつてのABCの名番組『ラブアタック!』(上岡司会)での「早食い競争」のコーナー用のキダ・タロー作曲のBGMが、モーツァルトの代表曲の一つ「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」とモチーフが共通しているという松本プロデューサーの指摘が発端。『キダ先生が200年早くこの世に生まれていたなら、モーツァルトは「ウィーンのキダ・タロー」と呼ばれていただろう』という言葉で決定付けられたといっても過言ではない。
- なお、「浪花のモーツァルト」の呼称はCD発売によって広く認知されている。ただ、本人は当のナイトスクープで一度「本当は難波のショパンと呼ばれたかった」と語っている。
調査・新発見型
- 日本全国アホ・バカ分布図
- 1990年1月放送の依頼「アホとバカの境界線を探せ」に始まる、全国地域の「馬鹿」に相当する方言を収集するプロジェクト。きっかけは「関西では『アホ』、関東では『バカ』と言うけれど、その『アホ』と『バカ』の境目はどこ?」という依頼。
- 全国の主要都市を調査し、「アホ」と「バカ」の境界に『たわけ』(名古屋周辺)が発見された、などが探偵・北野誠によってとりあえず報告された。が、上岡局長(当時)が「では、『たわけ』と『バカ』の境界線はどこなんですか。きっちり調べなさい」と言ったことから、再度、視聴者からの情報投稿や全国の市町村の教育委員会への方言のアンケート調査など、大規模で本格的な調査を行うこととなった。その結果が1991年5月放送の特別番組「全国アホ・バカ分布図の完成」にまとめられた。
- 実際に詳しく全国の地域を行脚、調査をしてみると、京都を中心とした、同心円状に離れた同じ距離の違う地方で同一の方言が使われていたことが判明するなど、方言周圏論の検証例として国語学上大変貴重な調査結果を出すことができた。この放送内容は後に日本方言学会でも取り上げられるなど、大きな反響を呼んだ。「馬鹿」・「阿呆」の項目も参照。
- 投稿から調査・研究がなされ、発表されるまでの過程は、その結果とともに、松本修プロデューサーによって『全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路』(新潮文庫)に余すところなく収められている。
- 日本民間放送連盟賞テレビ娯楽部門最優秀賞受賞・ギャラクシー賞推奨・ATP賞グランプリ受賞。
- 林先生のお料理
- 依頼の中には「コレを料理したらどうなるのだろう」「新食材発見!」などの調理に関するものも多数あり、その場合には林繁和・辻学園日本調理師専門学校主任教授の出番となる。「母乳でお菓子を作る」という依頼で初登場。「いやだ、受けたくない」「できるわけがない」と言って断ろうとするが断らせてくれないのが常で、拒否する林に探偵が「出来ないから逃げているんだろう」「大した事ないな」といった類の挑発を仕掛け、なにくそとばかりに林が引き受けるという流れも一つのお約束になっている。ドブガイ料理(服部緑地産巨大シジミとして持ち込まれた、DVD Vol.6 〜巨大シジミ発見!?篇に収録)やウミウシ、ジャンボタニシの卵、異臭を放つオオマリコケムシ(数万個の個体がコロニーを成し、寒天質の分泌液をもつ)、果ては(チャップリンの「黄金狂時代」ばりに)フェラガモの革靴といった無茶苦茶な素材の依頼でも「これでメインがドブガイじゃなければ」といわれるほど見事な料理メニューに仕上げ、「マンホールの蓋でワッフル」、玩具の「ママレンジで料理」、「登り窯で巨大フランスパン」といった無茶苦茶な道具や施設を使っても「弘法筆を選ばず」、素晴らしい腕前を披露している。口も達者なため、人気は高い。番組の顧問としてもしばしば出演するようになった。林はこの番組で認知度を爆発的に上げることにもなり、関西地方を中心に単独でレギュラー番組を持つことも増えた。
- 赤ちゃんが泣き止む
- 「赤ちゃんがタケモトピアノのCMを見ると突然泣き止むので、他の赤ちゃんも泣き止むのか調べてほしい」という依頼があり、数十人の赤ちゃんに試した結果、大半の赤ちゃんが泣き止むことが立証された。なお、この後「何故泣き止むのか?」という追加の調査も行い、踊り、ピアノの音などさまざまな要素を試した結果、原因は財津一郎の歌う声質が、ちょうど赤ちゃんの好む領域の声質であるのと、音が鳴り出すタイミングと止むタイミングが最も赤ちゃんの注意をひくものである、ということである。そして2006年4月28日放送分ではタケモトピアノに次ぐ赤ちゃんが泣きやむCMとして、キユーピーの「たらこパスタソース」のCMソングで泣き止むことも立証された。両方とも放送後、ネットや口コミで広がり、関東の全国区の番組で紹介された。その後、両方ともCD化されている(キユーピーのCMはたらこ・たらこ・たらこという曲名で発売。タケモトピアノは「タケモトピアノの歌」という曲名)。また「タケモトピアノの歌」を元にタカラトミーが鈴木松美(日本音響研究所会長)と共同製作したCDが、赤ちゃんがすぐに泣き止むものとしてがっちりマンデー(4月29日放送)で紹介された。なお、このように取り上げられた楽曲が後に大ブレイクというパターンの元祖は1998年放送の「おさかな天国」を取り上げた放送である。DVD Vol.5 〜養老の星 幸ちゃん篇に収録。
- 携帯電話からエーアイアイ!?
