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Wikipedia:秀逸な記事の選考/ボツワナの歴史 20070526

賛成/条件付賛成/保留/反対 3/2/1/1 この項目の選考期間は、2007年9月9日 (日) 22:33 (UTC)(2007年9月10日 07:33 (JST))までです。(※)2週間の選考期間延長になっています。ノート

第2回執筆コンテストA分野の1位記事です。詳しい記述、理解しやすい文章、豊富な図表と非常に高いレベルにある記事と思います。らりた 2007年5月26日 (土) 22:33 (UTC)[返信]

  • (賛成)らりたさんの紹介に同感です。加えて、日本語資料の少ない主題であるにもかかわらず複数の邦語文献を参照していること、かつ統計資料は比較的最近のものをこれも複数の欧文文献によって補強していることなど、資料の使い方に工夫があることもこの記事のよいところだと思います。--Aphaia 2007年5月26日 (土) 22:44 (UTC)[返信]
  • (賛成) 日本語版ウィキペディアにおいて、各国史の分野の編集は、王朝史と比べた場合(例えば、元やオスマン帝国、東ローマ帝国は既に秀逸な記事です)、遅れているのが現状です。しかし、ボツワナという日本人にはなじみが少ない領域を丹念な資料の読み込みにより、他の言語版(インターラングされている英語版やドイツ語版と比較してみてください)、圧倒的な文章量と客観性、中立性が担保されており、今まで、秀逸な記事に入っていなかったのが不思議なくらいです。当然、他の国の各国史の書き方のモデルとなりますし、今後の日本語版における各国史の充実を促すためにも、賛成意見を投じたいと思います。--Tantal 2007年5月26日 (土) 23:02 (UTC)[返信]
  • (反対) 参考文献に和書が4冊、英書が2冊挙げられているわりには、脚注が一つもありません。この記事の文章の長さで、脚注が一つもないというのは問題です。脚注がないために、各節はどの参考文献に基づいて書かれたのかが読者には分かりません。例えば、「『歴史のない』アフリカという表現は一面では正しい」という文章では、この「歴史のない」という発言の出典は何でしょうか。有名な発言ならば引用のあとに脚注か()をつけて発言者の名や出典元を明記すべきです。また、人口比や宗教比が何%と紹介されていますが、統計データについては、その数字の出典を明記すべきです。それから、参考文献を見ますとどれもアフリカ史一般についてのものであり、ボツワナの歴史の専門書が一つもありません。節の分け方も主な歴史事件で分けるのではなく、「何世紀」というような時代区分を明確にすべきです。文章が平易で分かりやすい点、図や写真などは評価できると思います。上記指摘の点の改善を望みます。--尚玉 2007年5月27日 (日) 02:37 (UTC)[返信]
(コメント)コメント遅れました。まず脚注は二つ追加されました。ただ全体として文章が筆者の主観が濃厚で、この記述が客観的なものか、部外者には判断できません。また、ボツワナという地域の歴史なのか、ボツワナという国の歴史なのかも、分かりにくいと思います。国としては1966年建国ですから、紀元前の歴史を記述するのはおかしいですし、地域としての歴史ならば「ボツワナ」という括りで何千年もの歴史を記述するのは果たして妥当なのかも、判断できません。--尚玉 2007年9月5日 (水) 00:58 (UTC)[返信]
  • (コメント)確かに脚注がないのは問題ですね。その点は改善されると良いかと。ただボツワナの歴史の専門書という要求は少々厳しすぎるのではないかと思います。Ciniiで調べた所、日本語で「ボツワナ」を論文名に含む論文は47本、そのうち論文名を見た限りでは歴史に関する論文は0です。「Botswana」で調べても57本とあまり状況は変わらず、おそらくボツワナの歴史に関する日本語の専著は無いのではないでしょうか。推測に過ぎませんが、その推測が是とするならばボツワナの歴史に関する専門書が参考文献に挙がってないことはむべなるかなと思います。らりた 2007年5月27日 (日) 12:22 (UTC)[返信]
  • (条件付賛成)構成や文章はしっかりしていて、模範的に思います。マイナーな国に対して、複数文献からこれほど体系的に整理されたのはお見事です。そのまま賛成しようか大いに迷いましたが、条件付きにした理由は、既に指摘されているような脚注の問題です。秀逸入りしたときに他の国の歴史記事に対してのお手本となるよう、せめて何箇所かは脚注で参考文献を明記していただきたいと思います。--Coleus 2007年6月6日 (水) 04:14 (UTC)[返信]
