「直通特急 (阪神・山陽)」の版間の差分
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:阪神なんば線の開業に伴い、途中停車駅の尼崎駅でほぼ終日にわたり、同駅始発・終着の阪神なんば線列車と[[対面乗り換え|ドア・ツー・ドア接続]]が行われるようになった。 |
:阪神なんば線の開業に伴い、途中停車駅の尼崎駅でほぼ終日にわたり、同駅始発・終着の阪神なんば線列車と[[対面乗り換え|ドア・ツー・ドア接続]]が行われるようになった。 |
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;[[2016年]][[3月19日]]、ダイヤ改正(予定) |
;[[2016年]][[3月19日]]、ダイヤ改正(予定) |
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:神戸三宮~須磨間各駅停車のB直特相当の列車 |
:神戸三宮~須磨間各駅停車のB直特相当の列車が東須磨駅・須磨寺駅の停車を取り止め、各駅停車区間は神戸三宮~板宿間に短縮される。 |
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== さんよう・はんしんタイガース号 == |
== さんよう・はんしんタイガース号 == |
2016年1月26日 (火) 11:12時点における版
直通特急 | |
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運行者 | 阪神電気鉄道、山陽電気鉄道 |
列車種別 | 特急列車 |
運行区間 | 阪神梅田駅 - 山陽姫路駅 |
経由線区 | 阪神本線・神戸高速線・山陽電気鉄道本線 |
使用車両 |
阪神8000系、9000系、9300系、1000系 山陽5000系、5030系 |
運行開始 | 1998年2月15日 |
運行経路図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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直通特急(ちょくつうとっきゅう)とは阪神電気鉄道・山陽電気鉄道(以下、本稿では山陽と称する)が阪神梅田駅 - 山陽姫路駅間を阪神本線・神戸高速線・山陽電気鉄道本線経由で運行する列車種別の一つ。直特と略されることもある。
運行概況
阪神本線 - 神戸高速線 - 山陽電鉄本線の3路線を直通運転し、この3路線の特急列車と同様、特別急行券なしで利用することが可能である。
運行区間
基本的には阪神梅田駅 - 山陽姫路駅の全区間を運転するが、早朝や深夜には一部区間のみを運転する列車も存在する。
- 2009年3月20日ダイヤ改正現在
- 東二見 → 阪神梅田:平日早朝に4本、土休日早朝に2本運転
- 飾磨 → 阪神梅田:平日早朝に1本運転
- 阪神御影 → 山陽姫路:平日、土休日とも早朝に2本運転
- 阪神西宮 → 山陽姫路:平日、土休日とも早朝に1本運転
- 山陽姫路 → 阪神御影:平日、土休日とも深夜に1本運転
- 2009年3月20日以前
- 阪神尼崎 → 山陽姫路:平日、土休日とも早朝に1本運転
- 阪神梅田 → 大塩:平日、土休日とも20時台に1本(1998年2月から2001年3月)
- 山陽姫路 → 東二見間運行の特急のうち、阪神の車両で運転される列車では、側面に「特急 東二見」の字幕がないため「直特 東二見」と表示されたが、2006年10月28日の改正で阪神車使用の山陽姫路 - 東二見間の特急は廃止された。
- 2012年3月20日改正
- 山陽姫路 → 東二見間運行の特急のうち上下各1本が阪神車による運行となる(6年ぶりに山陽線内のみを運行する阪神車の運用が復活)
- この改正で阪神車に「特急 東二見」「特急 姫路」の表示が整備された。
