Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/智証大師諡号勅書 20190711
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選考終了日時:2019年7月24日 (水) 16:17 (UTC)
- (自動推薦)2019年6月度の月間新記事賞受賞記事。--totti(会話) 2019年7月10日 (水) 16:17 (UTC)
- コメント 国宝となっている古文書に関する記事として一通り必要な事項はまとまっていると思いますが、もう少し掘り下げが欲しいところです。特に歴史資料としての重要性を考えると、以下に述べるように研究史と伝来に関する解説はやや不足を感じます。
- 研究史
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- 小野道風の真書とされる文書ならば、歴史家や書家などにより多くの研究がされてきたと思われます(世間一般に知られるようになって以後は特に)。§5「後世の臨書説」節にもいくつかの研究内容が少し紹介されてはいますが、研究史に関してはもう少し詳細な解説が欲しいところです。やはりこれだけ貴重な歴史資料についての記事なのですから、たとえば、道風の直筆と確定されたのはいつ頃のことなのか、その根拠はどのようなものか、あるいは逆に、現在にいたるまでほとんどまともな研究の対象にはされたことはなかった、ということであればそういう事情についての解説などが必要と思います。
- §1 画像
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- 画像はともかく、釈文と読み下し文については§3「内容」節に全文が書かれているので、本節のものはまったくの重複でしかなく、不要な記述です。画像自体も「内容」節の方に収め、本節は除去した方が良いと思います。
- §2 概要
- 「その官位は蠅頭の小楷で適格に書かれ」
- おそらく書道用語と思われますが「蠅頭の小楷」の意味がわかりません。「小楷」は内部リンクがあるので楷書体の一種らしいとわかりますが、「蠅頭の小楷」とは楷書体の一種に対する名称なのでしょうか。
- §3 内容
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- 釈文と読み下し文だけでなく、できれば文意の解説も欲しいと思います。まあ短い文だし文学作品でもないし、この種の文書にありがちな賛辞が並べられているだけ、ということも含めて大体の内容はわかりますが。
- §4 伝来
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- 最初に述べたように、もう少し詳しい来歴を知りたいところです。§2.1「背景」節には「、園城寺に下賜された副本が本書ということになる」とあるが、なぜ園城寺に下賜されたのでしょうか。園城寺の記事を見れば、この寺が天台寺門宗の総本山であることがわかるので、そのためであろうと考えられますが、その辺の事情も含めてもう少し詳しい解説が欲しいところです。また、明治維新前後に北白川宮家に移った事情や国有財産化したときの状況などについても同様です。また、こちらは出典資料自体がないかもしれませんが、中務省に留め置かれたとされる原本はどうなったのか(おそらく現存しないであろうと思われますが)、についてもできれば知りたいところです。
選考終了時点で賛否なしのため、今回は見送りとなります。--Mogumin(会話) 2019年7月25日 (木) 01:56 (UTC)