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7か国からの助成金申請書日本語訳
[編集]以下についてご意見、ご感想、自分のやりたいこと、などの話しあいがあれば幸いです。--YShibata(会話) 2022年11月10日 (木) 10:57 (UTC)
多種ある助成金のうち、以下の申請書をKizhiyaさん方々が訳してくださいました(これら文書の編集権限をリクエストしないよう、お願いいたします)。これら7か国からの申請書は2023年に向けた準備です。現在審査中で12月8日に結果発表です。審査過程で予算書などに変更がある予定なので、翻訳との差が生じます。
1. ウィキメディア・コリア
- この申請書での予算額 55765USD (為替146として)約814万円
- 書かれてあることの一部
- 「絶え間ない非生産的な対立によって、多くの利用者がプロジェクトから離れていきます。コミュニティの空気はとげとげしく、新規参加者たちは辞めていきます。私たちはこの問題を長期にわたって解決していく必要があります」
- 「利用者は、中学、高校の生徒、大学の学生です。彼らは職を得た後プロジェクトを離れる傾向があります。私たちは彼らのライフサイクルを理解し、彼らの年齢とライフサイクルにあわせて、プロジェクトに参加してもらうために何らかの活動を計画する必要があります」
- 「姉妹プロジェクトを活発にする。(たとえば、ウィキソース、ウィキデータ、ウィキメディア・コモンズ)」
- 「ソウル青少年センターとともに、十代の青少年のためのフォトウォークを開催しました。私たちは参加者たちにノートパソコンを貸し与え、彼らの写真が韓国語版ウィキペディア上で公開される機会を提供」
- 「韓国の田舎の地域にある記念碑や遺跡の写真を撮影し、そしてウィキメディア・コモンズと韓国語版ウィキペディアにアップロード」
- 「来年は、特に医学と工学に関連する記事の改良が必要だと決定しました。私たちは、政府運営のプラットフォームを通じて、編集者たちのボランティア時間(※)を認定して、その学科が専攻科目である人々を引きつける予定です。(※「ボランティア時間」は、韓国政府がボランティアを奨励するために、非営利団体での一定の働きを義務づけたプログラムで、一部の学校や企業ではこの取得が必要。ウィキメディア・コリア(非営利団体)は「ボランティア時間」を認定できる。 )」
- 「8人の理事会委員と2人の有償のスタッフがいます。理事会は私たちのグループの戦略を立て、意思決定をします。スタッフは活動を計画して遂行します。理事会の委員はボランティアとして、さまざまなエディタソンやオンラインイベントを主催します」
- 2015年から2022年の累計額226,169ドル(為替146として)約3302万円
- 2015: PEG 1 (USD 607.03); PEG 2 (USD 1,166); 2017: Wikiconference Seoul (USD 4,196); 2018 SAPG 2H (USD 18,323); 2019 SAPG (USD 31,963); 2020 SAPG (USD 40,775); 2021 SAPG (USD 57,945), Wikiconference (USD 4,050), Wikimania (USD 1,606); 2022: General Support Fund(USD 65,538);
2. ウィキメディア・タイワン
- この申請書での予算額 131980.26USD (為替146として)約1927万円
- 予算明細シート2をスクロールダウンしてご覧ください。
- 書かれてあることの一部
- 「ウクライナとロシアの戦争および台湾海峡の情勢のために、他国は安全管理に対して注意を払うようになりました。デジタルセキュリティと偽情報は大きな問題になっており、それらは世界での情報公開の手続きに影響を与えています」
- 「顧客管理(※以下、CRMと表記)システムを導入し、あらゆる重要人物とのつながりを自動的かつ系統立てて構築します」
- 「問題とは、個人が協力関係をつくっても、ひとたびその個人がチームを離れると、私たちはふたたび協力関係を築かなければならないということ」
- 「2021年の中国語版ウィキペディアに対するウィキメディア財団の行動より前の、特定の組織によって支配されていた中国語版ウィキペディアの効果のない管理機能に対する再検討」
- 「少なくとも台湾から20人ウィキマニアの会議に出席する。そのためにウィキマニア補助金プログラムをつくる。その際、少数派言語、性別役割、それに気候変動に関連する参加者に出席の保証を与える」
- 「5人の有給で、フルタイムの職員を雇います」