停車駅
梅田駅 - 尼崎駅 - ※甲子園駅 - 西宮駅 - 芦屋駅 - 魚崎駅 - 御影駅 - 神戸三宮駅 - 元町駅 - (西元町駅) - 高速神戸駅 - 新開地駅 - (大開駅) - 高速長田駅 - (西代駅) - 板宿駅 - (東須磨駅) - 月見山駅 - (須磨寺駅) - 山陽須磨駅 - <滝の茶屋駅> - 山陽垂水駅 - 舞子公園駅 - 山陽明石駅 - 東二見駅 - 高砂駅 - <荒井駅> - 大塩駅 - <白浜の宮駅> - 飾磨駅 - 山陽姫路駅
- 上記は、2009年3月20日のダイヤ改正以降の停車駅。
- ※甲子園駅では、2009年3月20日のダイヤ改正以降、朝ラッシュ時の上り7本を除いて終日停車。
- ( )内の駅は黄色地の種別表示列車「直通特急」が停車。
- 直通特急は2009年3月20日のダイヤ改正以前、神戸高速線内では「直通特急」ではなく「特急」として案内されてきた。これは、停車駅に西元町と大開が加わって線内各駅停車となることで、神戸高速線内においては以前から運行されていた阪神特急・山陽特急と停車駅が同一であったためである。2009年3月20日のダイヤ改正以降は、山陽電鉄線内で直通特急と山陽特急の間に停車駅の差異が生じたため[1]、阪神線・山電線同様に「直通特急」と案内されている。また、神戸高速線の駅での行先案内表示も「直通特急」と案内されている。
- 滝の茶屋駅には、阪神梅田行きは始発から9時30分頃まで、山陽姫路行きは16時20分頃から最終まで停車。
- 荒井駅・白浜の宮駅には、平日7時頃から9時頃までと17時20分頃から21時頃まで、土休日7時30分頃から9時頃までと17時20分頃から21時頃まで停車。
使用車両
阪神電気鉄道・山陽電気鉄道が所有する以下の車両が限定運用で充てられる。乗り入れ協定で両社の走行距離を相殺する関係上、山陽車両が充当される便の方が多く、山陽車両と阪神車両の使用比率はほぼ2:1となっている。
山陽車両は元々全車両がクロスシート車(転換クロスシート車が多いが固定クロスシート車が含まれている編成もある)であったが、混雑対策のため、2014年度より阪神梅田方先頭車がクロスシートからロングシートに改造されている[2]。
阪神車両は先頭車両がロングシート車で、クロスシート車を中間に組み込んだ編成が主に使用されているが、全車両ロングシートである8000系(8233F以降編成)や9000系・1000系が使用される運用もある。
平日の朝ラッシュ時(概ね梅田着8時台の便)と、当該便が折り返してくる12時前後、15時台、18-19時台に梅田を発着する便にはロングシート車の比率が高い阪神の車両が優先的に割り当てられ、その他の時間帯にはクロスシート車の山陽の車両が比較的多く使われる。
現在の使用車両
- 阪神電気鉄道
-
1000系
-
9300系
-
9000系
-
8000系
なお、阪神所有のすべての車両は急行系車両が東須磨・須磨浦公園まで、普通系車両が新開地・高速神戸まで運行されている。
-
5030系
-
5000系(3次車)
-
5000系(2次車)
-
5000系(1次車)
過去の使用車両
- 阪神電気鉄道
- 非常時に備えて直通特急の字幕が用意されており、過去にダイヤ混乱時の阪神線内代走として直通特急への充当実績がある。ただし、山陽電鉄線須磨浦公園駅以西への営業運転はできないため、定期列車としての運用実績はない。
種別表記と運行プレートの提示
当初運行中は、乗務員室の車掌台側窓内に「姫路ライナー」または「大阪ライナー」の運行プレート(現場・部内では「ライナー板」と呼ぶ)を掲出していた。しかし2006年10月28日のダイヤ改正以降、運行プレート(愛称表示)は掲示されなくなっている。