  • (条件付賛成): 《地理学的観点からみても称賛に値するすばらしい記事だと思いますが、上記のように脚注の問題等が解決していないので条件付きとさせていただきます。》特急東海 2007年6月7日 (木) 22:44 (UTC)[返信]
  • (保留)既に指摘されている点は措くとして、(1)叙述がハイポリティクスに集中しているように思えたこと、(2)長さに見合うだけの可読性の維持が十分でないと思ったこと、以上2点から保留とさせていただきます。長さについて色々いわれていますが、私としては読み手への配慮がなされていれば字数制限などないと思いますが、一方でこのくらいのサイズになると可読性に応分の配慮が求められようかとも思います。--S kitahashi(Plé)2007年6月18日 (月) 10:01 (UTC)[返信]
  • (コメント)ボツワナの歴史には関心がありますので、コメントさせてください。まず、尚玉さんのご意見から。脚注を付け出典を明らかにせよ、というのは全く正当な要求ですので、できる限りお応えします。英語のものでよろしければ、以下の書籍を参考文献として加筆することが可能です。
  1. BOTSWANA A short Political History, Anthony Sillery, 1974, Methuen & Co Ltd, ISBN 0416754805
  2. History of Botswana, Thomas Tlou and Alec Campbell, 1984, Macmillan Botswana Publishing Co Ltd, ISBN 033336531
  3. Chiefs, Power, and Social Change: Chiefship and Modern Politics in Botswana, 1880s-1990s, Olufemi Vaughan, Africa World Press, Inc., 2003, ISBN 1592210945
  4. Historical Dictionary of Botswana Third Edition, Jeff Ramsay, Barry Morton and Fred Morton, The Scarecrow Press, Inc., 1996, ISBN 0810831430
  5. Seretse Khama 1921-1980, Thomas Tlou, Neil Parsons, Willie Henderson, Macmillan Boleswa, 1995, ISBN 079780580
  • 1はグレートトレックから1970年までの政治史を扱っています。ボツワナの歴史ではボツワナ側の政治家が一枚板であるように記述しています。実際に、内紛と言える事態は起こっていませんが、イギリスや南アフリカに対する態度、温度差が部族によって多少異なっていたことが理解できます。政党が結成された当時はかなり危なっかしい状態だったことも分かります。2は石器時代から1980年までのボツワナ史を扱っています。ボツワナの大学生向けの歴史の教科書ですね。セレッツェ・カーマの"A nation without a past is a lost nation and a people without a past is a people without a soul."という言葉から始まっており、自国にも長い伝統と歴史がある、それを学ぶという姿勢が伝わってきます。政治史には偏っておらず、他の書籍が触れていない産業史や農業史などの側面も理解できます。3はコシ中心の政治から議会制民主主義へどのように移行したのか、していないのかというテーマに沿った歴史書です。4は単なる歴史事典ですが、中項目主義を採っているため調べものにも使えますし、ボツワナ史の理解の助けにもなります。5はセレッツェ・カーマの伝記です。40pにわたる出典と参考文献の一覧が圧巻でした。
