Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/真核生物 20240511
表示
選考終了日時:2024年5月25日 (土) 00:04 (UTC)→2024年6月7日 (金) 12:03 (UTC)
- (自動推薦)2024年4月の月間強化記事賞受賞記事。--Trgbot(会話) 2024年5月11日 (土) 00:04 (UTC)
- 賛成 FAである英語版からの翻訳ですが、正確で良い翻訳だと思います。他の生物系記事から参照されることの多い項目として十分な記載量だと思います。ただ、大学教育レベルの内容なので、専門家からの観点としての網羅性の正確な判断は私には難しいです。その上で少し気になったことですが、多様性節の"110ft"のようなヤードポンド法併記は不要なのではないか? ということです。Wikipediaの単位表記はSI単位系が標準であって、ヤードポンド法は英語版ではアメリカ人の理解には資するものであっても、この単位系に馴染みのない日本人、特にWikipediaのマス読者層であろう、中高生程度の理科知識の背景を持つ読者にはかえってわかりにくくなるような気がします。"ft"がフィートの略であることは知られていても日常的に目にするものではないので。私も翻訳版から記事を起こすときには全部訳してしまいたくなるのですが、Wikipedia:日本中心にならないようにと同様、アメリカ中心である必要もそんなにないかなと。--Anesth Earth(会話) 2024年5月18日 (土) 10:45 (UTC)
- @Anesth Earth さん、高い評価をくださったことに恐縮します。ヤードポンド系の単位についてはご指摘のとおりと考え、3カ所あったフィート表記を削除しました。これによりSI単位に統一を図りました。翻訳した当初、英語版を尊重する思いが先行して、削ることができませんでした。
- わたしが言うまでもなく、元になった英語版Wikipediaの en:Eukaryote は優れた記事です。日本語版Wikipediaに取り入れることで、ターゲット読者 (高校生くらい) に包括的で新しい説明を与えることを目指して記事に取り組みました。この先、できるだけ多くの専門的な知識をもった方々にチェックしていただき、また日本語の教科書や文献も紹介してもらうことを期待します。--YasuakiH(会話) 2024年5月21日 (火) 10:59 (UTC)
- @Anesth Earth さん、高い評価をくださったことに恐縮します。ヤードポンド系の単位についてはご指摘のとおりと考え、3カ所あったフィート表記を削除しました。これによりSI単位に統一を図りました。翻訳した当初、英語版を尊重する思いが先行して、削ることができませんでした。
- コメント 専門的な内容であるゆえ、同記事を正確に読み解くだけの知識がなく、形式的な面の指摘になることについてはご了承お願いできますと幸いです:
- 「ヘイムダル古細菌」について冒頭で言及がありますが、それ以上の記載がないようです。英語版がGAに認定されて以降新しく加筆された内容であるようですから、本文中に対応する事項を加筆するのが難しいのであれば、GA直後のoldid=1169710399を参考にしてリード文を改めても良いかもしれません。
- 「eu-」の語源がギリシャ語の「εὖ(eu、よく、うまく)」とありますが、ここの「good, well」は副詞でよいのでしょうか。
- 「しかし当時は動物と植物という差異がまず先に立っており、モネラとそれ以外という差異が注目されることはなかった。」「電子顕微鏡による微細構造観察が当たり前のように行われる時代になって、この二分法は広く受け入れられるようになった。」の2文に出典がないようです。
- 総説記事である以上、ある程度はやむをえないのかもしれませんが、「系統発生」節で紹介されるそれぞれのグループについて、簡潔でも良いのでなんらかの説明がほしいです(選考においては求めません)。
- 「古細菌に真核生物のバイオマーカー (en:英語版) が存在することは、古細菌起源を示唆している。」とありますが、リンク先であるen:Biosignatureは宇宙生物学に関する記事のようで、記事中で説明される、古細菌にみえる真核生物的特徴とはあまり関連がないようにみえます。
- 記事中で名前のみとりあげられる「水素仮説、リバース・フローモデル、E3モデル」について、簡易なものでよいので説明がほしいです。--Nux-vomica 1007(会話) 2024年5月23日 (木) 06:58 (UTC)
No | 指摘 | 対応方法 | 対応結果 | 変更前 | 変更後 | 状況 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ヘイムダル古細菌の説明 | ご提案のようにする。 | en:Eukaryoteのoldid=1169710399版 を参考に、リード部からヘイムダル古細菌の記述を削除した。
補足:ヘイムダル古細菌はリード部のみで、文中に記載がなかった。 |
真核生物は、アスガルド古細菌の中に出現し、ヘイムダル古細菌と近縁にあると見られる | 真核生物は、アスガルド古細菌の中に出現したと見られる | 完了 |
2 | 「eu-」の語源 | 語源の辞書で確認する | well, good をそれぞれ (よい、うまい) に修正した。