- 「現在の中国語版ウィキペディア・コミュニティ(とりわけ活動的な台湾の利用者)のリスクは、現在でもウィキメディア財団に対する敵意に影響された多くの人たちがいるかどうかです。これらはボイコットや否定的なレビュー、さらには複数プロジェクトでの情報戦、衝突さえ引き起こしかねません。コミュニティの内部関係の管理を強化することと、より多くの国際的な協力関係の達成を通じて発言権を得ることで、否定的な噂の影響を効果的に減らせるだろうと考えています」
- 2014年から2022年の累計額446,080ドル(為替146として)約6512万円
- 2014: Editing Wikipedia Chinese Edition Print Out/Report (USD 416.43); 2015: Creating A Room of WikiWomen's Own (USD 395.26); 2016: Wikimedia Asian Month 2016 Taiwan Editathon (USD 223.94); 2017: Wikimedia Taiwan Simple Annual Plan Grant (USD 32,373); 2018: Wikimedia Taiwan SAPG (USD 51,440) 2019: Wikimedia Taiwan SAPG (USD 54,542); 2020: Wikimedia Taiwan SAPG (USD: 78,124); 2021: Wikimedia Taiwan SAPG (USD 87,932); 2022: General support grant (USD 140,634)
3. ユーザーグループ・マレーシア
- この申請書での予算額40119.1 USD (為替146として)約586万円
- 予算明細シート2をスクロールダウンしてご覧ください。
- 書かれてあることの一部
- 「教育機関単位でウィキメディア学生クラブを設立できると良いと期待」
- 「マレーシア利用者グループは参加者が合計約8人です。非常に活発だった時期は4、5年前で、現在は活動が低下しています。現在はこの利用者グループの運営幹部は2人か3人のみで、」
- 「エンターテイメント関連のイベント主催者(特にコスプレとアニメ)にも働きかけてウィキメディアをACGコミュニティ(アニメーション、コミック、ゲーム関連)に紹介してもらい、」
- 「体制づくりが必要です(1人あたりの負担を重くしすぎないため)。大学でウィキメディア学生クラブができると、」
- 2020年から迅速助成金として累積20,429ドル(為替147として)約300万円
- 2021年に初めてジェネラル・サポート・グラント・ファンディングに申請。2022年1月に決定したが、銀行口座への到着は同年10月だった。理由:ユーザーグループとして法人の銀行口座を開設できなかった。このとき以来、ウィキメディア財団は「申請時に」銀行口座を示すことを条件に変えた。
4. ウィキメディア・タイランド
- この申請書での予算額 30813.32USD (為替146として)約450万円
- 書かれてあることの一部
- 「タイ語ウィキペディアは寄稿者のほとんどを男子高校生が占め」
- 「41万3637人の登録ユーザーのうち現在も活発な編集者は1059人(2.5%)」
- 「図書館司書を対象とする出典追加のワンリブワンレフ(1Lib1Ref)などコンテンツ拡充のキャンペーン」
- 「技術キャンペーンを2件導入し、2023年1月開催では追加機能の挿入、説明文書の更新とテンプレート作成に焦点を当ててエディタソンを催し」
- 「技術キャンペーンを含みます。大学教授の職務において複数の授業でウィキペディアの記事執筆を課題に導入しました」
- 「特にこれを履歴書や経歴書に書くと質をあげるのに役立ちます」
- 「提携しており、内訳はDTAC、在バンコク・スウェーデン大使館、王立サイアム協会、ユネスコ・バンコク事務所、マヒドン大学、科学技術教育推進研究所※、国立科学技術開発庁※などです。 これらの組織から必要な専門知識の提供を受け、活動の広報宣伝やアウトリーチの拡大にご助力いただきます。一部の提携先では商品や配布物の現物供与もお願いしました」
- 「ビジネス志向の組織と提携する場合などは、利益相反を確認し入り込ませないようにする必要があります。先方の目標が私たちのウィキメディア運動の使命と価値観に一致しているかどうかも確認しなければなりません」
5. フィリピンウィキ・コミュニティ
- この申請書での予算額 53827USD (為替146として)約786万円
- 書かれてあることの一部
- 「地方行政単位、政府機関、学会、非政府組織それに民間部門団体の協力関係を通じて行います」
- 「わが国の証券取引委員会(SEC)に、非政府組織として登録される必要条件を満たす」
- 「フィルウィキが寄付を受けられ、また一般の人たちに税金控除可能な領収書を発行できるように」
- 「専門的な管理業務を適切な代理店から外注するべきです。たとえば、法律、会計、研究機関との情報連絡、スタッフ調達といった調整作業」
