コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

スティーヴィー・ニックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Stevie Nicksから転送)
スティーヴィー・ニックス
Stevie Nicks
チューリッヒ(1980年6月)
基本情報
出生名 Stephanie Lynn Nicks
生誕 (1948-05-26) 1948年5月26日(76歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アリゾナ州 フェニックス
ジャンル ロック
カントリーロック
ポップス
担当楽器 ボーカルタンバリンピアノギター
活動期間 1968年 - 現在
レーベル ポリドール・レコード (バッキンガム・ニックス名義)
ワーナー・ミュージック・グループ (Modern Records、アトランティック・レコードアトコ・レコードリプリーズ・レコードパーロフォン)
共同作業者 Frits
バッキンガム・ニックス
フリートウッド・マック
公式サイト NicksFix.com

スティーヴィー・ニックスStevie Nicks、1948年5月26日 - )は、アメリカ合衆国の女性ボーカリストシンガーソングライター

ロックバンドフリートウッド・マック」のメンバー。ソロとしても多数の実績を併せ持ち、その妖艶なイメージから"ロックの歌姫"とも呼ばれる。

ローリング・ストーン誌選出「歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第98位[1]Q誌選出では第97位[2]

概要・略歴

[編集]
長年のパートナー リンジー・バッキンガムと (2003年)

祖父がカントリー・ミュージックの歌手だった影響もあり、4歳頃から両親が経営するバーで歌い始める。10代半ば頃には楽曲の創作も始め、アマチュアバンドに参加していた[3]。ステージネーム(芸名)のスティーヴィーは、彼女が幼い頃に家族が付けた愛称が由来である。

1968年、高校時代のボーイフレンド リンジー・バッキンガムが所属するバンドに誘われ、歌手活動を経験。リンジーと共にサンノゼ州立大学に進学したが、歌手活動に専念するために中退し、ウェイトレスなどで生活費を稼ぎながら活動した。同バンド解散後の1972年に、リンジーとデュオユニット「バッキンガム・ニックス」を結成。翌年に大手レーベル「ポリドール・レコード」からデビュー[4]

2ndアルバム制作途中のデモテープ「Frozen Love」という楽曲を、フリートウッド・マックのメンバー ミック・フリートウッドが聴いたことがきっかけで、1975年にリンジーと共にグループに招かれて加入。1977年、同バンドのアルバム『』の成功で世界的な名声を得た。

1981年7月27日、ファースト・ソロアルバム『麗しのベラ・ドンナ(Bella Donna)』を発表。ビルボードのアルバムチャートの1位を記録した。また、同アルバムからシングルカットされたトム・ペティとの共作「Stop Draggin' My Heart Around」は全米3位、ドン・ヘンリーとの共作「レザー・アンド・レース」は全米6位、「エッジ・オブ・セブンティーン」は全米11位を記録した。

『麗しのベラ・ドンナ』が発売された頃、高校以来の無二の親友であるロビン・スナイダー・アンダーソンから電話を受け、彼女が白血病にかかったことを知らされる。ロビンは妊娠しており、男の子を早産した2日後の1982年10月5日、息を引き取った[5]。ニックスは赤ん坊の面倒を見ることに決め、「わからないけれど、私たちは結婚するべきだと思う」とロビンの夫のキム・アンダーソンに言い、ロビンの死から3か月後に結婚したが、その3か月後に離婚した[6][7]

1978年にフリートウッド・マック名義で「グラミー賞」を受賞し、これまで7回以上ノミネート。1998年には同名義[8]、2019年にはソロ名義で「ロックの殿堂」入りを果たした[9]

コカイン依存と抗不安薬依存だった過去があり、これを克服している[10]


ディスコグラフィ

[編集]

アルバム

[編集]
タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US
[11][12]
AUS
[13]
CAN
[14]
GER
[15]
NZ
[16]
SWE
[17]
UK
[18]
1981 麗しのベラ・ドンナ
Bella Donna
  • 発売日: 1981年7月27日
  • レーベル: Modern
  • 全米売上: 600万枚
1 1 2 7 14 11
  • US: 4× プラチナ[19]
  • CAN: 2× プラチナ[20]
1983 ワイルド・ハート
The Wild Heart
  • 発売日: 1983年6月10日
  • レーベル: Modern
  • 全米売上: 200万枚[21]
5 8 7 25 17 19 28
1985 ロック・ア・リトル
Rock a Little
  • 発売日: 1985年11月18日
  • レーベル: Modern
  • 全米売上: 100万枚[19]
12 5 8 23 25 14 30
  • US: プラチナ[19]
  • UK: ゴールド[23]
1989 ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ミラー
The Other Side of the Mirror
  • 発売日: 1989年5月11日
  • レーベル: Modern
  • 全米売上: 100万枚[19]
10 8 13 14 14 8 3
  • US: プラチナ[19]
  • UK: ゴールド[23]
1994 ストリート・エンジェル
Street Angel
  • 発売日: 1994年5月23日
  • レーベル: Modern
  • 全米売上: 50万枚[19]
45 43 67 30 16
  • US: ゴールド[19]
2001 トラブル・イン・シャングリラ
Trouble in Shangri-La
  • 発売日: 2001年5月1日
  • レーベル: Reprise
  • 全米売上: 66.3万枚[24]
5 70 29 44 33 43
  • US: ゴールド[19]
2011 In Your Dreams
  • 発売日: 2011年5月3日
  • レーベル: Reprise
  • 全米売上: 19.9万枚[25]
6 24 22 37 35 39 14
2014 24カラット・ゴールド - ソングズ・フロム・ザ・ヴォールト
24 Karat Gold: Songs from the Vault
  • 発売日: 2014年10月7日
  • レーベル: Reprise
  • 全米売上: 10万枚
7 16 29 69 40 14
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

