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「マトリックス レボリューションズ」の版間の差分

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=== 第3幕:服従と犠牲 ===
=== 第3幕:服従と犠牲 ===
一方、聖地ザイオンにはセンチネルズの大群が侵入を始めていた。圧倒的な数の敵をAPU([[パワードスーツ]])で果敢に迎え撃つザイオンの戦士たちだが、敗北はもはや時間の問題だった。
一方、聖地ザイオンにはセンチネルズの大群が侵入を始めていた。圧倒的な数の敵をAPU([[パワードスーツ]])で果敢に迎え撃つザイオンの戦士たちだが、物的・人的損害は甚だしく、敗北はもはや時間の問題だった。


愛するトリニティの死という犠牲を払ってマシン・シティに到達したネオは、マトリックスの支配者である機械中枢「[[デウス・エクス・マキナ]]」と対面し、彼らの共通の脅威となったスミスを倒す事を条件に、ザイオン侵攻を止めるように申し出る。
愛するトリニティの死という犠牲を払ってマシン・シティに到達したネオは、マトリックスの支配者である機械中枢「[[デウス・エクス・マキナ]]」と対面し、彼らの共通の脅威となったスミスを倒す事を条件に、ザイオン侵攻を止めるように申し出る。


「Mr.Anderson, Welcomeback. お帰り、アンダーソン君」マトリックスで対峙するネオとスミス。ネオは苦戦の末、ようやく自らの使命を知る。
「Mr.Anderson, Welcomeback. /お帰り、アンダーソン君」

マトリックスで対峙するネオと、マトリックス内での呼び名を繰り返し挑発するスミス。だが多くの人間を取り込んだスミスは飛行をはじめネオすら上回る強大な力を手に入れており、前作・前々作の戦いを彷彿とさせる舞台を転々としつつもネオは苦戦を強いられ、ついにダウンさせられるのだった。

ネオを見下ろすスミスは、オラクルを取り込んだ時に見た「預言者の目」の光景が目の前に展開されていることに狂喜する。しかしネオに向かったスミスの口から出たのは、かつてオラクルがネオに対して語った、スミスの意志にはない言葉だった。

「始まりのあるものには終わりがある、''ネオ''」

預言者の目がオラクルの仕掛けた罠だったことに気づき狼狽するスミス。しかしエージェントも人間も死滅したマトリックスで、スミスに残されていた道は一つしかない。ネオはようやくオラクルの真意と自らの使命を知り、これを受け入れるのだった。


=== エピローグ ===
=== エピローグ ===

2008年11月15日 (土) 04:37時点における版

マトリックス・レボリューションズ
The Matrix Revolutions
監督 The Wachowski brothers
脚本 The Wachowski brothers
製作 Joel Silver, The Wachowski brothers
製作総指揮 ウォシャウスキー兄弟
出演者 Keanu Reeves,
Laurence Fishburne,
Carrie-Anne Moss,
Hugo Weaving
配給 Warner Bros., Village Roadshow Pictures
公開 November 5 2003
上映時間 129 min.
言語 English
製作費 $150,000,000 (estimated)
興行収入 15億ドル
前作 The Matrix Reloaded
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マトリックス・レボリューションズ』(The Matrix Revolutions)はマトリックス3部作の完結編。前作のように哲学とアクションの組み合わせたこの映画は、前作(マトリックス・リローデッド)で提起された疑問を結論づけようとしている。脚本監督ウォシャウスキー兄弟2003年11月5日に世界60ヶ国で同時刻同時上映された。

インドではこれが他の国々と同時に公開された初めてのハリウッド映画だった[1]。また、同時にこの映画は、オムニマックスで公開された最初の実写映画だった。ウォシャウスキー兄弟は映画の公開時、キアヌ・リーブスジェイダ・ピンケット=スミスと共に東京のオープニングイベントに出席していた。

なお、前二作で預言者オラクル役を演じたグロリア・フォスター糖尿病による合併症で亡くなったため、この役はメアリー・アリスが引き継いだ。このため矛盾がないように、一部脚本が変更された。

