Wikipedia:井戸端/subj/出典として挙げた文献の内容をノートページに引用するルールの是非
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出典として挙げた文献の内容をノートページに引用するルールの是非
[編集]発端はノート:アスペルガー症候群#出典の虚偽、曲解についてとなります。当該ページでIPユーザさん(106ではじまる方です)により、出典として挙げられた文献内容をノートページに引用しておく、というローカルルールが提案されました。私は、方針上からもそこまでの負荷を執筆者にかけるのは問題があると思い、反対意見を述べました。ところが、私の議論姿勢がまずかったところもあり(IPユーザさんからの提案であったため、アカウント取得をお願いしたのですがそれがよくなかった)、議論が平行線となったため、コメント依頼に提出したのですが、Assemblykinematicsさんからのコメントがあったのみで合意形成に至っていません。
以下議論参加者の方の主張です。
- IPユーザさん(106ではじまるIP)の主張は以下の通り。
- ローカルルールとして、これ以降記載される記述内容はすべて出典文献(紙情報(書籍など)・Webを問わず)に記載されている内容をノートページに引用することとする。
- これまでの記載内容については上記は求めない。ただし、必要に応じて「未検証」のテンプレートを用いて議論を行う。
- 私の考え方は以下の通り。森藍亭さんもおそらく似たような考え方(もう少し上記提案に対して厳しい考え方)と思います。
- 当該記事はセンシティブな問題を扱っており出典の確保を厳しくする必要はあるが、出典の検証は検証者が当該出典にあたることで確認すべきであり、上記ローカルルール制定には反対する。
- ただし、方針などで何らかの基準を設けることには反対しない(要するに記事個別のローカルルールではなく方針を策定してほしい) → これは私のみの意見です。森藍亭さんは言及していません。
- Assemblykinematicsさんの意見(コメント依頼より参加、以下は主に「ノート:アスペルガー症候群#コメント依頼を受けてを参照。)
- 本記事は医学記事であるため、Wikipedia:信頼できる情報源#自然科学、数学と医学の制約を受けるはず。
オンライン出典でも質の高いものがある(かえってオンラインの方が質の高い情報を入手できる可能性がある)。学会誌の解説や論文は電子ジャーナルや機関リポジトリとして公開が進んでおり、信頼できる情報源はオンラインの方が集めやすいかもしれない。ただしオープンアクセスでない購読登録が必要な電子ジャーナルも多く、誰でも読める訳ではない。- オンライン限定とすると拒否反応が
出ると思う。出かねないし、信頼できる情報源であれば、書籍とオンラインの出典の双方を併記してはどうか。
- ※下2点は当初提案で出典をオンラインのみに絞るという提案に対してものです(元々の提案は誰でも検証できるよう、オンライン出典に限定するというもので、議論の過程で上記の引用という提案が出てきました。)。
- 113.32.212.167のIPユーザさん
- 出典引用を記したとしても「虚偽の出典引用」を行った場合、出典をあたらずに看過出来ないのではないか。
- ※これに関しては106ではじまるIPユーザさんが「虚偽の出典引用」は困難であるため出典引用は効果があるとの回答をしています。
本来はコメント依頼(合意形成のためのコメント)とすべきかとは思いますが、一度依頼して参加者が少なかったことから井戸端で質問とさせていただきました。上記主張の正当性などについて当トピックでも、当該ノートページでも構いませんのでご意見をいただきたいと思います。——以上の署名の無いコメントは、Kubou(ノート・履歴)さんが 2015年4月15日 (水) 04:15 (UTC) に投稿したものです(Kubou(会話)による付記)。 (一部、削除線を入れてより正確な情報に置き換えた上、補足を入れました。加筆部は下線が付いた部分です。--Assemblykinematics(会話) 2015年4月15日 (水) 08:27 (UTC)、2015年4月18日 (土) 07:23 (UTC))
