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M54 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NGC 6715から転送)
M54
Messier 54
ハッブル宇宙望遠鏡による球状星団 M54 提供:ESA/Hubble & NASA
ハッブル宇宙望遠鏡による球状星団 M54
提供:ESA/Hubble & NASA
仮符号・別名 NGC 6715[1]
星座 いて座
見かけの等級 (mv) 7.6[2]
視直径 12.0'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1778年7月24日[3]
発見者 シャルル・メシエ[2]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  18h 55m 03.33s[1]
赤緯 (Dec, δ) −30° 28′ 47.5″[1]
赤方偏移 0.000473[1]
視線速度 (Rv) 141.9 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -3.75 ミリ秒/年[1]
赤緯: -7.76 ミリ秒/年[1]
距離 87,400 光年[2](約26.8kpc)
M54の位置
M54の位置
物理的性質
直径 約300 光年[2]
他のカタログでの名称
Mel 216
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 星図 18h 55m 03.33s, −30° 28′ 47.5″

M54 (NGC 6715) はいて座にある球状星団

概要

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南斗六星を構成するいて座ζ星から0.5度南、1.5度西に位置する[2]

双眼鏡では恒星状にしか見えない。口径20cm程度の望遠鏡でも周辺部の星が見えてくるという人もいる。だが、口径40cmでも星を分離するのは困難で、ざらざらとした印象に見え、ほとんど星は分離できない。明るい部分は東西に延びた楕円に見える。

かつてはM54までの距離は50,000から65,000光年程度と考えられていたが、21世紀現在では約87,400光年とされている[2]

1994年、M54は天の川銀河に属しているのではなく、天の川銀河の伴銀河であるいて座矮小楕円銀河 (SagDEG) に属する星団であることが確認された[2]

観測史

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1778年7月24日にシャルル・メシエが発見した[3]。メシエは「非常に明るい星団。中心が明るく星はない。口径3.5フィートの色消し望遠鏡でよくみえる」と記した[3]。メシエは星に分離して見ることはできなかったが、ウィリアム・ハーシェルも周辺部の星を少し分離しただけで、球状星団であるとは認識できなかった[3]ジョン・ハーシェルは「球状星団。非常に明るくまるく中心部が周りから急に明るくなっている。星によく分かれ、主に15等級の星からできている。外周2.5'のところに14等星がある」と記している[3]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M54. 2016年3月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 54”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年3月29日). “Messier 54 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。

関連項目

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