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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/杉浦茂 20140123

選考終了日時:2014年2月6日 (木) 11:32 (UTC)

  • (推薦)戦前から平成まで活躍した漫画家の記事です。一通り書くべきことは書いたつもりですというわけで自薦します--Mobnoboka会話2014年1月23日 (木) 11:32 (UTC)[返信]
  • コメント
    • 多くの資料に当たられており、特に生涯についてはしっかりとした記述が行われていると思うのですが、作風の解説や第三者からの評価が、この作家としては乏しすぎるのではないかと思います。記事中には語りづらく異端の作家とかかれてはいますが、何度も作品集が編まれており評論家による解説もすくなからず見つかると思いますので、経歴中にあるように「ナンセンス」「シュール」「サイケデリック」といった言葉だけですますのでなく、具体的にどのように「ナンセンス」であり「シュール」であるのか、もう少し踏み込んで書けるのではないでしょうか。杉浦茂というとまずあの奔放な描線が思い浮かびますが、そういった絵柄の特徴、あるいは独特な台詞まわしといった点についてもそうした解説をもとに触れることができるのではないかと思います(なお参考文献に挙げられていないものでは、例えば(未読ですが)『夏目房之介の漫画学』[1]にまとまった分析があるようです)。また漫画史的な文献を覗けば、漫画史上におけるこの作家の位置づけについてももっとしっかり記述できるはずだと思います。
    • 影響についてももうちょっとありそうな感じがします。つい最近佐々木マキを加筆したのですが、杉浦を読んだ経験がそのキャリアに大きな影響を及ぼしていることがわかりました。少し検索した限りでは、杉浦の影響を受けた人物として唐沢なをき本秀康といった名前も挙がっていますね。
    • 経歴の記述に関しては「1943年に結婚したものの貯金が無く、将来に不安を覚える毎日。」というようなドキュメンタリー調がちょこちょこ見られるのが気になりはしました。これはいずれもすぐ直せる範囲だと思いますが、アシスタントの斉藤あきらに関する記述については若干微に入りすぎ、杉浦の「経歴」という範囲を逸脱しているように感じました。ここはもう少し簡略化するか、脚注化を考えたほうが良いと思います。生前~死後の評価・作品再刊に関する記述なども、評論家からの漫画史的な評価を加えたうえで「評価」などの節にまとめたほうがいいかもしれません。--続頭痛会話2014年1月23日 (木) 18:39 (UTC)[返信]
      • 加筆してみましたがこんな感じでどうでしょうか。文体や書きすぎの指摘を受けた点は私はこのままでいいと思うので直しません。文体について、わたしはこういう以外の文章を書きませんし、書く努力もしないので改めません。斉藤と杉浦のエピソードは杉浦の人となりがわかるものだと考えて書きました。わたしの記事ではないので改変したいひとがやればいいと思います。--Mobnoboka会話2014年1月26日 (日) 06:56 (UTC)[返信]
      • あと、漫画の歴史の本はわたしも管見ではありますがいくつか読んでおります。が、米沢嘉博以外ではあまり大した量の記述はありませんでした。やはり歴史に位置づけしづらいのかなあ、という印象です。もっとわたし以上に知っている人、わかっている人に書いてもらいたいです。--Mobnoboka会話2014年1月26日 (日) 08:30 (UTC)[返信]
        • コメント
          • 加筆作業お疲れさまです。特に作風・影響の加筆がなされたことで現状漫画家の記事としてとかなり充実した記事となっていることは間違いないと思うのですが、やはり「どのようにユニークな漫画家か」という点に関する、作風・評価に関する記述に隔靴掻痒の感が否めませんでした。例えば私の手持ちの文献ですぐに確認できるものですが、呉智英の『現代マンガの全体像』では杉浦を戦後復興期から高度経済成長期にかけての時期における特筆すべきギャグ漫画家として挙げ、「杉浦のマンガは、当時の笑いのマンガとしては異例で、様式性をほとんど欠いたギャグが充満したものであった。しかも、そのギャグは、強い笑いを呼び起こすというよりは、超現実的なものが現実に描かれる面白さを感じさせるものであり、その意味では、あまりにも時代の先を行きすぎたとも言える。何度も杉浦見なおしの動きが出るのもそのためである」と単簡ながら明確な位置づけを行っています。あまりダラダラと引用を列挙したりするのは文章の質という点で好ましくはないと思いますが、こうした種類の批評的文言を集めて独自研究にならないようにしつつ構成すれば、作品自体の掲示ができないという限界があるとはいえ文章のみからでもそれなりに的確に漫画家像を提示することができるのではないかと思います。完璧にとは行かずとも、ある程度明確な漫画史的位置づけはやはり良質レベルの漫画家記事として必要な点だと思いますので、私からは現時点で投票は保留とさせていただきます。
          • あとこれは指摘し忘れていたのですが、経歴の部分で「1946年には本郷区本郷森川町にある徳田秋声の経営する不二ハウスへ移った。」とありますが、記事を見る限りでは徳田秋声は1943年に死去しており、現在の表現の仕方だと徳田が存命であったと誤解されかねないと思います。なにか表現を工夫したほうが良いと思います。
          • それから年表を新たに追加されていますが、年表は記事においてあくまで補足的な資料として用いられるべきものですので、年表をおくのであれば後ろのほう(「経歴」の次か、「影響」の次くらい)に置くべきところかと思います。--続頭痛会話2014年1月31日 (金) 00:17 (UTC)[返信]
            • 引っ越しの年を間違えていました、直しました。年表は経歴の概要にも使えるかなと思ってこの位置にしていますが、特に拘っていないので誰かが移動するなら反対しません。--Mobnoboka会話2014年2月2日 (日) 16:05 (UTC)[返信]
  • コメント 内容的には良質な記事の水準に達するくらい書かれていると思います。やはり文体についてはちょっと変なところもあるように思いましたが、これは書いた人以外でも後で直せる範囲なので問題とはしません。ただ、出典の付け方で、非常に重要な個所で脚注による明記が抜けているところがあるように思います。たとえば「生誕」の節で「これらの文物が後の漫画創作の下地となった」とか「戦後の黄金期(第二期)」の節で「他の先生のそれと比較して杉浦の仕事振りの独特さに驚いたという」というような、単純な事実関係ではなく評価や総括に近い部分で出典の明記が行われていないと、これは独自研究ではないのか、という疑念をぬぐえません。もう少し丁寧に出典の明記が行われると賛成できると思います。--Tam0031会話2014年1月29日 (水) 15:44 (UTC)[返信]
    • 文末に「という」と書いてあることなので、独自研究ではありませんが……ともあれ指摘されたところを補いました。あと文体も一部変更。他にもあれば仰って下されば、私の手に余ること以外はできるだけ対応いたします。--Mobnoboka会話2014年2月2日 (日) 16:05 (UTC)[返信]
      • 賛成 前よりはかなり改善されているようなので、賛成票とします。なお、良質な記事の選考では推薦者も票を入れられますのでお知らせしておきます。--Tam0031会話2014年2月3日 (月) 14:54 (UTC)[返信]

選考終了時点で賛成1票のため、今回は見送りとなります。--Tam0031会話2014年2月7日 (金) 14:11 (UTC)[返信]