登場人物

キャスト

役名 俳優 日本語版1 日本語版2
ネオ(トーマス・アンダーソン/救世主) キアヌ・リーブス 小山力也 森川智之
モーフィアス ローレンス・フィッシュバーン 玄田哲章 内海賢二
トリニティ キャリー=アン・モス 日野由利加 戸田恵子
エージェント・スミス ヒューゴ・ウィーヴィング 中多和宏 大塚芳忠
ナイオビ ジェイダ・ピンケット=スミス 本田貴子 深見梨加
オラクル(預言者) メアリー・アリス 此島愛子 沢田敏子
パーセフォニー モニカ・ベルッチ 大坂史子 きのしたゆうこ
ロック ハリー・J・レニックス 石塚運昇 菅生隆之
メロビンジアン ランバート・ウィルソン 中村秀利 江原正士
キーメーカー ランドール・ダク・キム 仲野裕
ザ・ツインズ ニール&エイドリアン・レイメント 福山廉士
セラフ コリン・チョウ 辻谷耕史 家中宏
ジー ノーナ・ゲイ 朴璐美 引田有美
ハーマン評議員 アンソニー・ザーブ 村松康雄 麦人
キッド クレイトン・ワトソン 緑川光 石田彰
ベイン イアン・ブリス 蓮池龍三
ティラント フランキー・スティーブンス 沢木郁也
アジャックス シェイン・C・ロドリゴ 松本大
ベクター ドン・バッテ 石住昭彦
ゴースト アンソニー・ウォン 二又一成 駒谷昌男
コラプト ポール・コッター 保村真
ウルム テレル・ディクソン 斉藤瑞樹
カズ ジーナ・トレス 唐沢潤
ディラード ロビン・ネビン 沢田敏子
アーキテクト ヘルムート・バカイティス 有本欽隆 中村正
バラード ロイ・ジョーンズ・ジュニア 楠大典
リンク ハロルド・ペリニュー 大川透 鳥海勝美
ラマ バーナード・ホワイト 森田順平
サティー タンビーア・アトウォル 小林沙苗
トレインマン ブルース・スペンス 遠藤純一 斎藤志郎
ミフネ ナサニエル・リーズ 佐々木勝彦 小林修
役不明:湯屋敦子 辻親八 最上莉奈 阪口周平 新垣樽助 吉野貴宏 重松朋 小伏伸之
翻訳:久保喜昭 演出:岩浪美和 録音:田中和成 編集:オムニバス・ジャパン
プロデューサー:尾谷アイコ、小出春美(ワーナー・ホーム・ビデオ)
製作:東北新社、ワーナー・ホーム・ビデオ
役不明:青山穣 幸田直子 佐久田修 鈴木正和 大川透 熊谷ニーナ 宝亀克寿 野村須磨子 星野貴紀
翻訳:栗原とみ子 演出:小林守夫 録音/調整:オムニバスジャパン 効果:サウンドボックス
制作:東北新社

あらすじ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


第1幕:駅からの脱出

ベインネオは意識不明の状態。ベインは単に眠った状態と思われたが、ネオの神経パターンはマトリックスに侵入している時と同じだった。前作の最後でネブカデネザル号が破壊された後、落胆し更に預言者の本質にも気付かされたモーフィアスは、ネオが実際に侵入していないにも拘らず、マトリックスの中で彼を捜し始める。一方ネオは、強制的にソースへと導かれたものの、「時期」ではなかったため弾き飛ばされてしまい、マトリックスとソース(機械のメインフレーム)の境界である「モービル・アヴェニュー」という地下鉄の駅で、事実上「中間の状態」で捕らえられていた。この駅で、ネオはプログラムの「家族」に会う。そしてネオは彼から、このモービル・アヴェニューはメロビンジアンだけに忠誠な追放者(エグザイル)であるトレインマンと呼ばれるプログラムに制御されていることを伝える。

預言者の代わりにセラフはモーフィアスに連絡する。預言者は、現在は異なった「シェル」に住んでいた。預言者はネオがモービル・アヴェニューで捕らえられていることをモーフィアスとトリニティーに知らせ、セラフ、モーフィアス、トリニティーはネオの解放を保証させるためにトレインマンにつきまとうが、彼は逃げる。そして3人は、ネオの解放を求めメロビンジアンに立ち向かうべくクラブ・ヘルに入るが、メロビンジアンはネオの解放と引き換えに「預言者の目」を要求する。そして、トリニティはメキシカン・スタンドオフを引き起こし、メロビンジアンにピストルを突きつけネオを解放させることを了承させた。

一方すでに未来が見えるようになっていたネオは、自分が行くべきマシーン・シティーの幻影を見ていた。自分の力の変化に違和感を覚えていたネオは、現実の世界に戻る前に預言者を訪問すると決める。預言者はネオに、ネオとスミスとの関係、ネオの持つ力の源の説明をした。また、ネオがこれからどこへ行けばよいのかわからなければ、「誰にとっても」明日はないとも言った。

第2幕:最後の選択

ネオが預言者のもとを去った後、スミスの一団が彼女の家に到着し、首尾よく無抵抗の預言者を自らに同化させる。彼女の目と予知力を得た新しいスミスは、自らがネオを葬る予知、未来を何でも見通せる確信を得て、狂ったように笑い続ける(作品終盤でスミスはこれが、ネオの決断を期待した預言者の罠であったことを思い知らされることになる)。

