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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/タアパカ 20231016

選考終了日時:2023年10月30日 (月) 23:59 (UTC)2023年11月13日 (月) 23:59 (UTC)

  • (推薦)自薦となります。チリ北部の火山についての記事です。英語版の秀逸な記事の翻訳をベースに一部修正と加筆をしていますが、この火山について必要な内容は概ね説明できているものと思いますので推薦します。--Los viajeros 77会話2023年10月16日 (月) 23:59 (UTC)[返信]
  • 賛成 :推薦者票。「信仰と鉱業」の節に関連して鉱山の現状について情報を探したものの見つからず加筆できなかった点が個人的に少し不満ですが(タアパカのあるパリナコータ県で今も稼働している鉱山はあるようですがタアパカ本体の情報は見つかりませんでした)、良質な記事の水準としては大きな問題ではないだろうと思います。--Los viajeros 77会話2023年10月16日 (月) 23:59 (UTC)[返信]
  • 賛成 一通りのことが記載されており、良さそうです。「組成」の節、「タアパカのマグマの生成に地殻物質の汚染が重要な役割を果たしている」とあって、地殻物質の汚染とは何だろうと思ったのですが、翻訳元の英語版を見てもそのようになっていますし、翻訳の問題ではなさそうですね。このあたりの補足か、詳しいことが記載されているページへのリンクにすれば、なおよくなると感じました。--Tam0031会話2023年10月24日 (火) 14:17 (UTC)[返信]
    • コメント 汚染の部分、元の語句がcontaminationですので、一般名詞としての用法というよりも、本来そこにないものが周辺環境から混入している状態を表す科学用語的な使われ方だろうと思います。タアパカのマグマの成り立ちは本来の純粋なマグマそのものだけなく、マグマが上昇してくる経路の周辺環境としての地殻の物質がマグマに混ざり合って同化していることも重要ですよというぐらいのニュアンスですね。前文までにマグマに対して地殻物質が混ざり同化する過程は十分に説明されていますので、ここの部分はシンプルに「混入」と訳すぐらいで大体のニュアンスは伝わるのではないかと思います。--重陽会話2023年10月24日 (火) 21:19 (UTC)[返信]
返信 (Tam0031様、重陽様宛) :記事の確認とコメントありがとうございます。ご指摘のあった文章内の「汚染」(または汚染作用)という言葉は重陽様のご指摘の通りこちらこちらのようにマグマが周辺物質を取り込んで組成変化を起こすことを指す火山学上の専門用語として使われていますが、一般的な意味での使い方ではないので確かにわかりづらい気はします。重陽様の案の通り「混入」でも意味的にはわかりやすく問題ないと思いますが、一応手元の専門書(『火山学』共立出版〈現代地球科学入門シリーズ〉)の中では英語の"contamination"に対応する用語として「汚染」のような一般的な言葉ではなく「混染作用」という言葉を使っているので、専門家の用語を尊重して少し文章の言い回しを変えた上でこちらの言葉に置き換えました。「汚染」を変えずに汚染作用 (火山学)のような記事を作って内部リンクを貼るという手もありますが、ちょっとそこまでは手が回りません… --Los viajeros 77会話2023年10月25日 (水) 02:01 (UTC)[返信]
なるほど、何となく意図していることがわかりました。ありがとうございました。--Tam0031会話2023年10月25日 (水) 13:39 (UTC)[返信]
  • 賛成 --Family27390会話2023年10月27日 (金) 10:09 (UTC)[返信]
