WAVE (企業)
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
106-0032 東京都港区六本木3丁目16番26号 |
設立 | 1993年1月8日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 |
オーディオ・ビジュアル・ソフト小売 イベント企画・運営 通信販売 ソフト制作・卸 |
代表者 | 破産管財人 深井麻里 |
資本金 | 4450万円 |
売上高 | 53億2800万円(2010年8月期) |
従業員数 | 317名 |
主要株主 | メディアマーケティングシステム(株) |
関係する人物 |
堤清二 岡本次子(破産時の代表取締役社長) |
外部リンク | 閉鎖 |
特記事項:2011年11月9日破産手続開始決定、2012年5月14日破産廃止。 |
株式会社WAVE(ウェイヴ)は、かつて存在した日本の企業。レコード・CD・DVDなどのオーディオ・ビジュアルソフト販売店「WAVE」を展開していた。
堤清二が率いるセゾングループにより、1977年3月に株式会社ディスクポート西武として設立。パルコの子会社であった。
概要
[編集]六本木WAVE
[編集]1983年に六本木に「六本木WAVE」が開店した際は、ビル1棟がまるごと様々な文化を発信する拠点となり、文化人や音楽家などから高い支持を得た。
地下にはミニシアター「シネ・ヴィヴァン・六本木」が併設されており、これは西武百貨店池袋店にあったコンテンポラリー・アート・スペース「アール・ヴィヴァン」が設置した映画館であった[1]。
六本木地区再開発に伴い、「六本木WAVE」は1999年12月25日をもって閉店した。跡地は六本木ヒルズメトロハットになっている。
WAVEとリブロ
[編集]WAVEは「渋谷系」と呼ばれる音楽ジャンルの流行を作ったCDショップの一つに数えられる。WAVEの成功に触発され、ダイエーも渋谷公園通りに「CSV渋谷」をオープンさせた。
セゾングループの書店チェーン「リブロ」は、同じくパルコ系列の企業であったが、現在は日本出版販売傘下となっている。セゾングループ時代はWAVEとともに、西友や西武百貨店など旧セゾン系店舗に出店しており、業種的に兄弟関係であった。
セゾングループ解体後
[編集]その後はセゾングループの解体に伴い、森トラスト傘下となった親会社のパルコから、2004年に同業他社のタワーレコードへ売却された。さらに2006年には家電量販店のノジマに買収されたが、2年後の2008年にはDVDの販売・買い取り店舗「TOP WAVE」を展開するメディアマーケティングシステムに売却された。アーティストイベント事業のほか、家族向けのキャンドルクラフト事業、さらには地下鉄構内でドーナツなどの各種洋菓子を販売するスイーツ事業を立ち上げるなど新規事業に着手したものの、どれもが軌道に乗らずに次々と撤退していた[2]。
2011年初めの時点で全国で20数店舗が営業していたが、5月末時点で8店舗まで縮小しリストラを試みていた。同年6月28日に債務整理を開始。同年7月31日閉店の大宮店を最後に国内の全店舗が閉鎖となり、8月6日に自己破産申請準備に入ったことが、8月8日に明らかとなった[2]。
公式ウェブサイトは休止状態(「メンテナンス中」の表示のみ)を経た後、9月にアクセス不能となった。そして11月2日付で東京地方裁判所に自己破産の申し立てをし[3]、同月9日に破産手続開始決定となった。
新生WAVEプロジェクト
[編集]パルコにより2019年、音楽やファッションなど様々な文化を融合させた「新生WAVEプロジェクト」がスタート。同年11月22日、建て替えの上でグランドオープンした渋谷パルコに店舗を開設[4]。レコードの他、Tシャツや各種グッズ類を販売している[5]。
沿革
[編集]- 1977年3月 - 株式会社ディスクポート西武設立。
- 1989年3月 - 株式会社ウェィヴに商号変更。
- 1990年3月 - 株式会社ピサが、株式会社ウェイヴを吸収合併。
- 1993年1月 - 株式会社ウェィヴ(2代目)設立。
- 1995年9月 - 株式会社ピサが、ウェィヴ事業を株式会社ウェィヴに営業譲渡。
- 2006年
- 2008年10月 - メディアマーケテイングシステム株式会社に買収され、その傘下に入る。
- 2011年
- 2012年5月14日 - 費用不足のため破産廃止、法人は完全消滅。
店舗
[編集]2008年時点では、日本国内17都府県に30店舗を有しており、北海道・北陸地方・中国地方・四国地方・九州地方には店舗が存在しなかった(ただし、過去には北海道や広島県などにも出店していた)。
末期には全店舗がショッピングセンターや複合商業施設のテナントとして入居していた。ショッピングセンターは過去にセゾングループと関係があった企業のほか、イオングループの店舗にも入居していた。
新形態店舗として、岐阜県大垣市に「fromfront」を出店し、多店舗展開しようとしていたが、2号店用の店舗も見つからず事業継続を断念した。後に大垣市の「fromfront」も通常のWAVE店舗に転換し、廃業後はバッグ中心のフィットハウスの店舗となった。
脚注
[編集]- ^ “ミニシアターの想い出~シネ・ヴィヴァン・六本木~”. 衛星劇場. 2020年8月28日閲覧。
- ^ a b c “CDショップ「WAVE」の経営 株式会社WAVE 全店舗閉鎖、自己破産申請へ 負債24億5000万円”. 大型倒産速報. 帝国データバンク (2011年8月8日). 2011年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月7日閲覧。
- ^ “CDショップ「WAVE」経営 【続報】株式会社WAVE”. 大型倒産速報. 帝国データバンク (2011年11月8日). 2011年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月7日閲覧。
- ^ 『渋谷PARCOは「食」も楽しい!全37店舗の多種多様なレストラン・カフェのメニュー・コンセプトを大公開!』(プレスリリース)パルコ、2019年9月24日 。2020年1月31日閲覧。
- ^ “レコードショップ「WAVE」が渋谷パルコに復活”. Numero TOKYO (2019年11月22日). 2020年1月31日閲覧。