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Wikipedia:査読依頼/タスマニアデビル 20080201

イマイチ学術的・中立的な記述ができていない気がします。 より百科事典に相応しい内容になるよう、アドバイスいただければ幸甚です。 Izumik2 2008年1月31日 (木) 16:54 (UTC)[返信]

【査読】 ──専門家の方による審査結果。
【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価頂いた結果。
【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
『歴史』と『分類』の記述が良くまとまっており、この2節を最初に置く方が全体を理解しやすくなると思います。『分布』の節は1文だけでは短すぎます。タスマニア島内での分布をより詳細に加筆できれば、有意義な情報となるでしょう。デビル同士の闘争が多いことや、DFTDの急速な広がりは、狭い島内で密集して生活していることと関連しているのでしょうか。
記述についてですが、『生態』の節に学術的な記述とは言えない部分が目立ちます。生態に関してはまだまだ不明な点の方が多いと推察しますので、誇張的・断定的表現を改め、できるだけ出典を付け加えるべきと思います。例としていくつか。
  • 「クロコダイル~」「鳴声が~」 → こういった形容的表現はしばしば誇張目的に使われます。出典を加えるか、表現の削除を。
  • 「夜行性で~」「標準的には~」 → 数値の根拠となる文献を示す必要があるでしょう。
  • 「争いなのか~」 → 「本格的な喧嘩」「多少の怪我」などは、高い闘争性を強調するためだけの過剰で曖昧な表現。
  • 「顔や腰周辺の~」 → 出典要。性別はともかく年齢については疑問です。現実のフィールド調査に応用されているのでしょうか。
  • 「一方で、自分より大型の~」「大きく口を~」 → 無根拠かつ無責任な記述ではないでしょうか。危険な事態を招きかねず、たとえ出典があったとしても(そのまま)百科辞典に載せるべき内容ではないと思います。
  • 『生活環』の冒頭、「監禁」という表現に違和感があります。繁殖期の雌が繁殖を嫌がるというのは不自然に思われ、そもそも雌が作った巣穴ですので表現としておかしいでしょう。
保護活動の記述がDFTDの中に含まれるのは、意図したものでしょうか。DFTDの発生が現在の保護活動に大きく影響しているのは確かと思いますが、個人的には別の節に分けたほうが良いかと考えます(1941年の保護法成立以降、継続して続いている活動と予想するため)。
疾患としてのDFTDの性質には個人的に興味があります。イヌの可移植性性器腫瘍と類似点が多く、関連がありそうです。時間があればこの辺りを調べて加筆させて頂くかもしれません。以上、参考になるかどうかはわかりませんが、気付いた点を述べさせて頂きました。--Konowata 2008年2月9日 (土) 11:08 (UTC)[返信]
大変具体的なアドバイスをありがとうございます。対応可能なところから順次手を入れていきます。
『生活環』の冒頭の「監禁」という表現に違和感、とのことですが、ご指摘の意図を確認させて下さい。「監禁」という言葉の使い方が間違っている、ということでしょうか。それとも、言葉自体が百科事典には向かないということでしょうか。
実際に、雄が雌を巣穴に閉じ込めて数日間監視下に置くという習性があるのです。

The male goes to great lengths to keep other males away from his mating partner, keeping her prisoner in the copulation den with little chance to eat or drink. --David Owen and David Pemberton, Tasmanian devil: a unique and threatened animal, NSW Australia: National Library of Australia, 2005, p.64-65

Billy(雄デビル) would not allow her to come out of their little den; if she did venture when called to be fed, or at other times, he immediately attacked her and would drag her back by the ear, ...(中略)... he would carry food in to her.--Roberts, Mary G., 'The Keeping and Breeding of Tasmanian Devils (sarcophilus harrisii)', Proceedings of the Zoological Society of London, 1915, pp.1-7

次のような表現ではいかがでしょうか?
雌は妊娠しなければ発情期内に3回ほど排卵する。選択権は主に雌にあり複数の雄と交渉を持とうとするため、他の雄が近付かないよう、雄は相手の雌を巣穴に閉じ込めて監視する。雌が巣穴を出ようとすると、雄は雌を攻撃して連れ戻す。雌はしばらくは雄に従っているが、3~5日ほどでホルモンバランスが変化し雄に反撃するようになり、雄を巣穴から追い出してしまう。
  • 対応案1)「監禁」では簡潔すぎるので、上述のような詳細な説明を入れる。(要出典)
  • 対応案2)詳細な説明を入れるが、セクションにそぐわないので(現)生活環→(新)生殖 とセクションのタイトルも変更する。
  • 対応案3)出典があれば、現在の表現でも問題なし。
  • 対応案4)その他
自分では 案2 かと考えております。
イヌの可移植性性器腫瘍との類似点は、よく言及されます。世界に2種類しかない感染性のガン(日経サイエンス2007年05月号など)だそうです。ぜひとも加筆をお願いいたします。--Izumik2 2008年2月14日 (木) 16:25 (UTC)[返信]
「監禁」についてですが、「雌が」交尾を忌避する意味と誤解しておりました。雄による占有の意味ということで納得です。デビルの特徴である闘争性を反映した繁殖様式と思いますので、詳細な説明があった方が良いでしょう。ほぼ繁殖に関する記述になりますし、対応案1)+2)に賛成します。DFTDの加筆も頑張ります。--Konowata 2008年2月15日 (金) 13:18 (UTC)[返信]
以下、対応しました。Izumik2 2008年2月17日 (日) 02:44 (UTC)[返信]
  • 『歴史』『分類』を冒頭に移動しました。
  • 顎の力について、表現を改めて出典を記載しました。
  • 『生活環』を案1+2で加筆、『繁殖』に変更しました。
【感想】 ──専門外の方による感想。
【その他】 ──表記・文体など