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NORゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
入力 出力
A B A NOR B
L L H
L H L
H L L
H H L
NORゲートのみで構成した全加算器

NORゲート(ノアゲート)は否定論理和論理ゲートであり、その(論理的な)動作は、否定論理和すなわち、全ての入力の論理和(OR)をとったものの反転(NOT)である。つまり、全ての入力がLowの場合のみ出力がHighになり、Highの入力がひとつでもある場合はLowを出力する。

NANDゲート否定論理積)と同様 functional complete である(詳細は否定論理積#完全性を参照)。

記号

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MIL論理記号及びANSIIECDINのそれぞれにおけるNORの記法を以下に示す。

MIL/ANSI 記号 IEC 記号 DIN 記号

ハードウェアの解説とピン配置

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NORゲートを実装した汎用ロジックIC 4001 のピン配置

NORは、汎用ロジックICではNANDに次ぐ基本的な製品として、バリエーション等が最も豊富な一群のひとつである。74シリーズについてはTTLの7402等の他、74HC02他のCMOS版など多数のバリエーションがある。

  • 74シリーズ
    • 7402: 2入力NORゲート×4
    • 7427: 3入力NORゲート×3
    • 7425: 4入力NORゲート×2
    • 74260: 5入力NORゲート×2
    • 744078: 8入力NORゲート×1
  • 4000シリーズ(CMOS)
    • 4001: 2入力NORゲート×4
    • 4025: 3入力NORゲート×3
    • 4002: 4入力NORゲート×2
    • 4078: 8入力NORゲート×1

さらに古いRTLECLといった方式ではNORゲートは効率がよかったため多用されていた。

実装

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下の左端の図はNMOSで2入力NORゲートを構成した例である。入力のどちらかでもHIGHになれば、対応するMOSFETがONになり、出力をLOWにする。そうでない場合はプルアップ抵抗で出力をHIGHに保っている。下の右端の図はCMOSテクノロジーによる2入力NORゲートの回路図である。入力に付加されているダイオード抵抗器はCMOS部品を静電放電から守るためのもので、論理的には何の機能もない。

NMOS NORゲートの回路図
CMOS NORゲートの物理レイアウト
アンバッファドCMOS 2入力NORゲートの回路図

代替実装

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NORゲートが入手できない場合、NANDゲートを使って下の図のようにNORゲートを構成できる。NANDゲートやNORゲートは、どちらもそれだけで任意の論理ゲートを構成可能である。

NANDゲートのみで構成したNORゲート
NORゲートのみで構成したNANDゲート

関連項目

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