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FZ戦記アクシス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
FZ戦記アクシス
ジャンル アクションシューティング
対応機種 X68000 (X68)
開発元 ウルフ・チーム
発売元 ウルフ・チーム
プロデューサー 秋篠雅弘
デザイナー 井上一義
プログラマー 五十公野寛
杉山雅彦
音楽 桜庭統
榎本英彦
美術 美樹本晴彦
シリーズ ファイナルゾーンシリーズ
人数 1人
メディア 5インチ2HDフロッピーディスク3枚組
発売日 日本 199010101990年10月10日
デバイス ジョイスティック対応
ADPCM対応
MIDI対応
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FZ戦記アクシス (AXIS) 』は、1990年10月10日に日本のウルフ・チームから発売されたクォータービューのX68000アクションシューティングゲーム[要出典]。日本国外版のタイトルは『Final Zone』。

主人公のハワード・ボゥイを操作し、ボアテスム連邦最大の防御ラインである「ブラッディ・アクシス」の要となるザラマ半島軍事基地へ奇襲攻撃する事を目的としている。日本テレネット時代のウルフ・チームの代表作でもある『ファイナルゾーン』(1986年)のシリーズ作品。斜めからの立体的な視点(クォータービュー)を採用したロボットアクションゲーム。

開発はウルフ・チームが行い、プロデューサーはパソコン用ソフト『アークス』(1988年)を手掛けた秋篠雅弘、企画はX68000用ソフト『グラナダ』(1990年)にてシナリオを手掛けた井上一義、音楽はX68000用ソフト『ソル・フィース』(1990年)を手掛けた桜庭統、パッケージイラストはTBS系テレビアニメ『超時空要塞マクロス』(1982年 - 1983年)を手掛けたイラストレーターの美樹本晴彦が担当した。

同年にメガドライブに移植された。後にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて、2004年にX68000版、2013年にメガドライブ版が配信された。

概要

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斜めからの立体的な視点(クォータービュー)を採用したロボットアクションゲーム。8方向移動(方向キー2度押しでダッシュも可能)とショットボタンで自機を操作。

全部で14個装備できる特殊兵器は、シールドの役目も果たし、装備している数だけ敵からの攻撃を防御してくれる。ステージ最後には大きなボスが登場し、撃破することで1ステージクリア。目指すは要塞アクシス。

X68000版は、ディスク3枚組の1枚まるまるオープニングに使用。オープニングを見ない場合は、残りの2枚で起動できる。「クォータービュー」という造語を初めて用いた作品である。同様の視点でのゲームは過去にも存在したが、これ以前は特に呼び名は付いていなかった。

ストーリー

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EWSの出現で、ICBMを始とする数々のミサイル兵器の使用が困難になると同時に、高性能の軍事衛星により大規模戦力が完全に監視されるようになった時、兵器は新しい“小規模陸戦兵器”時代に入った。

当初は戦車をベースにした開発が進められていたが、戦車は既に兵器として巨大すぎた。軍としては歩兵のゲリラ戦術に戦車並の重火器を兼ね揃えた新兵器が必要だった。NAPはその背景の中誕生した。

パワード・ボゥイ。かつて166号作戦においてGN-16Bを破壊した男。が、その輝かしい戦功とは相反して彼の人生は暗く、血生臭いものとなる。

かつての戦友との別れ、NAP投入に伴う旧態のコマンド部隊の解散…。しかし戦争の中でしか生きる意義を見いだせない彼にとってNAPを操るのはさして苦ではなかった。

孤高のNAPファイターとなった彼は連邦軍を退役、軍事国家エルシリアの外人部隊アンデッドに入隊する。彼にとって戦争こそが生きるための軸なのだ。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 日本 FZ戦記アクシス
アメリカ合衆国 Final Zone
日本 199010121990年10月12日
アメリカ合衆国 1990111990年11月
メガドライブ ウルフ・チーム 日本 ウルフ・チーム
アメリカ合衆国 RENO
4メガビットロムカセット[1] 日本 T-32013
アメリカ合衆国 T-49026
2 FZ戦記アクシス 日本 2004年11月11日[2][3]
Windows ウルフ・チーム サンソフト ダウンロード
プロジェクトEGG
- X68000版の移植
3 FZ戦記アクシス 日本 2013年11月12日[4]
Windows ウルフ・チーム サンソフト ダウンロード
プロジェクトEGG
- メガドライブ版の移植

音楽

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他のウルフ・チーム作品同様、桜庭統が参加。何曲かは榎本英彦。 メガドライブ版は宇野正明桜庭統塩生康範。塩生は効果音も手がける。

X68000版は、先に発売されていた『グラナダ』(1990年)同様、内蔵のFM音源の他にMIDIに対応。ローランドMT-32CM-32LLA音源のほかに、CM-64CM-32P)のPCM音源にも対応している。

サウンドトラック

FZ戦記アクシス(東芝EMI TOCT-5931) - 生産中止。バンドアレンジを含む。

スタッフ

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メガドライブ版
  • オリジナル:秋篠雅弘
  • プログラム:五十公野寛、杉山雅彦
  • サブ・プログラム:上野和則、谷裕紀彦、徳弘親昭
  • イメージ・イラスト:美樹本晴彦
  • グラフィックス:石井史人、佐藤学、松島正幸、永田和宏、杵渕進二郎、大西ゆうじ、牛島勇二
  • 音楽:宇野正明、桜庭統塩生康範
  • S.E.:塩野康範
  • プランニング:井上一義
  • プランニング・アドバイザー:後藤清治
  • アド・デザイン:石井史人
  • ビジネス・ワーク:浅沼穣、宇野正明、栢野弘之
  • スペシャル・サンクス:福島和行
  • プロデューサー:秋篠雅弘

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー18/40点 (MD)[5]
ファミ通20/40点 (MD)[6]
メガドライブFAN17.27/30点 (MD)[1]
Aktueller Software Markt4.4/12点 (MD)[5]
メガドライブ大全否定的 (MD)[7]
メガドライブ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.25 2.87 2.36 2.60 2.64 3.55 17.27
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、自機のサイズが大きいために攻撃が避けにくい事を指摘した上で「ダメージを受けて外装がはがれる演出をたっぷりと拝める」とした他、デモ画面や音楽に関しては好意的な評価をした上で「面白いゲームだと錯覚してしまいそう」と否定的に評価した[7]

脚注

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  1. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、9頁。 
  2. ^ 「FZ戦記AXIS」と「栄冠は君に2」EGGで復活!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2004年11月11日). 2020年3月8日閲覧。
  3. ^ レトロゲー販売サイト「プロジェクトEGG」に,「FZ戦記AXIS」と「栄冠は君に2」追加” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2004年11月11日). 2020年3月8日閲覧。
  4. ^ アクションゲーム「FZ戦記アクシス(メガドライブ版)」がプロジェクトEGGで配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2013年11月12日). 2020年3月8日閲覧。
  5. ^ a b Final Zone for Genesis (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月26日閲覧。
  6. ^ a b FZ戦記AXIS まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月24日閲覧。
  7. ^ a b 「Chapter 03 1990年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、49頁。ISBN 9784872338805 

関連項目

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外部リンク

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