- 関西人シリーズ
視聴者の疑問や悩みに答える(夢を叶える)
- 小ネタ集
- 解決が簡単すぎる(もしくは解決の必要は無いが面白すぎる、解決に至る手法が困難に過ぎるためギャグでお茶を濁すことしかできない)ため、単独ではレポートとして成立しそうにないネタを寄せ集めて連続で紹介する。主に「確かめてください」「見に来てください」などの依頼がこれにあたる。主に桂小枝探偵が担当するが、他の探偵もこれを担当する場合がある。初の小ネタは1989年1月21日に放送。この小ネタに対しては特定のファンも数多く、たびたび複数回出演する視聴者も存在。この中からも数多くの「もう一度見たい依頼」が生まれておりナイトスクープの名物の一つとするファンも珍しくはない。秘書(岡部まり)が依頼文を読まない(探偵がいっしょうけんめい盛り上げながら読み上げる)コーナーでもある。素人時代のなかやまきんに君と、近年では「ザ・マジックアワー」の宣伝も兼ねて三谷幸喜が投稿者として出演したこともある。
- ラインバックは死んだのか
- 1990年9月1日放送、探偵は越前屋俵太。かつて、阪神タイガースに所属していたマイク・ラインバックが車ごと崖から転落して死亡した、という記事が日刊スポーツに掲載された。だが、その記事があまりにも小さく信憑性に欠けるものだったのでどうか真偽を調べてほしい、という依頼。
- 調査の結果、ラインバックは阪神を退団後、コンピュータ会社に就職するも妻との離婚や実父の死などの不幸に見舞われたことが明らかに。俵太と依頼者はアメリカへ飛び立ち、ラインバックの勤めていた会社を探し当てるが、そこで現地の社員から「彼は2年半前(1988年5月20日)に事故死した」と聞かされる。享年39であった。その後、依頼者の希望によりラインバックのお墓参りに向かう。依頼者が「ヘッドスライディングした1塁の土です。思い出しますか?」と涙を流しながら甲子園球場の1塁の土をラインバックの墓石にかけるシーンは多くの人の感動をよんだ。また、この放送によりラインバックの死を知ったタイガースファンも多く、今もなおナイトスクープにおける感動名作として語り継がれている。後に「涙を流した瞬間に体を逆さ吊りにすれば涙を反対の目に入れることができるか」という小ネタで、横山ノックに涙を流させるためにこのVTRを見せていた。
- 素晴らしき車椅子の旅
- 2001年4月6日放送、探偵は北野誠。車椅子生活を送っている中学生の娘が、生まれて初めての一人旅をしたいと言い出した。しかし娘を一人で送り出すのは不安なため、探偵に娘をフォローしてほしい、という依頼。
- 依頼者の住む大阪府羽曳野市から祖母の住む愛媛県四国中央市まで、電車と船を何度も乗り継ぐが、今回は依頼者の家族の同意を得て、北野も車椅子に乗り同行した(もちろん、周りに迷惑が掛からないように細心の注意が払われた)。普段なら気にも止めない街中の段差やスロープでかなり体力を消費してしまい、思わず「しんどい」と北野がこぼすと、娘に「くじけんなよ」と返されてしまう場面もあった。
- 日本民間放送連盟賞最優秀賞(エンタテイメント部門)受賞作品。
- 空手の母は強し
- 2002年6月21日放送、探偵は石田靖。息子を女手一つで育ててきた依頼者が、息子に強い母の姿を見せるため、そして息子に強くなってほしいがため、空手の30枚割(瓦ではなく板)に挑戦するエピソードである。依頼の導入部分では、偽の板を30枚割って見せればいいというような非常に中途半端な取り組み姿勢をみせる依頼者に対して、石田探偵がその姿勢をたしなめ、本物の板を使用しての30枚連続割りに挑戦することとなった。最初は板1枚すら割れないような非力さであったが、正道会館の子安慎悟の指導の下、見事に30枚連続割りを成し遂げた。その姿に子安は感極まり、息子に対して、「見てたよね?お母さんは30枚成功して、強いよ。でももっと強いのは、いつもご飯を作ってくれたり、ここまで大きく育ててくれたことだよ。それがいちばん凄いんだ。だから今度は君が空手を頑張って、お母さんを守っていけるように強くなろう。」と語った。依頼者の母親としての強さと子安の言葉、そしてあふれる説明のつかない感情に不意に泣いてしまう依頼者の息子の姿は視聴者の大きな感動を呼んだ。VTR終了でスタジオの映像に戻るときには、お約束の西田局長のアップになり、あまりの感動に「ばかやろー」「ちくしょー」と叫び、会場の爆笑を誘った。このVTRは数あるエピソードの中でも特にファンに人気のあるものとなっており、「探偵!ナイトスクープ アカデミー大賞」の候補にも選ばれたほどである。DVD Vol.5 〜養老の星 幸ちゃん篇に収録。
- まさか!?祖父がルー!?
