W5000 (航空機)
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この項目では、開発を予定している航空機を扱っています。 |
W5000
- 用途:無人貨物機
- 製造者:AirWhiteWhale(中国語: 白鲸航线)
- 運用状況:開発中
W5000は中華人民共和国のAirWhiteWhale(中国語: 白鲸航线)が開発中の大型無人貨物航空機。
概要
[編集]2024年時点で世界最大の無人貨物輸送機とされている[1]。四角形の胴体断面を採用しており、有効容積は65立方メートル以上ある。LD-3やP1P、AAAなど標準的な航空貨物用コンテナやパレットに加え、13メートル以上の長尺貨物も積載可能である[2]。これらの貨物は胴体後部のランプから積み下ろしできる[1]。
自律飛行モードと地上監視モードを備えている[3]。地上オペレーター1名で6~7機のW5000を管理できるため、有人機よりも高効率・低コスト(有人機の1/10程度)で運航可能だとされる[2]。
民間機として開発されているが、The War ZoneのThomas Newdickは軍用輸送機として転用される可能性を指摘している[1]。
歴史
[編集]- 2022年10月1日 - 内モンゴル自治区包頭市の五当召空港で、3分の1スケール実験機による初の試験飛行に成功[4]
- 2024年11月 - 中国国際航空宇宙博覧会で地上展示[1]
- 2024年末 - 組み立てを完了し、ロールアウト予定[3]
- 2025年 - 初飛行予定[3]
諸元
[編集]- 全幅 : 22.71 メートル
- 全長 : 22.90 メートル
- 全高 : 7.52 メートル
- 貨物搭載可能容積 : 65 立方メートル以上
- 最大離陸重量 : 10800キログラム
- 最高速度 : 時速526キロメートル
- 航続距離 : 2600キロメートル
- ペイロード搭載可能重量 : 5000キログラム
- 最高高度 : 8620メートル
- 離陸滑走路長: 1200m(最大離陸重量時)
- 搭載エンジン : AEP100ターボプロップエンジン(中国航空発動機集団)
脚注
[編集]- ^ a b c d e “China’s New W5000 Cargo Drone Is The Biggest Yet”. The War Zone (2024年11月12日). 2024年11月4日閲覧。
- ^ a b c “AirWhiteWhaleの大型貨物ドローン「W5000」、最大5トンのペイロードを実現。コスト削減と効率を両立”. drone.jp (2024年10月25日). 2024年11月14日閲覧。
- ^ a b c “中国の無人貨物機「白鯨航線」、世界最大級で低コストに”. 36kr Japan (2023年7月20日). 2024年11月14日閲覧。
- ^ “中国スタートアップ、独自開発の大型貨物ドローン ECの物流増に対応”. 36kr Japan (2023年1月19日). 2024年11月12日閲覧。
- ^ “国産ターボプロップエンジン「AEP100」、世界最大の無人輸送機に搭載”. 中国網 (2024年10月26日). 2024年11月14日閲覧。
- ^ “白鲸航线公式サイト”. 2024年11月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- 白鲸航线 - 公式サイト