Microsoft Windows Services for UNIX
Microsoft Windows Services for UNIX (SFU) は、マイクロソフトが提供するWindowsとUNIXの相互運用を支援するソフトウェアパッケージ集。Windows Server 2003 R2以降はSubsystem for UNIX-based Applications (SUA) へと引き継がれている。
主な機能
[編集]- GCC 3.3 コンパイラ、ヘッダファイル、ライブラリ
- Microsoft Visual Studioコマンドラインコンパイラのccラッパー
- GDB
- NFSクライアントとサーバ
- X Window Systemクライアント(サーバは提供されない)
- Telnetサーバ
- NISサーバ
- パスワード同期サービス
- Interixサブシステム
- UNIXツール群
歴史
[編集]- 1999年4月16日
- Windows NT Services for UNIX Add-on Pack日本語版 (29,800円)
- 2000年8月11日
- Windows Services for UNIX Version 2.0 日本語版 (29,800円)
- 2002年12月6日
- Windows Services for UNIX Version 3.0 日本語版 (29,800円)
- 2004年1月20日
- Windows Services for UNIX Version 3.5 日本語版 (無償)
- 2005年12月6日
- Windows Server 2003 R2 Subsystem for UNIX-based Applications (5.2)
- 2006年11月8日
- Windows Vista Subsystem for UNIX-based Applications (6.0)
元々はパッケージ製品として販売されていたが、2004年1月のSFU 3.5から無償提供された。
Windows XPとWindows Server 2003ではWindowsはPOSIXサブシステムが削除された為、POSIXを利用するには同パッケージが必須である。
Subsystem for UNIX-based Applications
[編集]Windows Server 2003 R2 と Windows Vista、Windows 7 (Ultimate, Enterprise) と Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2では、Subsystem for UNIX-based Applications (SUA) として、標準搭載されている。
Windows Server 2012 以降の UNIX互換環境
[編集]Windows Server 2012からマイクロソフト提供のUNIXベースアプリケーション用サブシステムが奨励されなくなった為、Hyper-VでネイティブOS、または従来のOSを仮想化するか、公式に以下の環境を奨励している[1]。また、次期バージョンのWindows 8.1およびWindows Server 2012 R2からは完全に削除されているが、組み込み向けのWindows Embedded 8.1 Proには搭載された[2]。
Windows 10では、正式版リリース一周年(2016年9月)の大型アップデートにより、64ビット版に限りSUAの後継ないし類似製品として 「 Windows Subsystem for Linux 」 が利用可能となる。
脚注
[編集]- ^ Windows Server 2012 で削除された機能または推奨されなくなった機能 - Microsoft technet
- ^ Windows Embedded 8.1 Industry ; Das neue Windows Embedded OSAlexander Wechsler , Wechsler Consulting GmbH & Co. KG