バッキンガム・ニックス名義

[編集]
  • 『バッキンガム・ニックス』 - Buckingham Nicks (1973年)

フリートウッド・マック名義

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Rolling Stone. “100 Greatest Singers: Stevie Nicks”. 2013年5月26日閲覧。
  2. ^ Rocklist.net...Q Magazine Lists..”. Q - 100 Greatest Singers (2007年4月). 2013年5月21日閲覧。
  3. ^ Stevie Nicksプロフィール - ワーナーミュージック・ジャパン
  4. ^ 黄金期FLEETWOOD MACの原型、伝説のデュオ、バッキンガム・ニックス 唯一のアルバムがボーナス・トラックと共に復刻リリース! - LiveLand
  5. ^ Robin Ann Snyder Anderson (1948-1982) - Find A Grave Memorial
  6. ^ Stevie Nicks on Robin Snyder Anderson
  7. ^ スティーヴィー・ニックス、ドン・ヘンリーの子を中絶した過去をセンチメンタルに語る! - Techinsight
  8. ^ ロックの殿堂入り1998〜フリートウッド・マック/イーグルスほか - TAPthePOP
  9. ^ スティーヴィー・ニックス、2度ロックの殿堂入りする初の女性に - BARKS
  10. ^ フリートウッド・マックのスティーヴィー・ニックス、過去のドラッグについて後悔していると語る - NME JAPAN
  11. ^ Stevie Nicks Album & Song Chart History | Billboard.com”. billboard.com. 15 April 2011閲覧。
  12. ^ Stevie Nicks Albums' charts - オールミュージック
  13. ^ Australian chart peaks:
    • Top 100 (Kent Music Report) peaks to 19 June 1988: Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992 (Illustrated ed.). St Ives, New South Wales, N.S.W.: Australian Chart Book. pp. 217–218. ISBN 0-646-11917-6  N.B. The Kent Report chart was licensed by ARIA between 1983 and 19 June 1988.
    • Top 50 (ARIA Chart) peaks from 26 June 1988: australian-charts.com - Discography Stevie Nicks”. australian-charts.com. 2 April 2011閲覧。
    • "Long Way to Go" (ARIA Chart) peak: Response from ARIA re: chart inquiry, received 12 September 2016”. Imgur.com. 12 September 2016閲覧。
    • Top 100 (ARIA Chart) peaks from January 1990 until December 2010: Ryan, Gavin (2011). Australia's Music Charts 1988-2010. Mt. Martha, VIC, Australia: Moonlight Publishing 
  14. ^ CAN Charts > Stevie Nicks”. RPM. 2012年10月11日閲覧。
  15. ^ Chartverfolgung / Nicks,Stevie / Longplay”. musicline.de. 9 June 2011閲覧。
  16. ^ charts.org.nz - Discography Stevie Nicks”. charts.org.nz. 14 May 2011閲覧。
  17. ^ swedishcharts.com - Swedish Charts Portal”. swedishcharts.com. 13 May 2011閲覧。
  18. ^ Official Charts Company - Stevie Nicks”. Official Charts Company. 31 May 2011閲覧。
  19. ^ a b c d e f g h i "American album certifications – Stevie Nicks". Recording Industry Association of America. {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明)
  20. ^ Canadian album certifications - Stevie Nicks - Bella Donna”. Music Canada. 2016年10月30日閲覧。
  21. ^ "American certifications – Stevie Nicks – The Wild Heart". Recording Industry Association of America. {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明)
  22. ^ Canadian album certifications - Stevie Nicks - The Wild Heart”. Music Canada. 2016年10月30日閲覧。
  23. ^ a b c "British album certifications – Stevie Nicks". British Phonographic Industry. {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明) Select albums in the Format field. Type Stevie Nicks in the "Search BPI Awards" field and then press Enter.
  24. ^ Music Chart Analysis, Artist Spotlights, Music Insider, Chart Beat & News”. Billboard.com (2011年8月28日). 2012年3月2日閲覧。
  25. ^ Stevie Nicks Preps New '24 Karat Gold' Album (Billboard, May 14, 2014)

外部リンク

[編集]