運行プレート(愛称表示)は通常、「姫路ライナー」は赤色地に白鷺(姫路城の別名「白鷺城」にちなむ)、「大阪ライナー」は青地に水流(水都大阪にちなむ)のシルエットをそれぞれあしらったものであった。あるいは、阪神甲子園球場での阪神タイガースの試合開催日(オープン戦を含む阪神タイガース主催試合及びそれに準ずるオールスターゲーム・クライマックスシリーズ・日本シリーズ)及びファン感謝デーには、「姫路ライナー」「大阪ライナー」いずれも黄色地に阪神タイガースの虎マークをあしらったデザインであった。
例外として2003年9月16日から10月17日まで「姫路ライナー」・「大阪ライナー」のプレートに代えて、阪神タイガース優勝記念プレートが掲出されていたほか、2005年3月23日から同年9月15日まで阪神の車両には「開業100周年」記念プレートが使用されていた。また、同年の阪神タイガースの優勝により、9月30日から10月21日まで優勝記念プレートが阪神の全車両と山陽からは「優勝記念号」として5000系5010F編成に取り付けられていた。
現在は2007年以降の阪神甲子園球場での阪神タイガースの試合開催日は阪神特急・臨時特急・臨時急行と共通のタイガースプレートが、2013年からの全国高等学校野球選手権大会開催期間中は「高校野球」プレートが、2014年からの選抜高等学校野球大会開催期間中は「センバツ」プレートが掲出される。
また、阪急と阪神の梅田駅が若干離れていることもあり、高速神戸以西から阪急方面への乗客の誤乗を防ぐため、梅田駅行きは「阪神梅田」と表示されている。しかし、須磨浦公園や新開地始発の阪神特急は従来通り「梅田」表示。ただし、山陽車使用の阪神特急は、山陽車自体は阪急線方面にも(実際の運行ではなく路線接続上)入りうることから「梅田」とはせず「阪神梅田」を表示することで明瞭化している。
種別幕での表記は、2001年3月10日のダイヤ改正により運行を開始した直通特急については、黄色地に青文字の種別表示(前面は「直通特急」、側面は「直特」)で、側面方向幕では英字部分を「三宮-須磨間は各駅に停車」に差し替えて表示される。
また、基本停車駅の直通特急については、従前と同じ種別表示(前面は黒色地に赤文字の「直通特急」、側面は赤色地に白文字の「直特」)を表示して運行される。なお、阪神1000系・9000系・8000系リニューアル車の一部(8231F以降の編成)は前面にも赤色地に白文字の「直通特急」を表示する。
なお、山陽電鉄所有車のうち、LED式の側面種別表示装置を装備した車両(5030系・5000系の一部)では、直通特急は「直特」部分を橙地に黒字の反転文字(直特)で表示し、英字表示部分を「三宮-須磨間は各駅に停車」に差し替えて表示する。標準停車駅の直通特急では「直特」の文字は通常の赤地の表示(直特)として、それぞれ区別する。
阪神1000系・9000系・8000系リニューアル車の一部の側面LED表示は「 直特 | 阪神梅田(または「姫路」)いずれも英字併記」と「 直特 | 神戸三宮-須磨各駅停車、直特のみ英字併記」を交互に表示する。三宮駅が神戸三宮駅へ改称されてからは、表示スペースの都合で『各駅停車』の表記を分割し、上段に『各駅』・下段に『停車』とした二段並列表記へと変更されている。
乗務員
2009年3月20日以降、阪急車および阪急三宮行き山陽車両、新開地発着の阪神車両を除き、阪神・山陽の乗務員は車籍に関係なくすべて高速神戸駅で交代し高速神戸以西は山陽の乗務員、高速神戸以東は阪神の乗務員が担当する。
評価
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
神戸高速鉄道企画時に予定されていた姫路 - 大阪梅田間の直通運転は、山陽・阪神・阪急電鉄の3社の車両規格や編成長の関係で実現しなかったとされる。1990年代の時点で車両規格としてはほぼ3社とも揃っていたが、本格的な運行に際しては1995年の阪神・淡路大震災後に西日本旅客鉄道(JR西日本)の東海道・山陽本線(JR神戸線)の復旧が他の私鉄各社に比べ早かったことにより乗客が逸走したためその対策という側面がある[3]。また、運行開始時に、神戸高速鉄道東西線に乗り入れている阪急側が神戸線での需要に応える形で編成長を延ばした一方で、山陽と阪神の車両規格・編成長を揃え、運行間隔を対応させることが可能になり実現した。