  • 反対 §生物と気候について、 Rundel & Palma 2000を出典として書かれている記述が多くありますが、出典元を確認したところこの文献はラウカ国立公園全体についての文献であり、タアパカ(ネバドス・デ・プトレ)についての記述であることが明記されている部分以外の記述はタアパカについての記述なのかラウカ国立公園内の他の場所に関する記述なのか不明瞭であると思います。「ボフェダレスと呼ばれる湿地帯」についても、出典元を確認する限りラウカ国立公園全体としての記述であり湿地帯として具体的な地名が記されているのはパリナコタ火山周辺、コタコタニ湖、チュンガラ湖などであり、タアパカにボフェダレスがある事を明確に示す記述は見られませんでした。また、「ヤレータやポリュピレス属の樹木帯」についても、パリナコータ県という広い範囲で伐採が行われてきたという記述のみであり、タアパカの植生として記載するのは出典元の記述に対して踏み込み過ぎなように感じました。また「かつてこの地域では疎林の存在がより一般的であった。」の意味がいまいち取り辛いため出典元のConcha 1966を確認しましたが、「この地域」の指す範囲は樹木帯の話は含まれず湿地帯のみで、湿地帯には孤立してen:Polylepis australisが生えているけれどかつてはもっと豊富だったというぐらいの事が書かれていました。ただ、この部分についても文献に記載されている地図を見る限りタアパカに限定された話ではなくこの周辺の山脈一帯の話のようで、タアパカに湿地帯があるのかを確認できる情報はみられませんでした。
  • 気候に関する記述では、記事では「タアパカは」が主語ですが文献ではプナ地域が主語であり、山全体の気候でなくプナが見られる特定の標高の範囲に限定された話なのではないかと思います。「気温の変動は0 °Cから20 °Cの範囲である」に関しても、出典元のConcha 1966を確認すると標高3,800~5,300mまでの範囲に限定された話のようです。当然気候条件や植生などは標高によって大きく変わると思われますので、山のどの標高範囲における話なのかは明記する必要があるかと思います。
  • 「タアパカの南側では植生のほとんどが~西へ向かうほど低木林が優勢となる」についても、出典を確認する限り本文中にそのように明記された記述はなくFig1のマップから読み取った記述であるかと思われますが、地図はラウカ国立公園全体を示しておりタアパカ周辺が詳細に書かれているわけではないので図から読み取る情報としてはそこまでの事が言えるのかと疑問です。この図表の太線の〇で囲われた範囲が山の領域と見るならばタアパカの範囲はHigh Andeanの色分けで、プナ低木/ステップの色分けはタアパカの周辺地域で西~南部にかけて覆うように広がっているというようにも見えます。
  • 動物相についても、出典元にタアパカについて限定した具体的な記述は見られませんでした。記事で書かれている「地域内」の指し示す範囲は出典元と照らし合わせるとラウカ国立公園という非常に広い範囲の事を指していて、「ラウカ国立公園の地域にはこういう動物相がいて、タアパカもその中に含まれている(=書かれている動物相の全てがタアパカに生息しているとは限らない)」というのがより正確と思いますが、この書き方だと「タアパカの地域内にはこういう動物相がいて、タアパカはラウカ国立公園の一部としてとして保護されている(=書かれている動物相が全てタアパカに生息している)」とミスリードされるような形になってしまっているように見えます。
  • §信仰と鉱業について、内容として「信仰」と「鉱業」は特に関連性の無い事項のように見えます。別々に独立したセクションとするには記載事項が少ないという事情は分かりますが、その他を押し込んだようなまとまりの悪さを感じ、一つのセクションにまとめて記載するのが適切なのか疑問に思いました。
  • 英語版のFA選考でどこまで出典元と照らし合わせて審議されたかまでは確認できていませんが、英語版でもタアパカそのものに関する情報と、タアパカを含むラウカ国立公園全体の情報との切り分けが上手くできておらず混乱があるように思えます。§信仰と鉱業の部分は単なる疑問ですが、§生物と気候については出典元との不整合は解消する必要があると思います。ただ、タアパカのみの事を記述した文献というのはそうないと思いますので、「タアパカを含むラウカ国立公園全体の記述」であることを明記した上で情報を保持する方向の調整が行えるとベストだろうと思います。--重陽会話2023年10月29日 (日) 03:53 (UTC)[返信]
  • コメント 選考通過に必要な賛成票数が集まっていますが、反対意見に対し議論の余地があると感じたため選考期間の2週間の延長を依頼します。--Nekotasu会話2023年10月30日 (月) 15:43 (UTC)[返信]
  • 報告 選考期間を2週間延長。--Family27390会話2023年10月30日 (月) 15:52 (UTC)[返信]

