「MC☆あくしず」の版間の差分
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:水交会メンバーとは違う学科の「航空科」の生徒。天城さんが包帯だらけな事以外は、容姿など詳細は不明。赤城さんは悟郎にバレンタインチョコを渡したことで、「[[闘牌伝説アカギ|アカギ]]~あんたは牌でも並べていればいいのよ」とディアの怒りを買った。名前の由来は日本軍の[[航空母艦]]、[[赤城]]、[[天城]]、[[加賀]]。天城が怪我を負っているのは、同艦が[[関東大震災]]にて船台から転落し、廃艦に追い込まれた経緯を踏まえてのものと思われる。 |
:水交会メンバーとは違う学科の「航空科」の生徒。天城さんが包帯だらけな事以外は、容姿など詳細は不明。赤城さんは悟郎にバレンタインチョコを渡したことで、「[[闘牌伝説アカギ|アカギ]]~あんたは牌でも並べていればいいのよ」とディアの怒りを買った。名前の由来は日本軍の[[航空母艦]]、[[赤城]]、[[天城]]、[[加賀]]。天城が怪我を負っているのは、同艦が[[関東大震災]]にて船台から転落し、廃艦に追い込まれた経緯を踏まえてのものと思われる。 |
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:;ヴィリー・ニミッツ、ピア、オリンピア |
:;ヴィリー・ニミッツ、ピア、オリンピア |
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:ニミッツはアメリカの学校の先生。古鷹女学園と同じような学校で、やはり「海の女王」を目指しているらしい。東郷校長とは昔の知り合いらしい。悟郎たちとは[[パラオ]]で初めて会い、その後文化祭で再登場する。悟郎同様ちょっと気が弱く、生徒の暴走を抑えられない一幕も。モデルはアメリカ海軍で対日戦の指揮を執った[[チェスター・ニミッツ]]。東郷と旧知なのはチェスター・ニミッツが海軍兵学校の生徒だった際、遠洋航海で東郷提督を表敬訪問した史実に基づく。[[ピア]]、[[オリンピア]]はその生徒で、アメリカ戦艦[[サウスダコタ (戦艦)]]、[[ワシントン (BB-56)]]の化身。パラオでは比叡・霧島の両名とビーチバレーで対戦し、概ね「史実」通り二人を撃退した。古鷹女学園の学園祭に遊びに来ただけのようだったが、いろいろあって仲間たちと共に「妹たち」とウェイトレス対決をした。強気な性格のピアがディアと言い争い、オリンピアがそれを止めようとしていた。挿絵では長髪と短髪がいたが、髪の短い方がオリンピアらしい。対決では[[バドガール]]スタイルでローラースケートを操り、お色気を前面に出した接客をする。ただし料理は下手で、出てきたのは[[ハンバーガー]]の黒焼きに、胸から取り出した[[ケチャップ]]と[[マスタード]]を大量にかけた物だった(メニューもハンバーガーとコーラのみ)。名前の由来はアメリカの[[州都]]。 |
:ニミッツはアメリカの学校の先生。古鷹女学園と同じような学校で、やはり「海の女王」を目指しているらしい。東郷校長とは昔の知り合いらしい。悟郎たちとは[[パラオ]]で初めて会い、その後文化祭で再登場する。悟郎同様ちょっと気が弱く、生徒の暴走を抑えられない一幕も。モデルはアメリカ海軍で対日戦の指揮を執った[[チェスター・ニミッツ]]。東郷と旧知なのはチェスター・ニミッツが海軍兵学校の生徒だった際、遠洋航海で東郷提督を表敬訪問した史実に基づく。 |
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::[[ピア]]、[[オリンピア]]はその生徒で、アメリカ戦艦[[サウスダコタ (戦艦)]]、[[ワシントン (BB-56)]]の化身。パラオでは比叡・霧島の両名とビーチバレーで対戦し、概ね「史実」通り二人を撃退した。古鷹女学園の学園祭に遊びに来ただけのようだったが、いろいろあって仲間たちと共に「妹たち」とウェイトレス対決をした。強気な性格のピアがディアと言い争い、オリンピアがそれを止めようとしていた。挿絵では長髪と短髪がいたが、髪の短い方がオリンピアらしい。対決では[[バドガール]]スタイルでローラースケートを操り、お色気を前面に出した接客をする。ただし料理は下手で、出てきたのは[[ハンバーガー]]の黒焼きに、胸から取り出した[[ケチャップ]]と[[マスタード]]を大量にかけた物だった(メニューもハンバーガーとコーラのみ)。名前の由来はアメリカの[[州都]]。 |
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:1Pマンガ。双子の魔法少女シャル&ゼナと、他の(特集記事でじじがデザインした)兵器少女たち(ティーガーIなど)の織り成すドタバタ。当初は穴埋めとして製作されたらしく、「とっぱつページ」として正式タイトルが付いていなかった。 |
:1Pマンガ。双子の魔法少女シャル&ゼナと、他の(特集記事でじじがデザインした)兵器少女たち(ティーガーIなど)の織り成すドタバタ。当初は穴埋めとして製作されたらしく、「とっぱつページ」として正式タイトルが付いていなかった。 |
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:;じゅんせん魔法少女シャル |
:;じゅんせん魔法少女シャルandゼナ |
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:(キャラクターデザイン/じじ) |
:(キャラクターデザイン/じじ) |
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::第二次大戦中のドイツ海軍の「世界一美しいといわれる」巡洋戦艦[[シャルンホルスト]]と[[グナイゼナウ]]を擬人化したキャラクター。金髪の双子姉妹で、前髪が二房、ロングヘアー、赤い瞳、長手袋、ロングスカートが姉の'''シャル'''。前髪が三房、ツインテール、緑の瞳、長袖、ミニスカートが妹の'''ゼナ'''。二人とも[[ベレー帽]]を大きくしたような帽子をかぶっており、側頭部に白い球体が付いている。帽子にはそれぞれの名前がドイツ語で書かれているのだが、ゼナの方は性格を反映してか「ぜな」とひらがなで書かれることが多い。また、シャルの帽子には両側面に枝か紐のようなものが飛び出している。それぞれ、自分の戦艦の艦首と主砲とレーダーを模った、背丈ほどもある魔法の杖(ゼナの方は「3連装28cmスティック」と呼称された)を持っている。しかし、魔法を使うシーンはほとんど描かれない。二人とも水には潜れないらしい(船だから)。時々、水上偵察機[[アラド Ar196]]をアクセサリーとして持っている。「[[ビスマルク (戦艦)|ビスちゃん]]」と「[[ティルピッツ|ティルちゃん]]」という友人がいるらしい。 |
::第二次大戦中のドイツ海軍の「世界一美しいといわれる」巡洋戦艦[[シャルンホルスト]]と[[グナイゼナウ]]を擬人化したキャラクター。金髪の双子姉妹で、前髪が二房、ロングヘアー、赤い瞳、長手袋、ロングスカートが姉の'''シャル'''。前髪が三房、ツインテール、緑の瞳、長袖、ミニスカートが妹の'''ゼナ'''。二人とも[[ベレー帽]]を大きくしたような帽子をかぶっており、側頭部に白い球体が付いている。帽子にはそれぞれの名前がドイツ語で書かれているのだが、ゼナの方は性格を反映してか「ぜな」とひらがなで書かれることが多い。また、シャルの帽子には両側面に枝か紐のようなものが飛び出している。それぞれ、自分の戦艦の艦首と主砲とレーダーを模った、背丈ほどもある魔法の杖(ゼナの方は「3連装28cmスティック」と呼称された)を持っている。しかし、魔法を使うシーンはほとんど描かれない。二人とも水には潜れないらしい(船だから)。時々、水上偵察機[[アラド Ar196]]をアクセサリーとして持っている。「[[ビスマルク (戦艦)|ビスちゃん]]」と「[[ティルピッツ|ティルちゃん]]」という友人がいるらしい。 |
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::初登場は本誌の前身、「[[ミリタリークラシックス]] Vol.13」(平成18年・2006年春号)の特集記事「シャルンホルスト級巡洋戦艦」に対応する形での「春の特別企画(116・117ぺ-ジ)」。2ページに渡って通商破壊出撃、チャネルダッシュをかけるシャルゼナ両艦を魔法少女然としたタッチにて[[じじ]]が描いた。117ページ内には「またどっかで登場するかも?」と、編集後記にて告げられている新雑誌「あくしず」創刊との連動を匂わせる記述があり、その予告通り「あくしず」創刊号にて両艦は新雑誌の冒頭を飾った(創刊号14ページ)。 |
::初登場は本誌の前身、「[[ミリタリー・クラシックス]] Vol.13」(平成18年・2006年春号)の特集記事「シャルンホルスト級巡洋戦艦」に対応する形での「春の特別企画(116・117ぺ-ジ)」。2ページに渡って通商破壊出撃、チャネルダッシュをかけるシャルゼナ両艦を魔法少女然としたタッチにて[[じじ]]が描いた。117ページ内には「またどっかで登場するかも?」と、編集後記にて告げられている新雑誌「あくしず」創刊との連動を匂わせる記述があり、その予告通り「あくしず」創刊号にて両艦は新雑誌の冒頭を飾った(創刊号14ページ)。 |
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::姉のシャルは落ち着いた性格のツッコミキャラ。暴走するゼナを追いかけたりたしなめたり叱ったりと忙しいが、妹思いの良い姉。ヘコむと黒い[[エクトプラズム]]が出る。妹に「変なこと」を吹き込もうとする編集部員他の周囲の大人に怒りを燃やすこともしばしば。ゼナの発言や言葉遣いをよく注意しているが、本人も「ボケ気味の[[フランクリン・ルーズベルト|ルーズベルトおじちゃん]]から~」など、問題発言をすることがたまにある。普段の口調は丁寧だが、ツッコミなどでは地が出る。霊視能力があり、「[[翔鶴]]」の運気を「[[瑞鶴]]」が吸い取る現場を目撃したことがある。昔[[カール・デーニッツ|デーニッツおじさま]]に『[[AIKa]]』を見せてもらったことがあるらしい。というように、姉妹ともドイツの軍人たちと交流があるようだ。妹のゼナは知能と精神年齢が低いボケキャラ(編集部曰く「アホの子」)。戦車の砲塔を鈍器代わりに振り回したり、巨大化して[[真珠湾]]を襲撃したりと数々の奇行で、姉や他の兵器少女を巻き込む。砕けた口調でミもフタもないことをズバズバ言う毒舌家でもあり、編集部員を「おじさん」、執筆者の一人・田村萌雄を「萌雄ちゃん」あるいは「萌雄」等と呼ぶ。時々、イカロス出版一階の「のりもの倶楽部」でアルバイトしているらしい。帽子に羽根やプロペラが付いて、[[プロペラ機|レシプロ戦闘機]]や[[ヘリコプター]]よろしく空を飛ぶことができる。上記の巨大化(帽子の名前が「ゼナゴン」になり、口から火を吐く)も含め、彼女達の魔法の力だと思われるが不明。後述する「チャンネルダッシュ」のコーナーで紹介する品物は時々「知らないおじさん」からもらうことがあるらしく、よくシャルに注意されている。 |
::姉のシャルは落ち着いた性格のツッコミキャラ。暴走するゼナを追いかけたりたしなめたり叱ったりと忙しいが、妹思いの良い姉。ヘコむと黒い[[エクトプラズム]]が出る。妹に「変なこと」を吹き込もうとする編集部員他の周囲の大人に怒りを燃やすこともしばしば。ゼナの発言や言葉遣いをよく注意しているが、本人も「ボケ気味の[[フランクリン・ルーズベルト|ルーズベルトおじちゃん]]から~」など、問題発言をすることがたまにある。普段の口調は丁寧だが、ツッコミなどでは地が出る。霊視能力があり、「[[翔鶴]]」の運気を「[[瑞鶴]]」が吸い取る現場を目撃したことがある。昔[[カール・デーニッツ|デーニッツおじさま]]に『[[AIKa]]』を見せてもらったことがあるらしい。というように、姉妹ともドイツの軍人たちと交流があるようだ。妹のゼナは知能と精神年齢が低いボケキャラ(編集部曰く「アホの子」)。戦車の砲塔を鈍器代わりに振り回したり、巨大化して[[真珠湾]]を襲撃したりと数々の奇行で、姉や他の兵器少女を巻き込む。砕けた口調でミもフタもないことをズバズバ言う毒舌家でもあり、編集部員を「おじさん」、執筆者の一人・田村萌雄を「萌雄ちゃん」あるいは「萌雄」等と呼ぶ。時々、イカロス出版一階の「のりもの倶楽部」でアルバイトしているらしい。帽子に羽根やプロペラが付いて、[[プロペラ機|レシプロ戦闘機]]や[[ヘリコプター]]よろしく空を飛ぶことができる。上記の巨大化(帽子の名前が「ゼナゴン」になり、口から火を吐く)も含め、彼女達の魔法の力だと思われるが不明。後述する「チャンネルダッシュ」のコーナーで紹介する品物は時々「知らないおじさん」からもらうことがあるらしく、よくシャルに注意されている。 |
