チュニジア・ディナール
チュニジア・ディナール | |
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دينار تونسي دينار تونسي Dinar tunisien | |
Tunisian dinars and millimes | |
ISO 4217 コード | TND |
中央銀行 | チュニジア中央銀行 |
ウェブサイト | www.bct.gov.tn |
使用 国・地域 | チュニジア |
インフレ率 | 5.3% |
情報源 | The World Factbook, 2017 est. |
補助単位 | |
1/1000 | ミリーム |
通貨記号 | د.ت (Tunisian Arabic) or DT (Latin) |
硬貨 | |
広く流通 | 10, 20, 50, 100, 200 ミリーム, 1⁄2, 1, 2, 5 ディナール |
紙幣 | |
広く流通 | 5, 10, 20, 50 ディナール |
流通は稀 | 30 ディナール |
チュニジア・ディナール(アラビア語: دينار تونسي、Tunisian dinar)は、チュニジアの通貨単位。ISO 4217コードはTND。補助通貨はミリーム(مليم)で、1ディナールは1000ミリーム。
歴史
[編集]ディナールの使用は1958年に決定され、1960年に導入された。以前使われていたフランとは、1000フラン=1ディナールで交換された。フランス・フランは1958年に切り下げられたが、ディナールはそれに追随せず、1000フラン=1ディナールという為替レートはすぐに変動した。しかし、0.42ディナール=1アメリカ合衆国ドルというレートは1964年まで固定で、その後0.525ディナール=1ドルに切り下げられた。このレートは1971年まで固定された。
2019年11月7日にはデジタル化したEディナールが最初のトランザクションを行い、世界で初めて中央銀行によるデジタル通貨となった[1]。
硬貨
[編集]1960年、アルミニウムの1ミリーム、2ミリーム、5ミリーム硬貨と真鍮の10ミリーム、20ミリーム、50ミリーム、100ミリーム硬貨が発行された。1ミリーム硬貨は2000年、2ミリーム硬貨は1983年にそれぞれ発行が終了し、今日ではほとんど目にすることはなくなった。1968年、ニッケルの0.5ディナール硬貨が発行された。1976年にはより小さな白銅貨に代わり、同時に1ディナール硬貨も発行された。2002年にはバイメタルの5ディナール硬貨が登場した。
紙幣
[編集]1960年、チュニジア中央銀行により1/2ディナール、1ディナール、5ディナールの紙幣が発行された。1969年には10ディナール紙幣が登場し、1973年には1/2ディナール、1980年には1ディナール紙幣の生産が終了した。一方20ディナール紙幣は1980年、5ディナール紙幣は1993年、30ディナール紙幣は1997年から流通し始めた。
呼び方
[編集]チュニジア人は値段を言う時、ディナール単位で言う事はほとんどない。例えば、50ディナールの商品は5万ミリームという。この習慣は高い値段のものでも変わらず、7万ディナールのものは7000万ミリームと言われる。
規制
[編集]ディナールを輸入または輸出することは法律で禁じられている。北アフリカの国を発つまでは、1000ディナールを超える両替も禁じられている。チュニジアを出国する時には、500ポンドを超える現金を持っていないことが求められる。
脚注
[編集]- ^ “世界初:チュニジア中央銀行がデジタル通貨を発行 露仮想通貨企業が技術提供”. 仮想通貨ニュースサイト-CoinPost. (2019年11月11日) 2019年11月12日閲覧。