  • 「節の分け方も主な歴史事件で分けるのではなく、『何世紀』というような時代区分を明確にすべきです」というご指摘はうまく生かす方法が分かりませんでした。次にS Kitahashiさんのご意見に対して。ハイポリティクスに集中しているというご指摘について、19世紀以降であれば、文化や習慣の変化について記述した書籍が手元に何冊かありますので、時間をかければ加筆は可能だと思います。例えば、Culture and Customs of Botswana, James Denbow and Phenyo C. Thebe, Greenwood Press, 2006, ISBN 0313331782など。どのような内容を加筆することが好ましいですか。可読性の配慮については、もう少し具体的に指摘していただけると改善につながり易いと考えます。Hareno 2007年8月11日 (土) 17:52 (UTC)[返信]
作業おつかれさまです。あらためてざっと読んでみました。気になったところを書いてみます。
ハイポリティクスについて:列強内での言説・経済的需要が、主役級の働きをしたんではと思いました。一例をあげれば「セシル・ローズの野望」の節。ローズを悪役に設定する叙述はうーんどうだろうと思いました。まあ無理もないっちゃそうなんですが。ローズひとりの意志でペチュアナランドの命運が決したというよりは、それを支持するイギリス本国と経済界・民衆があったればこそではないかと。これについて帝国研究も参照できるかもしれません。
可読性について:三点あります。1.各段落第一文にthesis statementをもってくると、わかりやすさがずっと上がると考えます。たとえば冒頭第3段。「ヨーロッパ人の侵入以降ボツワナは振り回されるが、資源の乏しさもあって影響は比較的小さかった」第4段。「第2次大戦後は周辺国のアパルトヘイトと関係悪化に悩まされたが、産業振興と教育に力を注ぎ、アフリカの優等生とよばれる国にまで発展した」などなど。ほとんどの段落にあてはまるように思いました。何を説明する段落なのか、第1文でわかるようになっているのが望ましいと思います。現状、段落を最後まで読まないと概要がつかみづらくなっています。2.段落の見通しをつけやすくしてあるといいと思います。冒頭を3段に分けてありますが(定義文除く。ボツワナは歴史的には/ボツワナの運命を変えたのは/南部アフリカ地域は)本文叙述もこれにあわせて三段落にしてみるなど、対応関係をつくるのがいいかと考えます。3.章・節のタイトルもいじれそうです。世紀で時代区分を、という話があったようですが、章・節のタイトルから時代がわかりにくいのが理由のひとつでは、という印象をもちました。先史・古代・(略)・現代という分け方の是非はともかく、章名からおよその想像ができるとよいと思います。
ここからは前回話さなかったこと2点です。まず歴史観と叙述方法について。アパルトヘイトやヨーロッパ列強を批判しつつも「育っていく」という語彙にみられるように、ボツワナを下に見る傾向が時折感じられます(私の色メガネのせいならごめんなさい)。また「〜だろう」がところどころ見られるのも気になります。「…は〜だろうと指摘する<ref>誰それ「ほん」</ref>」とするならありかと。つぎに叙述の立ち位置について。これはネイションの歴史なのか、ボツワナに当たる地域の歴史なのか。日本のように地域とネイションが長い歴史でおおむね一致するのは稀なことで、ツワナ人とかれらの国の歴史の視点で書くか、地理に忠実に書くか、立ち位置が微妙な感じがしました。地理でいうなら政治史は背景方向に下がり、ネイションでいうならば南アフリカ内のツワナ人etcも視野に入ってくることと思います。
…と、加筆していくとさらに大きくなることと思います。で大きくなったところを分割すれば、見通しがよくなるかなと思いました。いずれにせよ私は当該分野について素人なので、的外れなことを言っているかもしれません。そのときはご容赦いただければありがたいです。--S kitahashi(Plé)2007年8月17日 (金) 15:12 (UTC)[返信]
  • (コメント)詳細なご指摘ありがとうございます。ローズについては鈴木正四、「セシル・ローズと南アフリカ」、誠文堂新光社、あたりから徐々に読んでいます。きちんと理解できるまで本文には触らないつもりです。たとえば、同書のp.166を見ると、植民大臣ジョセフ・チェンバレンとローズの意見が一致しており、チェンバレンの「忠告」によって細長い土地がローズの会社に譲渡されたこと、ベチュアナランド本体が併合されなかった理由は、現地首長の反対によるものであったこと、とあります。しかしながら、これ以上深い内容がなかなか分かりません。帝国研究は私の手にはとても負えそうもありませんが、お勧めの書籍があれば教えていただけないでしょうか。ぜひお願いします。可読性についてはS Kitahashiさんのご意見にしたがって書き換えます。最後の段落のご指摘については色眼鏡ではないかもしれません。理解を深めたいと思って詩や音楽のテープ(現地はテープ中心のようです)を気まぐれに聞いたりしていますが、ツワナ人を対等と感じているかと問われれば、よく分かりません。