山陽としてはJR西日本がJR神戸線で運行している新快速・明石以東の快速との対抗策として[3]、阪神としては成熟しきった沿線の外に活路を見出だすべく、両者の利害が一致したことから運転開始となり、神戸高速鉄道が企画された際の姿が実現した。
しかし、阪神梅田 - 山陽姫路間の所要時間は標準停車駅タイプで約95分、神戸三宮-山陽須磨間各駅停車型では約100分とJRの新快速より35-40分も長く、加古川で新快速を待避する明石以西各駅停車の快速と同等かそれ以上の所要時間であるために「所要時間が長すぎる」という問題を抱えており、この点では2009年3月のダイヤ修正で停車駅数が運行開始当初の16駅(当時の所要時間は87分であった)から20 - 29駅へと増加した結果、さらにJRとの所要時間差が拡大している。神戸三宮駅 - 山陽須磨駅間の停車駅数は直通特急でJR神戸線三ノ宮駅 - 須磨駅間各駅停車の停車駅数と同数、直通特急はそれよりも多くなっている。このため現在においても明石で大阪方面行きのJR神戸線新快速に乗り換える乗客が依然として多いなど、当初の目的であった姫路以西からの梅田方面への直通利用客の取り込みという面では劣勢に立たされている。またJRの新快速・快速には必ず設置されているトイレがないこと(阪神・山陽の車両基地に汚物処理のための設備がないことも要因)、編成両数が6両と短いために、JR神戸線が事故で不通になると、状況によってはJRから流れてくる振替輸送の乗客に対処しききれず積み残しが発生すること、阪神甲子園球場開催の高校野球やプロ野球の試合の観客輸送で遅延が多くなる(特にクロスシートを持つ山陽車で深刻となっている。ただし、2+1列転換クロスシートを持つ山陽5030系の増備で、若干ではあるが緩和してきている)こと[要出典]などの問題点も出ている。ただ、阪神甲子園球場へは須磨浦公園以西からも乗り換え無しで行けるようになる[4]など、直通特急の運転によって利便性が向上した面があるのも事実である。
また、神戸高速線の運賃が加算され、運賃があまり安くならないことも問題点として挙げられる。大阪 - 姫路間全線を乗車した場合の運賃をJRよりも210円安く設定しており、阪神梅田 - 山陽姫路間は1,280円(JR大阪駅 - JR姫路駅は1,490円)である[5]。ただしJR利用の場合でも特定区間運賃を設定している三ノ宮または元町で区切って乗り越し精算した方が運賃が安くなるため(大阪 - 三ノ宮が410円、三ノ宮 - 姫路が970円で合計1,380円)、実質110円分の差額でしかない。しかも営業区間の中で一番乗客が多い、神戸三宮(阪神電鉄・阪急電鉄)- 明石間では590円となり、JRの三ノ宮 - 明石間390円よりも200円も割高で、上記のように停車駅の増加で所要時間も増大している現状では、通勤客をはじめ時間を急ぐ利用客の多くをJRに奪われているのが現状である。
さらに、明石から三宮の区間では、停車駅の舞子公園駅、山陽垂水駅、山陽須磨駅がJRの駅から徒歩5分以内とかなり隣接しており、前述の所要時間と運賃の実情からこれらの駅周辺地域の住民が阪神間の都心部である三宮、梅田に向かう場合は圧倒的にJRを利用する割合が高くなってしまうこともこれに拍車をかけている。
沿革
- 1998年2月15日、運行開始
- 当日に山陽姫路駅と梅田駅にて発車式を開催した。ただし一番列車ではなく両駅を10時00分に発車する列車で行った(このため阪神側は回送列車の臨時設定や一部運用変更を行った)。阪神、山陽ともに子供が一日駅長を務め、子供たちによってくす玉が割られた。
