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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/サブプライム住宅ローン危機 20111111

選考終了日時:2010年11月24日 (水) 18:36 (UTC)

  • (自動推薦)2010年10月度の月間新記事賞受賞記事。--totti 2010年11月10日 (水) 18:36 (UTC)[返信]
  • コメント 出典も充実しており、詳しい解説が為されていると思います。ただし同時に以下のような問題点も散見されたので賛成ではなくコメントに留めます。
  1. 文章がいかにも翻訳調で解り難いです。例えば「2008年9月、リーマン・ブラザーズその他の重要な金融機関が破綻したことで、危機は重大な局面を迎えた。2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻した結果、翌 16日には最古の MMF であるリザーブ・プライマリ・ファンドが額面割れを起こし、動揺が一気に広がって、17日までの 2日間で米国の MMF から 1,690億ドルが引き出された。平均的な 2日間の引き出し額はそれまで 50億ドルだった。短期金融市場は事実上取り付け騒ぎに見舞われた。短期金融市場は銀行(譲渡性預金)と一般企業(コマーシャル・ペーパー)にとって重要な資金調達源だった。銀行間融資のリスクを表す尺度である en:TED spread は、リーマン破綻から間も無く 4倍に跳ね上がった。この信用麻痺によって世界の金融システムは崩壊の瀬戸際に立たされた。米国連邦準備制度、欧州中央銀行、およびその他各国中央銀行の反応は迅速かつ劇的だった。2008年最後の四半期において、これらの中央銀行は 2兆5千億ドルの国債と民間不良資産を銀行から買い取った。これは信用市場に対する流動性注入と金融政策発動の両面で世界史上最大のものだった。また、欧州諸国の政府と米国は主要な銀行の新規発行優先株式 1兆5千億ドルを買い取ることで自国の金融システムを資本増強した。」のような改行や文節の作り方がこなれていない文章を読むには相応の努力と気力が必要でした。
  2. 「経済学者のスタン・リーボウィッツ…」や「マンハッタン政策研究所のニコル・ジェライナス…」など発言者の肩書きを記述しているものと、「2010年5月、ウォーレン・バフェットとポール・ボルカーは…」など記述していないものが混在しており、少々不親切ではないかと思いました。
  3. サブプライム問題自体はアメリカ合衆国発の問題ですが、それは同時に2007年の世界同時金融危機の引き金になったわけですから、各国への影響とその対応がもう少し広く記述されるべきではないかと思いました。

以上です。--オクラ煎餅 2010年11月14日 (日) 06:54 (UTC)[返信]