- 2003年11月21日放送、探偵は桂小枝。中学生である依頼者の娘が大のおじいちゃん子であり、そのおじいちゃんはルー大柴にそっくりという。しかし、おじいちゃんが他界した後、娘に元気がないため、ぜひルーさんを娘に会わせてほしいという依頼。
- 実際にルーと対面した依頼者の娘は一緒に話をしたり、夕食を作るなどごく自然に過ごし、またルーも普段のキャラを封印し、祖父として接した。その結果、娘がルーに対し「おじいちゃん」と無意識に呼びかけるシーンもあった。この様子をモニターで見ていた依頼者とその母はたまらず号泣。横にいた桂小枝も涙を流すという、異例の事態となった。家族と別れるときにはルー自身もたまらず号泣。VTRを見た西田局長が最後につぶやいた「ルーさんって、ホンマはエエ人なんやねえ…」という言葉どおり、関西においてルーの好感度は目に見えて上昇したという。また、ルー自身ものちにこのときのことを振り返って「今までいろんな仕事してきたけど、この番組は本当にすばらしい番組ですよ」と語っている。近年の大感動ネタにあげられるひとつ。
- 後に2007年5月18日放送の笑っていいとも! のテレフォンショッキングのコーナーにルーが出演した際、依頼者の娘から電報が届き、この時のエピソードを語っている。また、ファンの間では2007年ごろから見られるルー大柴の再ブレイクはこのときの依頼によるイメージアップからと推測されていたが、2007年12月14日放送分でルー自身が「(再ブレイクの)始まりはこの番組からでした」と語ったことにより、ルー自身も「ナイトスクープ」が再ブレイクのきっかけと認識していることが明らかになった。
面白スポット・人物発見
- マネキンと結婚したい!
- 爆笑!のど自慢!?
- 2006年4月28日放送。北野誠探偵が担当。依頼者がたまたま見ていた「NHKのど自慢」に出ていた、シャ乱Qの『いいわけ』を特徴的に歌うも途中で鐘二つで失格した男性に曲の最後まで歌わせてあげて欲しいとの依頼を元に、北野、依頼者共々養老町まで赴いた。観客席で応援していた人が掲げていた「養老町の星・幸ちゃん」という横断幕を手がかりに本人を探すが、その過程で町民達にビデオを見せたところ皆大ウケであり、町長に至っては「特別賞モノだ」と絶賛。無事に発見された「幸ちゃん」は町民数十名が観客席に入った養老町のホールでのど自慢で演奏していたバックバンドの演奏で最後まで熱唱した。その後幸ちゃんは7月14日放送のナイトスクープアカデミー大賞2006(後述)に於いて最優秀音楽賞を受賞し、大勢の観客のいるスタジオにて再び熱唱を披露した。近年の大ネタの1つにあげられる作品である。ごく最近のネタであるためDVDには未収録で、初放送時からソフト化の要望のかなり高い部類であったが、2007年12月19日発売のDVD第2弾Vol.5の一発目として堂々の収録となり、BOXの名前も「養老の星 幸ちゃん篇」とされた。
- ナイトスクープでの出演をきっかけにネットを中心に話題となった幸ちゃんは、同年9月9日にゴールデンタイムの全国ネット番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)にも登場しつんく♂をはじめとするシャ乱Qとの共演を果たした。また、12月26日放送のNHKのど自慢の総集編で、幸ちゃんのコーナーが設けられフジテレビ出演時の映像が紹介されるなど、ただの素人の域を超えて反応が広がっている。
- →詳細は「養老町の星 幸ちゃん」を参照
- 奇跡のお母さん「能勢の昔の恋愛」
- そもそもは「戦前・戦中の女性のキスに対する感覚」を街角で間寛平探偵がインタビューして放映する、という単純なものであった。ところが、とある田舎の婦人にインタビューしたところ、「そんなこと、したことありません」「できるわけがありません」と大まじめで否定。これが間探偵の琴線に触れ、いろいろなパターンを引き出し、大爆笑のVTRに仕上がってしまう。しばらくして、別件(人探し)で、捜索地の近所の女性に声をかけたところ、偶然にもその婦人が登場、またしても大爆笑を取ってしまう(実は取材地がいずれも大阪府能勢町だった)。
- この様子が、ナイトスクープアカデミー大賞に選ばれ、その婦人が受賞。「生まれて初めて人にほめられました」と大号泣。感動の授賞式となった。
- パラダイス
- 秘宝館や零細経営の遊園地や手作りのレクリエーション・パークなど、集客のなさそうなアミューズメントスポットを調査し面白く紹介するもので、桂小枝が得意とする。記念すべき第1回は「伝説のピチピチビーチ」(秋で誰もいない当地を取材した、完全なるネタVTRだった。ただし中京圏の一部では真剣な伝説として今でも生きている)。番組では、ほとんどパラノイア的性向の男性が一人で築き上げたり収集した建造物や物品を無秩序に陳列されているケースが多いが、それらは多くの場合、他者から見たらガラクタか粗大ゴミにしか見えないのに比して本人の思い入れは深く、その視点のギャップがユーモアを誘うといった趣向となっている。また、展示品は性をテーマにしているものが多いのも特徴。
- 同番組では長く続く人気シリ-ズとなっており、桂小枝がその独自のキャラクターで面白く紹介する。「あんなつまらなそうなところでどうして小枝さんはあんなに楽しそうにできるのか」と言われることもあるほど微妙なスポットばかりが紹介されるが、「城山オレンヂ園」の場合には、小枝が取材したときには客はがらがらだったのに某在京キー局の特番が二番煎じで取材したときには人でいっぱいだったということも。現在も手軽なお出かけスポットとして人気が高く、ウェブページも持っているほどである。最初にパラダイスとして紹介された「立川水仙郷」のように現在ではナイトスクープで紹介されたことを入り口に大書しているところもある。もっとも、立川水仙郷は水仙の名所としても有名であり、近郷の灘黒岩水仙郷と並んで旅行雑誌や写真集を始め出版物への記載は多い。シーズン時には多くの観光客や写真愛好家で賑わいを見せており、おおよそ期待通りのパラダイスの雰囲気を醸し出すのはオフシーズン時である(取材スタッフもそれを見越して企画を制作したものと思われる)。