その間、現実の世界では、ネブカデネザル号とハンマー号の残っている乗組員がナイオビの船ロゴス号とその乗組員に遭遇していた。彼らは、燃料切れで動かなくなったロゴス号を再起動し、現在目を覚ましたベインについて査問を始めるが、彼には以前の戦闘での記憶が全くないと話す。ちらつくマシーン・シティーの幻影に、ネオは考え込んだ後、今は理由について説明することはできないがマシーン・シティに乗り込むために船が必要だと言う。しかし、ローランド(ハンマー号の船長)はそれを拒否し、預言者にネオを助ける選択をしなければならないと言われたナイオビがネオにロゴス号を貸す。そしてトリニティは、ネオと共に行く決意をする。

残った2隻の乗組員は、センティネル達を避けるため航行が極めて難しい補助トンネルを通ってザイオンに戻ることを計画していた。出発した直後、ハンマー号の乗組員はベインが乗組員を殺害し、そのベインがロゴス号に隠れて乗っていることに気づいたが、その時点で既にロゴス号に戻ってトリニティーとネオに警告することはできなかった。そしてロゴス号ではネオとトリニティーが出発する前、ベインがたまたまネオと離れていたトリニティーを襲い、彼女を人質にネオを誘き寄せる。ネオはベインと戦うが、その間ベインはエージェント・スミスの顕現としての自分を明らかにする。戦いの間、ベイン(スミス)は、ネオの目を電線で焼き、ネオは目を潰される。次第にベイン(スミス)が優勢になるに従って、ネオは追い詰められる。しかしそれは彼の攻撃の裏をかき、逆転の機会を持つためだった。目を潰されたにもかかわらず、ネオにはスミスの火のようなオレンジ色で形どられたベインのプログラムが見えていた。ついにネオは、ベイン(スミス)を斃(たお)し、トリニティーを解放する。そして2人はトリニティーの操縦でマシーン・シティーに向う。

第3幕:服従と犠牲

一方、聖地ザイオンにはセンチネルズの大群が侵入を始めていた。圧倒的な数の敵をAPU(パワードスーツ)で果敢に迎え撃つザイオンの戦士たちだが、物的・人的損害は甚だしく、敗北はもはや時間の問題だった。

愛するトリニティの死という犠牲を払ってマシン・シティに到達したネオは、マトリックスの支配者である機械中枢「デウス・エクス・マキナ」と対面し、彼らの共通の脅威となったスミスを倒す事を条件に、ザイオン侵攻を止めるように申し出る。

「Mr.Anderson, Welcomeback. /お帰り、アンダーソン君」

マトリックスで対峙するネオと、マトリックス内での呼び名を繰り返し挑発するスミス。だが多くの人間を取り込んだスミスは飛行をはじめネオすら上回る強大な力を手に入れており、前作・前々作の戦いを彷彿とさせる舞台を転々としつつもネオは苦戦を強いられ、ついにダウンさせられるのだった。

ネオを見下ろすスミスは、オラクルを取り込んだ時に見た「預言者の目」の光景が目の前に展開されていることに狂喜する。しかしネオに向かったスミスの口から出たのは、かつてオラクルがネオに対して語った、スミスの意志にはない言葉だった。

「始まりのあるものには終わりがある、ネオ

預言者の目がオラクルの仕掛けた罠だったことに気づき狼狽するスミス。しかしエージェントも人間も死滅したマトリックスで、スミスに残されていた道は一つしかない。ネオはようやくオラクルの真意と自らの使命を知り、これを受け入れるのだった。

エピローグ

アーキテクトが画面上に現れる。そして預言者がマトリックスの「秩序」を乱し、「変化」を試みたことに対し「非常に危険なゲームをしたな」と言う。預言者はその危険を理解し、かつそれだけの価値があるのを知っていたのだ。彼女はアーキテクトに、マトリックスからプラグを抜かれたい人間はどうなるのかを尋ね、アーキテクトは「もちろん解放する」と答える。人間に頼らない方法(以前から方法自体は知っていたが)が、マトリックスのバージョンアップに伴い、実装されたからだ(このことは、前作でネオが「おまえたちにそんなこと(人類を滅ぼすこと)はできないはずだ」に対し、「それは我々の生き方のレベルによる」とのアーキテクトのセリフによってわかる(人間だけが唯一のエネルギー源だとしたら、この発言はない)。映画のラスト・ショットは、サティによって造り出されたマトリックスの世界の新しい夜明けが表現されている。この場面でシリーズで初めて、マトリックスの中に植物が登場し、それまで画面全体にかけられていた緑色のエフェクトはここでのみ外されている。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


脚注

関連項目

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