- 「ひとたび私たちが彼らとの関係を打ち立てれば、活動に際して、お互いのブランド化が容易になるでしょう。そのうえ政府から補助金や資金提供を受ける可能性も出てきますし、デジタル化すれば文化資源への接触が可能になります」
- 「もっとも必要な活動は「作業場の設営」です。私たちの事務所所在地は、機能的な場所になるようにならなければなりません。そこは、編集作業、更新、私たちのイベントや会合、コミュニケーション用の事務業務の奉仕を行うために成員が自由に通う場所になるでしょう」
- 「NGO(非政府組織)の地位を現実化しようとする私たちの努力において、私たちは管理上の障壁またはハードルに直面するでしょう。この件に関しては、障壁を乗り越えるために私たちが提案した顧問と専門家に期待しています」
6. Tāmaki Paenga Hira(マオリ語)、 オークランド戦争記憶博物館
- この申請書での予算額 27403USD (為替146として)約400万円
- 予算明細(シート2)
- 書かれてあることの一部
- 「地元の歴史を立証する道具として、ウィキペディアを使用する」
- 「ウィキペディアについて、生徒たちが情報源を批判的に考える方法を学ぶために貢献する、潜在的な可能性がある」
- 「週に10時間分の資金を提供し、彼に次の事柄に集中してもらいます」
- 「学生部隊を動かす予定です。また、このグループは、新世代のウィキペディアの編集者になるように力づけられます。これらの学生のうち2人はこの提携基金から報酬を支払われ、最低でも2人は博物館から資金を提供される予定」
- 「私たちが直接対象とする参加者は、学生招聘ウィキメディアンとしてそれぞれ役割を果たす、4人の高等教育機関在学の学生部隊です。私たちは、彼らそれぞれに6500ニュージーランドドルを支払う予定です。(私たちの年次夏期学生奨学金とオークランド大学の夏期奨学金と同額です)」
- 「学生時代を終えた参加者たちを引き留めるのが難しいと証明されるかもしれません。私たちはこれを、このプロジェクトにおける困難な学習のひとつだと考えています」
- 「記事が適切かを判断して、私たちがする仕事を確認してくれる、助言のためのグループをつくる予定」
- 「プロジェクトはオークランド博物館の「収集品情報とアクセス部門」(CIA)を拠点として行われる予定です。博物館の「収集と調査研究」部署の一部で、そのスタッフはオンラインや現地でのアクセス、デジタルでの協力関係、研究、データ、オンライン無料公開(オープンアクセス)と著作権の専門家たちです」
- 「高等教育機関在学中の学生に対し、まったくの初心者から充分にウィキペディアを編集可能な状態にするには、どのような水準の研修が必要か」
- 「10週間の学生奨学金期間を終了した「新米」編集者は、現実として、どのような編集結果を出せるか」
- 「ウィキペディアと働くことは、GLAMにとって、教育カリキュラムに大規模に参画する助けになるか」
7. ウィキペディア・エデュケーショナル・デベロップメント・アウトリーチ・イン・モンゴリア
- この申請書での予算額 35165USD (為替146として)約513万円
- 書かれてあることの一部
- 「モンゴルにおけるウィキペディアの使用は、国内の教育現場で急速に伸びている傾向です。 しかしながら特定の地域には問題」
- 「学校向けのユーザーガイドを編集して公立学校30校に配布する予定」
- 「オープンな知識や報道の自由を制限してきた点」
- 「英語の教科書を開発してウィキペディアの編集プロセスを組み込み、教育界に配布しようと計画しています。これは現在、英語学習がモンゴルの高校と大学の教育で最優先事項の第1位か第2位に数えられるためです」
- 「ユーザーガイドとともに英語の教科書も教科設計(カリキュラム作り)の改善と拡大を支えるもう1つの重要なリソースとして提供していきます」
- 「英語教師と協力して、これらのユーザーガイドを使った授業の方法をさらに拡張して、授業の環境を充実させます」
- 「各校でウィキペディアの編集を扱う特別授業を開催し、リアルタイムでウィキペディアの編集プロセスを生徒に見せます」
- 「生徒にはウィキペディアのシンプル英語版から英語の記事を印刷して配り、翻訳する演習を行います」
- 「インターネットにアクセスできない場合は翻訳作業」
- 「私たちの主な提携先は公立学校とし、柔軟な運営を円滑に進めるため、教育関連の公私のあらゆる組織と提携する」
- 「編集クラスでは学校から教室とコンピュータの提供を受けます。パートナー組織からも研修用の部屋とコンピュータ機器、プロジェクターの貸与を受けます」
- 「組織は常勤スタッフが3名で、内訳は研究責任者を兼務する運営責任者1名、プロジェクト運営要員2名であり、非常勤の教育アドバイザー1名で構成」
- 「モンゴル国立教育大学から5名のボランティアが運営をサポートする予定です」
(この投稿に興味を持ってくださった方は2022年10月の投稿もご覧ください。