トラブル
放送内容でのトラブル
- 上岡局長激怒事件
- 1994年4月29日放送。「恐怖の幽霊下宿」という依頼を(自称)霊媒師と桂きん枝、担当探偵・桂小枝による、原因不明かつネタ的な報告に終わらせたことにより、心霊ものの話題を嫌う上岡龍太郎が番組収録中に激怒の末、スタジオから帰ってしまったという事件。あまりの異常事態のために場内はざわつき、北野と小枝の2人が「落ち着いて落ち着いて。4年前にもこんなことあってんから」「もし上岡さん戻ってこなかったら小枝さんが上岡さんに代わってやりますから」となだめるものの、結局やむなく観客をスタジオから帰した後、北野と小枝の二人だけがスタジオに残って収録を続行した。
- この激怒の原因は、上岡の実母が病弱でその際に占い師(?)につけこまれたという過去があるため(『探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子』から抜粋)。
- しかし、上岡が直接激怒したのは心霊もののネタそのものではなく、『幽霊がいる・いないというはっきりした結論を出さずにただ単にふざけたVTRを流した、テレビとして危険な行為』を危惧した上でのことであり、上岡がスタジオを退場した後も岡部まりは冷静に「確かに(上岡の)おっしゃる通りなんでね…」とつぶやいている。
- この日のエンディングで北野が「離さないー」と曲にあわせて歌ったところ、小枝が「ホンマに(上岡に)離されるで」とツッコミを入れていた。
- ただ、オンエア前の時点で上岡はすでに怒りの矛を納めており、その上での放映だったのだが、編集が「単なる頭のおかしいおっさんのわがままに見られるではないか」ということを感じた上岡は「降板」の意思を見せるという悪化の状況に転じてしまった。水面下での説得が続いたが、結局、「降板」の含みを持たせたまま、フジテレビ「上岡龍太郎にはダマされないぞ」(関東ローカル)にて意思表明をするということになった。松本プロデューサーはフジテレビにまで乗り込み説得、最終的に「翌週の放送でこの事件の真相を上岡本人が説明し、それを正確に放送する」という条件で続投が確定した。予告どおり、「上岡龍太郎にはだまされないぞ!」で意思表明があり、松本プロデューサーの安堵の顔も放映された。直後に上岡は「実は2人で仕組んだ悪戯ですよ」と語ったが、普段からの上岡の言動を鑑みて、やはり状況は深刻であったと考えられる。
- 謎のビニールヒモ事件
- 1992年3月20日放送。探偵はトミーズ雅が担当。1992年2月-3月頃にかけて大阪の鴻池新田界隈のガードレールや電信柱に、梱包用のビニール製の紐が大量に結びつけてあるのが見つかった。しかし、誰がどのような意図を持ってやっているのか全く不明であり、その人物を目撃したという話も聞かないので調べてほしいという依頼であった。
- 現地では確かに青・黄色等のビニール製のヒモが電信柱や交通標識等、建築設置物の様々な場所に複数本結ばれており、近所の文具店に何店か聞いてみると、同種のビニール製の紐が売り切れていた。その紐が結んである場所を調べてみるとおよそ2-3Kmの範囲に渡っており、最後にはとあるガソリンスタンドの洗車機用のホースなどからその敷地の裏手にまで続いて、数百はあろうかという数の紐が結わえ付けられているのが見つかり、スタジオからは悲鳴が上がった。結局は番組史上唯一の「捜査打ち切り」になってしまい、しかも「以後本件に関する情報は一切受け付けません」というテロップが出た。
- 本放送当時は立て看板をしばるための紐ではないのかという意見や噂が多かった。また、ナイトスクープに出演しているタレントが自らのラジオ番組内で、「ああいう結界の張り方があるらしい。うちの前の電信柱にも紐がくくられていたが、今まで一度もこの電信柱には立て看板がかかったことはない」と話していたという噂もある。
- 放送から数年後、ネット掲示板等で「犯人が捕まり、理由を聞かれてその犯人は『わからへん…わからへんけど結ばなあかんねん…』などと答えていた」といった噂や、「取材中、10分前には何も無かった場所へと戻ってくると、そこに異常な量の紐が結び付けられていた」「地域の付近で翌朝まで張り込み調査したものの、紐は一晩中増殖し続けた」など放送内容とは異なる内容が紹介されることによってネットロア(都市伝説)化した。
スタッフによる暴行事件
1999年4月に長野市内で行われた収録の際、山本大介(四次元ナイフ)が制作会社のスタッフから暴行を受け、眼球の下の頭蓋骨を折る重傷を負った。この制作会社は、この事件と同時期にクイズ!紳助くんでも収録時にタレントを負傷させる事件を起こしており、スタッフらが処分され、制作会社は朝日放送との契約を打ち切られた。
恒例のイベント
- ナイトスクープアカデミー大賞
- 本家アカデミー賞に倣って、過去に出演した依頼者、または依頼に係わった人物などを会場に招き、最優秀主演男優賞、同女優賞、最優秀助演賞などを表彰しようというもの。強烈な個性を発揮した依頼者などがノミネートされ、会場で実際に表彰される。過去、上岡局長時代に5回(1992年・1993年・1995年・1997年・1999年)行われ西田局長となってからは2005年以降毎年行われている。97年・99年は正月特番として放送された。