- 当時の昼間ダイヤは、阪神側の特急列車は姫路行き、高速神戸行き、須磨浦公園駅行きが30分ヘッドで運転されていた。また阪神三宮駅 - 姫路駅間でも山陽特急が運転されていた。
- この運行により、阪神本線から姫路方面への利便性が大幅に向上した一方で、梅田 - 三宮間を走る快速急行が廃止され、データイム時の阪神間を直通する優等列車が10本→6本になった。これにより、西宮駅 - 三宮駅間では大幅な減便となったほか、特急が停車しない尼崎駅から芦屋・神戸方面へは西宮での乗換が必要となった(ただし2009年の阪神なんば線開業後は尼崎駅が特急停車駅になったことや、同線直通の快速急行の登場により改善されている)。
- 1999年、播磨酒蔵ライナーの運行を開始
- 2000年、淡路花博への交通アクセスとして「高速舞子バス停留所」最寄り駅である舞子公園駅に臨時停車開始
- なお、淡路花博閉幕後は2001年3月9日まで土・休日の日中のみ臨時停車を継続した。
- 2001年3月10日、増発及び運行体系の見直し
- 運転開始後は知名度も向上し、両社の看板列車として日中1時間に2本から4本へ増発が行われた。
- また、全列車の停車駅に尼崎駅・魚崎駅、一部の列車では選択停車の形で神戸高速鉄道東西線西元町駅・大開駅を加えた。なお、舞子公園駅は土・休日に限り正式に停車駅となる。
- 一部の列車が西元町・大開の両駅に停車するようになったのは、神戸高速鉄道線を介して相手側の路線に乗り入れる際、直通特急の運転間隔が10分または20分ヘッドから15分ヘッドへと移行するための時間調整が必要となったためである。
- 2006年10月28日、ダイヤ改正
- 土・休日に加え、平日においても舞子公園駅への終日停車を開始。
- 平日の東二見行きは全列車が山陽姫路まで延長された。
- 早朝の下りに限って高速神戸始発の特急が新設。
- 同日のダイヤ改正から、乗務員室の車掌台側窓内の運行プレート(愛称表示)は掲示されなくなった。
- 2008年4月14日、ダイヤ修正
- 荒井駅への朝夕ラッシュ時間帯の停車を開始
- 2009年3月20日、ダイヤ改正
- 新たに平日昼間にも甲子園駅への停車を開始し、平日上り朝ラッシュ時を除き甲子園駅は終日停車となる。
- 月見山駅を新たに停車駅に加え、またB直特に相当する列車は西代駅・東須磨駅・須磨寺駅への停車を開始する。
- 荒井駅の停車時間帯を拡大し、また白浜の宮駅への朝夕ラッシュ時間帯の停車を開始。
- これにより停車駅が最も多い直通特急は大幅に停車駅が増え、直通特急運行開始時の停車駅数16駅から最大29駅と倍近くの停車駅数となった。阪神線内ではほぼすべての時間帯において1990年代前半の急行と同水準の停車駅数となり、滝の茶屋駅・荒井駅・白浜の宮駅に停車するB直特においては全区間で見ても1980年代前半頃の急行並みの水準の停車駅数となってしまっている。
- 土休日の夜間に関してもほぼ全列車直通特急になった。これは阪神三宮で折り返す山陽特急と阪神梅田~高速神戸・新開地間で運転される阪神特急が事実上系統統合されたものであり、この列車は基本的に三宮~須磨間各駅停車で運転されている。また平日夕方時間帯でも阪神線内が10分ヘッドでの運転に変更されたために、時間調整のために一部列車が三宮~須磨間各駅停車の列車に変更されている。
- 阪神なんば線の開業に伴い、途中停車駅の尼崎駅でほぼ終日にわたり、同駅始発・終着の阪神なんば線列車とドア・ツー・ドア接続が行われるようになった。
- 2016年3月19日、ダイヤ改正(予定)
- 神戸三宮~須磨間各駅停車のB直特相当の列車が東須磨駅・須磨寺駅の停車を取り止め、各駅停車区間は神戸三宮~板宿間に短縮される。
さんよう・はんしんタイガース号
阪神・山陽が臨時に運行しているイベント列車として、阪神甲子園球場にて阪神タイガース主催の公式戦が行われる際に運行されるさんよう・はんしんタイガース号がある。
運行概要
