Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カボチャ陳情団 20190511
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選考終了日時:2019年5月24日 (金) 16:34 (UTC)
- (自動推薦)2019年4月度の月間新記事賞受賞記事。--totti(会話) 2019年5月10日 (金) 16:34 (UTC)
- 賛成 背景からその後まで含めた経緯が、わかりやすく説明されているものと思います。--Mogumin(会話) 2019年5月12日 (日) 01:24 (UTC)
- 賛成 良い記事になっているものと思いますが、下記するような若干の疑問点があります。賛成にはしておきますが、できれば直していただけるとありがたいです。--Tam0031(会話) 2019年5月13日 (月) 15:10 (UTC)
- 「工事の延期」節、「この事態に対して政府が緊縮財政政策をとったことで、首都圏の災害復旧は国にとって最大の優先事項となった」は、論理がうまくつながっていないのでは。緊縮財政だから、災害復旧が最大の優先事項になるというのは、理屈が合わないですよね。緊縮財政下で災害復旧をしなければならなかったから、他の新事業を見送った、ならつながりますが。
- その後段、「この財政政策には、かねてからの第一次世界大戦による深刻な不況も背景にあった」ですが、厳密にいえば第一次世界大戦中は空前の好景気だったから、第一次世界大戦後に戦後不況が訪れたのではないでしょうか。第一次世界大戦後の深刻な不況、ならわかりますが、第一次世界大戦による、というと戦時中に不景気だったかのように読めます。
- これは出典にそう書いてあったのでしょうし、修正しづらいとは思いますが、「東京での陳情活動」の節、「貨物列車を借りきって、食料としてカボチャを大量に積んで送っており」とあります。当時の貨車でも1両で7トンから10トンは余裕で積めるところ、それを何十両も連ねた貨物列車を借り切ると、到底数十人の陳情団で消費するような量のカボチャではないと思います。おそらく貨車1両を借り切る車扱い輸送というものでカボチャを大量に送った(それでも相当な量になりますが)というところを、安易に列車全体を借り切ったと勘違いしたか違いを理解していないかではないかと思います。
- 本筋とあまり関係ないですが、カボチャを貨車で送ってどれだけ安くできたのだろう、と思ってしまいます。1924年の出来事だそうですが、青函連絡船で貨車航送(貨車を連絡船にそのまま積み込んで渡す)が始まるのはこの翌年の1925年からです。それまでは函館港と青森港で貨車と船の間を人力で積み替えていたので、運ぶのに時間がかかるだけでなく手間賃が嵩んで運賃も高く、貨車航送で初めて北海道の農産物が本州で本格的に競争力を持ったとされるので、北見地方からカボチャを送っても、貨車航送前では大して安くならなかったのではないかなと思ってしまいます。あるいは、こんなに大変な思いをしていますアピールが主だったのかもしれないですね。--Tam0031(会話) 2019年5月13日 (月) 15:10 (UTC)
- 初版投稿者です。ご意見ありがとうございます。
- まず工事延期の背景について、今回の参考文献の内、『北海道命名150年記念 ほっかいどう百年物語 北海道の歴史を刻んだ人々──。』上巻p111に「理由は第一次世界大戦による深刻な不況に加え、この前年に発生した関東大震災にありました。(中略)首都圏の災害復旧は国の最優先事項となり、そのため、あらゆる事業計画が繰り延べされ、(後略)」、『鉄道百年 エピソード 汽笛一声』p230には「第一次大戦後の深刻な不況に加えて関東大震災があり、政府は財政緊縮政策をとったため、石本線建設はあとまわしということになってしまった」とありました。恥かしながら「緊縮財政政策」は今回初めて目にした言葉で勉強不足でしたので、上手な言葉の組合せを考え中です。第一次大戦についてはご推察通り、大戦「後」が正しいです。
- 列車借りきりについては『ほっかいどう百年物語』p115に「貨物列車を貸し切りにし」とあるのみで、列車全体か1両かは不明、『水谷政次郎伝 マルキパンの光と影』ではp56に「地元からは食料用のカボチャが大量に俵に詰めて送られ」とあるのみ、列車云々の記述は無しでした。その他の資料はいつもの如く図書館頼りですので、引き続き図書館で再確認します……が、さすがにカボチャを貨車で送ってどれだけ費用を抑えることができたか、のような記述は無かったと記憶しています。
- 余談ですが『ほっかいどう百年物語』では、本件の参考文献の1つとして、陳情団の団長である市原多賀吉氏自身の著書『我が人生記録』が挙げられていますが、これは自費出版だそうですので、出典としてふさわしくないかなと考え(WP:V#SP)、手をつけていない次第です。--逃亡者(会話) 2019年5月14日 (火) 10:26 (UTC)【誤記訂正 --逃亡者(会話) 2019年5月14日 (火) 11:02 (UTC)】
- 色々考えましたが、ひとまず自分が知って間もない言葉である「緊縮財政政策」を無理に用いないこととし、『ほっかいどう百年物語』の表現に近づけ、「……関東大震災が発生し、東京は未曽有の被害に見舞われた。この事態に対して、首都圏の災害復旧は国にとって最大の優先事項となった。その代償としてあらゆる事業が延期され、……」と改めました(卑怯といわれそうですが)。
- 列車借りきりや、カボチャを貨車で送ってどれだけ費用を抑えたかは、改めて資料を調査しましたが、やはり単に「地元からは食料用のカボチャが送られた」程度の記述しかありませんでした。ご期待に沿えず、申し訳ありません。--逃亡者(会話) 2019年5月19日 (日) 08:36 (UTC)
- 賛成 十分な出典の下、わかりやすくまとまっているものと思います。--TEN(会話) 2019年5月19日 (日) 17:57 (UTC)
賛成のみ3票の状態が48時間継続したため、早期終了・通過となります。--Mogumin(会話) 2019年5月22日 (水) 00:02 (UTC)