2009年5月8日 (金) 15:28時点における版
MC☆あくしず(エムシー - )とはイカロス出版刊の「MILITARY CLASSICS」(以下「MC」「ミリクラ」)から派生した季刊誌である。ミリタリー雑誌としては初めて「萌え」を前面に大きく押し出した紙面構成。2006年6月20日創刊。
概要
編集部の暴走によって明らかに萌え雑誌の方向へ傾いていたMCから萌えを追放するために、分冊された形で[1]この雑誌は創刊されている。その力の入れようは島田フミカネ、じじ、鷲尾直広、野上武志、松田未来など「萌えミリタリー絵描き」のイラスト作家(萌え絵師)陣がほとんどと言っていいほどこの雑誌に寄稿しているほどであり、さらにミリタリー色もそれなりに濃いため、他の安易な萌え本とは一線を画している。
だが、明らかにやりすぎな面もあり[2]、一部のミリタリーマニアからは「ミリタリーを馬鹿にしている」などと言われる本誌であるが[3]意外と売れ行きはいいようで、むしろ本誌であるはずのMCより売っている本屋が多かったりと逆流現象を起こしている。その結果、2007年6月21日発売のVol.5にてMCから独立創刊した。同時に発売日も(発売月の)20日から21日に変更された。
なお、タイトルの「あくしず」とは「枢軸」という意味で、大戦中日本やドイツが「枢軸国」であった事に由来する。「機動戦士Zガンダム」等に登場する小惑星基地および組織のアクシズとは、語源が同じだけで無関係である。
巻頭特集
毎号の巻頭特集は、主に解説の文章パートと、兵器を擬人化した美少女などのイラストパートに分かれている。文章パートは割と真面目な内容(ただし、挿絵イラストは萌え系)だが、イラストパートは各絵師の妄想全開で描かれる傾向にあり、さらに巻を追うごとにエスカレートしている。解説パートには、進行役のキャラとして『萌えよ!戦車学校』『はつ恋連合艦隊』などのイカロス出版の「萌え+ミリタリー」書籍のキャラが使用されることも多い(本の宣伝も兼ねている)。
テーマは「ティーガーI」など一つの兵器を集中的に扱ったもの、「真珠湾攻撃」など有名な戦闘に参加した兵器、「日本の空母」など一定のカテゴリーで括ったもの、様々である。「ビルマ航空戦」→「ブルマ航空戦」、「ツィタデレ作戦」→「ツンデレ作戦」など、駄洒落を織り込んだテーマも多い。
イラストパートで描かれた「擬人化美少女キャラ」は使い捨てではなく、後の号の特集や連載記事などで再登場したり[4]、最近ではグッズ展開も数々企画されている。
有名な戦闘を扱ったテーマの時、「クロスレビュー」と称して横軸に参加兵器、縦軸に著名な軍人をモデルにしたキャラクターをレビュアーとして配し、各兵器に点数をつけるコーナーが設けられることがある。元ネタは『ファミ通』の新作ゲームレビュー。
- Vol.1「重戦車ティーガーI」表紙・島田フミカネ
- 戦車界のヒーローとして名高いティーガーI(タイガー戦車)を解説する。
- 参加絵師/野上武志、重戦車工房、他
- 文章執筆/
- Vol.2「ドキッ☆ブルマだらけの空戦大会・ビルマ航空戦!!」表紙・野上武志
- ビルマ航空戦に参戦した戦闘機・爆撃機をブルマ美少女にして解説する。
- Vol.3「零(れい)ちゃんといっしょに戦(や)ろうよっ!」表紙・島田フミカネ
- ゼロ戦を「血統の良い、お嬢様戦闘機」と捉え、バリエーションを交えて解説する。
- Vol.4「空母な姉さんは好きですか?」表紙・野上武志
- 旧日本軍、連合艦隊の空母を「お姉さんキャラ」に擬人化して解説する。上記「萌え戦」の乃木真香はこの特集の解説パートでデビューした。空「母」だけに「母親・人妻・子持ちキャラ(乃木典子の母)」という訳である。
- 参加絵師/野上武志、重戦車工房、こがしゅうと、宇佐見遥、藤沢孝、じじ、蒔島梓
- 文章執筆/内田弘樹、深闇文貴
- 参加絵師/宇佐見遥、他
- 文章執筆/
- Vol.8「九七式中戦車チハはせつなくて敵陣を思うとすぐ躍進射しちゃうの」表紙・じじ
- 旧日本軍の主力戦車「九七式中戦車」(愛称チハたん)をバリエーションを交えて解説する。タイトルの元ネタはアダルトゲーム「恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの」。
- Vol.10「真珠湾攻撃トラ・トラ・トラ!」表紙・宇佐美遥
- 真珠湾攻撃と、参戦した日本空母・艦載機などの解説。
- 参加絵師/野上武志、まもウィリアムズ、上田梯子、じじ、藤沢孝、重戦車工房、宇佐見遥、天之有、そうかあ
- 文章執筆/内田弘樹
- Vol.11「陸自の戦車がこんなに可愛いわけがない」表紙・野上武志
- 陸上自衛隊の、戦車の歴史や運用法、90式戦車までの歴代戦車、さらに次世代戦車の「TK-X」などの解説。タイトルの元ネタはライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。
- 参加絵師/じじ、野上武志、上田梯子、藤沢孝、重戦車工房、天之有、K.G.bros
- 文章執筆/堀場亙、内田弘樹、鈴崎利治
- Vol.12「太平洋戦線1945 最強戦闘機GRAND PRIX」表紙・藤沢孝
- 第二次世界大戦末期の、日米両軍の戦闘機の解説。
主な連載・コーナーおよび登場人物
萌えよ!戦車学校~戦史編~
- (文/田村尚也 漫画・イラスト/野上武志 図版/田村紀雄)
- 「萌え+ミリタリー」本の嚆矢『萌えよ!戦車学校』が連載化した物。「戦史編」と題して第二次世界大戦中の戦車戦のエピソードを紹介する。漫画パート(および文章パートの挿絵)ではキャラたちがエピソード中の登場人物に扮する。のちに『萌えよ!戦車学校Ⅲ型』として単行本化された。現在(2009年2月)も単行本化企画中。また、キャラの1人「乃木典子」は、『萌えよ!陸自学校』刊行の布石として先にこちらでデビューした。
- キャラクターの詳しい紹介については「萌えよ!戦車学校」の項を参照。
ワールド・バトルフィールド・サテライト(WBS)
- (文/伊藤龍太郎、他 イラスト/重戦車工房、上田梯子、他)
- ニュース番組の体裁で、毎回特定の年・季節に世界各地で起きた戦闘(例・1940年秋なら支那事変におけるゼロ戦デビュー、イタリア軍のギリシャ侵攻、等)を解説する。元ネタはテレビ東京のニュース番組「ワールドビジネスサテライト」。各記事はそれぞれ、文章・絵ともに複数のライター・絵師に割り当てられており、巻頭特集に負けず劣らず「真面目な解説・過激な萌え絵」の傾向を示している。初期は戦闘の当事者(含む、擬人化兵器)にインタビュアーが付いていた。
- 月島あすみ(つきしま~)
- (キャラクターデザイン/重戦車工房)
- 日比谷の後輩のお天気キャスター。肩まである赤い髪に、瞳も赤。普段は1941年春の時のように「今日の北アフリカの天気は晴れ。ところにより、撃墜された英軍機が降るでしょう」というような天気予報をしているらしい。時折、スタジオにいる日比谷に代わって外から中継レポートをする事も。Vol.10の「24時間テレビ」のパロディで「募金をお願いします。皆さんの愛を枢軸軍に分けてください!」と言う日比谷に「日本もドイツも、正直もう無理じゃないですか?」と気の抜けた態度を取り、後のページで後頭部にバンソウコウを貼っていた。
- なお、このとき彼女たちが着用していた黄色いTシャツの柄から、この番組の放送局が『AXIS BROADCASTING STATION』(あくしず放送局?)であることが確認できる。もっとも、後述のシャル&ゼナがマラソンランナーとしてゴールしたゲートには『24時間TV・WBS』と書かれていたため、『WORLD(WOR?) BROADCASTING STATION』である可能性も否定できない。余談ながら、バックには『サライ』らしき音楽がしっかり流れていた。
空軍大戦略!~ふぁいてぃんぐ☆うぃんぐす~
- (漫画/松田未来 解説/山口進 図面/田村紀雄)
- 第二次大戦中の旧日本軍(陸軍・海軍)の戦闘機(のちに爆撃機なども)を解説する。話題によっては、その敵役のアメリカやドイツの機体も登場する。2009年2月、『日本陸海軍戦闘機編』として単行本化。その他、同じ絵師で文章を田村尚也が担当した『萌えよ!空戦学校』という書籍も存在する。
- くおん・うさぎ・いるか
- (以下全員、キャラクターデザイン/松田未来)
- くおんは九尾の狐の化身で、航空機に詳しい。二人の先生役で、高額テキストを売りつけた事もある。巫女服に足袋に眼鏡、頭にゴーグル着用。青い髪のロングヘアーで、前髪は切り揃えられている。毎回巻物でお題に合った戦闘機を出現させる。「お供えのモチ」があるという発言をしており、という事は、自分を祭る社や祠を持っていると思われる。「わし」「おぬし」「~じゃ」など、年寄り風なしゃべり方をする。雷が苦手。
- うさぎはウサギの化身のもののけで、陸軍好きな熱血娘。旧陸軍の制服に似たジャケットにスパッツ、頭には垂れたウサギの耳が付いたバイザー着用。茶髪のショートカットで、前髪が眉間に一房垂れている。胸はいるかより大きい。内職の造花の納期が迫っているにも関わらず、糸の巻き方などにこだわる凝り性の面も。あどらに「タンポポから煮出した代用品のお茶」を飲ませた事がある(普通のお茶も買えない赤貧)。
- いるかは、イルカの化身のもののけで、海軍好きな上品娘。セーラー服に水兵帽子着用。ピンク色のロングヘアー。プライドが高く、うさぎとはケンカが絶えなかったが、徐々に仲よくなっていった。壊れかけのガスコンロを「初めてのお給金で買ったものだから」と使い続けるこだわり過ぎの面もあり。
- くおんを除く二人は安アパートで共同生活をしており、アルバイト先がしょっちゅう倒産したり、電気代滞納で停電したりと家計はあまりよくない様子。
- くおん・うさぎ・いるかの三人はVol.8とVol.11にてアメリカの航空機イベント「リノ・エアレース」をレポートした。Vol.11の時は上記「萌え戦」のメンバーも一緒だった。
- あどら
- ドイツから来た客人で、くおんとは昔からの知り合いらしい。具体的に何の化身かは不明だが、髪型が鳥の翼のようになっている。ドイツ戦闘機の話題をするときに登場する。初登場時と再登場時では衣装の細部が異なるが、軍帽・ノースリーブワンピース・マント・長手袋・オーバーニーソックスと、全て黒ずくめなのが特徴。軍帽と杖にはドクロの意匠があしらわれている。くおんたちに対して尊大なしゃべり方をする。「総統」という上司がいるらしい。
- メア&ネコミミ娘(名前不明)
- アメリカからの刺客。メアはウマミミ娘。くおんたちを「つぶしてこいと神のお告げがあった」らしい。ネコミミ娘はスクール水着に半袖セーラー服の上着といういでたちで、三人の家にピンポンダッシュを仕掛けた。足はうさぎと同じくらい速いらしいのだが、「1.5倍の法則(迎撃機は爆撃機の1.5倍の速度がないと追いつけない)」で逃げ続けた。メアはタンクトップ(?)にタイトスカート、蹄鉄型イヤリングを着用。
- ミッチェル
- イギリスはロンドンから来た、自称ハウスメイドのウサギミミ娘。メイドスタイルに眼鏡、エンジンの意匠を取り入れたホウキ(後述の『まじょ巫女ひそか』の「翅箒」とは異なる)を持つ。「ビルマの仇を取りに来ました」らしい。Vol.3別冊付録の「メイド×ミリ用語辞典〈WWⅡ空軍編〉」の挿絵にも出演した。
ばとしす(Battleship Sisters!)
