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M75 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M75
Messier 75
球状星団 M75
球状星団 M75
仮符号・別名 NGC 6864[1]
星座 いて座
見かけの等級 (mv) 8.26[1]
視直径 2.207' × 1.942'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1780年8月27日[3]
発見者 ピエール・メシャン[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  20h 06m 04.841s[1]
赤緯 (Dec, δ) −21° 55′ 20.14″[1]
赤方偏移 -0.000631[1]
視線速度 (Rv) -189.3 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 3.63 ミリ秒/年[1]
赤緯: -0.22 ミリ秒/年[1]
距離 67,500 光年[2](約20.7kpc)
M75の位置
M75の位置
物理的性質
直径 約110 光年[2]
他のカタログでの名称
Mel 228
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 星図 20h 06m 04.841s, −21° 55′ 20.14″ M75(NGC 6864)はいて座にある球状星団である。

概要

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球状星団としては最も密度が高い部類に入る[2]。銀河系内のメシエ天体としては最も遠くにあり、銀河系中心部よりも遙か遠くに位置する。集中度が高いので、大きさのわりには明るく見える。

条件が良いときは双眼鏡でも丸くぼんやりと見える。暗い割にははっきりしており、口径10cmの望遠鏡で丸く光っている様子が分かる。しかし、まだ星には分解できない。口径20cmの望遠鏡でぶつぶつとした様子が分かり、球状星団らしくなってくる。口径40cmでもぶつぶつした様子しかわからず、星には分離できない。

観測史

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1780年8月27日にピエール・メシャンによって発見された。メシャンは「星のない星雲」としたが、同年10月にメシエは「星雲を交えた微星の集合」と記している[3]ウィリアム・ハーシェルは「肉眼で見えないが、ファインダーに映る。M3の小型版のようで、星に分解され、青白く見える」と記した[3]ウィリアム・ヘンリー・スミスは「きらきらと輝く数個の星に混じって、澄んだ白い光塊」とした[3]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M75. 2016年3月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年9月2日). “Messier Object 75”. SEDS. 2016年3月5日閲覧。
  3. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年10月21日). “Messier 75 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月5日閲覧。

参考文献

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  • 中野繁『新編 星雲星団の観測』(第1)恒星社厚生閣、1978年6月15日。ISBN 978-4769900559 
  • 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』地人書館、1996年2月。ISBN 978-4805205013 
  • 渡部潤一『メシエ天体のすべて - 夜空に光るM1からM110まで』ニュートンプレスNewton別冊〉、2007年1月。ISBN 978-4315517910