- 2008年には放送開始20周年を記念して、「グランドアカデミー大賞」が行われた。会場はABCホールではなく、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)。
- クイズ!紳助くんVS探偵!ナイトスクープ
- 1999年以降、大晦日にはナイトinナイト月曜枠の「クイズ!紳助くん」との共同ワイド特番が朝日放送から放送される(2007年度はABA・AAB・YTS・KFB・ABN・HAB・KSB・HOME・YAB・EAT・NCC・OAB・KAB・KKBが同時ネット、12:00-15:25。KBC・QABは2008年1月12日の同時刻に時差ネット)。キダ・タローが「クイズ!紳助くん」と「ナイトスクープ」のVTRを見てどちらがいいか判定するという内容だが、紳助くんが感動的なVTRを流すのに対してナイトスクープはバカバカしい依頼を放送するので、必ず紳助くんが勝つようになっている。2007年はキダに加え複数の審査員が出演するようになった。2006年放送分でナイトスクープが初勝利をおさめた。
テロップの使用
出演者の言葉にテロップを付けて強調する手法は現在日本のバラエティー番組で日常的に行われているが、これは「ナイトスクープ」が最初におこなったものといわれている。(『探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子』より抜粋)ただし「ナイトスクープ」におけるテロップはあくまで「ナレーションの代わり」に使用されているものであり、話題の要約やツッコミを入れたり、聞き取りにくい部分を補ったりするための目的としてのみ使われており、他のお笑い番組のように出演者の言った面白いことを強調するために使うわけではない。テロップの使用は取材VTR部分のみに限定されており、他の番組のようにスタジオ内でのトーク部分でテロップ類を使用することは一切行っていないことからもこのことが窺える。
また、当番組中のテロップも多くはゴシック体などの簡素な書体が使われており、他のお笑い番組にありがちな、文字を派手に装飾(文字の大きさを極端に変えたり、様々な書体を使用するなど)することはあまりない。 なお、 個々の話題についても、「ナイトスクープ」の番組で初めて取り上げられた題材を他の局(特に在京キー局)が模倣することが少なくない。
関西地区・2007年1月26日放送分から、左上に依頼内容のタイトルスーパーが小さく表示されるようになった。
その他
- 初期にはニュースステーションのような社会派ものを標榜していただけあって、実際に「ベトナム戦争の歴史について教えてください」とか「リクルートの江副浩正会長が何をしたか知りたい」といった依頼に対してニュース映像をつなぐだけのようなVTRもあった。リクルートのときは顧問の若林正人が「彼は東大といったって教育学部だから大したことない」という発言をしていた。
- 十数年前に円広志本人から、テーマ曲の編曲を変えたいという話があり、実際変えてみると不評であったという。また、一度「僕らの作った歌をテーマソングにしてほしい」という中学生(当時)からの依頼が舞い込み、変更こそされなかったが実際その歌が披露されたこともあった。ちなみに主題歌「ハートスランプ二人ぼっち」は一部のベスト盤にしか収録されていないレアな曲であったが、今では通信カラオケのレパートリーに加えられるほどになった。なお「行列のできる法律相談所」で島田紳助が「円は『夢想花』しかヒット曲がない」とよく円をからかうが、「ハートスランプ二人ぼっち」も西日本では超メジャーといえる。DVDではオープニングのBGMとしてワンコーラス全体を聞くことができる。
- 阪神・淡路大震災の発生からわずか3日後の1995年1月20日に、「苦しい時だからこそ、このような番組で少しでも気持ちを明るくしてほしい」という番組スタッフの強い信念により、震災報道一色の中「ナイトスクープ」が放送されたことがあった。その際、被災地から「避難所で苦しんでいる人がいるのに、お笑い番組を流すとは不謹慎だ」というクレームがあった一方、感謝の手紙も来たという。
- 土曜7時枠のTBSの番組を同時放送していなかった当時のテレビ高知では、一時その時間で「ナイトスクープ」をレギュラー放送していた。この時代、高知県で立原探偵により前述「視聴率調査」までされたことがある。これと、かつての千葉テレビ放送での水曜7時や金曜8時からの放送は地域限定とはいえ、日本中でも非常に珍しい同番組のゴールデン枠進出となった(なお、現在テレビ高知の土曜7時枠はTBSの番組の同時ネットに転換。また、千葉テレビは放送時間を変更して放送したが、2008年3月いっぱいで放送打ち切り)。関西視聴者の間ではゴールデン進出待望論も根強いが、今のところ実現していない。なお、現在ゴールデンタイムに放送しているのはテレビ埼玉が金曜20時から、テレビ神奈川が木曜20時から放送しているのみである。
- テレビ朝日で日曜正午からの放送だった時代の1998年5月3日に、何とか低視聴率を打開しようと、東京でウケそうなネタだけを集めた(マネキンと結婚したい、日本一周の息子、ドミノピザのバイクが通ると開く自動ドア、「ピアノレッスン」で「あんなとこ、生きて通れねえ」と言っている、忍者戦隊カクレンジャーにブロッコリー嫌いを直してもらいたい)特別総集編がテレビ朝日のみで放送された(ナレーター: 川下大洋)。
