NETWORK™ -Easy Listening-
『NETWORK™ -Easy Listening-』 | ||||
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TM NETWORK の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
レコーディング Rojam Studio(Tokyo) ミックス STRONGROOM(London) マスタリング Bernie Grundman Mastering(Tokyo) | |||
ジャンル |
イージーリスニング トランス | |||
時間 | ||||
レーベル | R&C Japan / gaball screen | |||
プロデュース | 小室哲哉 | |||
チャート最高順位 | ||||
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TM NETWORK アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4571106701956 | ||||
『NETWORK™ -Easy Listening-』収録のシングル | ||||
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『NETWORK™ -Easy Listening-』(ネットワーク・ティー・エム・イージー・リスニング)は、2004年3月24日にリリースされたTM NETWORKの10thアルバム。TM NETWORKデビュー20周年にあわせて発売された。2024年1月17日にリマスター版が再発売された [1]。
解説
[編集]「オリジナル・フルレングス・アルバム」と帯には書かれているが、旧曲のリミックス曲が3曲、先行シングルとして発売された「SCREEN OF LIFE」、「CASTLE IN THE CLOUDS」がそのC/Wを含めて収録されているため、このアルバム用に書き下ろされた曲はインスト2曲を含めて3曲しかない。
このアルバムでは前作のプログレから一新し、トランス色が強い音に仕上がっている。このアルバムを引っさげたライブツアーDOUBLE-DECADE TOUR NETWORKで演奏された「JUST ONE VICTORY (OFFENSIVE VERSION)」、CD未発売の新曲「GREEN DAYS[2]」はこのトランスの流れを汲んでいる。また、「SCREEN OF LIFE」、「PRESENCE」は、思春期の少年の思いを書いた歌詞が多いTM NETWORKの楽曲の中では珍しく、団塊の世代に向けたメッセージソングとなっている。
録音
[編集]旧曲のリミックスの選曲に際しては「時代性が濃い曲は入れずに、先行シングルや新曲と同居でき、且つライブでも楽しめる曲」を意識した[3]。リミックス作業も姿勢は「アレンジ」というよりは「元のデータのアップグレード・修正・新たな機能の追加」に近く、デビュー当時から、コンピューターのある環境があったからこそできる発想だった[4]。
シンセサイザーはIndigo2・Virus KC・Virus Indigo2 Redbackを主力とし、ピアノやパッド系の音にはRoland Fantom-S・Nord Lead2、リズムにはACID、キック・スネア・ハイハットにはElektron MACHINEDRUM SPS-1を使用している[5]。
エレクトリックギターのパートはギターの音源をそのまま使わず、コンピューターで必要な音を必要な箇所に切り貼りする様に編集していったため、弾いているギタリストですら完成形はイメージできなかった[4]。
バックトラックの全てのパートを小室の当時の自宅を兼ねたスタジオで録り、歌入れのみROJAM STUDIOで行われた[5]。
今作のアレンジに合わせて、歌詞が浮き出て目立ち過ぎるのを防ぐために、宇都宮は抑揚を付けずにフラットで平坦な歌い方を通した[3]。
音楽性とテーマ
[編集]歌詞のコンセプトは「男の視点から見た世代間の事を考えさせられるような歌詞を書く」ことにより、上の世代にエールを送り、下の世代に(当時メンバーの3人とも同じ世代に近かった)50代・団塊の世代がどういうものかを語ることを目指し、音からも自然に入れる様にした[3]。木根は「『大人になるのも悪くない」と思ってくれたら嬉しい。僕もそうだったけど、10代の頃は30~40代の自分が想像つかないでしょ。でも思っていたより悪くないよ、いいものだよ、見えなかったものが見えてくるよ」と語り、小室は「固くならずにBGMとして、掃除のときに楽しんでもらえると思う」と話している[4]。
サウンドコンセプトを小室は「J-TRANC」「トランシー」と呼び、トランスに馴染みのない視聴者にもわかってもらえるようにした[4]。モデルとしては、ポール・モーリア、リチャード・クレイダーマンのイージーリスニングの作品群を意識した[4]。
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「SCREEN OF LIFE -EXTENDED MIX-」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
2. | 「LOVE TRAIN -EXTENDED MIX-」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
3. | 「PRESENCE」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
4. | 「CASTLE IN THE CLOUDS -ALBUM MIX-」 | 小室みつ子 | 小室哲哉 | 小室哲哉・吉田建 | |
