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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/賦 20180411

選考終了日時:2018年4月25日 (水) 00:05 (UTC)2018年5月9日 (水) 00:05 (UTC)

  • (自動推薦)2018年3月の月間強化記事賞受賞記事。--Trgbot会話2018年4月11日 (水) 00:05 (UTC)[返信]
  • コメント 非常に興味深い記事だと思います。対象分野に詳しくはありませんので記事内容を読んでのみの判断ですが、全体として質の良い記事であると考えます。ただ、一部気になることがあるためとりあえずコメントとします。
① 冒頭の概要でざっと触れられていることについて、後続の本文中での説明が不十分、または全くないものがあります。例えば20世紀の文化大革命が研究に与えた影響などは非常に重要なトピックに思えますが、本文中に全くその説明が無く、無出典の状態となっています。また、「歴史的な賦の集成で最大のものは、『文選』『漢書』『玉台新詠』および各王朝の正史である」とありますが、『文選』については簡易な説明があるものの『漢書』の賦の集成としての位置付けについての解説はなく、『玉台新詠』については全く触れられていないのが物足りなく感じます。
② §唐宋において、「5世紀の斉のころ伝来したサンスクリットやパーリ語の仏典が中国語の体系的研究を促し、四声の自覚につながったのである」とあります。これは六朝時代の悉曇学や韻書の発達について言及した部分であると思うのですが、この節は全体に文章が簡潔過ぎて内容を理解するのが困難に思えます。六朝から唐宋にかけて、仏典に使用される言語の研究を通じて中国語自体についての分析も進められ、その過程の中で四声についても初めてその言語的な役割が認識されたというようなことであると思うのですが、この文章を理解する上ではそれ以前の時代において四声の存在が厳密に把握されていなかったことについて事前に説明がないため、やや唐突な印象を受けました。また、所定の韻律を守ることや平仄の配置の規則についての言及よりも先に、四声の自覚についての言及があった方が良いのではないかと思います。
③ 司馬相如「天子遊獵賦」について、できればどの語彙が奇語に該当するのかわかるようになっていると嬉しいです。事物の陳述と奇語の多用という特徴のうち、前者については原文を眺めるだけでも何となくわかりますが、後者については全くわかりませんでした。
色々書きましたが、①の点、特に20世紀の状況についての記述が無出典状態であることが解決されれば賛成に切り替えたいと思います。--TEN会話2018年4月21日 (土) 13:10 (UTC)[返信]
主筆者です。コメントありがとうございます。先に言い訳をさせていただくと、この記事は今のところ執筆途中段階と考えております。元々英語記事(en:Fu (Poetry))の和訳に多少加筆したものですが、ところどころ記述が甘いと思う点も見受けられるので、現在補える資料を探しているところです。賦に関しては(本来英語記事を引っ張ってくる必要がない程度には)十分日本語の研究があるはずなので、ご指摘いただいた点も含め改善していきたいと思います。また、諸々の理由で、並行して新たに立てていた「辞 (文体)」の統合を考えています。併せてそちらも参照いただければと思います。
以下、丸数字に従っての返答です。
①無出典に関しては完全に見落としていました、すみません。英語記事のほうにきちんと出典があったので訂正しておきました。中国の動向について本文に書き加えるとなると、ここに引かれている龚克昌氏の『漢賦研究』にあたるのが一番手っ取り早そうなので、その方向で考えておきます。賦集に関しては、二次資料はまだ見つけられていません。
②ここも和訳の部分ですが、本筋とあまり関係ないので読み飛ばしていました。言われてみれば確かに唐突ですね。音韻学については出典はいくらでも見つかりそうですが、賦と絡めたものは少なそうな気もします。
③髙橋庸一郎氏の研究に奇字の一覧が掲載されていた覚えがあるので見つけ次第加筆します。ついでに、作品の引用部分は書き下しを添えたいと思っています。そうすれば陳述の意も伝わりやすくなるかと。
色々な資料にあたるのに多少時間はかかりそうです。--Louveteau sfm会話2018年4月21日 (土) 20:36 (UTC)[返信]
賛成 加筆ありがとうございます。書き下しは是非ほしいと思います。とりあえず出典を追加していただいたので、賛成とします。途中段階ということですので、今後の発展を期待します。--TEN会話2018年4月22日 (日) 13:54 (UTC)[返信]