- かつて朝日放送ローカルで「ナイトQ」という直前番組も存在していた(本来は月-木曜の同時間帯に放送される「ナイトinナイト」の直前番組だが、金曜日には同枠がないため「ナイトスクープ」の直前番組として放送)。金曜日は「ナイトスクープ」収録スタジオの客席、あるいは楽屋からの放送で、2名の探偵が進行を担当していた(楽屋からの放送の時は、他の出演者も画面に登場していた)。この金曜の放送を含め、月-金曜の5日分連続出題されるクイズの正解者の中から抽選で賞金が贈られていた。金曜日の出題内容は前述の「エンド5秒」の時間にギャグを披露する探偵の氏名を答えるものであった。
- テレビ朝日が2000年から編成の見直しに伴って連続ドラマを金曜・土曜の23時台に移動してスタートさせた「週末ナイトドラマ」(現在は金曜日のみ)を当初は全国ANN系列同時ネットで編成する方針だったが、この番組「ナイトスクープ」の人気と視聴率が絶大で時間枠を動かしたくないという朝日放送側の意向もあり、結局同時ネットを見送ったという経緯がある。(2006年6月現在は1時間遅れで放送)しかし「トリック」などで金曜ナイトドラマがヒットし出すと、地方局(主に東日本のテレビ朝日系列局)ではナイトスクープ自体の視聴率低迷(といっても平日深夜としては依然として高い)で放送時間が後回しになる傾向が強まっている。
- 現在では探偵がショートギャグを行うことが当たり前となっているエンド5秒であるが、過去上岡時代に一度だけ局長が登場したことがある。これは、2001年1月3日に放送されたスペシャル番組の20世紀リクエスト傑作選の中でもリクエストの一つに数えられ、この時限りの再登場を果たしている。なお、そのときのギャグはライトを当てられた上岡が「スイッチョン、スイッチョン」と飛び跳ねるものであった。
- 当番組が現在も地上デジタル放送において頭角4:3SDなのは、公開収録先であるABCホール(2代目)がHD未対応であることと、収録機材も非HDであることが挙げられる。なお、2008年5月に新社屋へ移転するため(新社屋からの放送開始は6月23日)、HD対応はその時までないと思われる(新社屋でも公開収録などが使えるホールを備える予定)。
- かつて当番組でチーフプロデューサーだった西村嘉郎は現在、朝日放送の代表取締役社長を務めている。
- VTR(特に小ネタ)の最後に流れる「ちゃっちゃっちゃっ」は、カシオペアのアルバム「DOWN UPBEAT」の4曲目「Road Rhythm」のエンディング部分である。
- 2008年にはナイトスクープファンである脚本家の三谷幸喜が依頼者として映画の宣伝も兼ねて出演した。
- 日本テレビの「投稿!特ホウ王国」や「鉄腕DASH!」、フジテレビの「トリビアの泉」の「トリビアの種」など、同番組と企画が被ったもしくは模倣のような番組がある。
主なスタッフ
- 構成:百田尚樹、増山実、山口牧生、鹿児島俊光(苗字が「鹿児島」である鹿児島俊光は鹿児島出身か?ということで、自身が調査対象となり番組に出演した経験がある。ちなみに鹿児島俊光は生まれも育ちも神戸であり、鹿児島県とは無関係。そのことを確認するためだけに、はるばる鹿児島空港に来させられていた)、日沢伸哉、桑原尚志、平野秀朗
- ブレーン:北村京子、沢野緑、鍋谷直輝、岡本法子
- SW(スイッチャー):世古章次・中西哲夫(東通)
- CAM(カメラマン):堀江則安・西良美和(東通)
- MIX(ミキサー音声):薮田美毅(東通)
- LD(ライティングディレクター):高原大裕(東通ライティング)
- VTR:木村友彦(東通AVセンター)・箕輪憲二(東通)
- ENG:広江健志(東通)、西川真(東通テクノサービス)、水谷奨・岡田秀徳(CAMIX)、細田勝(アルチザン)、坂本泰司(テクニカルアート)、竹田則彦
- EED(ビデオ編集):川中順子(東通AVセンター) / イングス
- MA(マルチオーディオ編集):武田寛(東通AVセンター)
- CG:山本正樹(東通AVセンター)
- オープニングタイトル:藤田孝浩(東通AVセンター)
- 美術ディレクター:東要(ABC)
- ヘアメイク:ビーム、鈴木健資
- スタイリスト:小林万利子 / 上田実穂(ビーム) / 今井聖子(スタジオセルズ) / 浜野あゆみ(アトリエ色えんぴつ) / 三宅寿恵(シャンティ) / 清家名美、大西千鶴 / 菊岡千鶴(梶原事務所)
- 番組宣伝:野嵜喜美子(ABC)
- 庶務:楠本芳子(ABC)
- TK(タイムキーパー):鹿嶋さちこ
- AD(アシスタントディレクター):森裕喜(ABC)、竹本啓之(JAWS)、金定奈美子(FUNS)
- ディレクター:佐々木匡哉(ABC)、湯浅耕二・西岡孝之・藤川明・津野允・堀弘明・金津巧(JAWS)、北川文彦・四宮孝史・山口耕平(FUNS)、能嶋幸一(SSSystem→バックドロップ)
- チーフディレクター:近藤真広(ABC)
- 総合演出・ディレクター:石田ひろき(JAWS)
- プロデューサー:岩田潤(ABC)
- チーフプロデューサー:松本修(ABC)(1996年-、初代プロデューサー)
- セット造型協力:ABC開発
- スタッフ協力:東通(※2001年11月まで大阪東通と表示)、JAWS(番組当初から表示されたが、現在は表示無し)、FUNS、AZITO、バックドロップ、クリエイティブプロダクション、アンティーク倫敦商会
- 制作著作・ABC
過去のスタッフ
- チーフプロデューサー:西村嘉郎(ABC)〔制作、番組初期のみ〕
- プロデューサー:松本修(番組開始-1996年)→岩田潤(1996年-1999年2月)→石原康男(1999年3月-2000年4月)→矢澤克之(2000年4月-2005年4月)→鳥海久慎
- (番組黎明期には初代プロデューサーの松本が自らロケディレクターを担当する回もあった)
- (現プロデューサー・岩田は1993年にナイトスクープのスタッフに加入、1996年に2代目プロデューサーに昇格するまでの期間はディレクターを担当していた)
