RAN-11L/X
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ベネズエラ海軍のマリスカル・スクレ級フリゲート 前部マストの中ほどにある四角形のパラボラアンテナが、RAN-11L/X | |
種別 | 2次元式パルス・ドップラー・レーダー |
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目的 | 対空・対水上捜索用 |
開発・運用史 | |
開発国 | イタリア |
就役年 | 1969年(開発開始) |
送信機 | |
周波数 | Lバンド/Xバンド[1][2] |
パルス幅 |
Lバンド:20μs(2.9μsまで圧縮) Xバンド:1.5/0.15μs |
パルス繰返数 | Xバンド:450-550pps |
送信尖頭電力 |
Lバンド:0.3kW Xバンド:135/180kw |
アンテナ | |
形式 | パラボラアンテナ |
直径・寸法 | 幅8 ft (2.4 m) |
アンテナ利得 |
Lバンド:22dB Xバンド:35dB |
ビーム幅 |
Lバンド:6.6°×16° Xバンド:1.1°×6 plus csc2 °[1][2] |
走査速度 | 15/30RPM |
方位角 | 全周無制限 |
探知性能 | |
精度 |
Lバンド 距離:160m 水平角:1.5° Xバンド 距離:45m 水平角:0.2°[1] |
RAN-11L/Xは、イタリアのセレニア(現:アレーニア・アエロナウティカ)とSMA社が小型艦艇向けに開発した対空・対水上捜索両用の2次元レーダーである。
送信機はXバンド用とLバンド用の2種類が使用されている。Xバンド用にはSMA社のMM/SPQ-2 レーダーの物を流用しているが、Lバンド用のものは、パルス圧縮機能を有する新型が使われている[1]。また、後に、Lバンド用の送信機の出力を送信尖頭電力1.1kWに向上させた改良型として、RAN-12L/Xも実用化された[1][2]。
なお、アンテナとしてはパラボラアンテナが用いられているが、その反射板は、上半分がメッシュ型、下半分がソリッド型という珍しい形態とされた。このうち、メッシュ型の部分はLバンドのみを反射する[3]。
搭載艦
[編集]- RAN-11L/X
スペイン海軍(メロカ CIWSの目標捕捉レーダーとして使用)
- RAN-12L/X
スペイン海軍(メロカ CIWSの目標捕捉レーダーとして使用)
- バレアレス級フリゲート(メロカ CIWSと共に後日装備)
- サンタ・マリア級フリゲート(RAN-11L/Xより換装)
参考文献・サイト
[編集]- ^ a b c d e Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. pp. 302-303. ISBN 9781557502681
- ^ a b c Norman Friedman (2006). The Naval Institute Guide to World Naval Weapon Systems. Naval Institute Press. pp. 248-249. ISBN 9781557502629
- ^ Norman Friedman (1981). Naval Radar. Naval Institute Press. p. 210. ISBN 9780870219672