コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

Xenon (マイクロプロセッサ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Xenon
生産時期 2005年から
設計者 IBM
生産者 GLOBALFOUNDRIES
旧:Chartered Semiconductor Manufacturing
CPU周波数 3.2GHz 
アーキテクチャ Power Architecture
コア数 3
L1キャッシュ 32/32kB
L2キャッシュ 1MB
テンプレートを表示

Xenon(ゼノン)は、マイクロソフトゲーム機であるXbox 360CPUに使用されている、PowerPCベースのマイクロプロセッサである。

概要

[編集]

このプロセッサの内部的なコードネームは、IBMによっては "Waternoose" [1]マイクロソフトによっては "XCPU" と呼ばれた。このプロセッサはIBMのPowerPC命令セットアーキテクチャをベースとし、1つのダイの上の3つの独立したプロセッサコアにより構成される。これらのコアは、PlayStation 3専用に設計されたCellPPEと同じアーキテクトDavid Shippy, Mickie Phippsにより同時期に開発され、XenonはCellより6週間早く完成された[2][3]。それぞれのコアは2つのシンメトリックなハードウェアスレッド(SMT)を持ち、合計で6つのハードウェアスレッドをゲームで使用できる。それぞれの独立したコアは8KBのL1命令キャッシュと8KBのL1データキャッシュを持つ。

このプロセッサはパッケージングに "XCPU" とラベルされ、Charteredにより製造されている。Chartered は2007年に半導体製造プロセスを65nmに細分化し、製造コストを削減した。なお、2010年1月にCharteredが合併し、GLOBALFOUNDRIESが半導体製造を担当している。

なお"Xenon" の名称は、Xbox 360 の初期の開発時のコードネームとしても使用された。

仕様

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ "Learning from failure - The inside story on how IBM out-foxed Intel with the Xbox 360", Dean Takahashi, Electronic Business, May 1, 2006
  2. ^ "Processing The Truth: An Interview With David Shippy", Leigh Alexander, Gamasutra, January 16, 2009
  3. ^ "Playing the Fool", Jonathan V. Last, Wall Street Journal, December 30, 2008
  4. ^ a b c d e Jeffrey Brown (2005年12月6日). “Application-customized CPU design: The Microsoft Xbox 360 CPU story”. 2007年9月8日閲覧。
  5. ^ César A. Berardini (2006年8月21日). “Chartered to Manufacture 65-nm Xbox 360 CPUs”. 2008年1月9日閲覧。
  6. ^ 株式会社インプレス (2010年7月1日). “【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 なぜXbox 360は45nm化でPS3に後れを取ったのか”. PC Watch. 2021年12月10日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]