5. | 「風のない十字路 -ALBUM MIX-」 | 小室みつ子 | 木根尚登 | 小室哲哉・吉田建 | |
6. | 「TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) -ALBUM MIX-」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
7. | 「君がいる朝 -ALBUM MIX-」 | 小室みつ子 | 木根尚登 | 木根尚登・吉田建 | |
8. | 「TIME TO COUNT DOWN -LABO MIX-」 | 小室みつ子 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
9. | 「nuworld」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | ||
10. | 「COME CLOSER」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
合計時間: |
曲解説
[編集]- SCREEN OF LIFE -EXTENDED MIX-
- 36thシングル『NETWORK™』の1曲目。アルバムバージョンとなっている。
- LOVE TRAIN -EXTENDED MIX-
- 25thシングルリミックスバージョン。葛城哲哉による「Love Train」コーラス部分が非常に大きく強調されている。
- 2003年9月に行われたファンイベント「LIVE IN NAEBA'03 -FORMATION LAP-」で用意した音源を改めてスタジオで録音した[5]。
- PRESENCE
- CASTLE IN THE CLOUDS -ALBUM MIX-
- 35thシングル。アルバムバージョンとなっている。
- 風のない十字路 -ALBUM MIX-
- 36thシングル『NETWORK™』の3曲目。アルバムバージョンとなっている。
- TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) -ALBUM MIX-
- 36thシングル『NETWORK™』の2曲目。アルバムバージョンとなっている他、リフレインのボーカル部分がシングル版と比較して省略されている。
- 君がいる朝 -ALBUM MIX-
- 35thシングル「CASTLE IN THE CLOUDS」のカップリング曲。アルバムバージョンとなっている。
- TIME TO COUNT DOWN -LABO MIX-
- nuworld
- 本作オリジナル楽曲。「DOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK"」で披露する時に歌詞を乗せるアイディアがあった[3]。
- COME CLOSER
- 本作オリジナル楽曲。
クレジット
[編集]レコーディングメンバー
[編集]- 小室哲哉 : Keyboards, Synthesizer & Vocals
- 宇都宮隆 : Vocals
- 木根尚登 : Guitar & Vocals
- 葛城哲哉 : Guitars (#4以外), Chorus(#2)
CASTLE IN THE CLOUDS (#4)
風のない十字路 (#5)
君がいる朝 (#7)
- 小室みつ子 : Chorus
- 溝口和彦 : Synthesizer Programming
スタッフ
[編集]- Mixed : Dave Ford
- Additional Production : Dave Ford (#4)
- Additional Production : Dave Dord & Ian Curnow (#5,#7)
- Mastered : 前田康二
- Recording Engineer : 伊東俊郎, 淺野浩伸, 若公俊広, 佐竹央行
- Protool Editing & Operation : 岩佐俊秀
- Art Direction : 高橋伸明
- Design : つるはたかあき
- A&R : 和泉かな
- Chief A&R : 笠井陽介
- General Producer : 坂内光夫, Sam Nagashima, 立岡正樹, 石坂健一郞
- Executive Producer : 大﨑洋, 橋爪健康
脚注
[編集]- ^ “TM NETWORK、過去作3タイトルを同時再発売決定! BOXセットも同時リリース”. THE FIRST TIMES. 2023年12月1日閲覧。
- ^ 約9年後の2013年7月20日にライブ会場限定販売のCDシングルとしてリリースされている。
- ^ a b c d e 角川書店刊『CDでーた』2004年4月5日号55Pより。
- ^ a b c d e f g ソニー・マガジンズ刊「PATi PATi」2004年5月号「TM NETWORK 20年目のさらなる加速」98P-103Pより。
- ^ a b c リットーミュージック刊「キーボード・マガジン」2004年6月号「TM NETWORK interview その時代時代におけるダンス・ミュージックを追求していきたい」pp.28-31より。
- ^ 本アルバムリリース後のライヴツアーDOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK"ではこれを基にしたバージョンで演奏しており、ラストのサビ部分を2コーラス演奏している他、同ツアーのファイナルとなる2004年6月24日及び6月25日ではラスト部分から原曲版と同じ進行となる「D.D. TOUR FINAL VERSION」として披露された。
- ^ CDに封入している歌詞カード