GP (アルバム)
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『GP』 | ||||
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グラム・パーソンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロサンゼルス、ウォーリー・ハイダー・スタジオ(1972年9月 - 10月) | |||
ジャンル | カントリーロック | |||
時間 | ||||
レーベル | リプリーズ・レコード | |||
プロデュース | グラム・パーソンズ、リック・グレッチ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
グラム・パーソンズ アルバム 年表 | ||||
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『GP』は、アメリカ合衆国のカントリーロック・ミュージシャン、グラム・パーソンズ(元バーズ〜フライング・ブリトー・ブラザーズ)の生前唯一のソロ・スタジオ・アルバム。
背景
[編集]1972年、パーソンズはクリス・ヒルマンを介してエミルー・ハリスと出会い、彼女を自分のバック・バンドに誘う[1]。そして、リック・グレッチ(元ファミリー〜ブラインド・フェイス〜トラフィック)を共同プロデューサーに迎えて本作をレコーディングした。本作に参加したミュージシャンのうちジェームズ・バートン、グレン・D. ハーディン、ロニー・タットは当時、エルヴィス・プレスリーのバック・バンドであるTCBバンドで活動していた[2]。
評価・影響
[編集]セールス的には成功を収められず、Billboard 200入りを果たせなかったが、音楽評論家のStephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて本作に5点満点を付け「恐らく、彼の音楽的なパーソナリティが最良の形ではっきりと表現されたアルバム」「このアルバムはパーソンズの才能と影響力を忘れがたいものとしている」と評している[3]。
エルヴィス・コステロは、本作からエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ名義のアルバム『オールモスト・ブルー』(1981年)で「ハウ・マッチ・アイヴ・ライド」をカバーしており[4]、2004年に再発されたアルバム『コジャック・ヴァラエティ』(1995年)のボーナスCDには「スティル・フィーリング・ブルー」が収録された[5]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲は、グラム・パーソンズ作。
- サイド 1
- スティル・フィーリング・ブルー - Still Feeling Blue - 2:40
- ウィール・スウィープ・アウト・ジ・アッシェズ・イン・ザ・モーニング - We'll Sweep Out the Ashes in the Morning (Joyce Allsup) - 3:13
- ア・ソング・フォー・ユー - A Song for You - 4:58
- ストリーツ・オブ・ボルティモア - Streets of Baltimore (Tompall Glaser, Harlan Howard) - 2:53
- シー - She (Gram Parsons, Chris Ethridge) - 4:59
- サイド 2
- ザッツ・オール・イット・トゥック - That's All It Took (Darrell Edwards, Charlotte Grier, George Jones) - 2:59
- ニュー・ソフト・シュー - The New Soft Shoe - 3:54
- キス・ザ・チルドレン - Kiss the Children - 2:57
- クライ・ワン・モア・タイム - Cry One More Time (Peter Wolf, Seth Justman) - 3:38
- ハウ・マッチ・アイヴ・ライド - How Much I've Lied (G. Parsons, David Rivkin) - 2:29
- ビッグ・マウス・ブルース - Big Mouth Blues - 3:51
参加ミュージシャン
[編集]- グラム・パーソンズ - ボーカル、アコースティック・ギター
- エミルー・ハリス - ボーカル
- バリー・タシアン - ボーカル、リズムギター
- ジェームズ・バートン - リードギター、ドブロ・ギター
- アル・パーキンス - ペダル・スティール
- バディ・エモンズ - ペダル・スティール
- グレン・D. ハーディン - ピアノ、オルガン
- リック・グレッチ - ベース
- ジョン・コンラッド - ベース
- ロニー・タット - ドラムス
- ジョン・ゲリン - ドラムス
- サム・ゴールドスタイン - ドラムス
- バイロン・バーライン - フィドル
- Alan Munde - バンジョー (A1)
- ハル・バティスト - バリトン・サックス (B4)
- ロン・ヒックリン - バッキング・ボーカル (B3)
- トム・バーラー - バッキング・ボーカル (B3)
- ミッチ・ゴードン - バッキング・ボーカル (B3)
- ルイス・モーフォード - バッキング・ボーカル (B3)
脚注
[編集]- ^ Gram Parsons | AllMusic - Artist Biography by Stephen Thomas Erlewine
- ^ Elvis Presley's TCB Band and Back Up Singers: Elvis Articles: Elvis Australia Official Elvis Presley Fan Club - 2013年12月1日閲覧
- ^ GP - Gram Parsons | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
- ^ Almost Blue - Elvis Costello, Elvis Costello & The Attractions | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
- ^ Elvis Costello - Elvis Costello's Kojak Variety (CD, Album) at Discogs