Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス/スーパーしおかぜ
スーパーしおかぜとは、JR四国が東京駅~松山駅・宇和島駅間を東海道新幹線・山陽新幹線・宇野新幹線・本四備讃新幹線(瀬戸大橋新幹線)・予讃新幹線経由で運行する超特急。
運行概況
[編集]東海道・山陽新幹線に直通して、東京~愛媛県の各都市を結ぶフリーゲージトレインである。(東京駅~岡山駅間は、山陰新幹線を走る東京駅~出雲市駅間のハイパーやくもに併結)
2007年にJR四国80000系電車が予讃新幹線に投入され、東京から宇和島までの全区間を結ぶ直通列車は上下14本、松山までは上下28本運転されている。予讃新幹線の宿毛駅延長時は宿毛駅まで延長され、愛南駅(仮称)が停車駅に加わる。
予讃線の電化区間も内子新幹線経由で宇和島まで延長され、琴平駅以南が電化された土讃新幹線、中村新幹線、宿毛新幹線のスーパー南風と共に、全国初のフリーゲージトレインとなった。
四国内の運転区間の殆どが在来線改良区間であるが、途中駅の分岐器をノーズ可動型弾性分岐器としたので最高300Km/H運転が実現した。又、半径300m以下の曲線でも可変カント軌道が導入されたので、同区間でも160Km/h運転が可能となった。尚、瀬戸大橋が強風で通行止めの場合は、全列車高松駅発着となる。余談ながら卯之町駅は、ホーム有効長を元の5両に戻したので1線スルー化とホームドア設置で300Km/h通過が可能となった。
運転上の特徴として、可変カント軌道区間では、ジェットコースターと同じ乗り心地の為、乗客全員が安全バーを装着しなければならない。
- 使用車両・編成
- 80000系電車
- JR西日本所有のひかりレールスター用車両の700系E編成を基本に開発・製造されているため、モータ制御等の制御装置についてはほぼ700系と共通である。ただし、法華津峠の33‰(パーミル)勾配に対応するため、全車両電動車としている。その結果主電動機の定格出力は700系と変らないものの起動加速度は2.5km/h/s(700系は東海道新幹線区間の常用1.6km/h/s、山陽新幹線区間では性能上の2.0km/h/s)に強化されている。最高速度については、500系と同等の300km/hとなっている。ブレーキ装置については、700系同様、回生ブレーキを装備するほか、緊急制動時の滑走対策のために先頭車の台車にセラジェットも装備。また、ブレーキについても法華津峠対策として、抑速ブレーキの機能が追加されている。乗り心地向上のため、全車両にセミアクティブサスペンションを搭載。将来は、高徳新幹線、牟岐新幹線の島内超特急スーパーうずしおにも使用される予定。
沿革
[編集]- 1965年から1968年まで、新大阪駅~広島駅間を運行する特急列車の名称で「しおかぜ」の名称が使用される。山陽本線優等列車沿革の項目を参照。
- 1972年、急行列車「いよ」を格上げする形で「しおかぜ」3往復運行開始。「南風」と共に、四国初の特急列車設定。当時、運転曲線が急行列車と殆ど同一だったので、途中停車駅を新居浜駅、今治駅、松山駅、伊予大洲駅か八幡浜駅(千鳥停車)に絞り、高松駅~宇和島駅間を4時間35分の運転であった。
- 1977年 「しおかぜ」1往復増発し、4往復に。
- 1986年、キハ185系気動車の登場により、急行列車「いよ」「うわじま」を格上げする形で「しおかぜ」を9往復増発し、13往復に。
- 1988年4月、瀬戸大橋線開業に伴い岡山駅発着に変更し、5往復となる。
- 1989年3月、181系、185系特急の瀬戸大橋での減速運転開始、一部列車は児島駅を通過するようになる。
- 1989年7月、宇野線妹尾駅構内複線化に伴う増発で3往復増になり、8往復に。キハ185系使用列車1往復が多度津駅~松山駅間で「いしづち」と連結運転を開始。
- 1990年11月、振り子気動車(2000系気動車)を8往復中6往復で使用開始。「いしづち」との連結運転中止。
- 1992年7月、8000系電車試作車が登場し、臨時列車で岡山駅~新居浜駅間2往復運転開始。
- 1993年3月、1往復増発され10往復に。予讃線新居浜駅~今治駅電化完成に伴い、8往復を電車化。また、多度津駅~松山駅間で「いしづち」との連結運転が3往復できる。2000系気動車「しおかぜ」は岡山駅~宇和島駅間1往復、岡山駅~松山駅間1往復に。全列車児島駅停車になる。
- 1994年12月、下り1本が増発となり下り11本、上り10本に。多度津駅~松山駅間での「いしづち」との連結運転が下り4本、上り3本になる。
- 1997年11月、3往復増発され下り12本、上り11本に。2000系気動車「しおかぜ」2往復も含めて多度津駅~松山駅間で「いしづち」と連結運転する列車は下り10本、上り9本に増える。
- 1998年3月、岡山方面の所要時間短縮のため8000系電車の編成ごと向きを逆に変えた。多度津駅~松山駅間で「いしづち」と連結運転する列車は下り13本、上り12本に増える。
- 1998年10月、平日のみ運転の「しおかぜ82号」が伊予西条駅~岡山駅間に上り1本増発され、14往復に。
- 1999年3月、平日のみ運転の「しおかぜ82号」が毎日運転となり、「しおかぜ2号」となる。
- 2000年3月、1往復増発され15往復に。多度津駅~松山駅間で「いしづち」と連結運転する列車は下り14本、上り13本に増える。
- 2002年3月 「いしづち」との連結を行う駅を多度津駅から宇多津駅に変更。
- 2003年10月、宇多津駅~松山駅間で「いしづち」と連結運転する列車が下り15本、上り14本に増える。2000系の「しおかぜ」に松山で併結となる上り1本の「いしづち」を平日のみ宇和島始発に変更した。
- 2005年3月、「しおかぜ29号」が全区間単独運転となり、宇多津駅~松山駅間で「いしづち」と連結運転する列車が14往復になる。これまで平日のみの運転だった宇和島始発の上り1本の「いしづち」(2000系「スーパーしおかぜ」と併結)が毎日運転になる。
- 2007年4月、予讃新幹線開業で「スーパーしおかぜ」運転開始。
フリーゲージトレイン化計画
[編集]沿線一部市町が、「スーパーしおかぜ」のフリーゲージトレイン化による東京駅直通列車運行を推進している。実際にフリーゲージトレイン試作車による試験運転が行われている。すでに電化されているため、「スーパー南風」よりも実現性が高いものの、沿線市町の姿勢が一貫していない上に、どの市町も財政が厳しく、強く推進されていないのが現状であったが、航空機に対抗するためスーパー南風と共に実現の運びになった。
このほか、フリーゲージトレインの導入予定路線として長崎新幹線の「スーパーかもめ(博多駅~長崎駅」「スーパーみどり(博多駅~佐世保駅)」「スーパーはやぶさ(新大阪~長崎)」「スーパーみずほ(新大阪~佐世保)」がある。尚、長崎行きが「さくら」ではないのは、先に九州新幹線(鹿児島ルート)に取られてしまったため。また、「あかつき」は、「昼間を走る新幹線に暁はふさわしくない」との理由で、寝台新幹線に採用されることが決まった。