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2019年2月6日 (水) 12:50時点における版
成相寺 | |
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本堂(府指定文化財) | |
所在地 | 京都府宮津市成相寺339 |
位置 | 北緯35度35分43.58秒 東経135度11分14.54秒 / 北緯35.5954389度 東経135.1873722度座標: 北緯35度35分43.58秒 東経135度11分14.54秒 / 北緯35.5954389度 東経135.1873722度 |
山号 | 成相山 |
宗派 | 真言宗単立 |
本尊 | 聖観世音菩薩 |
創建年 | (伝)704年(慶雲元年) |
開基 | 真応上人 |
別称 | 成相観音 |
札所等 | 西国三十三所第28番 |
文化財 |
絹本著色紅玻璃阿弥陀像・鉄湯船ほか(重要文化財) 本堂・鎮守堂・成相寺参詣曼荼羅ほか(府文化財) |
法人番号 | 9130005009619 |
成相寺(なりあいじ)は、京都府宮津市にある寺院。山号は成相山。西国三十三所第28番札所。本尊は聖観世音菩薩。真言宗単立。境内から日本三景のひとつ天橋立が一望できる。
歴史
寺伝によれば704年(慶雲元年)、真応上人の開基で、文武天皇の勅願寺となったというが、中世以前の寺史は判然としない。2007年(平成19年)、高野山真言宗から独立し、真言宗単立寺院となった。
寺は天橋立を一望する成相山(569m)の山腹にあるが、創建時は山のさらに上方に位置し、修験の道場となっていた。現在地に移ったのは1400年(応永7年)の山崩れ以降である。山号は古くは「世野山」と称し、雪舟の『天橋立図』(京都国立博物館蔵、国宝)には、「世野山成相寺」の書き込みとともに当寺が描かれている。
境内
天橋立を見下ろす成相山の中腹に位置する。
- 山門 - 入母屋造単層の八脚門。バス、タクシーでの参拝の場合は直接本堂下まで車が入るため、山門をくぐる参拝者はまれである。
- 本堂 - 1774年(安永3年)の再建。堂内には中央の厨子内に本尊の聖観音(しょうかんのん)像、向かって左に地蔵菩薩坐像(重要文化財)、右に千手観音立像を安置する。本尊は33年に一度開扉の秘仏で、近年では2005年(平成17年)に開扉された。なお、西国三十三所観音霊場の中興の祖とされる花山法皇の一千年忌を記念して、2008年から2010年にかけて各札所寺院で本尊の開帳が行われ、当寺の本尊は2008年9月6日 - 11月30日、2009年4月5日 - 5月30日に開帳された。
- 五重塔 - 本堂下、山門近くの広場に面して建つ。1998年(平成10年)に完成した新しい塔だが、鎌倉時代の建築様式を再現した木造塔である。
- パノラマ展望所 - 本堂より更に上にあり本堂側の駐車場に展望所まで約2kmの表示有り。好天時はここから天橋立、宮津湾が一望できる。まれに越前海岸や白山が見えることがある。
- 弁天山展望所 - 成相寺の池の付近にある階段を登ると行ける展望所。傘松公園より高所から景色が楽しめる。
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五重塔
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展望所にある石碑
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天橋立を望む
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成相寺に咲くシャクナゲ
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成相寺参道から宮津湾を眺望
文化財
重要文化財
- 絹本著色紅玻璃阿弥陀像 1幅 - 鎌倉時代
- 丹波国諸庄郷保総田数帳目録
- 鉄湯船 - 本堂手前左側にあり、手水鉢に転用されている。正応3年(1290年)銘がある。
- 木造地蔵菩薩坐像 - 本堂安置。平安時代。元来成相寺に伝わった像ではなく、20世紀末頃に近畿地方の別寺院から移されたものである。
国の史跡
- 成相寺旧境内 - 平成28年10月3日指定[1]。
京都府指定文化財
- 本堂(附・棟札2枚):江戸時代
- 鎮守堂:江戸時代
- 鐘楼:江戸時代
- 孔雀文磬1面:応永20年(1413年)
- 成相寺文書・制礼6通4枚(附・成相古記1冊)
- 法華経(平登子三十三回忌供養経)7巻(附・経箱1合):応永元年(1394年)
- 成相寺参詣曼荼羅 1幅 - 京都府指定歴史資料(1996年〈平成8年〉3月15日指定、京都国立博物館に寄託)[2]。
京都府登録文化財
- 金銅装笈1背:室町時代
宮津市指定文化財
- 梵鐘:江戸時代
札所
所在地
アクセス
自動車
境内へは傘松公園からの道と、丹後国分寺方面からの道があるが、前者はバス専用道路で、完全一車線であり、ガードレールも整備されていない。後者は大型バスも通行可能。
公共交通機関
天橋立駅から公共交通機関の利用も可能だが、船、ケーブルカー、バスの3種の乗り物を乗り継がねばならず、所要時間もタクシー利用の場合の倍近くかかる。
- 京都丹後鉄道天橋立駅で下車。観光船に乗車し一の宮桟橋に出て、天橋立ケーブルカーまたはリフトで山の中腹にある傘松公園に向かい、そこから本堂の階段手前までは丹後海陸交通の運営する登山バスでいく。山門前でも乗降できる。
脚注
- ^ 平成28年10月3日文部科学省告示第140号。
- ^ “京都府指定・登録等文化財”. 京都府教育庁. 2015年2月16日閲覧。
参考文献
- 『日本歴史地名大系 京都府の地名』平凡社
- 『角川日本地名大辞典 京都府上巻』角川書店