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OpenFOAM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
OpenFOAM
作者 Henry Weller
開発元 CFD Direct[1] / OpenCFD [2]
初版 2004年12月10日 (19年前) (2004-12-10)[3]
最新版
v12 / 2024年7月9日 (2024-07-09)[4]

v2406 / 2024年6月 (2024-06)[5]

リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C++
対応OS Unix / Linux / Windows 10 / Windows11内蔵のWindows Subsystem for Linux (WSL)
対応言語 英語
サポート状況 開発中(サポート中)
種別 数値流体力学, シミュレーションソフトウェア。特に、数値解析開発、及び数値流体力学を含む連続体力学の前後処理用に向いている。
ライセンス GPLv3以降
公式サイト openfoam.org
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OpenFOAM(Open source Field Operation And Manipulationの略称)は数値解析開発、及び数値流体力学を含む連続体力学の前後処理用のC++製ツールボックスである。GNU General Public License公開のオープンソースであり、名称は2007年にOpenCFD Ltdが登録後、2011年にOpenFOAM財団が非独占権利者となった。

特徴

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文法

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特徴の一つにテンソル解析偏微分方程式に似た文法を用いる。 例えば、以下の方程式[6]

は以下のコードで示される

solve
(
     fvm::ddt(rho,U)
   + fvm::div(phi,U)
   - fvm::laplacian(mu,U)
  ==
   - fvc::grad(p)
);

オブジェクト指向プログラミング利用者定義演算子により実現された文法により、利用者は比較的簡単にカスタムソルバーを作成することができる。しかしOpenFOAMのライブラリは仕様書不足とテンプレートメタプログラミングが多用されているためライブラリをより深く使うにつれて難易度が上がる。

拡張性

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境界条件や乱流モデルを修正する際に、既存ソースコード修正及びコンパイルの代わりにソルバーを用いる方法として、基本インタフェース (情報技術)の基本クラスとFactory Method パターンの組み合わせであるrun-time selectionがある。[7]

標準ソルバー

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流体計算を中心とした作成済みのソルバーが用意されている。このソルバーを使用すると以下のような解析を行うことができる[8]

また計算格子を生成するためのメッシャー、前後処理用のユーティリティーも用意されていて[9]これらを使用することでプログラミングを行うことなく計算、結果可視化が実行できる。

脚注

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  1. ^ CFD Direct - The Architects of OpenFOAM”. CFD Direct. 27 March 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。June 27, 2019閲覧。
  2. ^ The open source CFD toolbox”. OpenFOAM. June 27, 2019閲覧。
  3. ^ OpenFOAM Version 1.0”. 7 June 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。June 27, 2019閲覧。
  4. ^ OpenFOAM® History”. 2024年11月18日閲覧。
  5. ^ ESI OpenCFD Release OpenFOAM® v2406”. 2024年11月18日閲覧。
  6. ^ Creating solvers in OpenFOAM
  7. ^ OpenFOAM's run-time selection mechanism explained
  8. ^ OpenFOAM Standard solvers
  9. ^ OpenFOAM User Guide: 3.6 Standard utilities

外部リンク

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学習用の書籍等

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  • オープンCAE学会(編):「OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析」、森北出版、 ISBN 9784627691018、(2016年6月)。※これは初版。
  • Tomislav Marić、Jens Höpken、Kyle Mooney:「OpenFOAMプログラミング」、森北出版、ISBN 978-4-627-67091-4、(2017年12月)。
  • Tomislav Marić、Jens Höpken、Kyle Mooney:"The OpenFOAM Technology Primer”、SourceFlux GmbH、ISBN 978-3000467578、DOI:10.13140/2.1.2532.9600、(2014). ※ 上記の原著
  • 人見大輔:「OpenFOAMライブラリリファレンス」、森北出版、ISBN 978-4-627-69161-2、(2020年4月)。
  • 川畑 真一:「OpenFOAMの歩き方 (技術の泉シリーズ(NextPublishing)) 」、インプレスR&D、ISBN 978-4844379522、(2021年2月)。
  • オープンCAE学会 (編):「OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析(第2版)」、森北出版、ISBN 978-4627691025、(2021年3月)。
  • 野村 悦治:「オープンCAEのためのDEXCS for OpenFOAMハンドブック」、丸善出版、ISBN 978-4621306130、(2021年5月)。
  • 川畑 真一:「改訂新版 OpenFOAMの歩き方 (技術の泉シリーズ(NextPublishing)) 」、インプレスR&D、ISBN 978-4295601005、(2022年4月)。
  • 小南 秀彰:「はじめよう DEXCS OpenFOAM (技術の泉シリーズ(NextPublishing)) 」、インプレスR&D、ISBN 978-4295602057、(2024年3月)。