Wikipedia:百科事典向け写真撮影のガイド/人通り
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写真をアップロードする際に気をつけなければならないことのひとつに「肖像権」があります。簡単に言うと、「はっきりとした許諾を得ていない限り、顔かたちが明確に分かるような写真をアップロードすることには問題がある」ということです。
しかし、人通りが多いところにも、被写体はあります。ではどうすればいいでしょうか。
そういう場合は、とりあえず、待ってみましょう。もちろん、待っても人通りが途切れることがない場合はあります。しかし待つことで、人通りが途絶えたり、顔がはっきりうつってしまうような状況を避けられたり、ということはあるものです。
人通りが多いところで、待って撮影してみた事例をお目にかけます。
例1:電車の車内 | |
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これは、鉄道車両の車内写真です。その列車の終着駅で、他の乗客が降りるのを待って撮影しました。上に並んでいるもののうちのいちばん右側のものが、拡大表示されている写真です。一枚目の写真ですと、まず間違いなく肖像権問題が生じてしまいますが、人が掃けるのを待って撮影すれば問題ありません。また、見せたいもの(車内の作りなど)も、乗客に邪魔されずに見せることができるようになります。 | |
例2:自動改札 | |
駅の自動改札の写真です。人通りには、しばしば「波」があります。鉄道駅の場合には、列車が到着したときに大きな波があり、その波と波との間には人通りが少ない谷があります。その谷をうまく狙って撮影すれば、肖像権問題が生じにくい写真を撮影することができます。なお、この写真の場合は、人がここまで少ないのが望ましいかどうかは、意見が分かれるところかもしれません(駅の写真なのですから、多少は賑わいの雰囲気も必要でしょう)。 |
同様の方法で、車の通行量が多い場所での撮影を行うこともできます。建築物やロードサイド店舗などの資料写真撮影のためには、覚えておいてもいいテクニックです。
例3:バリアフリーエスカレーター | |
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バリアフリー対策として最近増えてきている街頭のエスカレーターです。全体を見るために道路をはさんで反対側から撮影することにしました。そのため、通行量の多い車道をはさんでいます。そこで、信号と車の流れの関係をしばらく観察し、「青信号になってしばらくすると車がいない瞬間がある」というのを把握した上で、そのタイミングを狙って撮影してみました。 | |
例4:ロードサイド店舗 | |
ロードサイド店舗の写真を撮影した事例です。このケースでは、車がまったくいなくなるということはありませんでしたが、流れている時期があることがわかりました。そこで、両側の車間の隙間があうタイミングを狙って撮影してみました。 |