Magic Leap
種類 | 株式会社 |
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事業分野 | 複合現実、ヘッドマウントディスプレイと関連装置の開発 |
設立 | アメリカ合衆国 |
本社 | フロリダ州 |
ウェブサイト | 公式ウェブサイト |
Magic Leap(マジックリープ)は、ヘッドマウントディスプレイ (HMD) 方式の複合現実ウェアラブルコンピュータを開発するアメリカ合衆国の企業である[1]。
概要
[編集]2010年に設立され、拡張現実や複合現実に対応したデバイスを開発する。2015年10月にGoogleなどから5.4億ドルの資金を調達しており、総額22億ドル(約2,600億円)以上の資金を調達している[1][2]。ただし、後に投資家からの資金調達時に使用された映像は特撮だった事が明らかになっている[3]。
製品の詳細については長らく秘せられていたが、2017年12月になり始めてMagic Leap Oneとして情報公開された。公開されたのは開発者向けのバージョンで、翌2018年8月より2,295ドルで販売が開始された[4]。
歴史
[編集]2018-現在:製品発売
[編集]2018年7月11日、AT&Tが63億ドルを投じてMagic Leap Oneの独占販売権を獲得した[5]。また、AT&Tコミュニケーションのジョン・ドノバンCEOがMagic Leapの取締役に就任することも決まっている[6][7]。
2018年10月10日、Magic Leapは人間に近いAIアシスタント「Mica」を紹介した[8]。
2019年4月、Magic LeapはNTTドコモと資本業務提携について合意し、ドコモはMagic Leapに2億8000万ドルを出資すると報じられた[9]。
2019年11月、2019年8月に特許資産の大半をJPモルガン・チェースに譲渡していたことが明らかになった[10]。
2020年4月22日、Magic Leapは大規模なリストラの実施を発表し、一部報道によると従業員の約半数に当たる約1000人が解雇された[11]が、2020年5月に3億5000万ドルの資金を調達したことで人員削減は中止された[12][13]。
2020年9月にThe Informationが報じたところによると、Magic Leapの評価額は2019年は64億ドルで、2020年6月には4億5000万ドルと半年で93%以上下落した[14]。
買収
[編集]2016年4月18日、Magic Leapはイスラエルのサイバーセキュリティ企業「NorthBit」を買収した[15]。
2017年2月18日、Magic Leapはスイスのコンピュータビジョン分野のスタートアップ「Dacuda」の3D部門を買収した[16]。
2019年5月、Magic LeapはMagic Leapプラットフォーム向けの立体ビデオ会議ソフトウェアを開発しているベルギーのスタートアップ「Mimesys」を買収した[17]。
脚注
[編集]- ^ a b “巨額の資金を集めているMagic Leap、現実空間に様々なものを投影。修正なしの新たな動画を公開。”. moguravr.com (2016年4月20日). 2016年11月29日閲覧。
- ^ “米AR(拡張現実)スタートアップのMagic Leap、シリーズCで8億ドル以上を資金調達”. moguravr.com (2015年12月10日). 2016年11月29日閲覧。
- ^ “VR/ARで期待のマジックリープ、デモ映像は特殊効果スタジオ製と発覚”. MITテクノロジーレビュー (2016年12月10日). 2016年12月25日閲覧。
- ^ “Magic Leap One開発者版が注文開始 米国限定、価格は2,295ドル”. MoguraVR (2018年8月8日). 2018年9月3日閲覧。
- ^ “7000億円超でARシステム「Magic Leap One」の独占販売権をAT&Tが獲得、ついに市販化へ”. GIGAZINE. 2020年11月29日閲覧。
- ^ Kharpal, Arjun (July 11, 2018). “AT&T strikes partnership and invests in secretive Google-backed 'mixed reality' start-up Magic Leap”. CNBC. 2018年7月11日閲覧。
- ^ https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-07-11/at-t-joins-roster-of-magic-leap-investors-ahead-of-product-debut
- ^ “Magic Leap、リアルな人間のようなAIアシスタント「Mica」を紹介”. ITmedia NEWS. 2020年11月29日閲覧。
- ^ ohsaki, masumi. “ドコモが米Magic Leapに約300億円出資へ、MR領域の取り組み強化” (英語). TechCrunch Japan. 2020年11月29日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Magic Leap、特許資産をJPモルガンに譲渡 資金調達の一環か | Mogura VR”. MoguraVR (2019年11月12日). 2020年11月29日閲覧。
- ^ “Magic Leapが大規模リストラ 「空間コンピューティングは新型コロナ後の経済変化の一部になる」とCEO”. ITmedia NEWS. 2020年11月29日閲覧。
- ^ “Magic Leapが約380億円の調達に成功。大規模レイオフ中止に | Mogura VR”. MoguraVR (2020年5月22日). 2020年11月29日閲覧。
- ^ “ARメガネのMagic Leap、土壇場の3.5億ドル調達で大規模リストラ回避。ビジネス面も「進歩あり」と報告 - Engadget 日本版”. Engadget JP. 2020年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月29日閲覧。
- ^ Weinberg, Cory (2020年9月2日). “Biggest Startup Markdowns: Magic Leap, WeWork, Airbnb”. The Information (company) 2020年9月4日閲覧。
- ^ “Magic Leap Acquires Israeli Cyber Security Company NorthBit” (英語). Bloomberg. April 19, 2016閲覧。
- ^ Lunden, Ingrid. “Magic Leapがスイスを拠点とするDacudaの3D部門を買収 ― ヨーロッパ進出は同社初” (英語). TechCrunch Japan. 2020年11月29日閲覧。
- ^ Matney, Lucas. “Magic Leapがホログラム遠隔会議システム開発のベルギーのスタートアップを買収” (英語). TechCrunch Japan. 2020年11月29日閲覧。
関連項目
[編集]- スマートグラス
- ヘッドアップディスプレイ
- ウェアラブルコンピューティング
- 3次元コンピュータグラフィックス
- バーチャルリアリティ
- 拡張現実
- 複合現実
- オーグメンテッドバーチャル
- シミュレーテッドリアリティ
- Google Glass
- Microsoft HoloLens