- ディレクター:矢澤克之・奈良井正巳・石川綾一・梶原英明・北中彰(ABC)、小山青志・佐々木進・北野弘・高岸丈朗(JAWS)、木部勇一(きべ事務所)、池田成男(東通企画→創太→SSSystem)、松山源一(BOY'S)、中地浩之(オフィスりぷる)
- AD(アシスタントディレクター):加藤翔一・木下舞・円丁裕一郎(JAWS)、浜野信弥(FUNS)
- ディレクター→ブレーン:砂野信(JAWS→AZITO)
- ブレーン:高原正浩、本田純一
- 番組宣伝:西村美智子(ABC)
- SW(スイッチャー):中谷敏和・中西哲夫(東通)
- CAM(カメラマン):西澤敏夫・亀井稔(東通)
- LD(ライティングディレクター):松井清・山田修(東通ライティング)
- VTR:箕輪憲二(東通)
- EED(ビデオ編集):宮下全弘・西本武史(東通AVセンター)
- 美術進行:高岡慎治(ABC)
- スタッフ協力:ブリッジ
主題歌
DVD発売
DVD Vol.1・2が2006年6月2日に発売、DVD Vol.3・4が2006年7月14日に発売。DVD Vol.5・6とDVD Vol.7・8が2007年12月19日に発売。DVD発売の際には出演者すべてに許可を取る必要があり、プライバシー・肖像権問題のため、連絡が取れない通りすがりの人にインタビューするシーン等は相手の顔を映像処理で隠している。また、BGMも著作権者からの許可が出なかったものについては放送時のものとは違う曲に差し替えられている。
なお、DVD Vol.1・2の制作時に、番組内で「以下の作品の関係者の連絡先を探しています」という告知が出ている。最近でも2007年5月18日放送分にて、『名乗り出てください』のサブタイトルで傑作VTRが告知とあわせて放送された。
各地の放送時間
この項目は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音・視聴・聴取などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。※このテンプレートは過去の議論により既に廃止されており、現在は使用すべきではありません。詳細はWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組#番組警告テンプレートの廃止提案をご覧ください。 |
全国放送であるが、2025年01月現在、テレビ朝日では放送されておらず、関東(神奈川、東京、埼玉)では各UHF局で放送されている。またテレビ朝日製作の「金曜ナイトドラマ」も放送している系列局は金曜ナイトドラマ枠をナイトスクープの前か後に放送している(タモリ倶楽部と爆笑問題の検索ちゃんぴおん!を差し替えまたは別の時間帯に放送している局もあり)、そして金曜深夜(25時以降)に放送している地域では毎月最終週のみ「朝まで生テレビ!」が放送されるため休止となる。なお遅れ地域の一部では、年末年始に過去の未放送回分を放送して遅れ日数を維持する事がある。
またテレビ朝日系の各局の場合、「速報!甲子園への道」放送期間中、一部の地域では20-25分程度放送時間を繰り下げる(朝日放送も時間を繰り下げるため、局によっては朝日放送より20-25分程度先行して放送される)。また、「熱闘甲子園」を放送している期間はどの局も30分繰り下げとなる。
テレビ朝日系列の放送局がない地域でも放送されている。例として、富山県にはANN系列局がない為に、1993年以降、TBS系列のチューリップテレビ(TUT)が土曜日の17時台に放送していた(17:00もしくは17:05-)が、2007年の秋にフジテレビ系列の富山テレビ(BBT)が裏に「ナイトスクープ」と同じABC制作のパネルクイズ アタック25を開始した(土曜16:55)。これにより、朝日放送制作番組同士が裏番組になるという現象が起きてしまい、これが原因かは不明だが、その僅か3ヶ月後の2008年1月より「ナイトスクープ」は日曜深夜24:30に移動した。(アタック25もその後木曜昼へ再移動した。)
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送曜日と時間 | 放送時間開始 | 放送日遅れ | エンド5秒 |
---|---|---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 朝日放送(ABC)(製作局) | テレビ朝日系列 | 金曜 23時17分 - 24時12分 | 23時17分30秒 - | - | 有 |
宮城県 | 東日本放送(KHB) | 金曜 23時15分 - 24時10分 | ||||
山形県 | 山形テレビ(YTS) | |||||
石川県 | 北陸朝日放送(HAB) | 23時16分30秒 - | ||||
広島県 | 広島ホームテレビ(HOME) | 金曜 23時15分 - 24時15分 | 23時17分30秒 - | |||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ(eat) | 金曜 23時15分 - 24時16分 | - | |||
鹿児島県 | 鹿児島放送(KKB) | 金曜 23時15分 - 24時15分 | ||||
香川県 岡山県 |
瀬戸内海放送(KSB) | 23時17分30秒 - | ||||
長野県 | 長野朝日放送(abn) | 金曜 24時15分 - 25時10分 | 24時16分 - | |||
新潟県 | 新潟テレビ21(UX) | 土曜 24時30分 - 25時27分 | 24時32分30秒 - | 1日遅れ | ||