助成金の申請についてです)--YShibata(会話) 2022年11月6日 (日) 06:10 (UTC)
- いつも助成金に関する情報提供ありがとうございます。「2022年10月の投稿」については期限が来ると井戸端トップページから消えてしまい、「Wikipedia:井戸端#助成金を考える方へ」というリンクは機能しなくなってしまいますので、「Wikipedia:井戸端/subj/アジア太平洋地域の国々が申請している助成金について#助成金を考える方へ」(こちらは話題が終了した後も機能するリンクです)というリンクに変えたほうがいいと思いますよー。--211.37.99.89 2022年11月7日 (月) 00:33 (UTC)ありがとうございます、リンクを変えました。--YShibata(会話) 2022年11月7日 (月) 09:48 (UTC)
助成金の申請方法、情報交換、また柴田さんが書いてくださった情報などをまとめておくために、「プロジェクト:助成金と企画/改善」(仮)などを作ろうかと考えています。また、アウトリーチや執筆大会など色々な企画を考えておられる方もおいでになるかと思いますが、その際、個人名ではなく、ウィキメディア財団公認の「日本語版ウィキペディア提携協会」的なものがあったほうがやりやすいのではないでしょうか。そういったことも考えていけたらと思います。 この「日本語版ウィキペディア提携協会」(仮名)に必要だと個人的に考えている機能は、
- 連絡先/問い合わせ先
- 法務(著作権その他のトラブルに備えて)
- 管理者など役職をお持ちの方への報酬
- 会計
などです。これは私の手に余りますので、どなたか考えていただければ幸いです。--Kizhiya(会話) 2022年11月8日 (火) 13:11 (UTC)
- 利用者の意見をもらうことではなく、告知することが目的ならば、WP:お知らせに記載するべき内容ではないでしょうか?--Sethemhat(会話) 2022年11月8日 (火) 13:40 (UTC)
- 返信 @Sethemhat さん
- 柴田さんの投稿に関しては、告知も目的のひとつなのでしょうけれど、むしろ、井戸端に書くことによってご意見、ご感想、自分のやりたいこと、などの話しあいをしてもらいたいということではないでしょうか。
- 私が「プロジェクト助成金と企画/改善」を作るつもりだと書いたのは、いくつか理由があります。
- (そのプロジェクトを通さなければ申請できないわけではまったくありません)
- 1.助成金についてまとめておきたい。井戸端だと投稿が流れてしまう。
- 2.危機管理や利便のためにjawpの提携団体をつくればよいと思う。
- その際、
- 2.1思想信条宗教は自由であるべきだが、助成金が、過激な思想信条信仰団体などの資金源になってはまずい。
- 2.2 管理者ほかの役職のある方の多大な労力に対し、金銭的な報酬を支払うべきではないか。
- と、考えました。上記ふたつは異論も多いかと思います。
- また、助成金については、日本語版ウィキペディア閲覧者で寄付をしてくれた人たちに還元すべきではないでしょうか。
- できれば、プロジェクト助成金には、精力的なユーザーであるSethemhatさんにも参加またはご意見をいただければ幸いです。--Kizhiya(会話) 2022年11月9日 (水) 01:14 (UTC)
- > 告知も目的のひとつなのでしょうけれど、むしろ、井戸端に書くことによってご意見、ご感想、自分のやりたいこと、などの話しあいをしてもらいたいということではないでしょうか
- であれば、そのように明記すべきという話ですし、一般的にウィキペディアでは「投げっぱなし」は歓迎されない(すべて自分事として主体的に活動する人の集まりである)という点を考えても、井戸端に初手から投稿するのは悪手ではあります。普通のこれまでのウィキペディア日本語版で認められてきた一般的な流れであれば、まず告知だけならWikipedia:お知らせへ投げて、それを受けてなにか議論をしたいのであれば、適切なページ(井戸端でもいいですし、ウィキプロジェクトのノートでもいいし)で議論提起して、お知らせに「議論はこちらで」と誘導してきたはずです。それをなにかの事情で特別扱いして優先する/目立たせてOKという扱いをするのは、ちょっと困りますのでやめてください。--青子守歌(会話/履歴) 2022年11月10日 (木) 05:47 (UTC)
- 「そのように明記」しました。大きな金額の助成金がどう使われるのか、寄付した日本語コミュニティの人に限らず、貢献する多くの方に確認していただけるよう、12月8日の結果発表は「お知らせ」にします。--YShibata(会話) 2022年11月10日 (木) 11:07 (UTC)
- 返信 @青子守歌さん
- ご教示ありがとうございます。プロジェクトをつくりましたら、私も「おしらせ」に投稿します。ご面倒をおかけしました。--Kizhiya(会話) 2022年11月10日 (木) 12:55 (UTC)