SCANFAR
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空母「エンタープライズ」搭載のSCANFAR (横長のアンテナがAN/SPS-32) | |
種別 | 対空捜索レーダー |
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開発・運用史 | |
開発国 | アメリカ合衆国 |
就役年 | 1961年 |
製造数 | 2基 |
送信機 | |
周波数 | Pバンド |
パルス幅 | 20マイクロ秒 |
パルス繰返数 | 200 pps |
送信尖頭電力 | 1.5 MW |
アンテナ | |
形式 | 電子走査アレイ式(4面) |
直径・寸法 | 幅12.2 m×高さ6.10 m |
ビーム幅 | 横7°×縦50° |
方位角 | 全周無制限 |
探知性能 | |
探知距離 | 400 nmi (740 km) |
その他諸元 | |
重量 | 48.5トン |
SCANFARは、アメリカ合衆国のヒューズ・エアクラフト社が開発した3次元レーダー・システム。AN/SPS-32捜索レーダーとAN/SPS-33追尾レーダーによって構成されている。これらはいずれも電子走査アレイ・アンテナを採用しており、非常に野心的かつ先進的なシステムであったが、信頼性とコストの問題を克服できず、2セットが配備されたのみで、それらも1980年代初頭に撤去された[1]。
SPS-32
[編集]捜索レーダーであり、横40フィート×縦20フィートという横長のアンテナ4面を上部構造物の周囲に固定式に設置していた。これらのアンテナは、36枚のパネルを18列に配置しており、1,100フィート (340 m)の片側給電・波状同軸ケーブル(40フィート (12 m)に圧縮)によってタップに接続されている。当時、艦隊に導入されつつあった同社製のAN/SPS-39では導波管が用いられていたことを考えると、このように同軸ケーブルを採用していることは画期的なものであった[1]。
ビーム走査は周波数走査(FRESCAN)方式によって行っている[1]。
SPS-33
[編集]追尾レーダーであり、横20フィート×縦25フィートというわずかに縦長のアンテナ4面を上部構造物の周囲に固定式に設置していた。こちらは、俯仰角方向の走査は周波数走査式だが、方位角方向の走査は位相走査式としており、ペンシルビームを迅速に指向することができた[1]。
搭載艦
[編集]両艦とも、1980年から1981年にかけての改修で本システムを撤去し、艦隊で一般的な回転式レーダー(AN/SPS-48 3次元レーダーと、AN/SPS-49 2次元レーダー)を搭載している[1]。
参考文献
[編集]- ^ a b c d e Norman Friedman (1981). Naval Radar. Naval Institute Press. p. 163. ISBN 9780870219672
関連項目
[編集]- AN/SPY-1 - 後にイージスシステムの一部として大規模に配備された電子走査アレイ・レーダー。こちらはフェーズドアレイレーダーとなっている。