  • (コメント)尚玉さんにも追加のコメントを求めましたが、6月末から活動なさっていないようです。Hareno 2007年8月27日 (月) 19:04 (UTC)[返信]
(コメント)書籍について。私が多少なりとも知っているのは17世紀あたりなので、外しているかもしれませんとおことわりしたうえで列挙すれば、まず国会図書館で「ベチュアナ」を雑誌記事検索すると2件引っかかります。最近のものとしては「イギリス帝国と南アフリカ──南アフリカ連邦の形成1899~1912」(ミネルヴァ書房、前川一郎)、ちょっと古いですが「イギリス帝国主義と南アフリカ」(市川承八郎、晃洋書房)などがあげられます。とはいっても、これらの本を見たわけではないので、どれだけ使えるかは何ともいえません。また概説を書くなら回顧と展望の「アフリカ」過去20年分くらいをチェックしてみると、色々参考になる文献が出てくるでしょう。現時点の記事を読んだ印象としては、1-2冊のネタ本があって、それに依拠しているかたちのような…これは印象ですが。ともかく、人によって違う説明になるはずなのに自信ありそうな筆致が気になりました。
他には環境史など最近の研究動向を反映しているかとか、ヨーロッパ人到来以前を批判的に検証できているかとか、アフリカへのオリエンタリズム(?)から距離を置いているかとか、言い出せばきりがないですが、まあそこまで問うのも酷と思います。Harenoさんがおっしゃるように、じっくり時間をかけて下調べしていけば、他言語版執筆の参考だけでなく模範となりうる可能性を持った記事だと思いました。今後におおいに期待したいと思います。ところでCulture and Customs of Botswanaは多少理想化してそうな気もしますが面白そうですね。--S kitahashi(Plé)2007年8月29日 (水) 15:46 (UTC)[返信]
  • (賛成)他言語版も見てみましたが、これが最もよく書かれていました。他言語版執筆の参考になるような記事だと思います。期限過ぎていますが、ぜひ秀逸な記事に選出していただきたいと思います。時代区分に従った節立てといわれていますが、その必要はないと私は思います。ただ年表が欲しいですね。(「それなら条件付賛成だろ?」っていう突っ込みはなしね。)--赤い飛行船 2007年8月28日 (火) 22:16 (UTC)[返信]
  • ここまでの集計(保留票、反対票を慎重に検討するために)。
賛成 3-Aphaiaさん、赤い飛行船さん、私Tantalですね。
条件付賛成 2-Coleusさん、特急東海さん
保留 1-S_kitahashiさん
反対 1-尚玉さん

さて、Wikipedia:秀逸な記事の選考/ナリタブライアンWikipedia:秀逸な記事の選考/日本語を前例に、この記事をFAに持っていくには、保留、反対意見を慎重に斟酌しなければなりません。反対意見を表明していらっしゃる尚玉さんが、Wikipedia空間内で、意見を述べられるような状況でないことと赤い飛行船さんのコメントが選考終了直前についたので、一応、ルールに基づいて、2週間の延長をしてみましょう。Coleusさん、特急東海さん、S_kitahashiさん、主執筆者のHarenoさん、よろしくお願いします。--Tantal 2007年8月29日 (水) 12:19 (UTC)[返信]

(コメント)Tantalさんのコメントに異議があります。秀逸な記事の選考について、賛成、反対、保留などをするのは個人の自由であり、反対をした者がまるで間違った判断をしているかのような言い方をされる覚えはありません。また、期間延長も期限を過ぎてからの賛成票をカウントして二週間延長を決めており、明らかに規則違反ではないでしょうか。--尚玉 2007年9月10日 (月) 01:27 (UTC)[返信]
(コメント)確かに、私がやったことは勇み足だったかもしれません。その点は反省したいと思います。やはり、ある程度、終了宣言に関しては、機械的にやらないといけないですね。反省しきりです。
(見送り)保留意見、反対意見が選考終了まで、疑義として残りましたので、今回の選考は見送ります。ただ、各国史の記事の中では、かなり優れた部類に入っている記事だと思いますので、今後のブラッシュアップを期待します。--Tantal 2007年9月10日 (月) 13:01 (UTC)[返信]