理由: 出典によれば eukaryotic (adj.) は、eu + karyon から来ている。eu は名詞 karyo- にかかるので (副詞ではなく) 形容詞と考えた。 |
真核(eukaryote)という用語は、ギリシャ語のεὖ(eu、よく、うまく)とκάρυον(karyon、仁、核)からその名前がつけられた。 | 真核(eukaryote)という用語は、ギリシャ語のεὖ(eu、よい、うまい)とκάρυον(karyon、仁、核)からその名前がつけられた。 | 完了 |
3 | ・モネラとそれ以外という差異~ ・電子顕微鏡による微細構造観察~ |
それぞれ出典を追加する。 | これを含む範囲の記述を削除した。削除したブロックは ノート:真核生物#報告: 記述の削除 へ移動する。
理由:このブロックは記事を理解するのに必要ないと判断した。 |
N/A | N/A | 完了 |
4 | 「系統発生」節で紹介されるそれぞれのグループについて、簡潔でも良いのでなんらかの説明 | 主要な2グループについて、本文の初出自にウィキリンクを追加する。※ ・アモルフェア (動物などを含む) ・en:Diphoda (旧称 en:Bikont, バイコンタ) (植物や |
アモルフェアについて概略とリンクを追加した。バイコンタは現状のまま(すでにそうなっていたため。 | 真核生物の大部分は、アモルフェア(Amorphea、ユニコント仮説に似た構成)と、植物とほとんどの藻類系統が含まれるDiphoda(旧: バイコンタ)と呼ばれる2つの大きなクレードのいずれかに分類される。 | 真核生物の大部分は、動物などが含まれるアモルフェア(Amorphea、ユニコント仮説に似た構成)と、植物とほとんどの藻類系統が含まれるDiphoda(旧称: バイコンタ)と呼ばれる2つの大きなクレードのいずれかに分類される。 | 完了 |
5 | 「古細菌に真核生物のバイオマーカー (en:英語版) 」のリンク先が不適 | バイオマーカーとして古細菌の起源を示唆することを説明する記事 石油#生物由来説(有機成因論) へのウィキリンクを作成する。もとの en:Biosignature へのリンクは削除する。 | ウィキリンクを追加した。英語版へのリンクは削除した。 | 古細菌に真核生物のバイオマーカー (en:英語版) が存在することは、古細菌起源を示唆している。 | 古細菌に真核生物のバイオマーカーが存在することは、古細菌起源を示唆している。 | 完了 |
6 | 「水素仮説、リバース・フローモデル、E3モデル」の説明 | 出典を調べます。 なお、これらは今回記事を強化する前の日本語版に由来し、AS-ISで使用しました。 |
それぞれの仮説について概要を追加した。 | 古細菌から真核生物への具体的な道筋は解明されておらず、水素仮説、リバース・フローモデル、E3モデル など多くの仮説が提唱されている。 | 古細菌から真核生物への具体的な道筋は解明されておらず、水素依存性古細菌の宿主が通性嫌気性細菌を獲得しミトコンドリアが発生したという水素仮説、有機従属栄養古細菌宿主から細菌共生体への電子または水素の流れに着目したリバース・フローモデル、深海堆積物から培養した古細菌の生理学的な特徴から、解毒機能として細菌を取り込んだとするE3モデルなど多くの仮説が提唱されている。 | 完了 |
※この進化系統図は en:Template:Stem group kingdoms を翻訳し、取り込んだ。しかし英語版Wikipediaでは、このテンプレートは en:Eukaryote と en:Amorphea で共有し、詳しい説明は後者で行っている。一方、日本語版Wikipediaで対応する 真核生物 と アモルフェア は構成が異なる(バラバラ)。ここでは英語版に近づけるアプローチを選ぶ。
--YasuakiH(会話) 2024年5月23日 (木) 21:32 (UTC)
- コメント 修正中とのことで、選考期間を2週間延長いたします。--Nux-vomica 1007(会話) 2024年5月24日 (金) 12:03 (UTC)
- 報告 @Nux-vomica さん、上の表のとおり、対応を完了したことを報告します。ページ全体の比較は 差分:真核生物 です。--YasuakiH(会話) 2024年5月27日 (月) 21:19 (UTC)
- 対応ありがとうございます。懸念の点が解消されたため、 賛成 とさせていただきます。すでにGAとなっている英語版の品質を超える記事になっているものと考えます。--Nux-vomica 1007(会話) 2024年5月28日 (火) 05:17 (UTC)
- 報告 @Nux-vomica さん、上の表のとおり、対応を完了したことを報告します。ページ全体の比較は 差分:真核生物 です。--YasuakiH(会話) 2024年5月27日 (月) 21:19 (UTC)
- 賛成 膜結合細胞小器官をもつということで原生生物と区別されているグループで、それ以上の共通事項はないということのようですから、このようなまとめ方になるものと思います。「進化」の節が、研究史的な側面と、真核生物の進化そのものについて説明する側面が混ざっている感もありますが、まだ理解が進みつつある段階のようなので、ここはなかなか難しそうですね。--Tam0031(会話) 2024年5月28日 (火) 14:16 (UTC)
賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031(会話) 2024年5月30日 (木) 14:48 (UTC)