上述の通り、阪神甲子園球場にて阪神タイガース主催の公式戦が行われる日に、梅田もしくは姫路から甲子園行きのみ年に数回運行される。1回だけの年もあれば、2003年には4回運行されたこともある。ちなみに2003年の4回目の運行は9月15日で、その日はタイガースが18年ぶりのリーグ優勝を果たした日でもある。
初運行は1998年6月13日(対広島戦)となる予定だったが、雨天中止となり結局この年は運行されなかった。よって、実質的な初運行は1999年4月24日(対ヤクルト戦)となった。これまでに21回企画されたがうち3回は雨天中止となった。特に1998年と2008年には一度も運行されなかった。
乗車にははがきによる事前申し込みが必要で、応募多数の場合抽選となる。参加費は年と出発地(姫路発の列車は、乗車駅を姫路と明石から選ぶことができる)により変動するが、甲子園までの往復割引乗車券と観戦券・タイガースグッズがセットされる。また、これとはまた別に定期列車利用で、甲子園までの乗車券と観戦券のセットも発売される。
入線する際には「阪神タイガースの歌」を車外スピーカーから流すのが恒例となっている。
播磨酒蔵ライナー
阪神が臨時に運行しているイベント列車として、下りのみ阪神梅田駅→手柄駅間を運行する播磨酒蔵ライナー(はりまさかぐらライナー)がある。
運行概要
2月下旬から3月上旬の日曜日(年によっては土曜日・日曜日の2日間運行されたこともある)に運行される。梅田駅→手柄駅間の定期列車の待避を除き無停車で運行される。これは工場見学ツアーであり、団体列車になるためだが、企画協力会社として共同運行会社である山陽電気鉄道・神戸高速鉄道も挙がっている。
「タイガース号」と同様に乗車にははがきによる事前申し込みが必要で、応募多数の場合抽選となる。参加費は5,000円。酒造会社見学であることから、未成年の応募はできない。
手柄駅から歩いて5分の所にある灘菊酒造の訪問と酒蔵の見学が主になるが、付随的に利き酒をしたり、地元の名産品が供される。また、車内ではゲーム等が行われる。
運行当初より2005年までは山陽の車両が用いられていたが、2006年より阪神の車両が用いられるようになった。
その他
本列車運行開始後、阪神と山陽共同でフリーペーパー(沿線情報誌)「SEA SIDE EXPRESS」が発行されるようになった。2009年の阪神なんば線開通後は、近畿日本鉄道を加えて奈良から姫路までをカバーする「SEA SIDE EXPRESS EAST WEST」に改題されている。この冊子には直通特急と快速急行の全列車の時刻表が掲載されており、どの鉄道会社の車両を使用するかも分かるようになっている(ただし車両系列までは固定されないので、使用する車両系列は記載されていない)。しかし、2011年以降は「SEA SIDE EXPRESS EAST WEST」の発行自体が中止されている。
脚注
- ^ 直通特急はこの改正以降、阪神神戸三宮駅 - 須磨駅間の各駅に停車するようになった。ただし2016年3月19日以降は東須磨・須磨寺は全列車通過となる。一方で、山陽特急は従来通り各駅停車区間が高速長田以東に限定されており、大開駅には停車するものの、西代・東須磨・須磨寺の3駅は通過する。
- ^ 山陽電鉄5000系5022号,オールロングシート化される - 鉄道ファン「鉄道ニュース」2014年5月15日付
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第32巻第3号、鉄道ジャーナル社、1998年3月、17-18頁。
- ^ JR神戸線でも甲子園口駅より阪神甲子園球場へアクセスできるが、同駅は各駅停車しか停車しないため、新快速や快速利用の場合は途中駅で乗り換える必要がある。
- ^ 「阪神・山陽 シーサイド1dayチケット」を利用すると往復で2,000円。(明石市内まで「阪神・明石市内1dayチケット」を利用で往復1,500円)いずれも、尼崎乗り換えでなんばまで行くことも可能。