- (テキスト/鈴木貴昭(深闇文貴) イラスト/しのづかあつと)
- 連載小説。擬人化された12隻の日本海軍の戦艦がヒロイン。女子高「古鷹(ふるたか)女学園」の代用教官として赴任した山本悟郎は、生徒会「水交会」の12人のメンバーたちから、なぜか「お兄ちゃん」と呼ばれてしまう。どうやら彼女達は悟郎の過去にまつわる秘密があるらしいのだが、悟郎には分からない。他にも「海の女王」などの多くの謎を抱えたまま、悟郎と生徒たちとの学校生活が始まった。
- (以下全員、キャラクターデザイン/しのづかあつと)
- 山本悟郎(やまもと ごろう)
- 主人公。(おそらく)二十歳代の教師で、担当教科は歴史。茶色もしくは黒の短髪であること以外、容姿は不明。天涯孤独。誕生日は4月4日。水交会メンバーには「お兄ちゃん」「お兄ちゃん先生」など様々に呼ばれる。タイトルは彼を「一番上のお兄ちゃん」として、水交会の12人をその「妹たち」に見立てている。文章の文字が黒色のときの一人称モノローグ担当。性格は真面目で実直、教師として生徒達をのびのびと、それでいて正しく導こうという強い意志を持っている。ただし、生徒達を含む女性に対しては多少優柔不断気味で、素でバレンタインデーの存在を忘れているなど、恋愛ごとに関しては疎い。さらにいわゆるウブで、あるときは混浴風呂で生徒の「あられもない姿」を見てしまい、鼻血を出して湯船に沈んでいたことも。扶桑・山城が「色仕掛け」(らしき事)をしようとしたとき、長門は「朴念仁だから大失敗すると思うけど」と思いっきり楽観視していた。時に「妹たち」の大胆な行動に対して困惑、振り回される事も少なくなく、さらにしばしば校長にも言いくるめられる弱気な面も。だが「そこがいい所なのよね」と長門などは思っている。
- 本人曰く「北の人間」で、スキーが上手い。うどんより蕎麦が好きらしい。この学校に来るまでは長岡にいたそうで、年末の話では「帰っても誰もいないし、帰る家もない」と言っていた。モノローグで本筋とはあまり関係ない薀蓄をたれることがあり、感覚よりも理論を優先する文型人間っぽいところをうかがわせる。さらに妹達の状態を艦船のそれ(燃費が悪い、など)に例えることがある。心の中でしゃべっていたことを、無意識のうちに口に出すことも少なくない(直後、生徒達に突っ込まれる)。
- 幼少時は高野の家にいたらしく、そこで後述するマリア・モレノ・日進と共に何らかの事故に巻き込まれ怪我をしたらしい。そのとき「私達をそんな目にあわせない世界を作る、と誓ってくれた」とは長門の弁。しかし悟郎によるとそれは昔のことで、彼女達がそれを知っているわけはないのだが・・・? またある時は、幼少時の夢を見てうなされたことがある。その夢にはマリアの他に、大勢の少女達がいたのだが・・・。
- 教師を含めて学校唯一の若い男性で、そのため何かイベントがあるたびに、生徒達からバレンタインチョコやお弁当の攻勢を食らったり、体育祭などで力仕事の雑用を一人でこなさなければならなかったりと苦労が多い。名前と出身地、日進と共に負傷したという経歴など、山本五十六がモデル。
- ディアマンテ・V・サーストン
- 一号生(高校三年生)。愛称はディア。ディアマンテ⇒ダイヤモンド⇒金剛、というわけでイギリス生まれの巡洋戦艦『金剛』の化身。ミドルネームのVは金剛を建造したメーカー、「ヴィッカース」の略であり、「サーストン」の姓は金剛型戦艦の設計者、ジョージ・サーストン卿より。英国出身。イギリス人とのハーフで、先のほうがジグザグにカーブしたロングの金髪に碧眼。英国貴族の末裔で、紅茶好き。後ろ髪を二箇所、黒いリボンで縛っている。メンバー一の俊足を誇る、陸上部のエース。本編中も各部分で俊足を如何無く発揮し、悟朗に「金色の風」と形容される。日英間を「英日」と表現したり、自身を侮辱したアメリカ側を「植民地人」と呼んで激怒するなど、英国貴族としての誇りを並々ならず持っている。性格は典型的なツンデレで、プライドが高く気高い振る舞いをする一方、新年の行事のエスコート役に選ばれないかも知れないことに苦悩して泣いたことも。イギリスのバロウ・イン・ファーネス(イギリスのスコットランド南部)で「三笠 (戦艦)姉さま」の話を聞いて「わざわざ来た」というような発言をしており(悟郎は聞き取れなかった)、この学校に元からいた生徒ではない可能性もある。バレンタインデーでは、比叡と二人でバレンタイン歩兵戦車を持ち出し、頭に「維新断行 尊チョコ討奸」の鉢巻をつけ、悟郎の「話せば分かる」の静止に「問答無用!」と答え、教室に主砲でチョコを撃ち込んだ(二・二六事件と五・一五事件のパロディ)。パラオではなぜか「でぃあ」と書かれたスクール水着を着ていた。自身も発端の一つとなった日米ウェイトレス対決では、チキンライスなどのシンガポール料理を披露。味は好評だったがフレンチ・メイドの姿で料理したため「その格好では大変だろうに」と悟郎に心配されていた。その際、後輩の大和・武蔵に丈の長いものの代わりに露出度の高いメイド服を着せたりしている。苦手教科は国語(漢字が苦手)で、文学少女・扶桑の指導を受けていた。俊足設定も同戦艦が快速を誇ることに由来する。体育祭のゼッケンにも(なぜか)「金剛」と書いてあった。ちなみに12話現在、長門に次いで挿絵での登場が多い。
- 比叡・Y・サーストン(ひえい~)
- 一号生。金剛型二番艦『比叡』の化身。ミドルネームが何の略なのかは不明(ディアの設定から鑑みるに横須賀《工廠》の公算が高いと思われる)。ディアの従姉妹で、日英のクォーター。金茶色の髪で瞳は薄いブルー。第一話での挿絵のみストレートヘアーであったが、以降は黄緑色の細いリボンでツインテールにしており、前髪は生え際から左右にアーチ状に跳ね上がっており、さらにその間から触覚状の髪が二本垂れている。横須賀出身で、山城や陸奥とはご近所さんらしい(建造されたのが横須賀工廠であることを反映)。初期のしゃべり方は「貴様」「なのだ」など貴族や騎士っぽいものだった。練習戦艦時代に度々御召艦となったことを反映してか、ディアに輪をかけてプライドが高く、他を見下しがちな傾向あり。悟郎に対する態度は、ディアよりは自分の気持ちに素直に行動するほう。ハーフゆえにエスコートに選抜されないと悩むディアを案じ、悟朗にその旨を伝えるなど優しい心根も見せる。プラジャーがいらないほどの貧乳で、胸の話になると日向や長門などを目の敵にするが、実艦の第二次大改装時に艦橋が大和型のテストベッドとなった事を反映してか、大和とは良好な仲を築いている描写もある。基本的に陸軍のことには興味を示さないらしいが、それでいてなぜか戦車の操縦ができるらしく、バレンタインデーではディアと二人で、どこからかバレンタイン戦車を校舎前まで持ってきた。保健室の扉を破壊するほどのキックを持つ。パラオでは非常に露出度の高い白のスリングショットを着用しての登場だったが、悟朗の懸念通り、その後の日米ビーチバレー対戦にて、胸が水着から露出しそうになり、バレーどころではなくなったところにボールが顔を直撃。あえなくリタイアとなった。学園の資料庫の掃除のときは、上野、霧島らと一緒にパンジャンドラムの暴走に巻き込まれた。建造の経緯を反映してか、姓はディアと同じで、両者は現在のところ作中で唯一血縁関係がある存在となっている。
- 上野榛名(うえの はるな)
- 一号生。金剛型三番艦『榛名』の化身。「上野」姓は榛名山が存在する群馬県の旧称より。神戸出身。短い緑色の髪の左側を、赤い丸飾りがついた髪ゴムで結わえている。つむじの辺りにはアホ毛もついている。小柄でつるぺた体型でぴょんぴょん跳ねるため、悟郎が「本当に一号生?」と言うほど、外見も態度も幼く見える。好奇心と元気のよさはメンバーの中で一番。その一方で料理が得意で、所属はしていないものの料理研究会と仲がいい。ある時は、イギリスの家庭料理・ランカシャー・ホットポットを作るために放課後の三時間、ずっと鍋に張り付いていたこともある。本人曰く、この料理はジョン・ブラウン・アンド・カンパニーの技術者に教えてもらったらしい。普段は和食ばかり作っている。蕎麦派。バレンタインの時はチョコの代わりにせんべいを持ってきた。クリスマスパーティーでは料理(幌加内産の蕎麦粉を使用した手打ち蕎麦)のほか、恵比寿様のコスプレも披露。好奇心旺盛との設定は、同艦が大改装の際、常に同型のほか3隻に先立って改装を受けたことに由来すると思われる。
- 霧島千里(きりしま せんり)
- 一号生。金剛型四番艦『霧島』の化身。「千里」の名は霧島連山を擁する宮崎県の名所、千里ヶ滝より。長崎出身。空手部の主将を務めていた格闘少女。緑青系ショートカットのツンツン頭。男言葉でしゃべり、一人称は最初は「ボク」だったが、後に「あたし」に変わった。細かいことは気にしない、拳で語るタイプ。気配を殺して人の背後に近づくのが得意。スポーツブラ着用。露天風呂では、「お兄ちゃん先生」のいる男湯を覗こうとして、ディアに桶を投げつけられて溺れた。チョコは肉体疲労に効くからと、バレンタインチョコにプロテインを入れてきたことも。体育祭では騎馬戦で大活躍したものの・・・。クリスマスパーティーでは上野と一緒に蕎麦打ちをした。ただし本人はうどん派。勉強は苦手で、先生から「武道と同じで、多彩な技で相手の弱点を突くんだ!」とアドバイスを受けた。その後大汗をかいた後、二階にある悟朗の部屋に侵入しようと壁をよじ登ったが風邪を引き、追試を受ける羽目になった。格闘が得意との設定は第三次ソロモン海戦の同艦の戦歴を濃厚に反映したものと思われる。名前の由来と出身地が近い事からか、日向とは気が合う。余談だが、戦艦を擬人化する際のプロポーションは「排水量」や「主砲の大きさ」で決定されることが多い。そのため、一号生は背も低く、貧乳が多い設定となっている。
- 近藤扶桑(こんどう ふそう)
- 二号生(高校二年生)。日本初の超弩級戦艦『扶桑』の化身。「近藤」姓は主設計者の近藤基樹造船中将より。呉市出身。眼鏡が似合う物静かな文学少女。図書委員長。長門からは「ふーちゃん」と呼ばれる。紺色のストレートロング。実艦の戦時中の経過からか、山城とは「体力少ないコンビ」で、普段は部屋の片隅で本を読んでいたり、図書室にいたりして、話題に加わることは少ない。それでもバレンタインには「航空科の子が先生にチョコを渡した」話題に反応し、その後、茶色の革で装丁された、大判の分厚い本・・・の形のケースに入ったチョコを渡した。水公会メンバーでの夜の勉強会後には山城とのコンビで校舎内の各部を施錠とトラップで封鎖し、悟郎を囲い込もうとしたが、スタミナ不足のため山城ともども廊下でダウンした。本好きなだけに資料庫の掃除では一番張り切り、「たすきがけにはちまきで、背中には掃除の七つ道具」(長門・談)で、話を聞いた悟郎に「まるで五条大橋の弁慶だな」と評された。テストの点数にむらがあるらしい。クリスマスには山城と作ったおでんを持って参加し、長門に怪訝な顔をされたりもした。扶桑・山城両名は実艦の装甲防御・速力の不十分さ(ただし同年代の他国の戦艦と比較すると十分以上の速力)から、大戦中もほとんど実戦に参加したことがなく、海外情勢などから戦前の改装期間も他の戦艦と比べ比較的長期間を要した事などを反映した描写となっている。
- 山城葛野(やましろ かどの)
- 二号生。扶桑級二番艦『山城』の化身。名は山城国(現在の京都府南部)の葛野郡より。ほっそりとした病弱な保険委員長。横須賀出身。長門からは「かどちゃん」と呼ばれる。水色のロングヘアーの、右のもみ上げと後ろ髪の先の方を細いリボンで縛っている。誕生日は3月31日。色白で背が高く、いつも消え入りそうな声で話す。いつもは保健室で寝ていることが多く、学校行事どころか授業に参加することも少なかったらしい。体育祭のリレーでは扶桑とともに出走直後に転倒したり、スキー遠征ではやはり扶桑と共にスキーではなく悟郎の引くそりで移動したりと運動は苦手だが、実は策士らしく、あちこちでその片鱗を見せる。バレンタインのときに渡したのは、紅白の手編みのマフラー。比叡曰く「具合が悪いのは連日の徹夜のせいよ!」らしい。ウェイトレス対決では「大正メイドスタイル」を提案するも、本人は固辞。その理由として、なぜかアメリカの州の名前(および、それにちなんだアメリカ戦艦)に不快感を示し、「ペンシルヴァニアとか(中略)ウエストヴァージニアとかって聞くと、寒気がするの」と一気にまくし立てて息を切らしていた(実艦がスリガオ海峡海戦でアメリカ戦艦の集中砲火と水雷艇の集中雷撃で撃沈された事に由来する)。テストでは勘に頼りすぎる傾向があったらしい。背が高いとの設定は第二次改装後の同艦の艦橋の高さに由来すると思われる。
- 伊勢鈴香(いせ すずか)
- 二号生。航空戦艦『伊勢』の化身。名は伊勢国(現在の三重県中央)の観光名所でもある鈴鹿サーキットを持つ鈴鹿市より。神戸出身。物知りで活発な少女で、よく薀蓄やトリビアを披露する。長門からは「すずちゃん」と呼ばれる。ワインレッドの髪の毛をポニーテールにしている。誕生日は12月1日(資料によって12月15日との説あり)。宮崎とのコンビではツッコミ。連載第三回まで、欄外コーナーで日向と共に登場人物の元ネタの戦艦を解説していた。バレンタインの時はチョコの代わりに赤福餅を持ってきて(苗字に加え、下の名前の鈴香⇒鈴鹿にちなんで、三重県の銘菓を選んだ)、日米学校のウェイトレス対決では、山城が提唱した矢絣・袴の「大正メイドスタイル」で、日向と共にウェイトレスを勤めた。クリスマスパーティーには伊勢海老を持参。体育祭では燃費が悪い(スタミナが長持ちしない)ものの、転倒した扶桑・山城を見事な身のこなしで回避する(エンガノ岬沖海戦での回避運動がモチーフと思われる)。スキー遠征の際には当初ははしゃいでいたものの、陸奥と二人で遭難しかける。その際、初めて悟朗・長門以外のキャラクター視点でのモノローグが語られた(文字は赤色)。が、同時に一糸纏わぬ肢体を陸奥と暖めあっている情景を、二連発で挿絵に起用される羽目になった。
