Portal:化学/秀逸・良質な記事/14
表示
発泡プラスチックは、合成樹脂中にガスを細かく分散させ、発泡状(フォーム)または多孔質形状に成形されたものを指し、固体である合成樹脂と気体の不均一分散系とも定義できる。基本的にどの合成樹脂も発泡成形させることは可能だが、実際には成形性や性能および価格が影響し、実用化されている種類はある程度限られている。
基本的には原料である合成樹脂の特性を引き継いでいるが、泡を含まない合成樹脂成形品と比較すると柔らかくなり、緩衝性や可撓性に優れる。その反面硬さがもたらす強度など機械的性質や耐久性・耐候性には劣る。空隙を含むことから高い浮力を示すほどに軽量であり、また断熱効果を持つが、一方で可燃性はソリッドよりも高まり耐熱性も下がる。