- 要するに出典として用いられた部分をノートページに引用と言う形で残し、検証をしやすくさせようというローカルルールが提案されたということでいいでしょうか。それはおそらくと言うかダメです。何故ならノートページであってもウィキペディアのページそのものに自己参照を行なうことは避けるべきだからです。検証とは、引用文をみて問題ないと判断するのではなく、編集者あるいは確認したい利用者がその検証できる情報に当たり、その結果問題ないと判断するべきものです。検証可能かどうかについては、一般的な図書館に収蔵されているものや、大学図書館に収蔵されていることが確認できるなら、それをノートページに「案内しておく」のは良い考えです。オンラインだけ、オフラインだけという議論はそもそもナンセンスです。オンラインは個人ブログのようなものから会員制有料サイトまで様々ありますし、オフラインは公立図書館などのほかに、書店で買えるもの、専門的なことをしている人に配布されるものまでこちらも様々です。一律でどっちが良くてどっちが悪いと議論することは不毛ですから、上げられた情報元が検証可能性と信頼できる情報源の両者を満たすかを検討することが重要と考えられます。--アルトクール(話/歴) 2015年4月15日 (水) 05:51 (UTC)
- 反対します.WP:NOTLINKに反しますね.--AyaTademaru(会話) 2015年4月15日 (水) 06:05 (UTC)
- 既に反対意見があり、明確な問題点が指摘されています。お二方のおっしゃる通りと思います。そもそも、「ノートに引用しないと検証が難しい」だからノートに引用しろ、と言ったって、原典からノートへ正確に引用されているかどうか確認するには結局原典を当たらなければいけないわけで、発想として破綻しているんじゃないでしょうか。--柒月例祭(会話) 2015年4月15日 (水) 06:18 (UTC)
- 記事が精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)が改定される前の状態(2013年)の記述になっています。第五版日本語訳(DSM-5 ISBN:978-4260019071、2014年)等を基に書き換えるべきでしょう。無論、ネットで無料で閲覧できる資料ではありません。あと、英語版Wikipediaからの翻訳も有効かもしれません。--ジャコウネズミ(会話 | 投稿記録) 2015年4月15日 (水) 07:57 (UTC)--(追記)「アスペルガー症候群#アスペルガー症候群と犯罪」「ノート:広汎性発達障害#「疾患との関係性が思案された事件」について」にもざっと目を通しましたが、Wikipedia:検証可能性とは別問題として、(改定された)DSM-5を適用すればアスペルガー症候群とはならない例が頻発する可能性がありそうです(矢幡洋のツイート)。節「アスペルガー症候群と犯罪」については、虚偽の出典引用の問題では無いように思います。--ジャコウネズミ(会話 | 投稿記録) 2015年4月15日 (水) 09:59 (UTC)
- 自分がノートページにコメントした際の追記が反映されていなかったため、削除線を入れた上で修正させていただきました。なお、ノートページへの引用については、引用の要件を満たすかどうかという点からも問題があると思います。主従関係を満たす範囲で必要最低限という条件について判断が分かれそうで、そうなると著作権侵害に基づく削除依頼の頻発も危惧されます。ローカルルールという形ではなく、編集に対して異議がとなえられた際に議論の過程の中で出典の引用を求められる、という場合であればあり得るのかもしれませんが…。--Assemblykinematics(会話) 2015年4月15日 (水) 08:27 (UTC)
- ノートではしばしば「この部分が出典ではこう書かれているのに、こうなっているからダメでは?」のように、文章を引用して記述されることがあります。ただ、それは「記述が最適な状況にあるのか?」や「独自研究となっていないか?」を指摘するために使われているのであって、引用そのものを表側の補記の形でノートに記述しているわけではありません。表の文書の検証活動の上で妥当性を問うために使うのは議論となりますが、表の検証性の担保の為に予め記述して(多分提案されているローカルルールの意図するのは、表に「本文のこの部分はノートを参照」と誘導してしまうこと)おくのはノートの使い方の範囲外で、それやるぐらいなら表に注釈なりで補記を入れればよいのではないかと考えます。ノートは議論の場であってメモを残す場所ではないと考えます。--アルトクール(話/歴) 2015年4月15日 (水) 08:54 (UTC)
- なんというか、発端のノートでの長い議論を拝見しましたけども、
- (前提)「疑わしい記述があり、出典がウソっぽいと思うんだけど、容易に検証できない情報源が出典なので」
- (提案)「出典は全部ノートで引用すべき」
- これ、問題に対する対策の立て方が話広げ過ぎなんですよね。ノートの議論を見ましたが、抽象的な話からいきなり話をおもいっきり広げて、言い方が気に食わないとか、アカウントを取得しないとどうだとか、本論に全然関係ない話で延々やってるだけ。具体的にどの記述が疑わしく、どの出典が怪しいと思うのか、全然書かれていない。個別具体的に、この部分のこの記述が怪しいので、誰かこの出典を検証してもらえませんか、で済んだ話だし、うまく行っている案件はそうやっているはずです。--柒月例祭(会話) 2015年4月15日 (水) 10:15 (UTC)