- 宮崎日向(みやざき ひむか)
- 二号生。伊勢級二番艦『日向』の化身。名は宮崎県の旧名より。長崎出身。日向ぼっこ好きなのんびり屋。長門からは「ひ-ちゃん」「日向ちゃん」と呼ばれる。ピンク色のふわふわロングヘアー。会話にワンテンポ、「謎な間」があり、語尾に「~」が多いのが特徴。実はアニヲタなのではという疑惑がある(第二話コラムより)。伊勢とのコンビではボケ。それでいてフォロー上手な一面も。引っ込み思案でスローモーと思われがちだが、実際は後述のウェイトレス役に乗り気で大過無くこなしたり、スキー遠征では悟郎・長門と三人で行方が分からなくなった伊勢・陸奥の捜索に出るなど、思いのほかアグレッシブである。この両者の器量の良さはエンガノ岬沖海戦や北号作戦での成果を意識していると思われる。伊勢のほかに霧島とも仲がいいようだ。文化祭でメイドをやるとなったとき「ヴィクトリアンメイドがいいですわ~」と言っていたのだが、ウェイトレス対決で大正メイドになったとき「こっちの方が好みです~」と気に入ったようだ。体育祭では着物で演舞を見せたらしい。クリスマスパーティーには鶏(鴨)・豚・牛・猪の肉を持ってきた。
- 長門萩乃(ながと はぎの)
- 二号生。唯一終戦時に稼働状態にあった戦艦『長門』の化身。萩乃の名は長門国(現在の山口県が中心)の萩市よりと思われる。呉市出身。メガネの生徒会長。悟郎とは別の視点の一人称モノローグ担当(彼女の番のときは文字が青色になる)で、実質もう一人の主人公。陸奥などからは「萩ちゃん」と呼ばれる。長い黒髪を後ろで三つ編みにしており、前髪は短いのを左右に分け、その上から頭頂部からリボン状になった髪が二束伸び、もみ上げの辺りに掛かっている。真面目で成績優秀、容姿端麗、人望大きい、向上心高いと非の打ち所がない才女。悟郎が来るまではテストは常にパーフェクトだったらしい。最近ではそうでもないらしいが、周囲からは逆に「完璧超人よりそっちの方が親しみやすい」と大和共々評判だとか。陸奥が披露するボケに対して突っ込まずにはいられない癖があり、その時は地が出るようだ。最近では逆に陸奥に突っ込まれることも多いらしい。生徒会長という立場もあり、悟郎と接する機会が一番多い。「お兄ちゃん」である悟郎のことは、小さいときから呉で「朝日 (戦艦)お姉さま」から聞かされていたという(これは場所や「お姉さま」が異なるが、メンバー共通らしい)。悟郎のことは心から信頼しつつも、「頼りないんだから」とぼやいてみたり、「たまには苦労なさいな」と冷ややかな反応をしてみたり、「これもお兄ちゃん先生がいないのが悪いのよ」とすねてみたり(全て心の中で)と、まるで本当の妹のようなリアクションをする。モノローグで本編と無関係な薀蓄を披露したり(悟郎ほどひんぱんではない)、心の中のセリフを無意識に口に出してしまったり、他のメンバーの状態を艦船のそれに例えてみたりと、悟郎と共通のクセがある。バレンタインデーでは他の子の騒ぎに押されて結局チョコを渡せなかったらしい。体育祭では、学ラン姿で応援合戦を行い、クリスマスパーティーではケーキのブッシュ・ド・ノエルを作った。パラオでは沈没した地名ゆえか、「ビキニはいや~~~~」の台詞を残し(本人はワンピース状の水着を着用していた)、その後のカヌー実習では危うく溺れかける。12話現在、挿絵での最多出演を誇る。生徒会長を務めているのは昭和10年代より、連合艦隊旗艦を陸奥と交代で務めた実艦の経歴を、向上心の高さは「本が何冊か書ける」と言われる程の改装の多さに由来すると思われる(ただし、実際は長門が格別他の戦艦より改装の回数が多いというわけではない)。
- 田村陸奥(たむら むつ)
- 二号生。長門型二番艦『陸奥』の化身。「田村」姓は陸奥国にてアテルイを始めとした蝦夷勢力と戦った朝廷の将軍、坂上田村麻呂からと思われる。横須賀出身。生徒副会長。長門からは「むっちゃん」と呼ばれる。「ボブっぽい短めの髪の、ちょっと子犬の雰囲気がある少女」(悟郎・談)。ベージュの髪の毛の側頭部が横に跳ね、垂れた犬耳のようになっている。よくネタやダジャレを披露しては、長門に突っ込みを入れられる。長門曰く、料理万能らしい。博識で、鈴香と妙な薀蓄合戦をやったことも。「お兄ちゃん」のことは横須賀で「春日 (装甲巡洋艦)お姉さま」から聞かされていた。悟郎の誕生日を覚えていたのも彼女。クリスマスパーティーでは陸奥湾直送のホタテ、アワビ、大間のマグロ(兜)と、大量の食材を用意。スキー遠征の際には(名前ゆえか)スキーそのものは苦手でないものの、伊勢とともに遭難しかけ裸で暖めあうこととなったが、その際、男言葉を多用している。テストは解答は合っててもケアレスミス(解答欄間違いなど)が多かったらしい。「いつもつまらないギャグをかまして自爆している」ドジっ子との設定は実艦の沈み方による。
- 大和吉野(やまと よしの)
- 三号生(高校一年生)。戦艦『大和』の化身。名は大和国(奈良県)の桜の名所から。呉市出身。真っ直ぐな長い黒髪を後頭部の白いリボンで結わえている。清楚な雰囲気の生粋のお嬢様で、口癖は「ないしょ」(存在そのものが事実上の最高機密《軍機》だった事からと思われる)。書記で、長門の次に連合艦隊旗艦となったことを映し、次代の生徒会長候補でもある才女。悟郎を「お兄様」と呼ぶ。彼のことは呉で聞かされていた。あちこちでバレンタインチョコを渡される悟郎に紙袋を用意したり、やはり悟郎に対するお弁当攻勢を重箱を用意してかわしたりと、フォロー名人。しかし長門によると詰めは甘いらしい。彼女に「18インチバスト」と形容される豊乳の持ち主で、その抜群のスタイルを買われて「妹たち」でただ一人本誌ピンナップに登場したほか、やはり抜擢されて「おっぱいマウスパッド」のラインナップの一つとして商品化され、同商品はamazon.comでは発売開始から4日を待たずに在庫切れとなった。生粋のお嬢様であり容姿も抜群との設定は、実艦が造艦上の集大成的な設計であったこと、多数の軍艦を建造してきた呉工廠の建造であること、現在でも極めて人気の高い艦影の美しさに由来すると思われる。パラオでは意外にも、露出の多いビキニを着用していた。
- 氷川武蔵(ひかわ むさし)
- 三号生。大和級二番艦『武蔵』の化身。名字の由来は武蔵国(東京都を中心とした関東圏)を守護する氷川神社からと思われる。名前だけなら男性のようだが、れっきとした少女。妖艶な雰囲気を漂わし、いつも怒ったような顔をしている。長崎出身。遠目には大和と区別がつかないほど似通った外見をしているが、こげ茶色のロングヘアーで、もみあげの上部にある髪が一部、直角に近い角度で盛り上がっている。瞳は緑(青色の挿絵もあり)。大和と親密で、彼女に近づく男を目の敵にする。悟郎も例外ではなかったが、バレンタインでは12人の水交会メンバー中、一番にチョコを渡した。ツンデレ担当その2。人見知りが激しいらしく、大和以外の周囲とは「計測不能」「受け取れ」など、四文字でしゃべることが多かったが、資料庫掃除の時は舌足らずながら普通にしゃべっていた。悟郎によると、テストの回答まで四文字熟語で埋め尽くされていたらしい。実家には日本最古の兵法書「訓閲集」があるらしい。彼女の「人を寄せ付けない⇒ガードが固い」という性質は、同艦が日本戦艦中最強の防御力を誇った(魚雷・爆弾計40発以上でやっと沈没)ことに由来するようだ。
なお、「妹たち」はこの大和と武蔵のように二人ずつ仲良しペアになっているのだが、これは多いキャラクターを煩雑にしないためと、女の子同士のカップル・百合萌えの効果を発生させるための二つの狙いがある。基本的には同形艦同士の付き合いの描写がメインになることが多いが、第12話にて伊勢と陸奥のコンビがメインに描写されるなど、例外もある。また、一号生が特に相方を持っていないが、金剛型4隻は竣工以来行動を共にした期間が長かった史実によるもの故と思われる。出身地・誕生日は第二話と七話を参照する限り、実艦の完成場所・次期に準ずるようである。
- 東郷校長(とうごう~)
- 豪放磊落な性格の校長。頭髪、口ひげ、あごひげ、全て灰色。マイペースな言動で悟郎や、時に全校生徒も巻き込む。「海の女王」など、謎の鍵を握る人物の一人。釣りが趣味。悟郎に「水交会メンバー、全員100番以内に入れろ」と言っておいて、一方でその「水交会」メンバーに「テストの点数が良かったら、悟郎がデートしてくれるぞ」と吹き込む策士。大浴場で女の子の声を聞いて鼻の下を伸ばしたり、己が欲望のまま文化祭の生徒衣装を全てメイド服にするという暴挙を体よく悟郎に押し付けるなど、助平さと強引さも目立つが、その文化祭での日米の生徒の(料理)対決に一声で承認と部屋の貸し出しを認めたり、本来一人しか選別できない筈の一号生のエスコート役の増員を認めたりと懐の広さも持ち合わせている。ちなみに生徒人数は、一学年120人前後らしい。ある時は悟郎に「古狸」と呼ばれたことも。モデルは東郷平八郎。実際の東郷平八郎と山本五十六は面識は無いものの、昭和に入ってから元から強引な部分のあった東郷(海軍において機関科が冷遇される原因を作ったと言われる)が海軍艦隊派(強硬派)の神輿に祭り上げられ強硬論を唱えていたことから、対外折衝を多く経験していた山本五十六は東郷の事を決して高く評価していなかった。
- マリア・モレノ・日進(~にっしん)
- 悟郎たちの過去に深く関わる女性。故人。イタリアから来た人らしい。悟郎曰く「優雅な物腰、長い足、小柄ながらも豊満な姿」。彼女の教え子十二人が妹達の「お姉さま」らしい。また、悟郎は知らないのだが、学園の資料庫には彼女の日記と写真(幼少時の悟郎と並んで写っている)があった。山本五十六が日本海海戦時に乗り組み、負傷したイタリア建造、アルゼンチン海軍が保有した後、帝国海軍軍艦となった日進 (装甲巡洋艦)の化身と思われる。
- 赤城さん、天城さん、加賀さん
- 水交会メンバーとは違う学科の「航空科」の生徒。天城さんが包帯だらけな事以外は、容姿など詳細は不明。赤城さんは悟郎にバレンタインチョコを渡したことで、「アカギ~あんたは牌でも並べていればいいのよ」とディアの怒りを買った。名前の由来は日本軍の航空母艦、赤城、天城、加賀。天城が怪我を負っているのは、同艦が関東大震災にて船台から転落し、廃艦に追い込まれた経緯を踏まえてのものと思われる。
- ヴィリー・ニミッツ、ピア、オリンピア
- ニミッツはアメリカの学校の先生。古鷹女学園と同じような学校で、やはり「海の女王」を目指しているらしい。東郷校長とは昔の知り合いらしい。悟郎たちとはパラオで初めて会い、その後文化祭で再登場する。悟郎同様ちょっと気が弱く、生徒の暴走を抑えられない一幕も。モデルはアメリカ海軍で対日戦の指揮を執ったチェスター・ニミッツ。東郷と旧知なのはチェスター・ニミッツが海軍兵学校の生徒だった際、遠洋航海で東郷提督を表敬訪問した史実に基づく。
- ピア、オリンピアはその生徒で、アメリカ戦艦サウスダコタ (戦艦)、ワシントン (BB-56)の化身。パラオでは比叡・霧島の両名とビーチバレーで対戦し、概ね「史実」通り二人を撃退した。古鷹女学園の学園祭に遊びに来ただけのようだったが、いろいろあって仲間たちと共に「妹たち」とウェイトレス対決をした。強気な性格のピアがディアと言い争い、オリンピアがそれを止めようとしていた。挿絵では長髪と短髪がいたが、髪の短い方がオリンピアらしい。対決ではバドガールスタイルでローラースケートを操り、お色気を前面に出した接客をする。ただし料理は下手で、出てきたのはハンバーガーの黒焼きに、胸から取り出したケチャップとマスタードを大量にかけた物だった(メニューもハンバーガーとコーラのみ)。名前の由来はアメリカの州都。
古鷹女学院 瀬戸内海の島にあるとの立地条件や、校舎がイギリスから一つずつ紙で包装された煉瓦で建設されている、生徒の学年の呼称などの設定から、江田島の海軍兵学校(現、海上自衛隊幹部候補生学校、第一術科学校)がモデルであることが読み取れる(「古鷹」は江田島の象徴である古鷹山より)。また、劇中には学園のモットーとして五省も登場する。
水交会
「会」となっているが、戦前・戦中の水交社がモデルとして近いようである。詳しくは当該記事を参照。
シャル&ゼナ劇場
- (漫画/じじ)
- 1Pマンガ。双子の魔法少女シャル&ゼナと、他の(特集記事でじじがデザインした)兵器少女たち(ティーガーIなど)の織り成すドタバタ。当初は穴埋めとして製作されたらしく、「とっぱつページ」として正式タイトルが付いていなかった。
- じゅんせん魔法少女シャルandゼナ
- (キャラクターデザイン/じじ)