山口県 | 山口朝日放送(yab) | 金曜 23時15分 - 24時10分 | - | 7日遅れ | ||
福岡県 佐賀県 |
九州朝日放送(KBC) | 金曜 23時15分 - 24時12分 | ||||
中京広域圏 | 名古屋テレビ放送(NBN) | 金曜 23時22分 - 24時22分 | ||||
福島県 | 福島放送(KFB) | 金曜 24時20分 - 25時20分 | ||||
長崎県 | 長崎文化放送(NCC) | 金曜 23時15分 - 24時15分 | - | 14日遅れ | ||
熊本県 | 熊本朝日放送(KAB) | |||||
大分県 | 大分朝日放送(OAB) | 28日遅れ | ||||
沖縄県 | 琉球朝日放送(QAB) | 土曜 13時00分 - 13時55分 | 13時01分 - | 29日遅れ | 無 | |
静岡県 | 静岡朝日テレビ(SATV) | 土曜 24時30分 - 25時30分 | - | 15日遅れ | 有 | |
秋田県 | 秋田朝日放送(AAB) | 土曜 25時00分 - 25時55分 | 8日遅れ | 無 | ||
青森県 | 青森朝日放送(ABA) | 金曜 25時15分 - 26時10分 | 14日遅れ | 有 | ||
岩手県 | 岩手朝日テレビ(IAT) | 金曜25時00分 - 25時55分 | 49日遅れ | |||
北海道 | 北海道テレビ(HTB) | 土曜 24時30分 - 25時30分 | 29日遅れ | |||
福井県 | 福井放送(FBC) | ]テレビ朝日系列 NNS加盟 クロスネット局 |
月曜 24時26分 - 25時21分 | 10日遅れ | 無 | |
徳島県 | 四国放送(JRT) | 日本テレビ系列 | 土曜 14時00分 - 14時55分 | 57日遅れ | ||
富山県 | チューリップテレビ(TUT) | TBS系列 | 日曜 24時00分 - 24時55分 | 30日遅れ | ||
宮崎県 | 宮崎放送(MRT) | 土曜 16時00分 - 16時54分 | 43日遅れ | 有 | ||
山梨県 | テレビ山梨(UTY) | 水曜 25時00分 - 25時55分 | 26日遅れ | 無 | ||
高知県 | テレビ高知(KUTV) | 土曜 25時46分 - 26時40分 | 15日遅れ | 有 | ||
島根県 鳥取県 |
山陰中央テレビジョン放送(TSK) | フジテレビ系列 | 木曜 24時40分 - 25時35分 | 27日遅れ | ||
神奈川県 | テレビ神奈川(tvk) | 独立UHF局 | 木曜 20時00分 - 20時55分 | 13日遅れ | ||
埼玉県 | テレビ埼玉(テレ玉・TVS) | 金曜 20時00分 - 20時55分※ | 35日遅れ | |||
東京都 | TOKYO MX(MX) | 金曜 23時30分 - 24時25分 | 23時30分30秒 - | 14日遅れ | ||
CS放送 | スカイ・A sports + | - | 月曜 13時05分 - 14時00分(初回放送) 月曜 24時50分 - 25時45分(再放送) 木曜 13時05分 - 14時00分(再放送) |
- | 52日遅れ |
※2007年度は7月の高校野球地方大会期間中放送休止。
過去に放送していた局
- テレビ朝日 (1992年11月-2005年3月)
- IBC岩手放送(TBS系、IAT開局により1996年9月終了)
- 群馬テレビ(独立UHF局)
- 山口放送(テレビ朝日系列・NNS加盟クロスネット局(当時)、放送開始は1988年と比較的早かったが、yab開局により1993年9月終了)
- テレビ愛媛(フジテレビ系、eat開局により1995年3月終了)
- 千葉テレビ放送(独立UHF局、?-1993年頃・2005年10月-2008年3月 詳細は前述)
参考文献
- 『全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路』 松本修(「アホ・バカ分布図」当時のプロデューサー、現在は制作担当)(太田出版・新潮文庫 ISBN 4101441219)
- 『探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子』松本修(ポプラ社) ISBN 4591085511
外部リンク
前後番組
テレビ朝日 日曜昼12時枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
探偵!ナイトスクープ
(1998年4月-?) |
再放送や特番PRなど
|
|
テレビ朝日 水曜深夜3:12 - 4:07 | ||
通販枠
|
探偵!ナイトスクープ
(2001年4月-2005年3月9日) |
水曜どうでしょう最新作(2004年版)放送の後通販枠
|
TOKYO MX 金曜23:30 - 24:25 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
探偵!ナイトスクープ
(2007年10月6日-) |
-
|
朝日放送 土曜23:30 - 24:25 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
?
|
探偵!ナイトスクープ
(1988年3月-1991年3月) |
|
朝日放送 金曜日23:17 - 24:12 | ||
合コン!合宿!解放区!
|
探偵!ナイトスクープ
(1991年4月-) |
-
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