  • コメント 「字義」節の「頒布する義がある」というのはよく意味が分からないのですが、どういうことでしょう? 「歴史」節で唐宋までで終わっているのが残念に思われます。冒頭解説によれば清の時代まで続いていたのだそうですし。その後の評価が変遷する流れも、冒頭説明だけでなく本文中でなにがしか触れられると良いかなと思います。今のところ丸数字は、Wikipedia:表記ガイド#丸数字で非推奨ということになっているので、避けた方が良いかと思います。歴史節でもう少し後の時代の説明が増えれば、賛成できるかなと思っています。--Tam0031会話2018年4月23日 (月) 14:44 (UTC)[返信]
コメントありがとうございます。「字義」の部分を修正し、またTENさんのコメントとも合わせて、近代以後の評価について「歴史」の節にて補いました。これ以上の修正はやや時間を要しそうなので、選考期間の延長を希望します。--Louveteau sfm会話2018年4月23日 (月) 19:09 (UTC)[返信]
賛成 多少ですが歴史節が補われましたので、賛成とさせていただきます。--Tam0031会話2018年4月24日 (火) 15:05 (UTC)[返信]
  • コメント 選考終了時点で賛成2票のため、選考期間が2週間自動延長となります。--Tam0031会話2018年4月25日 (水) 13:55 (UTC)[返信]
  • 賛成 この分野にはほぼ知識がないのですが、大変興味深く読めました。読みやすい文章で書かれたとても良い記事だと思います。最初に読んだ時は私も宋より後の記述がまったくなかったことが気になったのですが、その後の加筆で「文学史において明清時代の賦が言及されることはほとんどない」ということが示されたので納得しました。元や明清の漢文は日本でもあまり古典として読まれていないと聞いたことがありますし、中国文学史の入門書(興膳宏編『中国文学を学ぶ人のために』世界思想社、1991年。)を読んでも宋代以前の賦についての記述はかなりあるのに対してそれ以後の賦についてはまったく書かれていませんから、宋より後の賦について記事に書くべきことはそれほど多くないのだと想像します。--伊佐坂安物会話/履歴2018年4月29日 (日) 14:49 (UTC)[返信]
ありがとうございます。私としても書くべきことは大体書けたかなという感じです。辞 (文体)との統合も考えていましたが、既に冗長の感もあるのでこのへんで筆を擱きたいと思います。--Louveteau sfm会話2018年4月29日 (日) 16:25 (UTC)[返信]
  • 賛成 すでに早期終了・通過はほぼ確定の状態ですが、まあせっかくまとめたので、執筆者様に今後の加筆等の参考になればということで、細かいことをいくつか。
冒頭
  • 「日本では古来、かぞえうたと称された。」
これは漢文研究の世界では常識的な知識なのかもしれませんが、一般的には「かぞえうた」というと日本古来のわらべ歌童謡の一種という認識ではないでしょうか。これについては後の「日本での受容」節にも書かれていませんが、そういうわけでこの一文は要出典範囲です。
§2.2.1 前漢
  • 「揚雄の賦は受け手に道徳的規律を促していることでよく知られる」
「事物の陳述と奇語の多用という大賦の特徴をよく示している」具体的な例として、司馬相如の作品(の一部)が引用されているおかげで、「大賦の特徴」についてはよくわかりました。せっかくですから、それを批判している揚雄の賦についても、典型的な「受け手に道徳的規律を促している」具体的な作品の引用があればありがたいと思います。
§3.3.2 諷刺
  • 「 形式的な面から言えば...(中略)... 2種類の賦が行われたことになる。」
こういう総論的な部分に出典が付いていないというのはGAとして大きな瑕疵です。それとも、この部分も次の文と同様にヘルムート・ウィルヘルムが述べていることなのでしょうか。そうであったとしてもこの部分には別に出典を明記する必要があります。
出典
  • 「伊藤 1983」「伊藤 1970」「前野, p. 100」「 福井 2001」「 Hawkes & 2011[1988]」「小嶋 2007」「 佐藤, p. 55-56」「佐藤, p. 55」「Willhelm & 1967[1957] 311.」
アンカーリンク不備。いずれも、ハーバード方式の出典情報から文献情報に飛べません。
--Loasa会話2018年4月30日 (月) 04:57 (UTC)[返信]
返信 ありがとうございます。ご指摘の部分を直しました。揚雄の賦については手元に資料がないのでそのうち追加します。--Louveteau sfm会話2018年4月30日 (月) 09:28 (UTC)[返信]

賛成のみ3票の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031会話2018年5月2日 (水) 00:57 (UTC)[返信]