- 第二次大戦中のドイツ海軍の「世界一美しいといわれる」巡洋戦艦シャルンホルストとグナイゼナウを擬人化したキャラクター。金髪の双子姉妹で、前髪が二房、ロングヘアー、赤い瞳、長手袋、ロングスカートが姉のシャル。前髪が三房、ツインテール、緑の瞳、長袖、ミニスカートが妹のゼナ。二人ともベレー帽を大きくしたような帽子をかぶっており、側頭部に白い球体が付いている。帽子にはそれぞれの名前がドイツ語で書かれているのだが、ゼナの方は性格を反映してか「ぜな」とひらがなで書かれることが多い。また、シャルの帽子には両側面に枝か紐のようなものが飛び出している。それぞれ、自分の戦艦の艦首と主砲とレーダーを模った、背丈ほどもある魔法の杖(ゼナの方は「3連装28cmスティック」と呼称された)を持っている。しかし、魔法を使うシーンはほとんど描かれない。二人とも水には潜れないらしい(船だから)。時々、水上偵察機アラド Ar196をアクセサリーとして持っている。「ビスちゃん」と「ティルちゃん」という友人がいるらしい。
- 初登場は本誌の前身、「ミリタリー・クラシックス Vol.13」(平成18年・2006年春号)の特集記事「シャルンホルスト級巡洋戦艦」に対応する形での「春の特別企画(116・117ぺ-ジ)」。2ページに渡って通商破壊出撃、チャネルダッシュをかけるシャルゼナ両艦を魔法少女然としたタッチにてじじが描いた。117ページ内には「またどっかで登場するかも?」と、編集後記にて告げられている新雑誌「あくしず」創刊との連動を匂わせる記述があり、その予告通り「あくしず」創刊号にて両艦は新雑誌の冒頭を飾った(創刊号14ページ)。
- 姉のシャルは落ち着いた性格のツッコミキャラ。暴走するゼナを追いかけたりたしなめたり叱ったりと忙しいが、妹思いの良い姉。ヘコむと黒いエクトプラズムが出る。妹に「変なこと」を吹き込もうとする編集部員他の周囲の大人に怒りを燃やすこともしばしば。ゼナの発言や言葉遣いをよく注意しているが、本人も「ボケ気味のルーズベルトおじちゃんから~」など、問題発言をすることがたまにある。普段の口調は丁寧だが、ツッコミなどでは地が出る。霊視能力があり、「翔鶴」の運気を「瑞鶴」が吸い取る現場を目撃したことがある。昔デーニッツおじさまに『AIKa』を見せてもらったことがあるらしい。というように、姉妹ともドイツの軍人たちと交流があるようだ。妹のゼナは知能と精神年齢が低いボケキャラ(編集部曰く「アホの子」)。戦車の砲塔を鈍器代わりに振り回したり、巨大化して真珠湾を襲撃したりと数々の奇行で、姉や他の兵器少女を巻き込む。砕けた口調でミもフタもないことをズバズバ言う毒舌家でもあり、編集部員を「おじさん」、執筆者の一人・田村萌雄を「萌雄ちゃん」あるいは「萌雄」等と呼ぶ。時々、イカロス出版一階の「のりもの倶楽部」でアルバイトしているらしい。帽子に羽根やプロペラが付いて、レシプロ戦闘機やヘリコプターよろしく空を飛ぶことができる。上記の巨大化(帽子の名前が「ゼナゴン」になり、口から火を吐く)も含め、彼女達の魔法の力だと思われるが不明。後述する「チャンネルダッシュ」のコーナーで紹介する品物は時々「知らないおじさん」からもらうことがあるらしく、よくシャルに注意されている。
- 便宜上このコーナーで紹介したが、二人は毎回の巻頭特集のナビゲーターも勤めている。当初は文章パートの挿絵だけだったのが、のちにメインの文章の方でも二人の掛け合い(ゼナが聞き役、シャルが説明)の形での解説が入るようになった。他の連載への客演も何回かあり、「戦車学校」で胸を隠すのに顔アイコンが使われ、「WBS」の24時間テレビパロディではマラソンランナーを務めた(この時二人を描いたのは、「WBS」メインイラスト担当の重戦車工房)。他には、二人が「萌え」「ミリタリー」に関係するアニメ・書籍などを紹介する「シャル&ゼナのメディアチャンネルダッシュ」というコーナーも持っており、実質「あくしず」の看板キャラクターとなっている。ちなみにこちらのコーナータイトルは、両戦艦が白昼堂々ドーバー海峡を突破した事件・チャンネルダッシュが元ネタ。Vol.5では姉妹揃って本誌の表紙を飾っている。
蒼穹の女神 WWI飛行機教室
- (文/すずきあきら イラスト/がんぽん)
- ライトノベル『蒼穹の女神シリーズ』のキャラたちをナビゲート役に、第一次世界大戦(WWI)に活躍した軍用航空機を紹介する。Vol.1・2では『蒼穹の女神 111ヤークトシュタッフェル』と『蒼穹の女神Ⅱ アドラーアングリフオペラツィオン』(作/すずきあきら メディアファクトリー文庫刊)の間のエピソードを描く外伝小説を掲載していた。同小説には、実在の戦闘機が多数登場する。
- エリィカ・キンスキー
- 主人公。16歳の少女。ローエン=ライン帝国(ドイツ第二帝国+オーストリア=ハンガリー帝国のイメージの架空の国家)空軍士官候補生。階級なし。金髪ショートカットで頭のてっぺんにアホ毛がついている。頭に飛行ゴーグル着用。パイロットだった姉・シャールロッテの敵を討つために空軍に入隊。直情径行で暴走気味だが、類まれなパイロットの資質を持っている。乗機はアルバトロスD.Ⅲ。紆余曲折あって、上官のミラージュ大尉にあこがれているため、フルマー中尉がミラージュにひっついていると大騒ぎする。他のメンバーと比較して貧乳だが、それすら闘志に変えてしまうほどの負けず嫌い。コーナー立ち上げの挨拶で「打倒『萌えよ!戦車学校』!」と言って、さっそく周囲からツッコミをもらっていた。
- ミラージュ・フォン・トラッペンヤクト
- 20歳の女性軍人。航空大尉にして、はみ出し者、厄介者(全員女性)を集めた「111飛行中隊」(女神中隊)の隊長。エリィカの姉の死に関連した過去の事件で片足を失い(現在は義足)、一度退役している。黒髪の短髪。クールで寡黙、あまり笑わないが心根は優しい女性らしい。エリィカたちの言動にツッコミを入れることもたまにある。撃墜数62機のエース。
- フルマー・フォン・シュテーアファング
- 22歳の航空中尉で、女神中隊副隊長。茶色のソバージュロング。いつも微笑みを絶やさない、中隊の母親的存在。寡黙なミラージュに付き従い、彼女のフォローをする。コーナー立ち上げ時の導入役を務めた。第一回のカラーピンナップで満面の笑みを浮かべたからか、「キャラ変わってる」と言われた。メンバー中一番の巨乳。撃墜数26機。
- イリューシ・ゾネンブルーメ
- 17歳の航空准尉。白(灰?銀?)色の髪を短く刈り、褐色の肌を持つ孤高のパイロット。ミラージュに輪をかけて無口で、人付き合いもほとんどしないが、認めた相手には誠実を貫く。静かなツッコミ役。基本的に飛行機が飛ぶことが好きらしく、戦争が終わったらという話題で「飛べればいい・・・」と発言している。撃墜数51機。
- ウーメラ・フリューリングスヴィント
- 17歳の航空准尉。眼鏡っ娘。茶色の髪を後ろで二箇所縛ってお下げにしている。メカに強く、航空技師を目指している。過去の戦闘忌避から111中隊に配属された。趣味はヌイグルミ集めで、クマのヌイグルミを携えていることも多い。ボケ役。撃墜数11機。
- モスカ・ヴァハト・アム・ライン
- 18歳の航空曹長。赤毛の短髪、頭に白はちまきのボーイッシュな少女。ぶっきらぼうだが情に厚い姉御肌。過去に避難民を助けようと軍規に触れて降格になった。戦争が終わったら「三日間飲み続けたい」との事。ツッコミ役。撃墜数16機。
戦乙女(わるきゅーれ)のWWI兵器教室
- (文/すずきあきら イラスト/S.Z.3)
- 航空機の紹介が終わったため、キャラクターを一新してリニューアルした。第一次世界大戦の戦車を取り上げる。その後は艦船も取り上げる予定。
- ベルリーナ・フォン・モルトケ(ベル)
- 戦死者の魂を導くワルキューレ騎行騎士団の見習い。10014歳のドイツ系。猪突猛進。貧乳。身長140cmで、背が低いことをネタにされると怒る。水が怖いらしい。年上のロッテを犬呼ばわりして下僕にしている。
- フランソワーズ・マルヌ(フランソワ)
- 騎行団見習い。10016歳のフランス系。身長160cm。ベルとは因縁のライバルで、彼女を「極小モルトケ」「手乗りモルトケ」と呼ぶ。巨乳。都会育ちのお嬢様だが腹黒いらしい。
- シャルロッテ・ヨーゼフ(ロッテ)
- 騎行団見習い。10018歳のオーストリア=ハンガリー系。身長165cm。名門出身、ベルの親戚で年上だが、彼女に下僕扱いされている。巨乳。ぬいぐるみをコレクションしているらしく、第一回でアルマジロを披露。
- ミラノ・ナポリターナ(ミラ)
- 騎行団見習い。10017歳のイタリア系。身長158cm。お調子者でおっちょこちょい。メンバー中一番テンションが高い。肉体派で脳みそは軽い。巨乳。第一回でさっそくブリュンヒルデに「怒るとシワが・・・」と口を滑らせ睨まれていた。
- エカテリーナ・ブリャーキニィ(エカチェ)
- 騎行団見習い。10016歳のロシア系。身長175cm、バスト90の長身グラマー。胸の話になるとテンションが上がる。名門出身だが田舎育ちで酒乱らしい。ヘアバンド着用。
- エリザベス・ジョージィ(ベス)
- 騎行団見習い。10016歳のイギリス系。身長162cm。沈着冷静、質実剛健のクラス委員長。おデコが広い眼鏡っ娘。貧乳。派手さはないが地力ではいちばんらしい。海が好きらしい。カチューシャで前髪を左右に分けている。Mk.I戦車に乗ったとき、皆が煤だらけになる中一人だけ無事だった(操縦席にいたので)。
放課後ワールドウォー(WW)
- (文/銅大 イラスト/とんぷう)
- 「強い女性」を育てる関東の名門校、忍(おし)女学院の「世界大戦研究会」のメンバーが、過去に実際に起こった戦争(第二次世界大戦、日露戦争)の当事者である国家になり切るロールプレイ(役割演技)を通して、「なぜそのような行動を起こしたか」などの国家戦略について解説する。メンバーの少女達は、それぞれ当時の国家元首や軍の最高責任者の名前を名乗るため、本名は不明(日本担当のみ、戦時中に内閣総理大臣が頻繁に交代したせいか、この限りではない)。
- Vol.4から、メンバーの紹介文で「あなた=読者」とメンバーの少女達とのショートストーリーが入るようになった。
- (以下全員、キャラクターデザイン/とんぷう)
- ルーズベルトたん
- 貧乳で小柄(ちなみに彼女以外は全員巨乳)と、他メンバーと比べて極端に幼い外見をしている。金髪のツインテールを白黒の帯リボンで縛っている。瞳は茶色もしくはワインレッド。首からは丸の中に星が入ったペンダントを下げている。水着はお約束どおりのスク水。いつもウサギのヌイグルミを抱えており、無口で表情が少なく物静か。たまに口を開くと必要最小限の事しか言わず、諺を引用することも多い。台詞に「・・・」が多い事から、口調もゆっくりであると思われる。全くの無表情ではなく、挿絵では困ったような顔、目を閉じた顔のほか、他のメンバーとのやりとりで微笑みを見せることもたまにある。ヌイグルミは通常はアメリカ国旗を思わせる柄のシルクハットをかぶっているが、挿絵ではコスチュームや表情がたびたび変化、さらに時々自力で動いており、挿絵にて必殺技(らしきもの)を「スターリンたん」に炸裂させたことがある。また、一度だけ「ヴィクトリア様」に抱っこされてデレッとしたことがあり、その際「ルーズベルトたん」はあからさまに渋い顔をしていた。
- 「あなた」とはネットで知り合い、ある日リアルで会おうといわれる。オフ会の待ち合わせ場所に入る勇気がなくうろうろしていたところ、遅刻してきた「あなた」とバッタリ遭遇した。それ以来行動を共にしている。無口・無表情で「あなた」になつく、クーデレ属性。ただしチャットでは饒舌らしい。「トルーマン」という大ダコをペットとして飼っている。またある時はヴードゥーの秘術で「あなた」の風邪を治そうとしたことがある。
- VOL.1~7の「第二次世界大戦編」(仮称)ではフランクリン・ルーズベルトの名を借り、連合国アメリカの立場からロールプレイを行う。そのため太平洋戦争以外では他のメンバーの行動を支援もしくは傍観し、直接は戦わない。その後の真珠湾攻撃に際しては「許さない・・・絶対、許してあげない・・・」と静かに怒りを表し、「きゅぴーん、きゅぴーん」と(ヌイグルミともども)目を光らせた。国力の差を表現するため、みんなでマラソンしているところを一人だけ自転車で走ったことがある。
- VOL.8以降の「日露戦争編」ではセオドア・ルーズベルトの名を借り、欧米列強の行動を傍観するアメリカの立場からロールプレイ。リボンの形が変わり、色が白もしくは茶色に変わった。
- 先述の「WBS」の「タイダルウェーブ作戦」のレポートで、「ムッソリーニちゃん」と「ヒトラーさん」と共に臨時特派員としてゲスト出演したことがある。
- 撫子さん
- 神社の娘で、キャラクター紹介では巫女服を着ている。胸にはサラシ着用。こげ茶色のおかっぱ髪で、後頭部のみの長髪を紫のリボンで束ね、瞳も茶色。前髪や側頭部は綺麗に切り揃えられている。口調は丁寧だがキレると怖いらしい。駆け引きはあまり得意ではないらしい。お祓いや調伏、祈祷も得意。「金科玉条」など、たまに四字熟語を使うこともあり。テニスの心得もあるらしい。
- 「あなた」とは禊の最中に痴漢と間違えて長刀で昏倒させてしまい、そのお見舞いに行って以来の縁。知り合ったきっかけはもとより、元から純情な性格もあって、「あなた」に好意や妄想を抱く自分に困惑している。海魔退治に出かけて、大ダコ(海魔)に絡みつかれた「あなた」を「動きが卑猥だから」と思わず一緒に吹き飛ばしてしまったり、「あなた」の風邪を病魔退散の祈祷で治そうと、銅鑼を鳴らしたことも。
- 「第二次世界大戦編」「日露戦争編」共に、一貫して日本の立場からロールプレイする。先述の理由から特定の日本の国家元首の名前は名乗らないが、「撫子」が本名かは不明。日独伊三国同盟の「ヒトラーさん(ドイツ)」や「ムッソリーニちゃん(イタリア)」と話し合い、枢軸国側の勝利を目指す(ただし、史実を忠実にたどるので敗戦する)。国力増強のためにあちこちに軍を送り込むも、維持できず次第に追い詰められていく。
