MITSUI OCEAN FUJI
MITSUI OCEAN FUJI | |
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シーボーン・オデッセイ時代 (2011年・スプリト港にて) | |
基本情報 | |
運用者 |
シーボーン・クルーズ・ライン(2009-2024) 商船三井クルーズ(2024-) |
経歴 | |
起工 | 2007年 |
竣工 | 2009年6月 |
要目 | |
総トン数 | 32,346 トン |
全長 | 198.2 m |
幅 | 25.6 m |
喫水 | 6.4 m |
主機関 | ディーゼル・エレクトリック |
航海速力 | 19.0ノット |
旅客定員 | 450名 |
乗組員 | 335名 |
MITSUI OCEAN FUJI(ミツイ・オーシャン・フジ)は、商船三井クルーズが運航しているクルーズ客船。運航会社名の漢字表記を用いた「三井オーシャンフジ」とも表記される[1]。
概要
[編集]シーボーン・クルーズ・ラインにて「シーボーン・オデッセイ」として、2009年6月、イタリアのT.マリオッティ造船所で竣工。船価は2億5千万ドル。
6月24日にヴェネツィアで行われた命名式ではデビュークルーズの乗船客全員が命名者となり、就航した。
客室数は225室でオールスイート、うち9割はベランダ付きである。その後同型の2番船が2010年、3番船が2011年に建造された。
2023年2月には商船三井がクルーズ事業拡大策の一環として購入、1年半程度シーボーン・クルーズでの運航を継続し[2]、2024年末を目処に改装の上で商船三井客船(現・商船三井クルーズ)に移籍し日本近海を中心とした運航を行う計画とした[3]。2023年10月に商船三井クルーズの新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」と合わせて新船名「MITSUI OCEAN FUJI」を発表[4][5]。富士山や1989年に就航した日本の近代的なクルーズ客船の先駆けとなった「ふじ丸」を意識したものとした[6]。2024年9月2日から25日のシアトル発横浜行きのクルーズを最後にシーボーンでの運航を終了[7]。25日に横浜港にて商船三井クルーズへの引渡式を実施、シーボーン時代の15年間で総航行距離859,554海里(約1,591,894 km)・乗客数180,454人・寄港地数426港を数えた[1]。
2024年12月1日より「MITSUI OCEAN FUJI」として就航し横浜港新港ふ頭を起点に別府・釜山・下関を経由し東京港までの7日間のデビュークルーズを行い[8]、12月7日には東京国際クルーズターミナルでの就航記念イベントにて命名式を行い、四代目池坊専好が命名を行った[9]。従来の「にっぽん丸」によるショートクルーズや日本国内での運航と差別化し本船はバハマ船籍で海外寄港を含む5-10泊程度の運航を中心とし[10]、就航後1年半程を目処に日本船籍に移行する計画としている[5]。
船内
[編集]旧はシーボーン・オデッセイ時代の名称。
- 11階
- サンライズデッキ - 旧サンテラス
- アクティビティエリア「来光」 - 旧サンデッキ「ザ・リトリート」
- 10階
- ペントハウススイート(10室)
- オーシャンビュースイート(4室)
- ベランダスイート(1室)
- オブザベーションバー「36」
- 9階
- ペントハウススイート(12室)
- ベランダスイート(2室)
- バー「スカイバー」
- フィットネスセンター
- モーションスタジオ(ヨガ、エアロビクス、ピラティス、太極拳プログラムに使用)
- スパ&ウェルネス「木霊 KODAMA」
- ヘアサロン
- トリートメントルーム
- 8階
- オーナーズスイート(2室)
- ベランダスイート(30室)
- プールサイドレストラン&バー「湖畔」 - 旧カジュアルレストラン「ザ・パティオ」・バー「パティオバー」
- プール「湖畔」
- ダイニング「北斎FINE DINING」 - 旧グリルレストラン「ザ・グリルbyトーマス・ケラー」 三國清三が監修[10]。
- ビュッフェレストラン「テラスレストラン八葉 HACHIYO」 - 旧「ザ・コロナード」
- 7階
- MITSUI OCEAN スイート - 旧シグネチャースイート(2室、隣接のベランダスイートと合わせ「グランドシグネチャースイート」として利用可)
- ウィンターガーデンスイート(2室、隣接のベランダスイートと合わせ「グランドウィンタースイート」として利用可)
- オーナーズスイート(1室)
- ベランダスイート(44室)
- 宝石・時計店「ザ・コレクション」
- ショップ
- コーヒーバー
- ラウンジ・レセプション・ライブラリー・ワークスペース「MITSUI OCEANスクエア」[10] - 旧「シーボーンスクエア」
- カードルーム
- 6階
- オーナーズスイート(2室)
- ベランダスイート(57室)
- 劇場・ラウンジ「オーシャンステージ」 - 旧「グランドサロン」
- 5階
- ベランダスイート(35室)
- 会議室
- ゲームルーム「オーシャンカジノ」 - 旧カジノ
- オーシャンクラブ&バー - 旧ラウンジ「ザ・クラブ」・クラブバー
- プール
- 4階
- オーシャンビュースイート(26室)
- メインレストラン「ザ・レストラン富士」(452席[10]) - 旧「ザ・レストラン」
- 3階
- 診療室
- 2階
- マリーナ
同型船
[編集]- 2番船 「シーボーン・ソジャーン(Seabourn Sojourn)」
- 2010年5月26日竣工。
- 3番船 「シーボーン・クエスト(Seabourn Quest)」
- 2011年5月31日竣工。
脚注
[編集]- ^ a b 全室スイートの客船「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」、12月デビュークルーズに向けて引き渡し完了 - トラベルWatch
- ^ 世界一周運航へ、商船三井が購入したクルーズ船の全容 - ニュースイッチ(日刊工業新聞)
- ^ ビジネス短信 商船三井、米シーボンクルーズからクルーズ船購入、2024年末に運航開始へ - 日本貿易振興機構
- ^ 新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」と船名「MITSUI OCEAN FUJI」を発表~日本発祥のウェルビーイングを実現~ - 商船三井
- ^ a b 商船三井、新クルーズブランド名と第1弾船名を発表、世界一周も - WEB CRUISE
- ^ 豪華クルーズ船さらに投入!!「ミツイ・オーシャン・フジ」全貌あきらかに 「にっぽん丸」と2隻体制へ - 乗りものニュース
- ^ 「シーボーンオデッセイ」 USPHの船舶衛生検査で100点満点 - みなと総合研究財団
- ^ 新クルーズ船 MITSUI OCEAN FUJI デビュー出航歓迎イベント - 横浜観光情報(横浜市観光協会)
- ^ 新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI」就航記念イベントを実施~華道家元池坊の池坊 専好氏が命名~
- ^ a b c d 日本の新たな高級クルーズ船「三井オーシャンフジ」が就航、40代・50代も呼び込む船内を取材した - トラベルボイス
参考文献
[編集]- 海人社『世界の艦船 増刊 世界のクルーズ客船 2009-2010』2009年12月号増刊 No.716
- 海人社『世界の艦船』2009年9月号 No.711
- 海人社『世界の艦船』2010年4月号 No.722
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、MITSUI OCEAN FUJIに関するカテゴリがあります。
- MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ) - 商船三井クルーズ