  • コメント訳者です。ご指摘の中で1番の問題は難しいですね。要するにもっと意訳寄りにならないかというご趣旨と思いますが、私はWikipediaの翻訳では原文主義者でして、必要最低限の繋ぎは入れますが、余り滑らかな日本語には直しません。どうも原文と訳文の間でニュアンスの差異が出ちゃいそうなもので、この辺は私の力不足ですね。また、長い文を扱う際に、原則として記述順は倒置せず(却って読み辛くなると思うので)、長大な文はカンマの位置で複数の文に分けたりしています。このため原文や普通の日本語に比べると短い文を畳み掛けるような文章スタイルになっています。なお、改行というか段落はそれ自体にニュアンスがある可能性があるので、原文に一致させています。
    2番目と3番目のご指摘は何れも原文ママですが、2番目については概ね知名度の問題でしょう。ウォーレン・バフェットやポール・ボルカーはビジネス記事や経済記事の常連ですが、スタン・リーボウィッツやニコル・ジェライナスは英Wikipediaにすら独立項目の無い人々ですので。顕著なブレがあるようなら直していきたいと思います。
    3番目については、この記事をWikipediaの中でどう位置づけるかという話も絡み、もっと複雑な話だと思います。その辺の議論はen:Late-2000s recession#Debate over originsなどにありますが、要は、サブプライムローン問題は世界経済危機の発端に近いところにはあったけれども、それが根本原因かというとまた少し違うだろうということです。そのため、英語版で「サブプライム住宅ローン危機」は同名のカテゴリの主記事として多数の関連記事を括っていますが、基本的に米国の問題を扱っており、世界経済危機についてはen:Late-2000s recessionを主記事とした別テンプレートの中で括られています。日本語版でこれに対応する記事は世界金融危機 (2007年-)ですが、各国の状況についてはまだ充実できていないのが残念なところですね。まあ、単純に国別に挙げても10指に余る国々が出て来ますし、ドバイや欧州ソブリン危機の話もあれば、少し違う形で影響を受けたアジア圏の話もあるわで、これを全て取り込むのは困難ですので、本記事は飽くまで「サブプライムローン問題」に関する総合記事という形になっています。--Caspar 2010年11月14日 (日) 11:59 (UTC)[返信]
  • 条件付賛成 ここまでの翻訳ご苦労様です。WP:Vは満たしていると思いますが、オクラ煎餅さんが述べられているように和訳がこなれていないなぁというところもあり、条件付賛成に差し控えたいと思います。2010年11月10日 (水) 13:41 版を元にコメントします。釈迦に説法とは思いますが、以下、ご確認ください。気付いたところは以下のところです。
  1. 記事冒頭:「サブプライム住宅ローンの債券を組み込んだ証券を金融機関は広く所有していたが……」ですが、「数多くの金融機関は所有していたが……」に直したほうがいいかと思います。
  2. 背景と事件の経緯の節:脚注7の後、「これらの機関やある種の正規の銀行は……」とありますが、前後を読むと投資銀行やヘッジファンドといった金融機関につながるのかなと思います。商業銀行もサブプライムローンを持っていたとはいえ、もう少し訳の工夫がいるかと思います。
  3. 同じく、背景と事件の経緯の節:「……世界中の中央銀行による公定歩合の引き下げや……」とありますが、各国の中央銀行の政策金利の誘導目標は公定歩合ではないので、訂正が必要です。
  4. 反応の節:「2007年8月にこの危機が顕在化して以来、……」と始まっていますが、2007年8月9日にBNPパリバが傘下のファンドを凍結したことが引き金になっています(BNP Paribas Freezes Funds as Loan Losses Roil Markets”. Bloomberg (2007年8月9日). 2010年2月11日閲覧。)ので、それを記載したほうが唐突感は解消されます。世界金融危機 (2007年-)には手前みそではありますが、ファイル:Chart of NASDAQ, DJI, FF, USGG10YR, JPY-USD and EUR-USD 2004-.pngも付けていますのでご参考までに。
金融危機以降、UAE、今話題の、他など更新できていないのがつらいなぁと思う今日この頃です。世界金融危機_(2007年-)の記事も更新がままならん状況になっているのが残念なところです......orz.--Wushi 2010年11月16日 (火) 12:57 (UTC)[返信]
  • コメント具体的なご指摘を有難うございます。1番:語順を入れ替えて冒頭を「広範な金融機関が…」等にしても、金融機関が「広い」って、言われてみれば微妙ですね。widelyの意味として「多数の」と「様々な種類の」が両方入っていると思うので現状訳としましたが、ちと考えてみます。2番:ここは、シャドーバンキングシステムと正規の銀行の両睨みなので、「ある種の正規の銀行」が誤訳くさかったです。ベタで書けば「投資銀行やヘッジファンド等、および一部の正規の銀行」などでしょうか。3番:「公定歩合」は訳語の選択が短絡的でした。ご指摘を反映したいと思います。4番:そもそも「反応」が変で「対策」かなぁと思ってました。それは別として、2007年8月に何があったのか原文にも明記は無いところ大変参考になります。私も特に追求していませんでした。ご指摘を反映したいと思います。他にもその手の原文を見ても出てこない補完がおありでしたらどうぞ入れちゃってください。
    少し余談で世界金融危機_(2007年-)についてですが、オクラ煎餅さんのコメントを機に改めて見てみまして、どうするのがいいだろうかと私も思いました。日本語版と英語版が基本的に独立に執筆されていて、網羅性やWP:Vでは英語版が勝っていると思いますが、単純に訳して日本語版に差し込むのも微妙ですし。個々の執筆者の力というより、基本的には即戦力的に使えるネット上の出典記事が圧倒的に英語だという言わば地力の違いから来ているので仕方ないとこもありますが、進め方を考えちゃいますね。それでも、「世界金融危機」の筈が主に米国と日本に関する記述になってしまっている状況は気持ち的に落ち着かないです。--Caspar 2010年11月16日 (火) 15:27 (UTC)[返信]

選考終了時に条件付賛成1票のみのため、今回は見送りとします。--のりまき 2010年11月25日 (木) 11:58 (UTC)[返信]