- 「日露戦争編」では日本陸軍のトップの立場でロールプレイ。明治維新を迎えたばかりの日本が欧米列強に蹂躙されないように、朝鮮と外交しようとしたら清と軋轢が生じ、東学党の乱への両国の介入が日清戦争に発展、勝利する。その後、海軍のトップ「トーゴーちゃん」やイギリスの「ヴィクトリア様」と共に、アジアの盟主の座をかけてロシアに立ち向かう。瞳が紫に変わった。
- ムッソリーニちゃん⇒西太后ちゃん
- 大阪出身で新聞部所属の関西弁眼鏡っ娘。茶髪を白もしくは紫のリボンで両側で束ねている(ツインテールというには短い)。瞳は緑だが、眼鏡で見えないことも多い。弁は立つが実行力はないアジテーター。メンバー中一番の常識人らしいが、ドジっ娘で腐女子でもある。挿絵でバニーガールの格好をしたことが二回ほどある。気絶すると全身真っ白になったり、メガネにヒビが入ったり、頭上をヒヨコが回ったり、口から魂が出たりする。パンツは白で、事あるごとに気絶してパンチラする頻度が一番高い。
- 「あなた」とはアルバイト先で出会った。新しいデジカメを買うためにファミレスでアルバイト中、いつもドジばかりする自分をフォローしてくれる先輩の「あなた」に惹かれる。海の家でアルバイトしていたこともある。
- 「第二次世界大戦編」ではベニート・ムッソリーニの名を借り、イタリアの立場からロールプレイする。史実通りの無策な行動と弱体な軍で、「このままじゃ独裁者をクビになってしまうんや!」と、同盟国の「ヒトラーさん」に泣きつき、他のメンバーにあきれられる。ヒトラーさんから「本当に見捨ててしまいたいっ!」とまで思われるが、史実どおりなのでそれは叶わないのであった。のちにイタリア南王国が連合国側に寝返った史実に基づき、「ルーズベルトたん」と「チャーチル様」の側に付く。その際に性格まで変わってしまったが、ルーズベルトたん曰く「ブードゥーの秘術を使った」らしい。ただし、すぐに元に戻った。
- 「日露戦争編」では一転して中国(当時は清)のトップ西太后の名を借り、第1回でプロローグという形で描かれた日清戦争の当事者、そしてその後の日露戦争に巻き込まれる中国の立場からロールプレイする。以前からアヘン戦争などで落ち目になっていた所に、朝鮮の立場をめぐって日本に敗北。「眠れる獅子」「アジアの盟主」という権威を失ってしまい、欧米列強に土地や権利を蚕食されてしまう。せっかく三国干渉で返してもらった遼東半島、そして満州をロシアに取られるわ、義和団の乱の鎮圧で日本軍に入り込まれるわと、蹂躙されるばかりの傍観者の立場。強気な「トーゴーさん(ヒトラーさん改め)」に対して「ムッソリーニちゃん」時代同様の弱腰姿勢を見せ、「ル-ズベルトたん」に「この二人・・・、受け持つ国が変わっても演じ方はいっしょ」とコメントされる。その後「亜細亜総番」と書かれた特攻服らしき衣装を日露の三人に剥ぎ取られ、下着姿で魂が抜け「ウチは今度もこういう役なんや・・・」と嘆いていた。髪型が袋を被せたお団子頭に変わった。
- スターリンたん⇒ニコライたん
- 体育会系のちびっ子。「ルーズベルトたん」と並んで背が低いが、胸は他メンバー同様大きい。眉毛が太く、「ロシアな心」を理解するために熊耳(カチューシャ)を付けている。入浴時は外していたが、代わりにアホ毛が出現していた。キャラクター紹介では体操服着用。茶髪のショートカットで、瞳は茶色もしくは紫。髪の毛はあらゆる方向にツンツンしている。制服のスカートの下は赤いパンツを穿いているが、ブルマの可能性も。のちの挿絵で体操服姿の時、ブルマに熊の尻尾を付けていた。全メンバー中最もハイテンションで、己の欲望にひたすら忠実。考えるより先に身体が動くタイプで、雪合戦やスイカ割りなど、身体を動かすイベントで活躍する。その反面、頭を使うのはあまり得意ではない。語尾に「~なのじゃ」と付ける。寒いのは得意らしく、雪合戦で活躍したら『冬将軍』と呼ばれたことも。野球が好きで、「ルーズベルトたん」の操作でピッチングマシン(らしき、仰々しい大砲のような機械)を使っていたこともある。ハードル走は苦手らしく、「撫子さん」に負けて泣いていた。
- 「あなた」とは図書館で出会った。放課後WWの予習をするものの、知恵熱で倒れてしまい、近くにいた「あなた」に介抱され、それ以来「兄貴分」と呼んで慕っている。コーチをしているちびっこ野球チームの試合の助っ人に「あなた」を呼んだり、一緒にキャッチボールをしたりしている。基本的に恥じらいや男女の付き合いという意識は薄そうだが、パンツを見てしまった「あなた」が真っ赤になるのを見て「逆にこっちが恥ずかしい」という反応をしたことも。
- 「第二次世界大戦編」ではヨシフ・スターリンの名を借り、ファシスト政権下のソ連の立場からロールプレイ。連合国側で、アメリカやイギリスの援助を受けつつ、「ヒトラーさん」率いるドイツ軍と戦う。「ファシストどもは皆殺しなのじゃー!!」などなど過激な発言を連発し、他国の軍との連携をほとんどせずわが道を行く。「ムッソリーニちゃん」に対して「ダメな子はどこまで行ってもダメなのじゃ」とヒドイ発言を平気でする毒舌家。
- 「日露戦争編」ではニコライ2世の名を借り、ロシア帝国の立場からロールプレイ。アジアの利権をめぐって日本や清国に強気な態度を取り、朝鮮に軍隊を送って日露戦争のきっかけを作る。その様は「空気が読めない」「そんなだからいつも孤立する」と評された。その後退却を繰り返して戦力を温存する作戦を取ったものの、それを周囲に「ロシアが日本に押されている」と誤解され、「西太后ちゃん」に生暖かい目で同情されてしまう。パンツが白に変わった。
- チャーチル様⇒ヴィクトリア様
- 金髪の縦ロールと、風貌からはとても日本人には見えないのだが、古墳時代から続く名家の出身の少女。彼女の家で言う「前の戦争」とは、壬申の乱を指すらしい。粘り腰が身上で、後輩の面倒見もよいらしい。口調も「わたくし」「ですこと」とお嬢様らしい。前髪はエアインテーク、後頭部はロングヘアーで、髪を巻いたお団子も付いている。瞳は緑色。お嬢様キャラのお約束通り、犬も飼っている。
- 「あなた」とは親同士が決めた許婚の間柄。と言っても存在を知ったのはつい最近で、しかも父の評価とは裏腹のヘラヘラしたダメ男だと知って愕然とする。それでも「あなた」を試そうと偽装誘拐を計画したり(ちなみに本当に誘拐された)、クリスマスパーティーに誘ったりと、なんだかんだと「あなた」の気を引こうとする。海水浴にガレー船を持ち出すなど、お金持ちらしくスケールが大きいが、その船を大ダコ(先述の「トルーマン」)に襲撃されたり、クリスマスパーティ用に正装させた「あなた」が「ヒトラーさん」の所へ行ってしまったりと、他の子がらみで割を食うことが比較的多い(周囲に悪気はない)。のちに「トーゴーさん」の家で勉強会をした時、「あなた」の写真を見つけてしまう。
- 「第二次世界大戦編」ではウィンストン・チャーチルの名を借り、連合軍のイギリスの立場でロールプレイ。ドイツのUボートの攻撃で通商破壊され、物資・食糧難に陥っても「おかげでかえって健康になった」と乾いたユーモアで笑い飛ばす。その後「ひたすら戦う」ロシアと「物資を提供する」アメリカの仲立ちをする。物資難にあえぎ「天然ゴムがなーい」と嘆く日独の二人を「天然ゴムがなければ合成ゴムを使えばいいじゃない(マリー・アントワネット風に)」と茶化した事がある。
- 「日露戦争編」ではヴィクトリア女王の名を借り(「ニコライたん」曰く「よけい高飛車になったのじゃ」)、日本と同盟を結んでロシアを牽制する。バルチック艦隊の足止め以外は基本的に戦局に関与しない、コメンテーター的な役割。欧米列強が利権を奪い合う帝国主義の世界を表現するため、「ニコライたん」共々暴走族・不良ルックに身を包んだことがある。後頭部が、緑色リボンのポニーテールに変わった。
- ヒトラーさん⇒トーゴーさん
- 知恵もカリスマもある優等生。決断力も豊富で、時勢次第でどこまでも伸びる。一方で繊細でもあり、逆境には弱い。茶髪のショートカットで瞳は紫もしくは緑。左に大きく分けた前髪に、ドイツ戦車によくある白黒の十字マーク(かぎ十字/ハーケンクロイツではない)の形の髪飾りを付けている。キャラクター紹介では、腕章を付けて(別の挿絵では「総統」と書いてあった)ヒトラーのポーズ(指を揃えた右手を斜め前に突き出す)を取っている。会話の中で「べ、別にうらやましくなんかないんだからね!」とツンデレ的な台詞を言うことがたまにあるが、性格的には特にツンデレっぽい所は見られない。低血圧で朝に弱い。パンツはレース付きだったり、縞パンだったりする。「撫子さん」共々テニスの心得があるらしく、日本とロシアの「噛み合わない戦略」を表現するために、野球スタイルの「ニコライたん」とボールの打ち合いをしようとして、「西太后ちゃん」と「ヴィクトリア様」を絶句させた。
- 「あなた」とは幼馴染の間柄。家が隣同士なので、遅刻しそうになると「あなた」の自転車に同乗、裏門まで送ってもらう。本人だけは誰にもばれていないと思っている。一緒にプールへ行く予定を立てたり(去年の水着が入らず断念)、図書館で宿題の手伝いをさせたり(居眠りする「あなた」に悪戯)と、友達同士の付き合いをする一方で、クリスマスデートに誘おうとして何も言えずに、夜の公園で途方にくれたりする(「あなた」が「チャーチル様」のパーティーを抜け出して来てくれた)。のちに勉強会で「あなた」を手伝いに呼んだら、なぜか周囲のメンバーたちと仲が良いのにやきもきする。
- 「第二次世界大戦編」ではアドルフ・ヒトラーの名を借り、ナチス政権下のドイツの立場からロールプレイ。イギリスやソ連と戦い、生存圏(レーベンスラウム)の拡大を目指すも、同盟国のイタリアの軍を支援するのに戦力を取られてしまう。その様は「チャーチル様」に「獅子身中の虫」と評された。足を引っ張る「ムッソリーニちゃん」に文句を言う一方で、彼女が落ち込んだときには「まだまだ苦しいけど、一緒にがんばろ!」「イタリアがいたからこそ、今までがんばってこれたと思うの!」と励ましていた。ギリシアのイタリア軍を支援するときには「ルーマニアの油田の安全のためよ、あ、アナタのためじゃないんだからね!」と言って、「撫子さん」に「それは十中八九本音でしょう」と突っ込まれた。
- 「日露戦争編」では、一転して日本海軍のトップ・東郷平八郎の名を借り、陸軍の「撫子さん」と共に「ニコライたん」のロシア帝国と戦う。制海権の確保のためロシア海軍の撃滅を狙うものの、旅順港に引きこもられたりして上手くいかない。欧米列強の脅威に怯える日本を表現するため、学生服に眼鏡の善良学生ルックに身を包んだことがある。髪が肩まで伸び、髪飾りが桜の花に変わった(金色で花びらは五枚)。
黒鉄(くろがね)ぷかぷか隊
- (漫画/栗橋伸祐)
- 太平洋戦争緒戦、インド洋に送り込まれた巡洋艦「畝傍(うねび)」は、連合軍の海上輸送路を破壊するため、イギリス海軍などと戦う。なお、「畝傍」は元々が商船を改造した物で、さらに正規の乗員が「ある事情」で戦えなくなったため、艦長以外は全員寄せ集めの素人でしかも女性である。
- 現在、Vol.10連載分までが単行本化。以下続刊予定。
- (以下全員、キャラクターデザイン/栗橋伸祐)
- 九鬼副長(くき~)
- 巡洋艦「畝傍」の副艦長。愛称はクッキー。別当艦長が基本的に放任主義なので、実質的な艦の指揮官でもある。黒髪ショートカットで胸は控えめ。性格は真面目な「委員長タイプ」で、いざとなれば己の危険を顧みず海に飛び込むなどの高い行動力を持つ。間宮を始めとして多くの女性から思いを寄せられているが、基本的に同性愛感情というものが理解できないらしく、本人は周囲のリアクションに困惑するばかり。アンに「惚れたわ」と言われたときは、背筋に悪寒を覚え「気色悪いことを言うな!!」と返している。その一方で新入りのエルザと同衾したり(本当にただ寝ただけ)など、無意識の行動で周囲の人間の心をかき乱す罪な人。空手は黒帯の腕前で高い身のこなしを誇り、体術で「カットラス」の兵士を蹴散らすなど戦闘力も高いが、互いに拳銃を抜き一触即発のニナ&アンを尻目に、腰を抜かして這う這うの体で逃げ出そうとするなど、実戦経験の少なさゆえのもろさものぞかせる。
- 間宮内務長(まみや~)
- 「畝傍」の内務長。いつも日本刀を持ち歩いた、長い黒髪のクールビューティー。艦の女性兵士たちに大人気で、親衛隊までできている。普段は寡黙で表に出すことはない(ただし、艦の人間には公然の秘密)が、九鬼(クッキー)のことが好き。実習のときに命を助けられたのがきっかけだが、その際に彼女の透けた下着に反応していることから、かなり度の進んだ同性愛者であると思われる。クッキーのちょっとした言動に動悸を激しくしたり、時には妄想に浸ることもあるが、彼女に全く思いが伝わらないので悶々としている。ある時など「艦長やめてください萌え死にしてしまいます、いっそ殺してください艦長!」と(心の中で)絶叫した。クッキーに思いを寄せる、あるいは危害を加えようとするニナやアン等の人間に対しては瞳に炎が燃えるほど激しく敵意を燃やし、ときに必殺の居合い切りを披露する。小浜の命でニナの服を洗濯したことも。
- 別当艦長(べっとう~)