- 私の意見はおおむね Kubou 氏がまとめたとおりですので、追加・変更するところはありません。厳しく見えるのは、私が、IP利用者氏の最初の提案(出典をオンラインのみに限定する)について、方針「Wikipedia:検証可能性」及びガイドライン「Wikipedia:信頼できる情報源」とは相反するもので、もし採用するのであればそれは方針文書の改訂を伴う性質のものである、と考えているからでしょう。その後の「代案」も同様。どう見てもオンラインで入手・閲覧できる文献以外の文献(ネイチャー及び関連誌のように、一般にオンラインでは要約以外閲覧できない文献を含む)を出典として採用しようとする編集者に、過度の負担をかける(その分ハードルが高くなる)ものですから。--森藍亭(会話) 2015年4月15日 (水) 10:33 (UTC)
- IP氏の提案は現行のWikipedia:検証可能性やWikipedia:信頼できる情報源を根底からひっくり返すものであり、たとえローカルルールとして制定されたとしても実効性は認められないでしょう。また、ノートに全文記載するという行為について考えると、引用の要件(特に必要最低限、主従関係、必然性の3つ)を満たすことも困難であると思われ著作権侵害となる恐れが極めて高く、ケースB-1による削除依頼の提出が避けられないと思われます。さらに、「ありもしない記述を捏造するというのは、なかなかできる事ではありませんから、出典の虚偽申告を防ぐ効果は大いにあります」とIP氏は仰っていますが、その気になれば記述の捏造程度は簡単に行えるものであり、全文転載による抑止効果はほとんど期待できないかと。--Claw of Slime (talk) 2015年4月15日 (水) 11:52 (UTC)
本件では過去の記述の問題点のみならず、将来の書き込みに対する危惧も大きなポイントと受け止めています。最近あったこちらの編集を見て改めて感じたのですが、アスペルガー症候群は知名度が高い割にその実体への理解が薄く、誤解や揶揄の対象になることが多いのではないかと考えています。そのため、問題を提起された方の視点は尊重されて欲しいと思いました。
なお、本記事の英語版である「Asperger syndrome」を見てみますと、出典はDOIやPMIDを付した学術文献がほとんどを占めており、詳細が「History of Asperger syndrome」や「Diagnosis of Asperger syndrome」に分かれていたりと、洗練された印象を持ちます。また、適宜自閉症スペクトラム関連の記事へも誘導されており、ジャコウネズミ様が指摘されたDSM-5の改訂も踏まえられているように見受けられます。
これに対して、日本語版の出典を確認してみましたが、公的機関や学術団体が発する情報も見受けられるものの、学術的な論文はほぼ皆無のようです。なお、「自閉症スペクトラム」の英語版である「Autism spectrum」には、「Template:Medref」という医学系の文献を出典として求めるテンプレートが貼られています。残念ながら日本語版はまだないようですが、このようなテンプレートを貼ることができれば、不十分ながら一つの解決策になるような気がしました。
また、遠回しかもしれませんが、記事の内容をクオリティの高いものにすることが、問題のある編集への障壁になるような気もします。それには英語版を参考に医学的な内容と社会的な内容を分割して棲み分けておくのも効果的かと思いますし、さしあたってはジャコウネズミ様がおっしゃられるように英語版を翻訳してしまうのが早道かもしれません(自分には医学記事を翻訳する力量はありませんが…)。--Assemblykinematics(会話) 2015年4月18日 (土) 00:46 (UTC)、2015年4月18日 (土) 07:23 (UTC)
- まとめ たくさんの方からご意見をいただき感謝いたします。
- いただいた意見をまとめさせていただきます。
- まず、出典をオンラインのみ/オフラインのみとすること、出典文献をノートページに引用すること、という考え方に対しては否定的な意見(明確にNGとする意見も)が多数を占めました。
- ただし、出典内容に疑義が生じた際にノートページの議論の中で出典文献の引用を行うことはありうるという意見がありました(この際には著作権にも注意を払う必要あり)。
- また、記事の改善について英語版からの翻訳という手法もあるのではないか、発端となった記事は医学系の記事であるため、それらの学術論文を基にすることで品質向上を図れるのではないか、という意見もいただきました。
- 以上でまとめとさせていただきたいと思います。ありがとうございました。--Kubou(会話) 2015年4月23日 (木) 13:20 (UTC)