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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ダルマ (インド発祥の宗教) 20190111

選考終了日時:2019年1月25日 (金) 12:40 (UTC)

  • (自動推薦)2018年12月度の月間新記事賞受賞記事。--桜国の竜会話2019年1月11日 (金) 12:40 (UTC)[返信]
  • 反対 正直なところ一流の研究者ですらきちんとまとめあげるのは難しいであろう主題なので無理難題だとは思うのですが、現状では相当な改善を要する状態だと思います。
  • 翻訳にまつわる話題について:翻訳記事という点でやむを得ないと思うのですが、「西洋の言語にダルマに対する単一で示せる同義語はない」「ドイツ語や英語、フランス語へダルマという単語と共に古代サンスクリット文学を翻訳しようと~」など、ヨーロッパ言語におけるダルマの翻訳について割と詳細に語られているのに対し、仏教を通じて古代からダルマという概念と向き合ってきたであろう中国語、そこからさらにこれを受け入れた日本語・朝鮮語などの翻訳についての記述がほとんどないのはやはり「網羅すべき話題」をカバーしきれていないと感じます。現代の研究者でもカタカナのまま用いる場合が多いとは言え、「法」「理法」「聖法」など多様な訳語を使用しています。少なくとも仏教史における中国の重要性を考えれば、「ダルマ概念の翻訳に関する問題」に触れるならば中国語におけるダルマの翻訳に関わる情報は必須であるように思います。
  • 文章の難解さの問題:ちょっと説明文としては訳文が読んで理解しにくいという印象を受けます。例えば
  • 「リグ・ヴェーダでは言葉は(くしや棒の文字通りの感覚で)「創設したり安定するもの」を理解する意味の範囲を持つn語幹のdhárman-として現れる。比喩として(神の)「支持者」と「支援者」を表している。意味の上では(「天命、法令、法を確定した」)ギリシャのテミスに似ている[17]。古典サンスクリットでは名詞は語幹dharma-になる。 」
という記述がありますが、この文中の「『創設したり安定するもの』を理解する意味の範囲を持つ」という日本語文はいまいち意味が取れません。また訳文の問題ではないですが、「ギリシャのテミスに似ている」という説明も、テミスなる言葉自体が普通知られていない単語であることを考えれば説明になっていません。
  • §定義:この節の内容は、様々な翻訳が試みられてきたが完全にダルマの概念を指し示すことのできる訳語はなく一意に意味を特定できない、というような内容が繰り返されている感があり、結局のところ「ダルマの定義」が読み取れません。また、節最後の「仏教では、ダルマは仏教の教祖釈迦の教えと教義を含んでいる。」というのもさすがに大雑把過ぎて理解に寄与しないように見えます。
  • §歴史:歴史について百科事典的に説明すべきは「ダルマという単語は、形容詞や名詞として少なくとも56回現れている。」とか「ダルマンはリグ・ヴェーダに63回現れ、加えて例えばdharmakrtとして1回、satyadharmanとして6回、dharmavantとして1回、dharmavantとして1回、dharmanとして4回、dharimanとして2回」というような、解析的な内容ではなく、歴史的にどのような意味合いでダルマという単語が用いられ、それはどのように変遷してきたか、ということであるはずと考えます。恐らく出典の本ではこうした古代の文章中の登場回数や語形によって分析が行われているのだと思いますが、それをそのまま「歴史の説明」として載せるのは説明文として適切ではないと感じます。そして、この節でも「『ダルマ』にとっての印欧語学的類似点~」から始まる一文は正直意味が取れないです。
  • 関連用語の説明不足:テミスもそうですが、全体的に一般的でない用語が説明なしに使用されることが多すぎるように見えます。例えば§ヒンドゥー教の小節「パタンジャリ・ヨガによる見解」の冒頭で「ヨガの体制ではダルマは実在し、ヴェダンタでは存在しない。(原文:In the Yoga system the dharma is real; in the Vedanta it is unreal.)」と書かれていますが、ヴェダンタ(Vedanta)という単語は本記事中ここが初出であり全く意味がわかりません。
全体的に、もとになった英語版自体が、きちんと理解していない人が何とか参考文献の内容を切り貼りしつつ書いた、という印象を拭えません。その意味で英語版の時点で抱えている問題ではあるのですが、現時点では本記事は読者への説明として十分な品質とは言えない状態であると考えます。--TEN会話2019年1月22日 (火) 16:59 (UTC)[返信]

選考終了時点で反対1票のため、今回は見送りとなります。--Tam0031会話2019年1月25日 (金) 14:51 (UTC)[返信]