- 「畝傍」艦長。と言っても普段はブリッジで正座してお茶を飲むだけで、基本的に何もしない人物。それでも日本海海戦を経験した古強者らしい。白いひげを蓄えた初老の男性で、朝は乾布摩擦を欠かさない。吹き荒れる嵐で大揺れの中でも超然とした態度を全く崩さない、仙人の様な人物。趣味は盆栽だが、嵐で落下して一つ壊れたらしい。一応全ての決定権はあるようで、偵察に出たまま戻らない「しおからトンボ」を「もう少し待ってみようかの」というなど、時に重要な発言はしている。ちなみに艦内で唯一の男性である。
- 小浜美冬砲雷長(おばま みふゆ)
- 「畝傍」砲撃担当。長い髪を後ろで縛り、もみ上げ部分を縦ロールにしたグラマーお姉さん。普段は女性らしい華やかさを失わないが、寝不足になると凶暴化する。寝起きも悪い。ニーナの匂いが大嫌いで、会うたびに彼女をデッキブラシでごしごしする。「カワイイ系」の男性が好みで、見つけると自室に連れ込むクセがあり、「畝傍」に補給物資を持ってきたドイツの輸送船艦長クラウス・エーダーも、もう少しで餌食になるところだった。それでも戦闘では卓越した砲撃テクニックを遺憾なく発揮する、頼れる人。
- 千賀航海長(ちが~)
- 「畝傍」の航海長。茶色の髪を後頭部で編みこんで上向きにまとめた、メガネ美人。普段は無口であまり目立たないが、たまに鋭いツッコミを炸裂させる。艦内の潤滑油的存在。
- 来島キク(くるしま~)
- 「しおからトンボ」の操縦士。短い髪の少年のような外見で、一人称は「ボク」。艦内で一番背が低く、愛称は「チビクル」。操縦テクニックは一級だが方向音痴で航法も覚わらないため、阜子のサポートが欠かせない。操縦桿を握る右手がしびれる症状をかかえており、何かの後遺症かと思われるが、詳細は不明。「しおからトンボ」に対する愛着は深く、嵐の中様子を見に行こうとしたほど。その「しおからトンボ」が嵐で大破したことを阜子が黙っていたことに腹を立ててベッドに閉じこもったものの、直後パイナップル缶一つで機嫌を直すなど、見た目同様に中身も子供っぽい。出撃だと言われたとき、歓喜のあまり猫耳が出現したことも。
- 能島阜子(のじま あつこ)
- 「しおからトンボ」ナビゲーター兼機銃手。艦内一のノッポさんで、長い髪と細い目のほっそりとした人物。キク(チビクル)の相棒兼保護者で、彼女の右手の不調を知っており、さらにそれが原因で負傷しつつも「私はキク以外の人と飛びたくない」と言うほど彼女との絆は深い。キクとは正反対にノッポなのを気にしていたが、口に出す前にキクに看破された。
- しおからトンボ
- 「畝傍」搭載の水上偵察機。「九三式中間練習機(赤トンボ)」の後継として開発された「十一試水上中間練習機」の改良機で、操縦席は来島の身長に合わせて小さくしてある。武装は7.7mm機銃×3。キクたち以外の偵察機要因は出てきていない。嵐で一度大破した後、キクがツギハギで何とか直した(阜子曰く「(飛ぶのは)ぜったい無理」)のだが・・・。
- 小早川機関長(こばやかわ~)
- 「畝傍」の機関長で、普段はメカニックの仲間達と機関室にいるため、表に出てくることはない。ショートカットで筋骨隆々のたくましい女性。鼻筋にバンソウコウが貼ってある。一人称は「オレ」。メカニック仲間からは「姐さん」と呼ばれる。彼女の率いるメカニック軍団(無論、全員女性)はレディースのような恐ろしげな格好で、部外者を寄せ付けないが、それは「素人が機関室に入ると事故で怪我をする」のを防ぐ、優しさの裏返しから来た行動である。間宮の親衛隊に追われて逃げ込んだエルザと知り合い、機械音からメカの異常を察知した彼女の耳を気に入り、「ここで働いてみないか」とスカウトする。
- ニーナ・シュトルベルガー
- ドイツの潜水艦「U-800」の艦長。金髪の長髪で両側のもみ上げを編みこんでいる。愛称は「ニナ」。美人なのだが、常に身体からは異臭が立ち上っている。「狭い艦内に乗員50人が押し込められ、蒸し風呂状態。何ヶ月も帰れず食料も傷む、シャワーもない」という潜水艦乗りの特性上、さらに「部下を差し置いて風呂に入るのは気が引ける」という本人の意思から来ると思われていたのだが、後にエルザの証言から「においフェチ」であったことが判明する。やはり同性愛気質で、初対面でクッキーに一目惚れし、親密に絡もうとするも、その気配を察知した間宮と睨み合う。直後、激怒した小浜にバスタブに放り込まれ、デッキブラシで洗われる。結局部下共々「畝傍の湯」をいただくことになり、そのときに借りたクッキーのシャツを、その後もずーっと持っていた(彼女の匂いがするらしい)。その後「畝傍」と「カットラス」の白兵戦に乱入。アン艦長とは以前交戦した顔見知りらしく、「相変わらずの悪臭だね」と言われていた。その際ジブラルタルで「缶詰にされた」らしいが、具体的にどんな目にあったのかは不明。使用拳銃はワルサーP38と思われる。他の武器として鞭を自分の手足のように使い、アンの手から見事クッキーを取り戻した。その後クッキーを連れて行こうとして、怒りの間宮に軍帽を斬られ、アンと「蛇女!あいつをなんとかしろ!」「知るか!お前ら同盟国だろ!」と言い合っていた。その後また再登場し、乗員のエルザを「畝傍」に預ける。その際、またも凶暴化した小浜にごしごしされた。
- エルザ・エッベルス
- 「U-800」の乗組員で、短めのツインテール。「におい」が足りず元気のないニナのために「一生お風呂入りません!」と言うほどのけなげ(?)な娘。ユダヤ人であるためにゲシュタポに目を付けられ、その追求を逃れるために戦死扱いとなり「畝傍」に預けられる(それまでニナの部下は戦死者なしだったらしい)。両親は10年前事故で亡くなり、その両親と親しかったドイツ人夫妻(ニナの恩人でもあるらしい)に世話になっていたらしい。その後ベッドが足りなかったのか、たまたまクッキーと同じ布団で寝たために「間宮様の思い人、クッキーを取った⇒間宮様の敵!」ということで間宮親衛隊の少女兵士たちに追いかけられ、機関部に逃げ込む。「U-800」でも機関部所属だったらしく、機械の駆動音から異常を察知する特技をもつ。それを小早川機関長に気に入られ、機関部にスカウトされる。
- 潜水艦U-800
- ドイツ海軍の潜水艦(UボートⅣC型)。「畝傍」同様、イギリス商船に対する通商破壊を任務としており、さらにニナ艦長を始め、なぜか乗員は全員女性。排水量は水上1,120トン、水中1,232トン。武装は21インチ魚雷6門他。
- アン艦長
- イギリス海軍の駆逐艦「カットラス」の艦長。髪をオールバックにした、ニナ曰く「赤毛の蛇女」。前線で指揮を取る勇敢で剛毅な女性で、艦の荒くれ男たちを束ねる。 彼女も同性愛気質で、副長のメアリとは職務上の関係以上の仲だが、一方で浮気性でもある。クッキーに一目ぼれし(メアリ曰く「アンのすっごい好みのタイプ」)彼女を「ウネビの乙女」と呼び、執拗に迫る。のちの本人曰く「ウネビの乙女と私は運命の糸で結ばれている」。相手の一瞬の隙をついて唇を奪う「キス魔」で、メアリの他クッキーも餌食になった。吸い付くようなディープキスらしく、された相手はことごとく昏倒する。ニナとは以前交戦した顔見知りらしく、「相変わらずのキス魔ぶりだね」と言われていた。その際ニナに「北海で寒中水泳」する目に遭わされたらしい。所持拳銃は形式不明のリボルバー。もう一つ、間宮の剣を受け止めたマンゴーシュと思われる短剣を所持。「カットラス」は連合軍の輸送船団を護衛するのが任務のはずなのだが、護衛よりも戦闘を重視する傾向があり、味方の商船を盾にしたことも。のちに大破した「カットラス」から「アルデバラン」に乗り換える。
- メアリ副長
- 「カットラス」の副長。金髪ショートカット。アン艦長とは親密な仲だが、同時に彼女の浮気に悩まされているようだ。乗艦の名前(カットラス)に合わせたのか曲刀が武器で、アンの(一方的な)浮気相手クッキーに「顔を切り刻んでやる!」と意気込み、二刀流で迫る。「畝傍」の情報を持ってきた乗組員に「そんな情報いらないのよ、バカ!」と当たり散らしたことも。その後アンと共に「アルデバラン」に移る。
絶対防空!まじょ巫女ひそか
- (漫画/颯田直斗)
- とある神社の巫女・中島密花はある時、蔵にあった古い箒の「つくも神」の封印を解いてしまう。つくも神は密花に下僕となるよう命じるが、密花はその代わりに本土爆撃に飛来するB-29を撃退するよう依頼。つくも神はエンジンと機銃が付いた「翅箒(はねぼうき)」に変化、密花の操縦でこれを撃破する。その後も零戦を駆る「少尉」や仲間の巫女たちとドタバタしつつ、日本の空に飛来する敵機と戦っていく。そして、どこからともなく飛来して日本軍の危機を救う彼女達の存在は、「まじょ巫女」として次第にあらゆる所で噂となっていく。
- (以下全員、キャラクターデザイン/颯田直斗)
- 中島密花(なかじま ひそか)
- 日本のとある神社の巫女。(おそらく)10代後半の少女。黒髪で、後頭部に三つ編みが二本。本人曰く「ちんくしゃでお尻だけ無駄にいっちょまえの半人前巫女」。孤児だったところを神社で育てられたらしい。神社には彼女達の他に、禿頭で白髭を蓄えた老人(神主?)がいる。近くの海軍基地にいる(のちに神社に居候する)「少尉」に恋焦がれているが、自分に自信がない引っ込み思案のため、思いを告白できないでいる。しかしいざという時は高い行動力を発揮する。さらに思い込みが激しい一面もあり、たまに聞き違いや妄想に陥ることも。自分が殺されかけたことより「少尉へのお弁当が台無しになった」ことを気にするお人よし。蔵の掃除のとき「つくも様」の封印を解いてしまい「我輩の下僕になり、そのケツを差し出せ」と迫られ、その見返りとして飛来していたB-29の撃退をお願いし、「つくも様」が変化したエンジンつきホウキ「翅箒」を駆って二度も撃退。さらにその後も主に少尉の危機を救うため、日本に飛来する敵機と戦っているが、未だにケツは差し出されていない。安産型の大きなお尻を持ち、「つくも様」を始めとする周囲にたびたびネタにされる。ある時は焔花に強烈なヒップアタックを喰らわせたことも。掃除、料理、裁縫が得意。袴の下の下着はパンツ。つくも様に迫られた時、または頼みを聞かせたい時は、神社で飼っているニワトリの「百太郎」を押し付けることもある。翅箒で飛ぶときは三つ編みをほどき、紙垂つきのカチューシャを着用する。さらに途中から変装のための白い上着も着用するようになった。神社(神道)の娘なのだが、なぜか敵機を撃墜したときに「ナンマンダブ」と唱えたり、地蔵和讃を知っていたりする。彼女が包丁でタマネギを刻む音は「零戦五二型」の機銃音に似ているらしい。Vol.3別冊付録の「メイド×ミリ用語辞典〈WWⅡ空軍編〉」およびVol.4別冊付録「水着だらけの軍事用語辞典〈WWⅡ海軍編〉」の挿絵にも出演している。名前の由来は中島飛行機(「隼」など、日本軍の戦闘機を開発したメーカー)。
- つくも様
- 神社の蔵に封印されていたホウキの付喪神(年月を経た器物が変化した妖怪)。竹箒のハケ部分に目尻が吊りあがった半月型の目と富士山のような形の口が浮き出ている。どれほどの年月を経たのかは不明だが、つくも神としてはペーペー(低級)で、変化の術ぐらいしか使えないという。自分の封印を解いた密花の尻を気に入り「ケツを差し出せ」と事あるごとに迫っており、「翅箒」となった条件も元はといえばそれだったのだが、果たされたことは一度もない。その後も戦いに出るたびに「あとでその駄尻を揉むからの!」と言っている。性格は傲岸不遜で、一方的に下僕認定した密花のことは「どうしようもない駄尻じゃわい」とその言動にあきれつつ、なんだかんだで見守っているようにも見える。密花を下僕にするどころか、逆にいい様に使われている傾向にある。さらに独占欲が強く、他のつくも神に「あの(密花の)尻は我輩のもの、許しなく姦淫するなかれ、妄想もダメ!」と念を押したことも。他に好きなものはお神酒で、一人静かに飲んだり、仲間のつくも神と酒盛りをしたりしている(密花曰く、神社の財政を圧迫する一因らしい)。嫌いなものはニワトリで、神社で飼っている「百太郎」を押し付けられると抵抗できない。箒の刷毛を触手のごとく自在に操り、自立移動や各種作業に使う。密花たちの茶摘のアルバイトを手伝ったときに「一つ摘んでは父のため、二つ摘んでは母のため」と地蔵和讃を唱えて顰蹙を買う悪趣味な一面も。
- 翅箒(はねぼうき)
- つくも神たちが変化する、エンジンと機銃がついた箒。外見上は金属製槍の穂先に小さな翼(原型の戦闘機のもの)と機銃、石突部にレシプロエンジン(プロペラ)がついた棒状の機械。魔女の箒のようにまたがって、もしくは横座りで搭乗する。搭乗者の意思に従い、自由自在に空を飛ぶ。
- 「つくも様」の変化したものは零戦五二型の「エンジン『栄』二一型」と「九九式二号20mm機銃」を装備する。プロペラの回転を自然薯掘りに使われたことがあり、その際つくも様は「あだだだだ」と悲鳴をあげていた。
- 「くも助」の変化したものは飛燕二型甲の「エンジン『ハ-140』」と「ホ-5 20mm機関砲」を装備する。攻撃力はつくも様を上回るが、原型同様、エンジンのクランク軸が故障するのが難点。
- 「つっ君」の変化したものは雷電二一型の「エンジン『火星』二三型」と「九九式二号20mm機銃(長銃身)」を装備する。三機の中で最も高く飛べるようで、零戦が届かない高空にいた「B-24リベレーター」を撃墜した。
- 天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
