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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ある心の風景 20161211

選考終了日時:2016年12月24日 (土) 17:18 (UTC)

  • 賛成 みしまるももさんがメインで執筆された記事の例に漏れず十分なレベルでまとまっており、GAにふさわしい記事だと思います。
極めて個人的な感想ですが、§5 「作品評価・研究」節における井上良雄や越前実による評価を読んでいるうちに、画家地主悌助の「石ころを見つめていると、石ころの心と自分の心がすっと一つになる」という言葉を思い出しました。もっとも、対象の本質を捉えるべく対象と一体化するほど集中して観察する画家と、梶井のような「病んだ自己の心のはけ口」(越前実のコメント)としての対象への没入では、モチベーションにおいて天地ほどの違いがありますが。
ある意味、小説自体を読むよりも、あらすじから評価までコンパクトにまとめられたこの記事を読むほうが、よほどいろいろなことを考えられて勉強になるような気がします(^^;
以下は、例によって大したことではないでがちょっと気になった点についてです。
§4.1.1 遊郭での童貞喪失
  • 「京都の第三高等学校理科甲類(英語必修)」
(英語必修)という但し書きには何か意味があるのでしょうか。いや、別に意味がなくても書いてあっていけないものではないし、どうでもいいことですが、気になったもので。
§4.2 本稿執筆
 冒頭部の「発表経過」と重複しますが、ここまで書いたのなら、同人誌の巻号や発行日まで書いても良いのではないかと思います。
§5 作品評価・研究
  • 「井上良雄の見解について基次郎本人が井上に共鳴しつつも...と言い直している」
 おっと、ここを読むまでは井上良雄は基次郎より後世の人かと思ってましたが、同時代の人だったのですね。そうすると、井上の評価に対する基次郎のコメント(「北川冬彦宛て」ということは私信でしょうか)についても、もうちょっと詳しい(経過や内容などに関して)説明が欲しいと思いました。
その他
最後に、この記事に限らないコメントですが、こういう有名な小説の場合、影響を受けた、何らかの創作のきっかけになった、といった、他の創作者(別に文筆家に限らず、画家、音楽家、芸能人などでも)に対する「影響」についてもいろいろ書けるのではないでしょうか。もちろん(サブカル系の人がよくやることですが)有名なフレーズを単なるギャグやパロディとして取り入れているだけのマンガや芸人のリストなど書き並べても記事の質を落とすだけですが、創作者本人が「この作品に影響を受けた」「この作品に対するオマージュとして創作した」と語っているような作品(または創作者)であれば、そういったものにも言及することで、いっそう主題の影響力や文芸的な位置づけがよく見えてくるのではないかと思います。
--Loasa会話2016年12月12日 (月) 13:37 (UTC)[返信]
  • コメント(Loasaさんへ) 丁寧にお読みいただきとても嬉しく思います。どうもありがとうございます。
  1. 評伝によると、「甲類」での第一外国語の必修科目は英語だということで、一応この記事中でも基次郎の勉強科目を補足する意味で付記しておきました。ちなみに「乙類」は(ドイツ語必修)、「丙類」は(フランス語必修)で、梶井基次郎のページでは他の友人らとの学科や外国語科目の区別の意味もあり情報として書きましたが、この記事内では特に深い意味はありませんでした。
  2. おっしゃるように、ここで発表の日を言及しておいた方が適切ですね。早速付け加えておきました。
  3. 井上良雄の評を読んだ基次郎の感想(北川冬彦への書簡)についても、補足説明しておきました。
  4. オマージュ作品についての助言もとても参考になりましたので、もし見つかったら書き加え、今後の立項にも生かしていきたいと思います。ためになる様々なご指摘どうもありがとうございました。--みしまるもも会話) 2016年12月13日 (火) 02:15 (UTC) 補正--みしまるもも会話2016年12月13日 (火) 03:21 (UTC)[返信]
  • 賛成 Loasaさんほど細かく見ることはできないですけど、十分な内容になっているものと思います。この調子だと、梶井作品のほとんどが良質な記事になりそうですね。--Tam0031会話2016年12月14日 (水) 14:42 (UTC)[返信]
  • 賛成  Loasaさん、Tam0031さん、どうもありがとうございます。さらに上記の3番目の補足とも関連しますが、井上良雄が他の作品について論じているページを読んでいたところ、基次郎が〈僕の観照の仕方に「対象の中へ自己を再生さす」といふ言葉を与へてくれた〉と感謝する元となっている箇所が解りましたので(越前実はそれを見落していたと思われる)、その点を加味して越前の解説に足りなかった情報を付しておきました。これで私自身の疑問点も晴れ、この作品理解にとってより高水準なものを提供できるようになりましたので、手前味噌ながら自信を持って票を投じさせていただきます。次の立項予定記事も梶井作品ですが(来月になってしまうかも)、この調子で頑張っていきたいと思っています。月間新記事賞に投票してくださった皆さんもどうもありがとうございました。--みしまるもも会話2016年12月18日 (日) 11:43 (UTC)[返信]

賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Loasa会話2016年12月21日 (水) 01:55 (UTC)[返信]