返信 (重陽様宛) :コメントありがとうございます。内容を読んでみて私としてはご指摘の細かい点に対し逐次的、個別的に対処したりコメントを付けたりするのはあまり生産的な対応ではないように思いましたので、結論で述べられているタアパカと周辺地域の情報の切り分けに焦点を当てる形で節を独自にまとめて作り替える対応になるだろうと思います(場合によっては完全に新しい出典と情報を使うかもしれません)。ただし今週は記事の編集のためにまとまった時間が取れそうもない状況のため、対応は今週末か来週以降になると思います。なお、信仰と鉱業の節に関してはその他の関連のない項目を押し込んでいるわけではなく、例えばこの記事のように個別では量の少ないこまごまとした人文関係の情報を一つの節にまとめているというイメージです。ただし節のタイトルが「信仰と鉱業」では関連が無いように見えるという点は同意しますので、例えに出した記事と同じように「人間との関わり」に節名を変更することで対処するつもりです(個人的には節の分割には反対です)。--Los viajeros 77会話2023年11月1日 (水) 05:21 (UTC)[返信]

  • ご確認いただきましてありがとうございます。§生物と気候の改善方針についてはそれが一番いいと思います。§信仰と鉱業についてもセクション名の変更で違和感なく纏まると思います。情報源に当たりながら記述をまとめるのも時間がかかると思いますし、選考スケジュールは気にせず無理のない範囲でやっていただければいいと思います。よろしくお願いします。--重陽会話2023年11月1日 (水) 21:43 (UTC)[返信]
報告:選考でのご指摘の件について、この2週間ほど予想外に編集のための時間がほとんど取れず、選考期限が近いですがまだ改稿ができていません。現状では通過の要件は満たしていますが、選考の通過如何にかかわらず改稿しましたらその旨は報告しますのでご了承ください。--Los viajeros 77会話2023年11月13日 (月) 13:05 (UTC)[返信]

選考終了時点で、賛成3票、反対1票より、通過。--Family27390会話2023年11月16日 (木) 01:35 (UTC)[返信]

報告:選考終了後しばらく経ってしまいましたが、「気候と生物」の節で指摘のあった点について修正しましたので報告します。

  • 気候(1段落目):他の段落も含めてですが、従来の記述に対して出典が示す地理的な範囲を明確化する形で修正しました。基本的に出典の記述はラウカ国立公園かプーナを主語としているので、それに基づいて修正しています。ただし、気温については新しい出典を用いてプトレに限定した情報に置き換えています。
  • 植物相(2段落目):最初の文についてはご指摘の通り出典のRundel & Palma 2000, p. 263の図から読み取っていますが、p. 265にもこの図が示すそれぞれの範囲についての解説があるので、その記述も参照しながら(タアパカの周辺地域の)植生とその範囲をより具体的に書き換えました。2つ目の文については、従来のままではご指摘の通り「タアパカの植生として記載するのは出典元の記述に対して踏み込み過ぎ」ではありますが、出典には文章内のそれぞれの植物とボフェダレスがタアパカ周辺にあるともないとも書かれていないので、範囲は広くなりますが主語をラウカ国立公園(出典のp. 265を見る限り、ヤレータとポリュレピス属は標高を基準に国立公園内に広がっており、ボフェダレスも例として挙げられている場所は限られているものの国立公園内に広がっているものと読み取れます)に置き換える形で対応しました。なお、元の記述にあった「かつてこの地域では疎林の存在がより一般的であった」の一文は、ご指摘にもありますが出典の示す樹木帯の地理的範囲が限定的(湿地)で、「より一般的」のように大雑把な括りで書くのは無理があるように思いましたので削除しました。
  • 動物相(3段落目):この段落も気候の段落と同様に出典が示す主語(ラウカ国立公園)に基づいて記述を修正しました。
  • その他:「信仰と鉱業」の節は以前に回答した通り「人間との関わり」に節名を変更しました。全体としてはご指摘の通りタアパカに限定された情報はほとんど見当たらず、半径数十キロの範囲での傾向という以上に詳述するのは難しいです。英語版で秀逸な記事となっている他の南米の火山の記事もいくつか見てみましたが、概ねこの記事と同様に火山を含む周辺地域の傾向という体裁なので、今後これらの記事を日本語版で書き起こすとしても基本的には同様の対応になるだろうと思います。--Los viajeros 77会話2023年12月10日 (日) 22:02 (UTC)[返信]
    • コメント 非常に細かい所の指摘に丁寧なご対応をいただきましてありがとうございます。内容確認しました。情報源に書かれた範囲内で書けることを書くというところで、Wikipediaで出来るのはここまでと思います。既に選考は終わっていますので投じた票はそのままにしておきますが、良質な記事として問題ない状態になっていると思います。--重陽会話2023年12月17日 (日) 06:46 (UTC)[返信]