- 雷花が調達してきた「きかん坊で暴れん坊の神剣」。剣身のみで取っ手や鞘などの装具は付いていない。なぜか密花が舌でなめると発動し、剣身が伸びて何でも切り裂く。発動時の状態は密花曰く「変に生暖かくってビクンビクンって(している)」だそうで、表面には血管が浮き出ている。裏面には「神器 盗ミシ者 死罪 宮内庁」と書かれた紙が貼られていたのだが、三種の神器の草薙剣と同一のものかは不明。
- 大村焔花(だいむら ほのか)
- 密花とは別の神社にいたらしい巫女。黒髪の長髪で、密花より年上の「お姉さんキャラ」。物腰丁寧で気位の高い女性。密花同様、箒のつくも神「くも助」を従えている。下着はふんどしを着用。以前から「少尉」に恋しており、密花とは恋敵。さらに彼の危機を救うため「くも助」が変化した翅箒で出撃(それ以前から「変化の術」のことは知っていたらしい)、その際に起こったあるアクシデントから「責任とってお嫁にしていただかないと・・・」と一方的に宣言、少尉の居候する(密花の)神社に一緒に住むことに。その後は共同で彼の食事などの世話を焼く。彼女も妄想癖があるらしい。「陸軍根性注入棒」なる物を持っており、つくも神たちへのお仕置きに使用する。他にも涼しい顔でくも助たちを足蹴にする女王様気質。密花と違って料理は苦手らしいが、それでもカレーうどん作りでうどん打ちを披露したことがある。そのときのうどん刻みの音は、「三式戦『飛燕』」の機銃音に似ていたらしい。裁縫は全く苦手で、指を包帯だらけにしていた。翅箒搭乗時は、紙垂つきの紐でポニーテールを作り、密花と同じ上着(のちに黒に変わった)を着用する。一度だけ密花と合体技「大回転大射撃」を披露。飛行中、互いに手をつないで回転しながら射撃。陸軍中佐の敷設した空中機雷を一掃したが、目が回ってしまうのが難点。名字の読みは「おおむら」ではなく「だいむら」、ということで名前の由来はダイムラー(ここでは「飛燕」のエンジンを製作したメーカー)。
- くも助
- 焔花の神社にいたらしい、ホウキの付喪神。縦の楕円形の目と三日月型の口。一人称は「小生」とか「わたくしめ」。焔花を「あるじ様」と呼び、日々彼女のお仕置きを心待ちにしているドM気質。踏まれたり「お尻さま」に敷かれたりすると喜ぶ。焔花に「つくも様」が殴られたときに「わたくしめもお打ち下さい!」とハアハアしてつくも様にあきれられたり、雷花が地面に吐き捨てたツバを「少女様のお唾さま!!」と自分から受け止めに行って雷花に気味悪がられたりしている。Vol.4巻頭特集の「瑞鶴」のイラスト(作/じじ)で、巫女さんキャラの彼女が神社で使用していた箒として出演している。名前は「つくも神」の「くも」。
- 三菱雷花(みつびし らいか)
- 密花の神社の本宮にあたる神社から、密花を慕ってやってきた少女巫女。前髪を含めた頭髪を頭の中心から左右に分け、短く切りそろえている。その上で露出した額にはリボン状の髪が二束垂れている。両のもみ上げには稲妻型の髪飾りをつけている。つっ君曰く「一本スジの通った少女(幼女)」ということで、年齢は10~13歳ぐらいだと思われる。密花を「お姉さま」と呼んで慕い、あからさまに同性愛的なアプローチをかける百合属性の「妹キャラ」。やはり妄想癖持ち。袴の下は下着の類を何も身に付けていない、いわゆる「はいてない」状態。二面性がある腹黒キャラで、密花の前では基本的にいわゆる「ぶりっこ」だが、その裏には「黒い」本性が隠れており、密花が恋する「少尉」に殺意を抱くこともしばしば。その少尉を篭絡するために自ら袴をめくって秘所を露出する(!)わ、盗むと死罪になる「天叢雲剣」を戦力アップのために盗ってくるわと、目的のためなら手段を選ばない。焔花とは「少尉が焔花とくっつく⇒密花落ち込む⇒失意の密花を雷花がなぐさめてくっつく」という図式の実現のため手を組んだ仲。戦闘時は新撰組のようなだんだら羽織と日の丸入りの鉢巻きを着用する。名前の由来は三菱航空機(零戦などを開発したメーカー)。
- つっ君
- 雷花が携えてきた付喪神で、やはりホウキ。横長長方形の目と縦長長方形の口。スジの通ったことが好きなロリコン。雷花に助力する理由は「一本スジの通った少女の一途な願いゆえ」らしく、つくも様に「煩悩多き貴殿と同じに考えめさるな」と言っていたが、五十歩百歩。一人称は「拙者」で、他にも「ござる」など武士や忍者っぽいしゃべり方をする。初登場時に雷花の袴の下に隠れていたことから、通常時でも大きさを自在に変化させることができる可能性もある。その状態で袴越しに「つくも様」を吹き飛ばすパワーを持つ。ただし変身したときの定員は、本人曰く「幼女一人が限度」らしい。『少年画報』を見ながら「88mm砲」や「37mm(砲?)」を付けたいという雷花に「大きすぎてムリ」「重さ的に厳しい」と言って怒られる。直後の彼の進言により雷花は「神剣」を探すことに。Vol.8の「九七式中戦車チハさん」のピンナップ(表紙絵の拡大版。作/じじ)にて、つくも様・くも助・つっ君のミニチュアが彼女の子供部屋(らしき所)のオモチャとして出演している。つっ君は「チハ(戦車の方)」のオモチャからBB弾を発射されて倒れていた。同ピンナップには他にも多数の「あくしず」キャラが出演している。
- 少尉
- 密花たちの住む神社の近くの海軍基地に所属する軍人。本名は不明。基本的に真面目で熱い人物で、密花や焔花の思い人。担当区域にB-29などの敵機が出現すると、零戦を駆って出撃する。零戦が修理中の時、一度だけ雷電で戦ったことも。戦いに出るたびにコクピット内を血で染めて帰還するため、「己が出血してでも敵機を落とす鬼神が如き五二型」、通称「血まみれ少尉」と噂されるようになる。ただしその血の多くは、毎回様々なアクシデントで露出した密花や焔花の尻を見て吹き出した鼻血である(その際「ケツ!」と叫ぶ)。もちろん普通に(?)戦闘で負傷することもある。神社の絵馬に思わず「尻」と書いてしまう程、彼の心に刻まれているようだが、これが雷花の尻では全くダメで、彼女が尻どころか秘所(!)まで大々的に見せたときも「何をやってるのかね」「子供(ガキ)の尻(ケツ)見て何が楽し(い)」と、全く冷ややかな反応を返していた(直後、逆上した雷花に鈍器をぶつけられ、結局流血する)。真相はどうあれ、本人もこの呼び名が気に入っているのか、通信中のコードネームも「血まみれ52」である。敵の爆撃で宿舎が焼けたため、仲間共々、密花たちの神社に居候することになる。彼らの基地は小規模で、初期は少尉の他にも僚機がいたようだが、いつのまにか敵から「零戦(ジーク)一機程度の基地」と呼ばれるようになった。その際の敵の地図によると、神社は半島か岬の部分に、基地はもう少し内陸部にあるように見える。防空壕のつもりなのか、基地の近くで穴掘りをしていたことも(少尉曰く「陸さんのマネ」)。いつも自分の危機を救ってくれる「まじょ巫女」たちの正体には気づいていないが、「空にはあの娘たちがいる」「死んだら彼女たちに会えないではないか!」と心の支えにしているようだ。
- 閣下(かっか)、死神提督(しにがみていとく)、冥土参謀(めいどさんぼう)
- 爆撃などで日本を攻撃する謎の敵。洋上に浮かぶエセックス級空母「ヘルキャッスル」を前線基地に、日本侵攻のための戦闘機などを派遣する。閣下は作戦室の壁のドクロのレリーフから指令を出す謎の存在。死神提督はその部下で、侵攻作戦の前線指揮官。軍服姿の右目にレンズ(?)付きのアイパッチを付けている。作戦の邪魔をする密花たちを「コードネーム・マジョミコ」と呼び、排除するための作戦を考案する。やけに古風な日本語を使う。周囲には彼と同じような軍服の男たちが数人いた。冥土参謀も幹部で、死神提督とは同格のようだ。彼らによると、「少尉」たちの基地の空域以外の制空権はほぼ掌握したらしい。普通に考えればアメリカ軍のはずだが、軍の組織と言うより世界制服を企む悪の秘密結社の雰囲気が漂う。
その他の主な連載
- 銃(GUN)とれっと
- (イラスト・CG/はせ☆裕 文/巫清彦)
- 古今東西の有名な銃を、美少女イラスト(擬人化ではない)を添えて紹介する。のちに同じ絵師で、某国レンジャー部隊の少女達の超人的な活躍(と劇中の銃火器の解説)を描くコミック・レンジャーっ娘(こ)さんズの連載もスタートした。
- ミリクラプレビュー!(MILICLA PREVIEW)
- (イラスト/巻田佳春 図版/田村萌雄)
- 次回「ミリクラ」で特集する兵器を、擬人化イラストを添えて先行解説する。巻頭特集などと異なり、このコーナーの擬人化少女はコスチュームに元ネタの兵器の砲塔や翼などのメカパーツが付かず、比較的普通の服装デザインになる事が多い。
- ぱすぽん!(Passed Future Weppons!)
- (イラスト・文/かこいかずひこ)
- 計画だけで実用化されなかった兵器、または噂だけが先行して、その結果軍事雑誌やプラモメーカーなどで様々な想像図が描かれた兵器を紹介する。
- リルカ・ノーネ、トラ・ニオン、ピアス・プラグ
- (キャラクターデザイン/かこいかずひこ)
- リルカ・ノーネは青い髪の少女型ナヴィアート(ナビゲート用擬似人格)。頭部に付いたパーツがツインテールのようになっている。偏った知識でコーナーを運営する。トラ・ニオンはリルカのサポート用擬似人格。ヒゲのないネコ、というより、某国民的アイドルを中途半端に意識したような造形のキャラ。リルカに輪をかけて偏った知識。下記シャル&ゼナのゼナと仲が良く、かこいの「友達」のイラストレーターGRAがキャラクターデザインを手がけたゲーム『トリガーハート エグゼリカ エンハンスド』を紹介するよう働きかけたらしい。通常この二人が案内役で進め、時々現れるのがリルカのライバル機、赤い髪のナヴィアートピアス・プラグ。ツッコミ貫徹属性で、「イカロス出版の世界軍事出版界制覇を阻止しに来た」らしい。
- HA・DA・KA軍人列伝
- (イラスト/鷲尾直広 文/巫清彦)
- 古今東西の「名将」や「エース」と呼ばれた軍人を美少女化して紹介する。タイトルに反して、イラストで裸にされる率は、実はそれほど高くない。
- MonMon
- (文/金子賢一(ヤリタリミン) イラスト/大藤玲一郎)
- 大戦中の各国の軍服や軍装品、また現代のいわゆる「ミリタリーファッション」などを、それを着用している少女のイラストと共に解説。タイトルは「Militaria of Nations,Moe-ON!」(萌ゆる諸国家の軍装品学)の略。
- ぱのぷりあ~
- (イラスト・文/希有馬)
- 1Pコラム。「古今東西から究極の鎧を探す」をコンセプトに、「騎士の鎧」など実在した戦闘コスチュームを紹介する。巨乳で金髪、ツインテールの盾ちゃんと貧乳で黒髪、ショートカットの矛ちゃんが実際にその格好をする。盾ちゃんは作者自身の手により、自費製作でフィギュア化された。
- 枢軸の絆
- (文/内田弘樹 イラスト/EXCEL)
- 第二次世界大戦の枢軸国側の国家で、日独伊(日本、ドイツ、イタリア)以外のマイナーな国家(インド、バルト三国など)が辿った運命を解説する。筆者曰く「挿絵以外は萌え成分皆無」。同じ執筆陣で独ソ戦を解説した本『どくそせん』が出版されている。
- ころ萌(も)がえ研究室
- (文/ワダツミ・ガーランド イラスト/西川魯介)
- 戦車の車体から突撃砲への改造など、特異な経歴を歩んだ兵器を、その変遷を女の子に例えて紹介する。
- 萌ゆる!妹兵器占いリローデッド
- (イラスト/野上武志)
- 元々は「ミリクラ」の連載だった。いわゆる「十二星座占い」で、各星座に陸海空、古今東西、大小様々な兵器を割り当て、その兵器にちなんだ運勢を解説する。例:「兄さんはB-29だよ。運気は絶好調だけど、『太った男の人』や『小さな男の子』とは一緒にいないで欲しいな」(B-29が運んだ原子爆弾のコードネームが「ファットマン」と「リトルボーイ」だった)。
逸話
- 「あくしず」は基本的に男性向けの雑誌なのだが、野上武志と編集者、そして一部の読者を中心に、時折ゲリラ的に腐女子向けのネタが出現する。例として、Vol.4の読者コーナー「鋼鉄協約」で編集者が「『歴史あくしず』もやってみたいが、ヘタするとBLネタばかりになる」「じゃあ栗田と小沢のB-BOYゴールドやりますか?」というネタを振り、それを次の号で読者から「ぜひ見たいです!」と反響があり、それを受けた野上が「妹兵器占い」で実際に絵にした(無論どちらも美少年化)、という具合。
脚注
- ^ とはいうものの、いまだにMCでもゲリラ的にこの手の話題には触れられていたりする。
- ^ 例を挙げればロンメル将軍を狐耳の美少女にした上で裸に剥いたり、ラバウル航空隊のエースたちを幼女とも言えるような少女にしてみたり、戦車搭乗員が頭はヘルメット着用でありながら着衣はディジタル迷彩柄ビキニの美少女など。
- ^ 実際に前述の野上も「ぜひリンク先のラインナップを見てください。 絶対頭痛くなる事請け合いです」と言っている。
- ^ 例として、Vol.4「空母特集」のキャラがVol.10「真珠湾攻撃」のキャラたちの姉妹等として再登場している。
関連書籍
- 萌えよ!戦車学校シリーズ
- 萌えよ!空戦学校
- どくそせん
- 萌ゆる神の国!
- ドキッ!乙女だらけの帝国陸軍入門!
- はつ恋連合艦隊
- 空軍大戦略~ふぁいてぃんぐ☆うぃんぐす~日本陸海軍戦闘機編
- 黒鉄ぷかぷか隊VOL.1
関連項目
- 萌え萌え2次大戦(略) - 「MC☆あくしず」で描いているイラストレーターが参加
- メカ少女
- ストライクウィッチーズ - 島田フミカネ、鈴木貴昭など、メインスタッフに「あくしず」執筆陣が多数参加している。その縁でよく記事が組まれ、書き下ろしピンナップも何回か付いている。